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スマホの「熱スタック」にお困りでは?

モーターサイクルナビゲーターでは、これまでいくつかスマホのバイクツーリングアプリについて扱ってきました。
いろいろとユニークなアプリもあったわけですが、いずれにしてもナビをスマホに頼る場合、スマホが熱で止まってしまうのは悩みの種ですよね。

筆者も肝心な時に「i-phoneを冷やす必要があります」と表示されて、アプリがダウンしてしまうことが少なくありません。

さすがに冬・春は大丈夫ですが、5月に入り夏の予告編の様に気温が30℃近くになってくると、この先が心配です。

皆さんは「スマホの熱スタック」、どんな対策をされているでしょうか?

今回は、スマホの熱対策について考えていきたいと思います。

あっちぃスマホをどう冷ます?

実は先日ツーリングアプリの紹介記事を書きながら、『熱スタック対策に有効なアイテムがあればご紹介したいなぁ』と思っていろいろとAmazonを物色していました。

例えば、防水型のスマホケースに保冷剤を仕込む方法がよく知られていますね。

Amazonで調べてみると、ちゃんと専用の保冷材もあるようです。

一瞬「おっ!」と思ったのですが、そうした商品には「思ったより冷えない」とか「数日で溶けて液漏れする」というレビューが多く見らます。

名案でしたが、これではご紹介するだけのクオリティーに及びませんね。

ならばと考えたのが、電動ファン強制冷却する方法。

小型で、スマホと同サイズのアイテムもありました。

しかし、よーく考えてみてください。

バイクは風を受けて走っているので、、わざわざ風を送ってやらなくてもいいはずですよね。

USBで駆動するとしても、なんだかバッテリーの無駄遣いのような気がしてこれも掲載を断念しました。

じゃぁ、『バイクの走行中をイメージして、スマホの熱スタックに少しでも役に立つものって何だろう?』

そう思っていろいろ考えているところに、ちょっと面白いアイテムを発見しましたよ。

沖電線製「クールスタッフ」

実はアプリの紹介記事の中でも、チラっとお伝えしていたのですが、こちらがそのアイテムです。

メーカーはあの沖電気グループ

沖電線 放射性放熱板 0.13mm厚 120×125×0.13mm厚 1枚入り 難燃性、耐熱120℃ OKI-CS-15S

 1,200円

海苔?じゃないですよ。

写真ではただのシールにしか見えないのが悲しいところ。

これは沖電気の系列会社、沖電線製が「クールスタッフ」として販売している商品です。

沖電気グループといえば、かつて8耐でホンダのスポンサーをしていたこともあるので、ロゴを見て「あぁ、あそこね」と思う方も多いのではないでしょうか?

筆者もそうですが、業務用OA機器で広く知られるこの会社系列の商品なら『何かやってくれるんじゃないか?』という期待があります。

「ヒートシンク」をご存知ですか?

ところで、皆さんは「ヒートシンク」って何かご存知ですか?

筆者もパソコンの内部のことは詳しくないのですが、例えば高温になる回路に熱を冷ますためのパーツが取り付けられているんです。

メモリー増設などの時、集積回路にこんなリボン上のものがペロッと貼ってあるのを見たことがないでしょうか?

これもヒートシンクの一種。

クールスタッフは複数の放熱経路を1枚のフィルムにまとめてシート状にしたヒートシンクなのです。

構造は熱伝導性に優れる銅箔を中心にこれら4層からなっています。

外側の絶縁膜が熱を遠赤外線に変換して放射させるという仕組みです。

沖電線のヒートシンク系製品もいろいろあるようですが、上の図のようにメーカーの実験によると、密閉下でシートタイプでも19℃ほど温度が下がったと言います。

これは驚きですよね。

Amazonのレビューでも「スマホの冷却効果を実感している」という声が多数。

特にスマホでゲームをしている人や、パソコンでも内部の熱の出方が変わったと言うコメントが複数見らるので、さらに期待が膨らみます。

ではこれをスマホに貼って、バイクアプリを起動させながら走ってみたらどうなのかということですよね。

※図・写真は沖電線クールスタッフ紹介ページより引用

「クールスタッフ」実装実験

筆者も早速1枚購入しました。

まずは導入して温度を計測

実際に手にしてみると、銅箔が入っているということもあり、0.13mmも厚みを感じ、ペラペラな感じではありません。

今回は筆者のiPhone8を使って、クールスタッフを貼る前と貼った後での温度を計測し比較してみたいと思います。

計測環境としては、

CRECERというところから発売されている外気温と室内温度の2か所の温度が測れる気温計を使用。

外気温のセンサーをデイトナのスマホホルダーとiPhone8の間に挟み込ませる形で、本体もラッピングテープでXJR1300Lに固定。

ちょっと雑ですが、こんな感じでセッティングしてみました。

往路は「素」の状態で計測

計測開始は快晴の2018年の5月16日午前9時30分。

外気温は24.3℃で既にスマホの周りは24.7℃でした。

これからスマホに負荷をかけるため NAVITIMEのツーリングサポーターを起動させ、さらにRAJICOでラジオを聞きながら、東京・多摩の自宅から取材先のYSP川崎中央さんに向かいます。

