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エンデューロという世界、初心者の私たちが学べる「走り方の基本」とは

エンデューロという世界、初心者の私たちが学べる「走り方の基本」とは

最近免許を取った方、これからオフロードにも興味が出てきた方へ。今回は海外のエンデューロ(林道などを走る競技)のニュースを入り口に、私たちが普段の走りに活かせるヒントを一緒に見ていきましょう。トップ選手のレースと聞くと「自分には関係ない世界」と感じるかもしれません。でも大丈夫ですよ。プロのコメントには、教習所で習った基本と同じ言葉がたくさん出てくるんです。今日は焦らず、安全に長くバイクを楽しむための視点を、元教習指導員の経験も交えながらやさしくお話ししていきますね。気負わず、お茶でも飲みながら読んでください。

そもそもエンデューロって何でしょう?

エンデューロとは、未舗装路や林道などのコースを長時間走り続けるオフロード競技のことです。区間ごとにタイムを計測し、その合計で順位を競うスタイルが一般的で、モトクロスのようにジャンプを連発する派手さよりも、長丁場での集中力と技術が問われます。

今回ニュースで取り上げられているのは、アメリカの全米エンデューロ選手権の第4戦、ジョージア州で行われた一戦です。Pro2クラスのジャク・ウォーカー選手が圧倒的なスピードを見せながらも、コースアウトによるタイムペナルティで表彰台を逃した、という内容でした(出典: https://www.totalmotorcycle.com/walker-showcases-elite-speed-despite-setback-at-cherokee-enduro/ )。

「私はオンロードしか乗らないから関係ないかな」と思った方もいるかもしれませんね。でも、エンデューロの世界で語られる基本は、街乗りでも本当に役立つものばかりなんです。私自身、教習指導員時代に多くの生徒さんを見てきましたが、オフロード経験のある方は路面の変化への対応がとても柔らかいんですよ。

まずは「そういう世界があるんだな」と知るだけで十分です。焦って何かを始める必要はありません。

プロのコメントから読み取れる「基本」の話

ウォーカー選手はレース後、「学ぶことの多い週末だった。自分の走りには満足しているが、ちょっとしたミスが結果を奪った。次に向けて切り替える」と語っています。これ、実は私たち初心者ライダーにもそのまま当てはまる言葉なんです。

第一に「自分の走りに満足している」という部分。彼は順位ではなく、自分の動作そのものを評価しています。教習所でも私はよく「他の人と比べず、昨日の自分より上手くなることを目指しましょう」とお伝えしていました。順位や速さではなく、自分の操作の質を見る視点は、上達の第一歩です。

第二に「ちょっとしたミスが結果を奪った」という部分。トップ選手でもコースを見落とすことがあるんですね。私たちが交差点で曲がる道を一本間違えるのと、本質的には同じです。大切なのは、ミスをした瞬間に焦って取り返そうとしないこと。落ち着いて安全に止まり、ルートをやり直す。これだけで多くのヒヤリハットは防げます。

第三に「次に向けて切り替える」。バイクは長く乗ってこそ上達します。一度の失敗で「自分には向いていない」と思わないでくださいね。私が今も大切に乗っているCB400SFも、最初の数ヶ月は立ちゴケの連続でした。

初心者目線で見る「オフロード的な動き」のメリット

「私は林道なんて走らないから関係ない」と思っている方こそ、少しだけ読んでみてください。オフロードで重視される身体の使い方は、街乗りでもとても役に立つんです。

例えば、立ち乗り(スタンディング)で路面のギャップを吸収する技術。これは雨上がりのマンホールや、工事で荒れたアスファルトを通過する時にも応用できます。お尻でドンと衝撃を受けるより、膝とくるぶしを少し柔らかく使った方が、バイクは安定するんですね。

また、低速でのバランス感覚。エンデューロでは岩場やぬかるみで、ほぼ停止に近い速度で走る場面があります。これは街乗りで言えば、渋滞のすり抜け区間や駐車場での取り回しと同じです。半クラッチとリアブレーキの繊細なコントロール、視線を遠くに置くこと。教習でも必ず練習する内容ですよね。

私の現在の相棒の一台、Rebel 250でも、こうした低速バランスの感覚は毎日のように使っています。シート高が低くて足つきの良い車種でも、バランスを崩せばコケます。逆に言えば、基本ができていれば大きなバイクでも怖くないんですよ。

オフロードを「いつか体験してみたいな」というくらいの気持ちで眺めておくと、いつかの選択肢が広がります。

ニュースから学べる「安全に楽しむ」ための注意点

プロのレースでも「コースアウト」が起きる、というのは私たちにとって大事な気づきです。ナビを使っていても道を間違えることはありますし、ツーリング先で予定外のルートに入り込んでしまうこともあります。そんな時、慌てて急ブレーキをかけたりUターンしようとしたりすると、転倒や追突のリスクが一気に上がります。

私が指導員時代によくお伝えしていたのは「迷ったらまず安全な場所に停まる」というシンプルなルールです。コンビニの駐車場でも、広めの路肩でも構いません。バイクを完全に停めて、ヘルメットを脱いで、地図やナビを確認する。この一手間が、事故を防ぐ一番の方法なんです。

もう一つ大切なのが、装備です。エンデューロの選手たちは、プロテクター、ブーツ、ヘルメット、ゴーグルとフル装備で走っています。街乗りだから、近所だからと油断しがちですが、事故は時速30kmでも大怪我につながります。胸部プロテクターは特におすすめです。最近は薄手で目立たないインナータイプも増えていますから、夏でも無理なく着けられますよ。

「ちょっとしたミス」で大きな代償を払わないために、装備と心構えを整えておきましょう。これは初心者もベテランも同じです。

次の一歩、何から始めればいいでしょう?

ここまで読んで「オフロードにも興味が出てきた」「もう少し基本を磨きたい」と感じた方へ、無理のないステップをご紹介しますね。

まず一番おすすめなのが、お住まいの近くの教習所や練習場が開催している「ペーパーライダー講習」や「初心者向け安全運転講習」への参加です。免許を取った後でも参加できるものが多く、教習車を借りて基本動作を確認できます。私のYouTubeチャンネルにも、こうした講習を活用した方からのコメントをよくいただきます。

次に、オフロード入門ならレンタルバイクを使った「オフロード体験スクール」も増えてきました。専用の装備も貸してくれる場所が多いので、いきなりバイクを買わなくても気軽に試せます。ここで「合わないな」と感じれば、無理に続ける必要はありません。それも立派な選択です。

そして、普段のバイク選び。林道に憧れて大きなアドベンチャーバイクを買ってしまうと、足つきや重さで苦労することがあります。まずはセロー系の軽量オフ車や、足つきの良いスクランブラー系から検討してみてください。試乗会で実際にまたがって、両足のかかとが浮かないかを確認するのが基本です。

自分の体格とレベルに合うバイクが、いちばん長く付き合えるバイクですよ。

まとめ

まずはココを覚えておけばOKです。プロのレースニュースからも、私たちが日々の走りで使える基本がたくさん学べる、ということ。順位ではなく自分の操作の質を見ること、ミスをしたら焦らず安全な場所に停まること、そして装備をきちんと整えること。この3つだけで、バイクライフの安心感はぐっと高まります。オフロードに興味が湧いた方は、無理に買い揃える前に、まずは安全運転講習や体験スクールから始めてみてください。試乗会で複数の車種にまたがってみるのもおすすめです。焦らず、一歩ずつ。バイクは長く乗るほど楽しくなりますから、自分のペースで進んでいきましょうね。

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