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ふたつのYamaha一つの信念

10月17日東京・銀座ヤマハホールにおいて、

「TWO Yamahas, One Passon-RIDERS MEET PIANIST-ピアノ×バイク!?Yamahaだからできる異色のコラボレーション」

というイベントが開催されました。

ステージ上にはヤマハのピアノとGPマシンがという2つのYamaha。

これは、ヤマハ発動機の創立記念日(7月1日)と、楽器・オーディオを手掛けるヤマハ株式会社の創立記念日(10月12日)「Yamaha Day」として、その一環として行われる両社の合同イベント。

それぞれのインストゥルメント(楽器/バイク)を体の一部として操るピアニストとライダーが一堂に会し、お互いの感性を融合させるトークを繰り広げました。


(左からM・ピニャーレス/J・ザルコ/V・ロッシ/トリスターノ氏/H・シャリーン/中須賀選手)

今回の登壇は、バルセロナを拠点にヨーロッパを中心に活動する世界的ピアニストのフランチェスコ・トリスターノ氏。

そしてMovistar Yamahaのバレンティーノ・ロッシ選手とマーベリック・ビニャーレス選手と、Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコ選手とハフィス・シャーリン選手。

さらに、ワイルドカードで日本GPに参戦するYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行選手という、まさにYamahaだからできる異色の顔合わせです。

 

ヤマハとヤマハ発動機は「お客様とともに感動を創り出す」という一つの信念を共にする会社。

トークはそれぞれのフィールドでオーディエンスとともに創り上げる「感動」がテーマとなりました。

オーディエンスと共に創り上げる「感動」

トリスターノ氏は8月5日のMotoGPチェコグランプリを観戦。

イベントの半ばで、その光景にインスパイアされて作曲した楽曲「Time Grid」を世界披露を行いましました。

作曲にあたってのインスピレーションにいてトリスターノ氏は、

「演奏するアーティストと楽器とのコミュニケーションが感動を生み、音楽家とオーディエンスとのコミュニケーションがさらにそれを深めるものだと思う」

と語り、これがチェコでの歓声やマシンのエキゾーストノートとの間で融合していたことに、大きな感銘を受けたのだと話していました。

これについてヴァレンティーノ・ロッシ選手は、

「MotoGPで大切なのは、オーディエンスの声援。

ライダーはファンの懸命な応援には真摯に応えようと努力する。

その関係性の中で感動は生まれていくものなので、最高のパフォーマンスを見せられるよう、今後も努力を続けていくよ」

とポジティブにコメント。

ピニャーレス選手は、

「この曲はまるでトラックを走っているときのような気分になれる曲だね。

レースの後に聞いたら、たぶん今より気持ちにスっと入ってくるかもしれないね。」

と、トリスターノ氏の「Time Grid」についての感想を述べていました。

また、初のマレーシア出身GPライダーであるハフィス・シャリーン選手は

「オーディエンスと感動をともにできるようになる道のりは決して平たんではなく、ハードなものだった。」

と、母国マレーシアGP・Moto2クラスとGPに至るまでの長い道のりを瞳の中に映しているかのように穏やかな口調で語っていました。

中須賀克行選手は、とオーディエンスと味わう「感動」への努力を訊かれ、

「日ごろから集中する時間とリラックスする時間の緩急に気を使い、フィジカル・メンタルの両面のコントロールで走行中の集中力を維持、パフォーマンスを高める努力をしています。」

と、アグレッシブなパフォーマンスを維持するための鍛錬について語りました。

ヨハン・ザルコon ピアノ

同様の質問の中で、ヨハン・ザルコ選手は、

「僕は14、5歳くらいの頃からピアノを弾いています。

ピアノの演奏はコンセントレーション〔集中力〕を高めて、感性を磨いてくれるもので、ライディングもまた同様だと思うんです。

そのためか、ライディングの後にピアノに向かうと、それまで弾けなかった曲が弾けるようになっていたりすることもあるんですよ。」

それを聞いた司会の方が、

「せっかくヤマハのピアノがあるので、ぜひ聴かせてください」

と促すと、

ザルコ選手は照れくさそうに席を立ってピアノに向かい、静かにピアノを奏で始めました。

残念なことに筆者の席のアングルではカメラで演奏中のザルコ選手をとらえることができませんでしたが、ちょっと触りだけお聞かせしましょう。

冒頭部分がちょっと欠けてしまったのは申し訳ありませんでしたが、それでも、ザルコ選手のいう「ピアノとライディングの関係」がわかりそうな名演奏ですね。

ザルコ選手の演奏中は、トリスターノ氏がじっくりと聞き入っている姿が印象的です。

ピアノ×バイクのスピリチュアルな共通項

最後に、「あなたにとって、インストルメント(マシン/楽器)の役割はどのようなものか?」

という実に難しい質問にロッシ選手は、

「ピアノもこのYZR-M1も共通項があって、それは長く培われた技の中で生み出されてきたものであるということ、そしてそこに意思を通わせることで、パフォーマンスを引き出せるという点においては同じなのだと思います。

僕の場合は、そこでレースをして戦う中でインストゥルメントとの意思の疎通が重要だと思っています。」

これに、トリスターノ氏が、

「その通りだね僕も同じだ、楽器の場合もやはり自分の一体となっている感覚があってこそ、自信をもって良い演奏ができるものだし、これは長年やってきていつも思うことだよ」

と応えていました。

まとめ

ライダーがそろうレース直前のイベントはヤマハ以外にも各メーカーで行われていますね。

しかし、

「もてぎをどう戦うか?」

という話はこのイベントの中では特に大きくは扱われませんでした。

しかし、がっかりしたのかというとそうではなくて、

彼らがどんなメンタリティーでトラックの中での激闘に備え、共に味わう「感動」を生み出そうとしているのか?

その根底に触れたような気がして、単に「ガンバリます!」といわれるよりも、うれしい気がしています。

インストゥルメントとしてのバイク×ピアノの共通項。

恐らく一般的には、この関係性は縁遠いものと思うのでしょう。

しかし、そこに同じものを見ることができるのは、卓越した感性を持つピアニスト・ライダーならではなのかもしれませんね。。

世界に感動を届けるピアニストとヤマハのトップライダーたちの活躍に期待しましょう!




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