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R Worldへのいざない

先日、モーターサイクルナビゲーターでは、ヤマハの新型YZF-R25/3の意匠映像がリークした話をお伝えしました。

この記事の内容の中では、意匠映像と従来車の映像を重ねながら、ほとんどのパーツが新型に引き継がれることを発見。

そして、他メーカーが豪華装備でスポーツ性能を高める中、YZF-R25/3は基本線からブレることなく、エントリーユーザーに優しいバイクになるだろうと予測しました。

また、発表の時期については今年11月にイタリア・ミラノで行われるEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)行こうとみていたのですが、

10月12日(北米西海岸標準時)からアメリカ・ラスベガスで開催されるAIM EXPOで正式発表。

恥ずかしながらこのイベントはノーマークだっただけに、筆者にとっては意表を突かれた格好になりました。

北米では11月から発売が開始ということで、すでに北米ヤマハのHPでは動画付きで紹介されています。

早速その動画を見てみましょう。

https://youtu.be/UpaZ1vVN3Bg

いかがでしょうか?

ムービーの最後にある”R world is colling…”「Rの世界が呼んでいるよ」って、いいコピーですねぇ。

エントリーマシンとしてのR3を表現しつつも、

「ヤワなバイクで誘っているわけじゃない。」

そんなメッセージを、鮮烈な「R」の走りでバッチリ見せつけてくれています。

motoGPライクな外観に酔いしれる

発表はアメリカでしたが、原産国インドネシアのヤマハサイトには既にYZF-R25の姿もあります。

これらを合わせてご紹介しましょう。

NEW YZF-R3(北米仕様)

 

 

 

  

 

 

NEW YZF-R25(インドネシア仕様)

カラーバリエーションは以上各3色。

中でもR25の赤は実車を太陽光の下で見たいような、かなり気になる色ですね。

外見としては、後ろから見たところが現行車と非常によく似ていますね。

ただ、フロントは従来車よりmotoGPライクな顔つきになっています。

「な~んだ、ちょっとした外装変更だけかよぉ~」

なんて言わないでくださいね。

このスタイリングはかっこだけじゃないんです

らたらしくなった部分を詳しく見ていきましょう。

新型はここが変わった!

 先日意匠映像でお伝えした通り、骨格たるフレームは従来のものを継承。

前後重量配分は50:50。

見るからにバランスのよさそうなフレームワークですよね。

前回の記事であスイングアーム長の変更を予測しましたが、諸元上ホイールベースの長さは変わりませんでした。

外見上の大きな変更点の一つがこのカヤバ製41mm径の倒立サスペンション。

アジャスターなどはついていないのですが、約13cmの可動域を持ち、多様な路面で追従性できるよう最適化が図られています。

このフォークに付くのは、従来車から継承された片押し2ポットキャリパー。

弟分のR15にはラジアルマウントされた対抗4ポットキャリパーがついていたので期待した部分ですが、既に機能は充分。

298mm径のフローティングディスクをがっちりホールドしてくれます。

エントリーマシンとして、性能とコストのバランスに配慮したものと思えば納得できるところでしょう。

ヘッドライトはいずれも新設計のLED。

両端のポジショニングライトを加えたHI・LOWの計6灯は’04~’08年までのR1を彷彿とさせ、YZR-M1由来のエアインテークがRの血統を印象付けています。

このエアインテークはダミーと予測してきましたが、ラムエアではないものの、ラジエーターを効率的に冷やす機能を持っているとのこと。

これもなかなか考えたものだと思いますが、レーシングキットなどではエアラムに化けるのかもしれませんね。

「ウインカーデカくない?」

お気づきの方もおいででしょう。

北米仕様は現地法規によりウインカーが日本仕様より大きくなっています。

ちなみに、北米で売られているセロー(XT250)の灯火類はこんな感じに巨大化しますから、無理もないですね。

インドネシアのR25はこのサイズなので、恐らく日本ではこっちになるでしょう。

意匠映像ではわからなかったのが、この角度からの景色。

どうでしょう?

トップブリッジの肉抜き加減なんか、Rの雰囲気がばっちり出ているじゃないですか。

メーターパネルはMT-10と同じ形状のものを専用にアレンジ。

「あ~、これならTFTフルカラー液晶が良かったなぁ」

という人もいるかもしれませんね。

筆者もMT10/SPで比べてみて思いましたが、確かにフルカラーバージョンも素敵でしたが、実はこちらの方が文字フォントが大きくて視認性が良かったりします。

使いやすい既存パーツを応用して使ってくるあたり、

「価格を低く抑えるこだわり」や「幅広いユーザー層への配慮」

のようなものが感じられ、非常に優しい設計だと感心します

ちなみにこちらはR25のメータパネル。

R3ではレッドゾーンが12,500rpmからですが、R25では14,500rpmからになっています。

スタータースイッチはリニューアルされ、最近のヤマハ車同様キルスイッチと統合されたものになりました。

またそれを有するハンドル位置は従来車よりも22mmほど低く、ライディングポジションは前傾を増しています。

前回、意匠映像と比べた際にキャスター角の変更を予感していたのですが、諸元を見ると実際は同じ角度のままでした。

恐らくこの点がそう予感させたのかもしれませんね。

前傾を強めた分、タンクも高さを20mm低く抑えたものに変更。

その分ハンドルの「逃げ」が大きくなり、横幅が膝上部で約31mm弱広がっています。

こちらのR25の写真の方がわかりやすいでしょうか?

