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ホンダCB1000F国内発売、CB族の正統後継を整備目線で語る

ホンダCB1000F国内発売、CB族の正統後継を整備目線で語る

これからネオクラ系のバイクを買おうと思っている方、最近免許を取ってCBという名前に惹かれている方、ちょっと聞いてください。ホンダがついに「CB1000F」を正式発表しました。CB750FourやCB-Fの空気をまとった、待望のレトロスポーツです。私はCB1100をカスタムベースに弄り倒している人間ですが、この一台、ただの懐古モデルではありません。中身はホーネット系の現代エンジン、ガワはCB-F世代の魂。これからCB族に足を踏み入れる人にとって、何を期待してよくて、何に注意すべきか。整備とカスタムの現場目線で、できるだけやさしく、でも本音で書きます。焦らず読み進めてください。

そもそもCB1000Fって何なのか

CB1000Fは、ホンダが満を持して投入する1000ccクラスのネオクラシック・ロードスターです。ネオクラシックというのは「昔のデザインを今の技術で作り直したバイク」という意味で、外観は1980年代のCB750F/CB-Fを思わせる丸目ヘッドライト、四角いタンク、段付きシート。けれどエンジンや車体は現行のホーネット系をベースにした、れっきとした現代のバイクです。

なぜ「待望」なのか。CBという名前は、ホンダの直4ロードスターの代名詞で、CB750Four、CB-F、CB1300SF、CB1100と続いてきた系譜があります。私自身、19歳で取った中免でCB400SFに乗り、22歳でCB750、今もCB1100をガレージで弄っている人間なので、この系譜が一度CB1100の生産終了で途切れかけた時は本気でガッカリしました。

そこに「CB1000F」という名前で、しかも空冷風の意匠を残した直4が戻ってくる。これは事件です。海外では先行報道が続いていましたが、ようやく具体的な姿が見えてきた、というのが今回の発表のポイントです(出典: Gear Patrol)。

CB1100やCB1300とは何が違うのか

ここが初心者の方が一番混乱するところなので、丁寧にいきます。同じ「CB」でも世代と中身がまったく違うんです。

まずCB1100。これは空冷直4で、私が今乗っている車両です。エンジンはのんびり回るタイプで、見た目はCB750Fourに近い丸っこい優しい雰囲気。一方CB1300SFは水冷の大柄なネイキッドで、長年「ザ・大型教習車」としても親しまれてきた重厚派です。

そしてCB1000Fは、その2台とはまったく別物。ベースエンジンはCB1000ホーネット系の水冷直4で、要するに中身はかなりスポーティ。けれど外装をCB-F世代の四角いタンク・段付きシートに振ってあるので、跨ると往年のスポーツ路線の血を感じる作りになっています。

つまり、CB1100が「のんびり空冷の癒し系」、CB1300が「重厚な万能ネイキッド」だとすれば、CB1000Fは「現代スポーツの中身に80年代の服を着せた走り系」。同じCBでもキャラがまるで違うので、試乗のときは絶対に比較してから決めてください。大丈夫です、ホンダのディーラーなら相談に乗ってくれます。

初心者目線で見たCB1000Fの良さ

ここからは「これから買う人」目線で、私が良いと思うポイントを正直に挙げます。

一つ目はパーツ流通の安心感。ホンダの直4は世界中に部品が流れていて、CB1000ホーネット系のエンジンをベースにしているということは、消耗品(プラグ、フィルター、ブレーキパッド等)の入手で困りにくいということです。CB400SFの部品取り車を一台抱えている私が言うのもなんですが、ホンダの「部品が出る」安心感は本当にありがたい。

二つ目は整備性。ホーネット系の車体は、サービスマニュアル通りに進めればカウル類が少ない分アクセスも素直で、初めて自分でオイル交換やチェーンメンテをやってみたい人にも向いています。フルカウルのスーパースポーツみたいに「カウル外すだけで半日」という世界ではありません。

三つ目はカスタムベースとしての懐の深さ。私はCBR600RRをサーキット用、CB1100をストリートカスタムで分けて使っていますが、CB1000Fは間違いなくカスタム母体として化けるはずです。マフラー、ハンドル、シート、外装。CB-Fルックを生かしたビキニカウルやバックステップなど、社外パーツが続々出てくるでしょう。最初はノーマルで楽しんで、少しずつ自分仕様に育てる、という乗り方が王道になると思います。

買う前に知っておきたい注意点

良いことばかり書くのはフェアじゃないので、現場目線の注意点もきちんと書きます。

まず重量とパワー。1000cc直4のネイキッドというのは、数字以上に取り回しが重く、トルクの出方も鋭いことが多いです。教習所を出たばかりで、いきなり納車日にすり抜けや峠を試そうとしないでください。最初の数百キロは慣熟運転、これは大型に乗るすべての人へのお願いです。私もCBR1000RRに乗り始めた27歳の頃、舐めてかかってヒヤッとした経験があります。

次に価格と維持費。具体的な国内価格はこの記事執筆時点で確定情報を断定はしませんが、現代の1000ccネオクラ直4となれば、安いはずがありません。車両価格に加えてタイヤ、保険、車検、駐車場。ここを甘く見積もると、買ってから後悔します。

そして「レトロ風だけど中身は現代スポーツ」という性格。見た目に惚れて買うのは大歓迎ですが、ライディングポジションや足つきは必ずまたがって確認してほしいです。CB1100の感覚で跨ると、思ったよりスポーティな印象を受けるかもしれません。焦らず、試乗してから決めましょう。

免許取り立ての人が次にやるべきこと

では具体的に、これからCB1000Fを買おうと考えている人が、次に何をすればいいか。順番に書きます。

まずディーラーで現車を見てください。これが最優先です。写真と実車では、タンクの厚みもシート高の印象もまったく違います。可能ならCB1100やCB1300SFの中古、それからホーネット1000(CB1000R/CB1000ホーネット)も並べて跨らせてもらうと、自分がどの方向のCBが好きか体で理解できます。

次に試乗。CB1000Fの試乗車が出回るまで時間がかかる場合は、ベースが近いCB1000ホーネットを試乗してエンジン特性の参考にするのもアリです。

そして中古相場のチェック。新車だけでなく、これを機にCB1100やCB1300SFの中古価格も動く可能性があります。「やっぱり空冷がいい」「重厚な水冷がいい」と方針が変わったときに備えて、相場感を持っておくと損しません。

最後に、信頼できる整備工場を一つ確保しておくこと。大型バイクは消耗品サイクルも早く、定期点検をきちんとやれる店と付き合えるかどうかで、所有満足度がまったく違ってきます。ディーラー、独立系、どちらでもいいので「気軽に相談できる人」を一人作ってください。

まとめ

まずはココを覚えればOK、というポイントを整理します。CB1000Fは、CB-F世代のレトロな見た目に、現代のCB1000ホーネット系の中身を組み合わせたネオクラシック直4です。CB1100やCB1300SFとは別キャラなので、必ず実車で比較してから選んでください。整備性とパーツ流通はホンダらしい安心感があり、カスタムベースとしても化ける一台だと、CB1100乗りの私から見ても期待しています。次のアクションは三つ。ディーラーで現車確認、CB1000ホーネット等での試乗、そして中古相場のチェック。焦らず順番に進めれば、CB族の歴史に自分の一台を加える楽しい買い物になります。

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