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BMW F450GSが気になる!スズキ派の僕が感じた『最初の冒険バイク』の正解

BMW F450GSが気になる!スズキ派の僕が感じた『最初の冒険バイク』の正解

免許を取ったばかりで「アドベンチャーバイクってどれを選べばいいの?」と悩んでいる人、けっこう多いと思います。僕も最初はそうでした。今回はBMWが本気で作ってきた新型F450GS、A2ライセンス(欧州の中免クラス)向けの新顔について、スズキ一筋で育ってきた25歳ライダー目線で噛み砕いていきます。デカいGSは憧れだけど重いし高い。じゃあ小さいGSってどうなの?という素朴な疑問に、僕が今乗っているGSX-R600や、過去のGSX-S125時代の感覚と照らし合わせながら答えていきますね。読み終わる頃には「次の1台、これもアリかも」と思えるはずです。

そもそもBMW F450GSって何?

まずはサクッと正体から。F450GSはBMWが2025年に投入してきた新しいアドベンチャーバイクで、排気量は420cc、最高出力は約47馬力(48psと表記される場合もあります)、車重は約178kg。アドベンチャーバイクというのは、舗装路もダート(未舗装路)もそこそこ走れる万能タイプのこと。BMWで言うと、あの有名なR1300GSの末っ子ポジションになります。

これまでBMWの入門GSといえばG310GSがありました。インドで作られているシングルエンジン(単気筒)のモデルで、街乗りメインなら十分。ただ「本気のGSの片鱗」を味わうにはちょっと物足りない、というのが多くのレビューでの評価でした。そこにガッツリ本気で投入されたのがF450GSです。

エンジンは新設計の420cc並列2気筒。ここがマニアックで面白いんですが、クランクピンの角度が135度という独特な設計になっています。最近流行りの270度クランクとは違って、Vツイン(V型2気筒)に近いフィーリングを狙ったとのこと。難しい話を抜きにすると「鼓動感はあるけど不快な振動は少ない」という、いいとこ取りを目指したエンジンってことです。

僕が初めて買った本格バイクのGSX-S125は単気筒で、正直155kmまで出すと振動でしびれてました。それを思うと、最初から2気筒の余裕がある450ccってかなり贅沢な入門機です。

G310GSから何が変わったの?

ここが一番伝えたいポイント。G310GSとF450GSは、見た目こそ似ていても中身は別物です。

まずエンジン。310は単気筒で34馬力前後、450は2気筒で47馬力。数字だけ見ると13馬力差ですが、実走では『余裕の量』が全然違ってきます。日本の高速道路で100km/h巡航するとき、単気筒は回しっぱなしで疲れる。2気筒だと回転に余裕が残るので、追い越し加速もスッと出ます。僕がSV650に乗り換えたとき、まさにこの『余裕の差』に感動した記憶があります。

次に車体。F450GSは新設計のスチールトレリスフレーム(細い鋼管を組んだ骨組み)で、エンジン自体を車体の一部として使う『ストレストメンバー』方式を採用。これで軽さと剛性を両立しているんです。サスペンションはKYB製の倒立フォーク、ブレーキはブレンボ。普通、入門アドベンチャーでこのスペックは出てこないです。

さらに電子制御もガッツリ。コーナリングABS、トラクションコントロール、ライディングモード(Rain・Road・Enduro)が標準装備。Trophyグレードには遠心クラッチを使った『Easy Ride Clutch』というクラッチ操作不要のシステムまで載ります。

単純に「310の排気量アップ版」と思っていると、完全に裏切られます。クラスを1段どころか2段ジャンプアップしたモデル、という方が正確です。(出典: https://www.morebikes.co.uk/new-features/news/285061/first-ride-bmw-f-450-gs/)

初心者目線で見たF450GSの嬉しいポイント

じゃあ、これから1台目を選ぼうとしている初心者にとって何が嬉しいのか。僕なりに3つ挙げてみます。

1つ目は『軽さ』です。178kgというのは、僕が今乗っているGSX-R600(約190kg)より軽い。R1300GSは装備重量で240kgを超えるので、立ちゴケのプレッシャーが段違いです。教習所を出たばかりの人が信号待ちで足を着くとき、20kgの差は心臓の余裕を生みます。これは本当に大事。

2つ目は『シート高845mmだけど跨りやすい』という点。海外レビューでは身長175cm前後のライダーが「足つきはギリギリOK」と書いていました。日本人の平均だとつま先立ち寄りになる可能性が高いので、ローシートオプションは要チェックです。BMWは低めのシートやサスペンションのローダウンキットも用意してくれているはず。気になる方はディーラーで確認しましょう。