前回筆者が意匠映像を見て「タンクが大きくなっているように見える」と思ったのは恐らくそのせいですね。

そしてタイヤはダンロップ製ラジアルタイヤを標準で装着(R3)。

*R25は前後バイアスタイヤです。

更にリアサスペンションは従来通りリンク式ではないものの、タンデムや荷物の積載時を考慮したプリロード調整機構が備わっています。

この辺は相変わらず、YZF-R3の懐深さを感じさせる配慮だと思いますね。

エンジンは変わらなくても元々が凄い

弟分のR15には、VVAというバルブタイミングリフト機構や、スリッパークラッチなどの装備もあったので,、

「新型R3/R25にもそろそろ?」

そう予測をしていたのですが、今回これはどうやらお預けのようです。

エンジンは従来車と同じくバランサーを備えた180°クランク並列2気筒DOHCエンジンを搭載。

しかし、変わらないことをガッカリする必要はありません。

もともとこのエンジンは相当に凝ったもの。

まず、ピストンは強靭で軽量な鍛造アルミ製。

それを収めるシリンダーは「 DiASil」と呼ばれる独自開発のオールダイキャストアルミ。


*写真はR15

しかもこれをR1同様の「オフセットシリンダー」として組み上げることにより、抵抗や無駄が少なくパワーと燃費を両立しています。


ピストン上死点がクランク軸より前よりにずらした形になるのがオフセットシリンダー

近年のヤマハはシリンダー内のスリーブを排し、ニッケルメッキを施して軽量なエンジンを造っていますが、

この「 DiASil」シリンダーははダイアジルというシリコン含有のアルミで形成することで、高度な冷却性能を発揮し、さらにコスト削減も可能にするという新世代のシリンダー。

更に徹底的な軽量化が図られたピストンは、手に吸い付くようなアクセルフィーリングを感じさせてくれます。

従来モデルに乗ったことがある人なら、

「それでこの乗り味になっているのかぁ」

と納得されることでしょう。

まだ乗ったことのない人なら相当にワクワクするお話ですよね。

気になる乗り味は?

従来モデルについては筆者も試乗経験がありますので、エンジンについては上記の通り。

ゆっくりトコトコ走るのも気持ちいいですし、アクセルを開ける手の動きに呼応し、ストレスのない伸びやかな加速感がぐ~んと続いていくのも魅力です。

恐らくこの誰の手にもなじむ素晴らしい乗り味は、そのまま継承されているのだと思います。

新しくなったライディングポジションはライダーのフロント加重を容易にし、スポーツマインド溢れるコントロール性能が豊かに盛りつけられたことでしょう。

更に、この低く構えるスタイリング変更は空気抵抗を減らし、R3においては従来車比で約8㎞/hのスピードUPを実現。

これでもかというほど豪華装備で一番を目指すメーカーもありますが、YZF-R3/R25はエントリーバイクとしての本分を捨てず、こうしてわずかな変更で操る喜びを深めたわけですね。

「付け足すばかりがモノづくりではない」

恐らく新型YZF-R3/25に乗った人はきっと、この言葉を口にせずにはいられなくなるのではないか?

と、今から楽しみにしています。

日本での発売や価格は?

新型YZF-R3は冒頭お伝えしたように、北米で11月からの発売予定。

価格は(ABS車)5,299ドルといいますから、約593,000円前後。

新型YZF-R25はインドネシアで5,860万ルピアですので、43万円程度。

現行車のパーツ継承が多い車両であることも考えて、日本での価格は現行車価格、

  • YZF-R3が642,600円 [税込み] 
  • YZF-R25が610,200円 [税込み] 

をベースに値上げがあったとしても、2~3万円UPに抑えられるはず。

そして、発売時期としては今年の年末商戦?

遅くとも、鬼に豆をまく2月までには店頭で実車を鑑賞できるのではないかと思います。

新型YZF-R3/R25はこれまでどおり敷居を低く間口を広げて、乗る人を「R world」の悦な世界へ連れて行ってくれることでしょう。

これは楽しみですね。

 

YZF-R3関連写真引用元;ヤマハUSA/YZF-R3

YZF-R25関連写真引用元;ヤマハインドネシア/YZF-R25




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