Burasca 1200は、Valentino Rossiらのヘルメットデザインで知られるAldo DrudiとAir Garageのチームが、Honda VFR1200Fをベースに製作したワンオフ・カスタムです。市販キットやHondaの量産モデルではありません。
目次
Burasca 1200とは
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製作者 | Aldo Drudi/Air Garageのチーム |
| 発表 | 2016年 |
| ベース | Honda VFR1200F |
| エンジン | 1,237cc・76度V4 |
| 駆動 | シャフトドライブを継続 |
| 重量 | 報道値530lb(約240kg)、ベース比約60lb軽量 |
| 位置付け | 一台限りのデザイン/カスタム作品 |
「Burasca」はEmilia-Romagna地方の言葉で嵐を意味すると紹介されています。Drudiが平面のグラフィックから立体のモーターサイクルデザインへ領域を広げた最初期のコンセプトとして注目されました。
VFR1200Fから何を変えた?
外装をほぼ作り直した
VFR1200Fのフルカウルと大型ツアラー然とした面構成を外し、短いフロントマスク、露出したサイド、細いテールへ変更しています。燃料タンク周辺からサブフレームまで色と素材のつながりを作り、エンジンの存在を前面へ出すデザインです。
前後オーリンズとNissinブレーキ
報道資料では、Öhlins NIX 30フロントフォーク、TTX 36 GPリアショック、Nissinブレーキを採用。単に外装を交換したショーバイクではなく、重量配分と走行性能へ踏み込んだ構成です。
専用Akrapovič排気系
短くまとめた専用Akrapovičエキゾーストにより、外観と軽量化を両立しています。ただしBurasca専用品をそのまま市販VFRへ装着できるわけではなく、量産品の適合や車検を示すものでもありません。
約27kg軽量化
Asphalt & Rubberは、ベースから60lb削減して530lbになったと報じました。換算すると約27.2kgの軽量化、完成重量は約240.4kgです。燃料・油脂を含む測定条件がHondaの国内諸元と同一かは明記されていないため、厳密な同条件比較ではなく製作側・報道側の公称値として見ます。
市販VFR1200Fで真似できる部分
Burascaの外装やサブフレームはワンオフですが、通常のVFR1200Fでも次の順番なら用途を壊しにくくなります。
- ポジション:スクリーン、シート、ステップ、レバーを体格へ合わせる
- 積載:純正・対応パニア、トップケース、タンクバッグの干渉を確認
- 足回り:タイヤ、空気圧、サグ、フォーク・ショック整備を先に行う
- 制動:パッド、フルード、ホース、ディスクの状態を基準へ戻す
- 排気:JMCA表示、型式・年式適合、騒音・排ガス、純正部品保管
- 外装:灯火、反射器、ハンドル切れ角、配線、冷却風を妨げない
「軽く見せる」ことと「実際に軽くする」ことは別です。フェンダーレスや小型ミラーは見た目を変えますが、走行性能への影響は小さく、保安基準や被視認性へ影響します。まず整備状態、タイヤ、不要な積載物を見直す方が実用的です。
VFR1200Fカスタムで注意すること
DCT/MTと年式の適合
VFR1200FにはMTとDCTがあり、年式変更もあります。マフラー、ステップ、レバー、電装品は商品名だけで判断せず、型式、年式、ミッション、国内仕様への適合をメーカー表で確認します。
シャフトドライブと片持ちスイングアーム
一般的なチェーン車と異なるため、リアホイール、スタンド、排気系、ステップ周辺の作業には対応工具と手順が必要です。汎用品のメンテナンススタンドを寸法だけで選びません。
電装と発熱
ナビ、ドラレコ、グリップヒーター、USBを追加する場合は、総消費電力、ヒューズ、リレー、アース、防水コネクター、ハンドル可動域を確認します。カウル内部へ配線を詰め込み、ラジエーター排熱や整備性を妨げないようにします。
構造変更・車検
幅・高さ・長さ、乗車定員、灯火、排気、フレームやサブフレームへ影響する変更は、構造等変更検査や記載変更が必要になる場合があります。ワンオフ加工は作業前に運輸支局、認証工場、車検対応を説明できる販売店へ確認します。
中古のカスタム車を買う確認項目
- 純正部品、取付説明書、適合証明、排ガス試験書類の有無
- 配線の圧着、防水、ヒューズ、バッテリー暗電流
- カウル裏、ステー、サブフレームの切断・溶接・ひび
- フォーク、ショック、ブレーキのメーカーと整備履歴
- ハンドル切れ角、ケーブル張り、タンク・カウル干渉
- DCTの警告灯、低速作動、スイッチ、油脂交換履歴
- シャフトドライブ、リアハブ、ホイールのガタ・漏れ
- 現在の状態で車検に通る根拠と販売店保証
英国Arielが専用アルミフレームへV4を搭載した少量生産車。
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対応年式・型式・DCT/MT、トップケースやスクリーンを含む実車寸法を確認してください。整備はHondaのサービス情報と締付トルクを優先します。
情報源
初出:2016年5月/短い動画紹介を、Burasca 1200の仕様とVFR1200Fカスタム実務を整理した記事へ2026年8月21日に全面改稿。

