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カワサキ車の謎の黒い粉?EN500オーナーの悩みにZ900乗りが共感!

こんにちは!モーターサイクルナビゲーターのライター、松井さちです。最近、ツーリング先で飲む缶コーヒーが妙に美味しく感じる季節になりましたね。あの短い休憩時間が、また走り出す活力をくれるんです。

さて、今回は海外のライダーさんから届いた、ちょっと気になる「愛車の異変」についてのニュースを取り上げたいと思います。お相手はスペインにお住まいの、これから免許を取るというワクワク真っ只中の方。選んだ相棒は1992年式のKawasaki EN500 Vulcan(バルカン)だそうです。

憧れのバイクと免許待ちの時間、その尊さ

まず、このシチュエーションに激しく共感してしまいました!私も29歳で免許を取るまで、教習所に通いながら「早くバイクに乗りたい!」という気持ちを募らせていましたから。あの時期の焦燥感と期待感がないまぜになった感情、まさに沼ですよね。

投稿者さんは、EN500という渋いチョイスをされています。Ninja 500と同じエンジンの系譜を持つこのバイク、カワサキらしい無骨さと耐久性を兼ね備えた名車です。しかし、納車されてウインカーやミラーを直しながら愛でている最中、バイクの下に謎の黒いシミを発見してしまったとのこと。「オイルじゃない、粉っぽい何か」……これは初心者ライダーにとってはホラー以外の何物でもありません。

私も最初の愛車バリオスに乗っていた頃、バイクの下に何か落ちているだけで心臓が止まりそうになったものです。「えっ、私のバイク、壊れちゃった?」と不安になる気持ち、痛いほど分かります。

その黒い粉の正体を探る!カワサキ愛ゆえの推測

さて、ここからが本題です。投稿者さんが言う「オイルではなく、炭素の残留物のような粉っぽい黒いシミ」。これを聞いて、私がピンときたカワサキ車ならでは(?)の原因を整理してみましょう。

1. ドライブベルトの摩耗粉(ベルトダスト)

EN500 Vulcanは、チェーンではなくベルトドライブを採用しているモデルです。古い年式の場合、ベルトの劣化やプーリーとの摩擦で、黒いゴムの粉が大量に出ることがあります。これが地面に落ちて、湿気と混ざると「黒いシミ」に見えるんです。もしこれなら、ベルトの張り調整や交換で解決します。

2. マフラーからの煤(スス)と結露

もう一つの可能性は、マフラーの継ぎ目やドレン穴から落ちる「煤混じりの水」です。90年代のカワサキ車、特にキャブレター車は、現代のバイクほど燃焼管理がシビアではありません。少し濃いめのガスで力強く回るのが魅力ですが、その分、未燃焼ガスやカーボン(煤)が出やすいのもご愛敬。

私のゼファー400も、暖気運転中にマフラーエンドから黒い水を飛ばして、駐車場の壁を汚したことがありました(笑)。でも、この手のかかる感じこそがカワサキの男らしさであり、尊いポイントなんですよね。

不安を解消するための具体策と道具

原因が推測できたところで、私たちがやるべきことは「観察」と「お手入れ」です。漠然と怖がるのではなく、愛車の健康診断だと思って以下のステップを試してみてください。

必要な道具

実践ステップ

まず、黒い粉が落ちている場所の真上をライトで照らします。EN500の場合、ドライブベルト周辺か、マフラーの連結部分あたりが怪しいです。

もしベルト周辺なら、指で触ってみてゴムっぽい粉ならベルトダスト確定。マフラー周りなら、カーボン汚れです。どちらにしても、パーツクリーナーとウエスできれいに拭き取りましょう。「汚れてるなー」と思いながら拭く時間も、愛車との対話です。Z900になった今でも、洗車後の拭き上げタイムは至福の時間ですよ。

ビフォーアフター:恐怖が愛着に変わる瞬間

この作業を行う前と後では、バイクに対する意識が劇的に変わります。

【Before】
「地面に黒いシミがある!壊れてるの?怖い!修理費いくらかかるの?」というパニック状態。せっかくの納車も不安で楽しめません。

【After】
「ああ、これはベルトの粉ね。ちょっと摩耗してるけど、まだ走れそう」あるいは「元気にエンジン回ってる証拠の煤だね」と、現象を理解することで安心感に変わります。むしろ、「古いバイクだからこれくらいの手間は当然。私が面倒見てやるわ!」という母性にも似たオーナーシップが芽生えるはずです。

正直、今のZ900は優秀すぎて液漏れなんて全くしませんが、たまに昔のバリオスやゼファーの、あの「ちょっとガソリン臭くて、たまに何か漏らす」人間臭さが恋しくなることがあります。手間がかかる子ほど可愛い、というのはバイク沼の真理かもしれませんね。

よくある質問(FAQ)

Q1. 黒い粉が出ている状態で走っても大丈夫ですか?
A1. ベルトドライブの粉であれば、ベルトに亀裂や欠けがないか確認してください。激しい損傷がなければ、すぐに走行不能になることはありませんが、早めの点検推奨です。マフラーの煤なら、走行には全く問題ありません!むしろ回してあげてカーボンを飛ばしましょう。

Q2. カワサキ車はオイル漏れすると聞きましたが本当ですか?
A2. 昔から「カワサキ車はオイルが漏れてからが本調子」なんて冗談(都市伝説?)がありますが、現代のバイクはそんなことありません(笑)。ただ、90年代以前の旧車はガスケットの劣化などで滲むことはあります。それもまた「味」として楽しめるのがカワサキ乗りの器の大きさです。

Q3. 初心者が古いバイクを買うのは無謀ですか?
A3. 全然そんなことはありません!私のバリオスも古いバイクでしたが、おかげでメンテナンスの基礎や、バイクの仕組みを学べました。トラブルも良い経験値になります。何より、自分が「カッコいい!」と思ったバイクに乗るのが一番の正解です。

今回のEN500のオーナーさんも、免許が取れたらスペインの空の下、思いっきりカワサキサウンドを響かせて走ってほしいですね。少しの手間も含めて、バイクライフを楽しみましょう!

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