3つ目は『電子制御が手厚い』こと。雨の日に滑りそうになったらトラコンが介入してくれる、コーナーで急ブレーキしてもABSが守ってくれる。最初の1〜2年って予期しない場面で焦ることが多いんですよ。僕もGSX-S125時代、濡れた白線でリアを滑らせて肝を冷やしたことがあります。あのとき電子制御があったら、もっと安心して走れたなと今でも思います。

そして地味に嬉しいのが、6.5インチのフルカラーTFTメーター。これ、上位モデルのS1000RRと同じやつです。入門機なのに装備のグレードが高い。所有満足度が高いって、長く乗るうえですごく大事な要素なんです。

ちょっと注意したい点もある

もちろん良いことばかりじゃない。正直にデメリットも書いておきます。

一番気になるのは価格です。海外レビューによると、ベースモデルが約6,929ポンド(およそ130万円台)、Sportが7,379ポンド、Trophyが7,699ポンド。日本での正式価格はまだ発表段階ではないかもしれませんが、輸入されると諸経費込みでもう少し上がる可能性があります。同じ予算でスズキを見れば、Vストローム250SXが新車で60万円台、Vストローム800DEでも120万円台で買えてしまう。コスパ重視ならスズキが強い、というのは僕の正直な感想です。

次に、Trophyグレードに標準装備される『Easy Ride Clutch』。クラッチ操作が要らなくなるシステムなんですが、海外の試乗レポートでは「発進時に思った以上に回転を上げないと動き出さない」「オフロードで遅い速度のとき、クラッチで微調整できないのが不便」という指摘がありました。便利な反面、クセは強そうです。試乗してから判断したい部分ですね。

もうひとつ、フロントタイヤが19インチという点。本格的なオフロードバイクは21インチが定番で、19インチだと深い砂やぬかるみで切れ込みやすい傾向があります。日本のリンク道や林道メインなら19インチで十分楽しめると思いますが、ガチのオフロードを目指す人は注意してください。

あと、盗難対策。僕はGSX-R600を駐輪場に置くとき、地球ロックとアラームを必ず使っています。BMWは特に盗難被害が多いブランドなので、保管環境と盗難保険はセットで考えたほうがいいです。

次のステップ、僕ならどう考える?

最後に、F450GSを軸に「自分の1台目」をどう選んでいくかを話して終わります。

僕のステップアップの道のりは、Address V125 → GSX-S125 → SV650 → GSX-R600。各段階で「ちょうどいい」を選んできた自負があります。仮にもう一度18歳に戻って、もしアドベンチャー方向に進んでいたら、どう選ぶか考えてみました。

予算が100万円以内なら、迷わずVストローム250SXか中古のG310GSあたりから。維持費と保険料を抑えつつ、林道に足を踏み入れる経験を積みます。任意保険は20代前半だと年間10万円超えも普通なので、車両価格だけで判断しないことが大事です。

予算が150万円前後出せて、しかも長く乗りたいなら、F450GSは強力な候補になります。47馬力は中型免許(普通二輪)でも乗れる出力ですし(※日本仕様の正式な区分は要確認)、車重178kgも扱いやすい。装備の満足度が高いので、3〜5年は飽きずに付き合えるはず。

そして「絶対スズキがいい」という僕みたいな人は、もう少し待ってDR-Z4Sの国内動向や、Vストローム系の新型情報を追いかけるのも手です。同じ予算ならスズキ、というのは僕の信念ですが、F450GSはその信念をちょっと揺らがすくらい完成度が高いとも感じました。

何を選ぶにしても、まずはディーラーで跨ってみる、できれば試乗する。これに尽きます。スペック表だけで決めると後悔しますよ。焦らず、自分の身長や使い方に合った1台を見つけてください。

まとめ

まずはココを覚えればOK。BMW F450GSは『本気で作られた入門アドベンチャー』で、47馬力・178kgというちょうどいいサイズ感に、上位機種譲りの電子制御とTFTメーターを積んできた意欲作です。価格は決して安くはないけれど、装備の中身を見れば納得感はあります。一方で、Easy Ride Clutchのクセや19インチフロントの好みは分かれるので、必ず試乗してから判断してください。スズキ派の僕から見ても、最初の1台選びの選択肢を確実に広げてくれる存在です。次のアクションとして、まずは近くのBMW Motorradディーラーで跨ってみる、そして候補車(Vストローム系・G310GSなど)と比較試乗する。これだけで見える景色が変わります。

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