皆さん、こんにちは!週末のツーリングでお尻が痛くなっても、翌日にはまた地図を眺めてしまう、そんなバイクライフを送っていませんか?季節の変わり目でエンジンの吹け上がりも変わってくるこの時期、愛車のメンテナンス熱が高まっている方も多いはず。
さて、今回はちょっとマニアック、でもカワサキ乗りなら思わず反応してしまう話題、「オイルキャッチタンク(品番:52001-0009)」についてお話ししたいと思います。この品番、実はカワサキ純正のレース用キットなどで見かけるオイルキャッチタンクなんですよね。これを見た瞬間、私のメカニック魂(といっても素人ですが)に火がつきました。
私、松井 さちも、29歳で免許を取ってからというもの、バリオスの超高回転サウンドに酔いしれ、ゼファーの空冷フィンを愛でてきましたが、今の相棒であるZ900と出会ってからは、「いかにこの凄いマシンを長く、美しく維持するか」という新たな沼にハマりつつあります。
目次
エンジンの健康を守りたい!ブローバイガスとの戦い
カワサキ車に乗っていると、「オイル滲みこそが生きている証」なんて冗談交じりに言われることがありますよね。正直、ゼファー400に乗っていた頃は、エンジンのヘッドカバーからうっすら滲むオイルを見て「またか、手のかかる子だなぁ」なんて笑いながら(草)、ウエスで拭う時間が愛おしかったりしました。あの無骨な鉄の塊感、尊いですよね。
でも、今の愛車Z900は水冷の最新マシン。だからこそ、エンジンの内部はクリーンに保ちたい。そこで気になるのが「ブローバイガス」です。エンジン内で燃焼ガスがクランクケースに吹き抜けてしまうアレですが、これをそのまま吸気に戻すとエアクリーナーボックスがオイルで汚れてしまうことがあります。
バリオスに乗っていた頃は、怖さが楽しさに変わるのに必死で、そんなこと気にする余裕もありませんでした。とにかく回して回して、たまにカブらせて…。でも今は違います。46歳、大人のライダーとして、愛車の内臓(エンジン)まで労わりたい。純正部品である52001-0009のようなパーツに惹かれるのは、単なるドレスアップではなく、こうした「機能美」への憧れがあるからなんです。
カワサキ党がハマる「カスタムの沼」とその整理
さて、この「52001-0009」というパーツ、実は汎用的にポン付けできるものではなく、レースベース車や特定のモデルに向けたキットパーツの一部だったりします。これをどう自分のZ900に活かすか、あるいは流用するか、それとも似た機能を持つ社外品を選ぶか。ここからが楽しい悩み時間の始まりです。
私がカワサキを愛する理由は、その「男らしさ」や「無骨さ」。オイルキャッチタンクというパーツは、まさにその象徴です。あえて配管を見せ、溜まったオイルを目視できるタンクを車体の横に配置する。レーシーでありながら、どこか荒々しい機械の鼓動を感じさせる。これぞカワサキ乗りのロマンじゃありませんか?
しかし、ここで冷静に整理しましょう。
まず、純正キットパーツは入手難易度が高い、または取り付けに加工が必要な場合があります。Z900はストリートファイター的なデザインで、カウルの中にスペースがあまりありません。無理やり付けて見た目を損なうのは避けたいところ。
具体策:愛車Z900へのアプローチと楽しみ方
では、私ならどうするか。この純正品番のタンクへの憧れを胸に、現実的なアプローチを考えてみました。
まずは、愛車の現状確認です。Z900のエアクリーナーボックスを開けて、どれくらいブローバイによるオイル汚れがあるかチェックします。もし結構汚れているなら、キャッチタンクの導入は機能的にも大正解。逆に綺麗なら、それはそれで「お守り」兼「ドレスアップ」として割り切るのもアリです。
次にパーツ選び。あえて品番52001-0009のような樹脂製の白いタンク(レース用によくあるタイプ)を選んで、タイラップやステーを駆使して「現場感」を出すのも渋いですね。一方で、Z900のモダンな車体に合わせて、アルミ削り出しのチタンカラーのタンクを選ぶのも捨てがたい。うーん、想像するだけでご飯3杯はいけます。
そして取り付け作業。カワサキ車は整備性が良い部分と、「なんでここにボルトがあるの!?」という部分が混在していて、そこがまた可愛いんです。苦労して取り付けた後の達成感はひとしおでしょう。
ビフォーアフター:機能性だけじゃない心の変化
もし実際にオイルキャッチタンクを取り付けたとしましょう。
ビフォーの状態では、エアクリーナーボックスを開けるたびに「うわ、ベトベト…」とテンションが下がっていたかもしれません。見えない部分での汚れは、精神衛生上よくありませんよね。
アフターはどうでしょう。サイドからチラリと見えるキャッチタンク。そこにつながるホース。信号待ちでふと下を見た時に、「私のZ900、レーサーみたいでカッコいい…!」と自画自賛(これ大事)。そして、定期的にタンクに溜まった乳化したオイルや水分を捨てる作業。「悪い膿を出してあげたよ」と愛車に語りかける時間は、まさに至福の時です。
ゼファーの時に学んだ「所有感」と、Z900で感じている「高性能への敬意」。この二つが合わさって、メンテナンスという行為自体が趣味の一部に昇華されるのです。
よくある質問(FAQ)
Q. オイルキャッチタンクって車検は大丈夫ですか?
基本的に、ブローバイガスを大気解放(外にそのまま出しちゃうこと)するのは違法で車検に通りません。でも、キャッチタンクを経由して、再びエアクリーナーに戻す「還元式」の配管にすれば、車検も問題なく通りますし、環境にも優しいですよ。大人のライダーなら、ここはしっかり守りたいですね。
Q. メンテナンスは大変ですか?
溜まった廃油を捨てるだけなので、作業自体は難しくありません。ただ、冬場などは結露で水分が溜まりやすく、すぐにタンクがいっぱいになることも。それを「面倒くさい」と思うか、「バイクと対話してる」と思えるかが、カワサキ乗りとしての分かれ道かもしれません(笑)。
Q. 52001-0009のような純正部品にこだわる必要は?
正直、機能だけで言えば社外品の汎用タンクでも十分です。でも、「Kawasaki」のパッケージに入った部品を使う、あるいはその品番の背景にあるレースの歴史を感じることに、私たちはロマンを感じるんですよね。自己満足の世界ですが、それが一番のエネルギー源ですから!
いかがでしたか?たった一つの部品番号から、ここまで妄想と愛情が広がるのがバイクライフの醍醐味。皆さんも、愛車の「見えない部分」のケア、始めてみませんか?それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

