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メーカーがレンタル事業を始めた

9月19日、ヤマハ発動機販売株式会社は2018年10月1日から新たなバイクレンタルサービス「ヤマハバイクレンタル」を展開すると発表し、同日よりその予約受付を開始しました。

既にレンタルバイクは他社によっても展開されているところですが、メーカー販社が直接管理する形というのは業界初。

バイクの楽しさを手軽に実感してもらうために、メーカー自らその機会を創出しようというのがその狙い。

今回は新しく始まる「ヤマハ バイクレンタル」について、その内容や使いどころを考えてみたいと思います。

今なぜレンタルバイクなのか?

ヤマハの調べによると、運転に自信がなかったり、維持費の捻出や駐車スペースの確保が障害になるなど、2輪免許保持者の実に7割がバイクを保有していないのだそうです。

これは確かにもったいないですよね。

ご存知の方も多いと思いますが、これまでもヤマハではトリシティーなどの3輪LMW車を勧め、「救え!断念バイカー」と題したアピールイベントを開催してきました。

これはまさに、バイクをあきらめる理由である「不安感」を打破し、維持費も手ごろな125㏄からバイクに乗ってもらおうと行われているものですね。

調査はさらに進み、最近ではレンタルバイク利用者数が年々増加しているという傾向が確認されるようになりました。

ヤマハの調査では、軽二輪購入者の平均年齢43.2歳に対し、レンタル利用者の平均年齢は38.6歳。

若年層の間ではバイクと付き合う手段として「買うより借りる」を選ぶ傾向が強いことがわかってきました。

ヤマハがメーカーとしてレンタル事業を始めるのには、こうした背景があるのですね。

今後は「ヤマハライディングアカデミー」とも連動して、レンタルバイクでライディングスクールに参加できるようにするなど、運転への不安解消にもコミットする予定。

つまり、バイクを楽しむにあたっての障壁を軽減・除去すること。

そして、より多くの人々に安全で快適なバイクライフを手に入れてもらおうというのがヤマハが目的とするところなのですね。

ヤマハ所管で何が変わる?

ヤマハは既に2010年7月からYSP店を主体とする「ランドスタイル」というレンタルバイク事業を展開していて、その会員数は約8,000人にも及びます。

しかし、この「ランドスタイル」は9月30日でサービス終了となり、順次新サービスに移行されていく予定です。

「ヤマハバイクレンタル」はこれまでの「ランドスタイル」とはどう違うのでしょうか?

まずは15店舗から

その点について、10月1日からヤマハバイクレンタルを開始するというYSP店の一つにお話を伺いました。

「ヤマハ発動機はモーターボートやジェットスキーなど海の乗り物のレンタルを「マリンスタイル」、陸上の乗り物のレンタルを『ランドスタイル』と言っていたんです。

これはヤマハさんから『やりませんか?』とお誘いがあって、それに手を挙げたYSP店舗が自分たちの所有するバイクでレンタル事業を行うというものでした。

今度の『ヤマハバイクレンタル』では、ヤマハさんが店舗にレンタル専用の車両を用意してくれるんです。

なので、これまで専用の車両を自前で用意していなかった店舗でも、レンタルができるようになるんですね。」

10月1日からサービスを開始するのは下記15のYSP店。(9月19日より予約受付中)

東北 関東 東海 関西 九州

YSP仙台

YSP東大宮

YSP所沢

YSP八王子
福生東支店

YSP西東京

YSP静岡東

YSP浜松

YSP袋井

YSP天白

YSP豊川

YSP豊橋南

YSP大阪鶴見

YSP河内

YSP枚方

YSP福岡東

(*ランドスタイル店のYSP川口・YSP板橋中央・YSP大阪箕面は「ヤマハバイクレンタル」への移行予定は今のところありません

今後の展望は?

今回のヤマハの発表を受けて、既にネット上には、

「店舗が少ない」

というコメントもあります。

これについて、今後の展望などについても伺いました。

「これには理由があって、4輪2輪に限らず車両貸し渡し事業を行う場合、国や全国レンタカー協会への届け出、その他必要条件を整える必要があるんです。

ランドスタイル店ではすでに貸し渡し条件が満たされているので、すぐに新しいサービスに移行できるのですが、そうでなかった店には準備期間が必要になるんですね。

確かに10月1日からサービスを開始する店舗は少ないのですが、11月までに9店舗での取り扱いを目指し、更に2020年までにはサービスを計70店舗まで拡大させる予定だと言っています。

なので、今後にご期待いただければと思います。」

なるほど、現時点で取扱店が限られているのはそういう事情があったのですね。

ひとまず11月までには九州を中心に、さらに下記9店舗でサービスが開始される予定。

  • YSP久留米
  • YSP長崎
  • YSP大分
  • YSP大濠
  • YSP小倉
  • YSP筑紫
  • YSP福重
  • YSP友泉
  • YSP佐賀

これなら年末に、九州でレンタルバイクツーリングもいいかもしれませんね。

ヤマハ所管になる強みとは?

