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VW フォルクスワーゲン の 不正 をバイク乗りが考えたらこーなる。


世界的な騒動を起こしてしまっているVW(フォルクスワーゲン)グループ。

もちろん企業として、製造業として、やってはいけないことをやってしまった。

批判するのは簡単だが、ここはひとつモーナビがバイク乗り的な観点で、
VW(フォルクスワーゲン)不正問題を考察して振り返ってみようじゃないか♪

 

そもそもVWはどーやって不正したのか?

ごくごく簡単に不正のやり方を概念的にご説明します。

不正の狙い(上位概念)は、
①排ガス認定検査の時には排ガスクリーン
②通常使用時は排ガスクリーンでなくても性能MAX

要は、極めて技術的難易度の高い、
排ガスクリーンと動的性能という背反する要素を
なんとか両立させようとした試みです。

自動車会社は各社、
・動的性能を落として排ガスをクリーンにする技術

・排ガスがクリーンではないが、動的性能を高める技術

は持っています。

なんでもそうですが、両立が大変なのです。

燃費も良く、出力も出ている。
乗り心地が良いのに、すごくスポーティーに走れる。
この難しい両立をモード分けする為に、
車が

「検査中(お客さん使わない時)はクリーンモード」

「通常走行中(お客さん使う時)は動的性能MAXモード」

を判断できれば良いのです。

 

 

どーやって検査中と通常走行中判断するの?

車自身がドライバーの意思に関わらず、自ら

「あー俺、今検査されてるな」

と気がつかなければいけません。

そんな生き物みたいなこと出来るんかい??

と思いますが、実は結構簡単に出来るんです。

こちらをご覧ください。

車に搭載されている電気センサーです。

現代の車には、

今どこタイヤがどれくらいのスピードでまわっているか。

ドライバーはハンドルをどれくらい切っているか。切るスピードはどれくらいか。

旋回力(ヨーレート、横Gはどれくらいか)。

が容易に判定できるセンサーがたくさんついています。

これらによって、

「あー俺、今検査されてるな」

を推測するのです。

 

例えば車検場の排ガス検査設備を想像してみてください。

車輪は駆動輪以外は固定され、例えばFFならフロントのタイヤだけ回って、
リアは回らない。

ハンドルは切らない。

エンジン回転数もしくは車速は一定だが、

車に前後の加速力は生じない。

この儀式のような検査工程をセンサー情報から推測し、
エンジンのマッピングを
「検査中(お客さん使わない時)クリーンモード」
に切り替えるのです。

 

 

バイク乗りの私が考えたVW不正のポジティブな応用

バイクで排気ガスと動的性能の両立が難しいのってなんでしょう。

そう、2ストロークエンジンです。

2ストロークエンジンは言うまでもなく小型軽量、かつ高出力でバイクのエンジンにはもってこいです。

また四輪に比べてエンジンの特性自体が商品の大きな魅力になりうる二輪では、

2ストの音を聞いただけで、

2ストのにおいがしただけで、

2ストエンジンの形を見ただけで、

鳥肌ものの大興奮なのです笑
根強いファンも多く、
公道を走れない2ストレーサーの復活というだけでも大反響です!(記事はこちら)

この2ストを復活させる為に、不正をしろとはもちろん言えませんが、
うまくエンジン特性にモードを作り、
最新2ストロークバイクを公道で走らせたいのです。。。

最近のバイクはごらんの様に電子制御センサーを多く使っています。
(記事はこちら)

センサーを駆使すれば車両が今どんな状態にあるのか容易に推定できそうです。
また今回のVW問題が大きくなってしまったのは、
不正車両の販売台数の多さにも原因があります。

VWグループで約1100万台が不正ソフト搭載車だといいます。

これは語っちゃいけませんが、
バイクならここまでの販売台数の暴力は起こらないでしょう。
かなり際どい文章になってしまいましたが、
エンジニアは常に背反する技術を成り立たせるのに必死です。

2ストロークバイクがもし現代の技術で公道を走り回れたら、
そこに多少のカラクリがあったとしても許してくれないかなぁ。。。苦笑

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