新型YAMAHA YZF-R25意匠画像をキャッチ!基本線がブレないのがいいね
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10月2日のINTERMOTO公開日が近づき、様々なNEWモデルがそろそろ姿をちらつかせている中で、YZF-R25/R3は海外でもその登場を待ちわびるライダーが多いようです。

海外バイクサイト「MOTO BLAST MAG」が、次期YZF-R25/R3のものとみられる意匠画像を入手して公開しました。

今回は、次期YZF-R25/R3について、彼らが公開しているいくつかの意匠映像をもとにあれこれ考えていこうと思います。

比べてみよう

今回「MOTO BLAST MAG」が報じている画像がこれ。

現行車と比較しながら見てみることにしましょう。

 

  

先日お伝えした、こちらの記事の中では、R25と同じくインドネシアで生産されているYZF-R15(以下R15)の姿に近づくのではないかと予想しました。

いかがでしょうか?

確かに、倒立フォークを採用した点や「顔つき」は、R15に近いものを感じますね

ライト間には、新たにインテークダクトが設けられています

R15の場合はダミーだったのですが、新型R25/R3でも、やはりダミーになっている模様。

サーキットユースで機能するアフターパーツなどが出ると面白いかもしれませんね。

また、R15のテールはR1やR6のデザインを踏襲しているので、R25/R3もこれに近づくのではないかという話もありました。

しかし、後ろから見た新型は現行車と比べてもそう大きな違いを感じないデザインに収まっています。

右側からのカットはこれしかないのですが、この映像から見る限り、シートからタンクが若干大きくなっているように見えます。

実際にそうであれば、航続距離も少し伸びているのではないでしょうか。

真横からのカットをじっくり見てみると、新型はスイングアームの形状やフレームや現行車のものを受け継ぎながらカウルの造形は現行車よりも、ややシンプルにした印象を受けます。

全体として倒立フォークの採用以外は、現行車を熟成した形になっているようですね。

わずかに違うディメンションを発見?

どのくらい違うのかと思い、この二つの映像を重ねたところ、面白い発見がありました。

厳密な計測方法ではなく、もっときれいにお示しできればいいのですが、とりあえずMicrosoftWord上でいじってみるとこんな感じ。

この映像では、ノギスを使って注意深くリアタイヤとスプロケットの位置を合わせて、そこを基準にしてみました。

面白いことに、シート高など、車体の大部分の寸法がが現行車のものと重るのがわかりますね。

一致しないところといえば、トップカウルが若干低くなっていることぐらいにしか見えません。

でも、もっと注意深く見るとフロントタイヤの位置がズレているのがわかるんですが、お分かりになりますか。

これは疑って何度も何度も映像を重ねてみたのですが、リアを基準にすると、どうしても新型の方がほんの少しフロントタイヤが前に来るんですね。

同じように、ハンドル位置を見てみるとやっぱりブレたように映る。

最初はキャスター角が変わったのかな?

と思って、念押しでフロントを基準にして合わせた映像も作ってみたのですが、

今度はフロント以後、新型の車体全体が後ろにズレて映ります。

色々考えましたが、スイングアーム長が延長されたのか、ホイールベースが伸びているのではないかと思います。

倒立サスの採用と合わせて想像するに、これまでより直進安定性が増して、コーナリングでもリアの設置感がいいような乗り味。

「ヤマハハンドリング」の熟成?

これは面白いですね。

すべての意匠画像引用元;MOTO BLAST MAG

新型YZF-R25/R3が狙うもの

CBR250RRが「これでもか!」と言わんばかりにパワーを上げて尖がって見せれば、

Ninjaは400㏄と共通のボディーで応酬。

GSX250RがGSX-R250へ進化する日も近いとされる中、次期YZF-R25/R3にはライバルたちを凌駕する魅力が期待されています。

ただ、意匠画像から判断する限り新型R25/R3は、すべてを刷新したのではなく、現行車を熟成したモデルのように見えます。

恐らくそれは、パワーを上げて彼らを打ち負かそうとするのではなく、基本線である扱いやすい楽しさや間口の広さをさらに熟成することでさらに多くのファンを獲得しようとしているのではないでしょうか。

走行性能に関して目に見えるところでは、倒立サスの採用は大きいところ。

ただ、これまでの基本線をさらに充実させるのであれば、既にR15に採用されているVVA(可変バルブタイミング機構)や、

アシスト付きスリッパークラッチの採用。

こうした既にR15に採用されているものを持っているかもしれません。

つまり、新型のYZF-R25/R3ではあえて尖らせずに、扱いやすさを充実させることで基本線を熟成する方向性になるのだと思います。

まとめ

かつて250㏄スポーツでは2ストや4気筒。

  筆者もレーサーレプリカ開発競争直撃世代で、FZR250(2KR後期)・TZR250(後方排気)と乗り継いでいました。


筆者の後方排気くん、そんな時代もあったねと…。

言ってみるなら、猫も杓子も速さを求め、メーカーも早い時では一年待たずで次期モデルを出すというまさに狂争時代。

「古き良き時代」と懐かしむ人もいれば、「クレイジーな時代」だったという人も居たりします。

確かにあの頃のバイクから引き算をすれば、パワーやら勢いやらがなくなったというのも理解できます。

でも、Eバイクに向かう中、2ストは環境的にもう無理でしょうし、4気筒もいま造ったらおいくら万円になることか…?

若気の至りにカユイ思いもする筆者ですが、いつまでも昔を型紙にして、ないもの探しをしても始まりません。

むしろ一歩進んで、「あの頃のバイクになかったもの」に注目する。

すると、YZF-R25/R3の魅力が見えて来るのだと思います。

それは、何より「親しみやすさ」。

マシンの軽さであったり、ラーっと回っていくエンジンの軽やかであたり。

公道で必要な分だけちゃんと速いところ。

乗ってみると結構「大人の250(320)だったりするんですよね。

YZF-R25/R3は、若い初心者のエントリーバイクとしても最適ですし、リターンライダーの「若返り」にも最適なバイク。

これからも他社の競争にあおられずに、幅広いスキルのライダーを懐深く受け入れてくれるYZF-R25/R3でいてほしいと思うのは筆者だけではないのではないでしょう。

今回の意匠映像を見る限り、大幅な変更はないようですが、乗り味の面でさらに面白みを増しているはず。

ヤマハのお姉さまに「INTERMOTOに出るんじゃないかと思って、次期R25の記事を急いで書いてます」と言ったら、「あぁ、それ当分ゆっくり書いてていいですよ」とのこと。

そのお口ぶりから判断して、新型の登場は恐らく2019年春以降かもしれませんね。(笑)

いずれにしても、これからのYZF-R25/R3、その懐深い乗り味がさらに深く広がっていくことを期待しましょう。

以下2018年10月12日追記

…と言っていたら、2018年10月11日に北米ラスベガスで発表され、その後EUそしてインドネシアのヤマハサイトにもラインナップされました!

さてさて、どんな風になったのか?

この記事で答え合わせをしてみてください。




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