ネット上では先述の件と同様に、

「貸し渡し・返却がお店の営業時間に限られるので、早朝や深夜の貸し渡し・帰着に不便。」

というコメントも上がっていたので、今後のサービスの中ではどうなっていくのかも合わせて訊いてみました。

現時点ではまだわかりませんが、ヤマハさんとしては今後はターミナル駅や空港にレンタルバイクカウンターを設置したり、レンタカー会社と提携するなども視野にあるようです。

なので、恐らくそうした展開の中で、より利便性の高いサービスになっていくのだと思います。

つまり、しばらくはYSP店を中心に拡大を急ぐ方針。

メーカー販社所管となることで、やがてはこれまでの単店舗ではなしえなかったようなビジネスモデルを構築し、バイクをもっと身近に感じてもらえるサービスを目指していくようです。

車種や料金は?

レンタル料金(税込)例としては、

クラス 基本料金 追加料金
1000㏄~ 4時間 16,000円

8時間 17,700円

24時間  22,000円

1時間追加2,500円

24時間追加15,600円

750㏄~ 4時間    13,800円

8時間    15,300円

24時間  19,000円

1時間追加2,500円

24時間追加13,400円

401㏄~ 4時間    11,600円

8時間    12,800円

24時間  15,900円

1時間追加2,000円

24時間追加11,200円

126㏄~ 4時間9,300円

8時間10,300円

24時間12,800円

1時間追加2,000円

24時間追加9,100円

~125㏄ 4時間3,400円

8時間5,000円

24時間6,200円

1時間追加1,500円

24時間追加4,400円

全車とも任意保険にも加入済でETC付き(126㏄以上)。

そして、バイクロックやヘルメット・グローブなどの装備も借りることができます。

更に、バイクを損傷させてしまった場合に修理費負担を免除できる保証をオプションとして選ぶことも可能。

なので、ETCカードさえ持っていけば、あとは手ぶらで安心して利用できそうですね。

車種としては2018年型の最新車種も配置されているので、バイクを持っている人にとっても、最新車種を存分に試すチャンスになるでしょう。

また、オンロードもオフロード更にはスクーターのラインナップもありますから、普段とは全く違ったカテゴリーのバイクを試したりするのも面白いかもしれませんね。

さらに、お店によってはYZF-R25オーセンティック外装車や、R1Zといった珍しい車種を、クラス料金内で貸し出す店舗もあります。


YSP西東京の貸し出し予定車↑


YSP東大宮の貸し出し予定車↑

この機会に、いろいろなバイクの乗り味をつまみ食いしてみるのは楽しいかもしれませんよ。

詳しい車種、取扱店舗についてはこちらをご参照ください。

レンタルマナーを守ろう!

実は筆者の前職はレンタカー店の店員。

毎日たくさんのお客様に様々な車を貸し渡しをしてきたわけですが、混同している人が多かったのが保険と保証の違い。

これはいい加減に理解していると、「知らなかった」「聞いていなかった」など、いざというとき相当厄介なので、あらかじめ整理して理解しておくことを強くお勧めします。

*保険・補償についてはこちらをご参照ください。

またレンタルマナーとして、これはちょっと悲しいことですが…。

「自分のものじゃないから多少雑に扱っても、相手は仕事なんだから何とかしてくれるだろう、何か言われたらキレちゃえばいいんだ。」

そう思ってレンタルする人が、ある一定数いるのを経験上知っています。

いや、これはレンタルすべてに言えますが、一番勘弁してもらいたいことですね。

バイクは車以上に繊細ですし、そもそもバイクはお店(人の)ものです。

雑に扱って壊れたら、次にそのバイクを待っている人と、急きょそれを修理することになる人に多大な迷惑がかかるのを承知しておかなくてはなりません。

ヤマハがレンタルを強化した背景には当然ビジネス上の戦略もあるでしょう。

しかし、それ以上にこのサービスには、安全にバイクの楽しみを広げたいという志を強く感じます。

なので、利用される際にはユーザーとしてその志を大切に受け止めて、自分のもの以上に丁寧に扱うことを、必須のマナーとしてお願いしたいですね。

 

まとめ

他社ではすでに空港やターミナル駅付近に拠点を置くなど、サービスを拡充している業者もあります。

彼らからすればヤマハは後発となり、今のところは規模としてもまだ小さいものだと思います。

しかし、詳細なデーターをもとに、バイク市場を盛り上げていこうというのがヤマハにとって一番の目的。

ヤマハバイクレンタルは今後、メーカーの強みを生かしたライダー本位なサービスで、バイク市場をさらに盛り上げてくれるのではないでしょうか。

さらなる発展を期待しましょう!

 

記事参照元;ヤマハ発動機販売株式会社「ヤマハバイクレンタル」




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