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マフラー音量と警察の視線!Z900乗りの私が考えるカスタムと法的リスクのリアルな話

こんにちは!週末のツーリングプランを練りながら飲むコーヒーって、なんでこんなに美味しいんでしょうね?松井 さちです。

さて、今回はちょっとドキッとするような、でもライダーなら一度は通る「あの悩み」についての話題です。海外の掲示板で、「カリフォルニアでLeoVinceのLV Corsaマフラー(バッフルなし)を付けて走ったら、警察に止められる可能性はどれくらい?」という相談が投稿されていました。

これ、すごく分かります。「Self explanatory(言わずもがな)」って書いてある通り、本人はヤバいって分かってるんですよね(笑)。カリフォルニア州といえば、排ガスや騒音規制が世界でもトップクラスに厳しい地域。そこで「バッフルなし」なんて、まさに火中の栗を拾いに行くようなものですが、その気持ち、痛いほど理解できてしまいます。

音量への憧れと、背中に感じる冷や汗

私も29歳で免許を取って最初に乗ったのが、あのF1サウンドを奏でるカワサキの「バリオス」でした。250ccの4気筒、19,000回転まで回るあのエンジン。純正でも十分良い音なんですが、若さゆえか「もっと存在感を出したい!」なんてカスタムの沼に片足を突っ込みかけたことがあります。

バリオスの高回転音って、スピードが出てなくても音だけはレーシーなんですよね。それが楽しかった反面、もしマフラーを変えて爆音にしていたら……交番の前を通るたびにクラッチを切って惰性で走るような、ビクビクしたライディングになっていたかもしれません。

その後、34歳でゼファー400に乗り換えた時も、空冷4発の独特な「ゴリゴリ感」あるサウンドに聞き惚れました。ゼファーはその美しいフォルムだけで所有欲が満たされるバイクでしたが、やはりショート管への憧れはありましたね。でも、音量が大きすぎるとご近所さんの目も気になるし、何よりツーリング先で白いバイクのお巡りさんと目が合った時の心拍数が上がりそうで……結局、大人しい仕様で楽しみました。

Z900乗りとして思う「漢カワサキ」の音

そして現在、私が愛してやまない相棒、Z900。このバイクを手に入れた時、カワサキが提唱する「凄み(Sugomi)」デザインとパフォーマンスに完全に心奪われました。

Z900の素晴らしいところは、純正マフラーでも吸気音がものすごく設計されている点です。アクセルを開けた瞬間にタンク下から聞こえる「カォォォン!」という咆哮。これがもう、尊いんです。カワサキの無骨さ、男らしさが音に凝縮されている気がして、ヘルメットの中でニヤニヤしてしまいます。

相談にある「LeoVince LV Corsa」は、非常に短くてレーシーな見た目のマフラーですよね。Z900に付けたら間違いなくカッコいいでしょう。でも、バッフル(dB Killer)を抜いてしまったら、それはもう公道を走る楽器ではなく、ただの騒音発生機になってしまうリスクがあります。

カリフォルニアの警察事情は詳しくありませんが、日本でもアメリカでも「目立ちすぎる音」は取り締まりの対象です。「良い音」と「うるさい音」の境界線は難しいですが、警察に止められるかどうかを気にして走るのは、精神衛生上よくありませんよね。

対策:大人の余裕で楽しむ「音」の世界

もし、この相談者さんや、同じような悩みを持つ日本のライダーさんにアドバイスするとしたら、以下のステップで愛車の音と向き合ってみてはどうでしょうか。

1. バッフルは「お守り」だと思おう

「バッフルなし」の抜けの良い音は魅力的ですが、低速トルクがスカスカになって乗りにくくなることも多いです(これ、意外とあるあるで草が生えます)。メーカーが設計したバッフルを入れることで、適度な排圧がかかり、街乗りも扱いやすくなります。何より、警察の前でも堂々としていられる「心の余裕」が手に入ります。

2. 吸気音を楽しむライダーになろう

最近のバイク、特に私の愛するカワサキ車は、ライダーに聞こえる「吸気音」の演出が巧みです。排気音を周囲に撒き散らすのではなく、自分自身が楽しむための吸気音に耳を傾けてみてください。Z900の吸気音は中毒性がありますよ。

3. 見た目と性能のバランス

LeoVinceのようなショートサイレンサーは見た目が最高にクールです。バッフルを装着した状態でも、純正よりは迫力ある音になるはず。そこを「寸止め」で楽しむのが、大人のバイク乗りの嗜みではないでしょうか。

ビフォーアフター:不安からの解放

【Before】
爆音マフラーで走行中、バックミラーに映る白い車影に怯える日々。信号待ちで隣にパトカーが並んだ瞬間、心臓がバクバクしてエンストしそうになる。音は大きいけれど、低速トルクがなくて発進がもたつく。

【After】
バッフルを装着、あるいは車検対応の良質なマフラーを選択。重低音は響くけれど、耳障りな高音はカットされている。警察の前でも堂々と挨拶できる余裕が生まれ、エンジンのトルクもしっかり出ているので、Z900の凶暴な加速を不安なく楽しめる。

よくある質問(FAQ)

Q: バッフルを抜いたほうがパワーが出るんじゃないの?
A: サーキットで全開走行をするなら話は別ですが、公道レベルでは低速トルクが抜けてしまい、逆に「遅く感じる」ことが多いです。カワサキのエンジンはバランスが大事。無骨に見えて繊細なんです。
Q: カリフォルニアや日本で、実際どれくらい捕まるの?
A: 運次第ですが、「音」は遠くからでも警察官に届きます。特に住宅街や夜間はリスク大。一度目をつけられると、その後も厳しくチェックされるようになりますよ。
Q: 純正マフラーだと物足りなくない?
A: 昔のバイクに比べれば静かですが、最近のカワサキ車は純正でもかなり味付けが良いです。まずは純正の音を味わい尽くしてから、カスタムの沼に足を踏み入れても遅くありません!

バイクは「自由」の象徴ですが、その自由を楽しむためには、走り続けられる環境を守ることも大切ですよね。愛するZ900が、いつまでも公道を堂々と走れるように、私も「男らしい」けれど「紳士的」なライダーでありたいと思います。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!安全運転で、良いバイクライフを!

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