約20分ほど走行すると温度は上昇。

ただ走行風を受ける関係でスマホ周りは若干外気より低くなりました。

しかし、道が混んで速度が下がるとスマホ周りは外気より大体1度ほど高くなってきます。

さらに30分後、走行風を浴びながらもスマホ周りは外気より1度以上高くなっていき…。

YSP川崎中央さんに到着したときには外気との差が2℃近く開いていました。

そのあと、2台ほど別のバイクに試乗取材させていただき、昼過ぎまでこの状態で放置。

最終的に「素」の状態では約3℃ほど外気との開きが出ました。

いよいよクールスタッフを貼って温度計測

さてここから、クールスタッフをiPhone8に貼って同じ道を帰ります。

ただこれをスマホのサイズに合わせてペタッと貼るだけ。

切ったところをよく見ると銅箔がこがね色に光っています。

これで完成なのですがホントにこんなので大丈夫?

と思いながら、クールスタッフを張る前と条件を同じにしてスタートです。

装着後の計測開始は13時15分。

ご覧の様にスマホもかなり熱くなっていますが、まだスタックには至っていません。

しかしおよそ15分ほど走ったところで、37.2℃あったはずのスマホが29.4℃に!

もちろん走行風を浴びているわけですが、平均速度的に往路とは変わりありません。

往路では平均して外気プラス1℃~1.5℃をキープしたこと、そして往路が昼下がりということを考えれば、熱をうまく発散させているように見えます。

最終的に多摩の自宅付近で撮影。

信号待ちではスマホ周りはやはり外気温に近づいていくのですが、平均してスマホ周りは外気温以内をキープ。

約1時余りの走行中に外気温を上回ることは一度もありませんでした。

※温度計の撮影はすべて、安全なところに停車して撮影しています。

欲を言えばここは…

今回はなるべく大きく貼って冷却面識を稼ぎました。

切り方に注意と工夫を

しかし、家に帰ってホルダーからスマホを外して手に取ると、まず角の所がはがれやすいことに気付き、後で角を丸めて貼りなおしました。

さらに、あまりスマホの大きさぎりぎりに切らない方がいいかもしれません。

というのも、先述のように割と厚みがあって、芯が銅箔でできているため、辺が角にギリギリだと手触りとして引っかかる感じがするんです。

なのでこの写真よりもう少しだけシートの幅を内側余裕を持たせた形で切った方がいいでしょうね。

また、今回はYSP川崎中央さんの店頭ではさみで適当に切ったのですが、はさみだと貼ったときにギザギザになるところからはがれやすくなります。

その上、銅箔がささくれ立ってしまうので、落ち着いたところでしっかりと定規を当てて、カッターできれいに切る方がいいでしょう。

お財布ケイタイ機能への影響は?

さらに、Amazonにはお財布携帯的な機能を使うときに使えなくなるのでは?と心配するレビューもありました。

これを確かめるため、コンビニでスイカを使って缶コーヒーを買ってみました。

結果的に上記の貼り方のままで、普通にお財布携帯できましたから、ICには影響はないでしょう。

ただ、機種によって違いがあるかもしれないですから、そのあたりは携帯メーカーにご相談ください。

少なくともiPhone8では大丈夫です。

まとめ

今回の計測方法は、非常に簡易的なもので、専門の方が見たらお叱りを受けるものかもしれません。

しかし、こんな簡単な計測の仕方でも「熱放射製シート」としてのクールスタッフの傾向はつかめた気がします。

また、実装実験は春の晴れ間に行ったもの。

酷暑でどうなるかは、またいづれ機会を見てレポートしたいと思います。

あるいはスマホの機種によって感想が違うかもしれませんね。

バイクに実装した場合、30℃ちょっとの外気温で渋滞していても、走行風がうまく当たれば、スマホを外気よりも低い温度に保てるようだというのが今回の実験の結果です。

なお、今回筆者は白いスマホに黒いクールスタッフを貼ったわけですが、後でAmazonを見返すと白いものもありました。

沖電気工業 放射性放熱板 銅(0.2mm)+セラックα 120×125×0.2mm厚 1枚入り 難燃性、耐熱120℃ MAZUHYBRID-S

 ¥1,419

こちらは熱放射層がセラミックαで、厚さが0.2mmと若干厚くなり、その関係か値段も少し高くなります。

上がった値段なりの効果も期待したいところですが、色味を気にされる方にもこちらがいいかもしれませんね。

いずれもAmazonのレビュー評価は非常に高いものです。

いよいよツーリングシーズンも本領に突入?

バイクのナビを熱スタックを気にせずに安定作動。

これはお試しになる価値があると思います。




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