Harley-Davidson Bronx 975は発売されていません。2018年に「Streetfighter 975」として予告され、2019年のEICMAでBronxの名称と試作車が公開されましたが、量産車の価格、発売日、型式、販売店在庫は設定されないまま計画が止まりました。
- Bronx 975:未発売。新車注文不可
- Pan America:実際に市販され、2026年もST/1250 Limitedを販売
- Revolution Max 975T:Nightsterで市販化
- スポーツ寄りのRevolution Max車:NightsterとSportster Sが現実的な比較候補
- Harley-Davidson公式の現行カテゴリーに「Streetfighter」はない
旧記事は2018年の情報をもとに、Pan AmericaとStreetfighter 975が2020年ごろ発売されると予想していました。その後の結果が二つに分かれたため、2026年8月に「発売された車/されなかった車」と現在買える代替候補を整理する記事へ全面改稿しました。
目次
Bronx 975とは何だった?
Harley-Davidsonは「More Roads to Harley-Davidson」計画の中で、従来のクルーザー・ツアラー以外へ顧客を広げる新型車を予告しました。H.O.G.公式誌の2018年号には、Pan America 1250、1250cc Custom、975cc Streetfighterを2020年に投入する計画が掲載されています。
2019年のEICMAでは、ストリートファイターの名称がBronxとなり、液冷VツインのRevolution Max 975を車体の強度部材として使う試作車が公開されました。当時案内された主な方向性は次のとおりです。
| Bronx 975 公開時情報 | 内容 |
|---|---|
| ジャンル | ストリートファイター/スポーツネイキッド |
| エンジン | 液冷60度Vツイン Revolution Max 975 |
| 公表目標 | 115hp超、94N・m超 |
| 車体 | エンジンを構造部材に使う専用フレーム構成 |
| 状態 | 量産前プロトタイプ |
| 結果 | 量産価格・型式・販売開始なし |
115hpなどは試作段階の目標値で、認証済み市販車の国内諸元ではありません。中古情報で「Bronx 975 115馬力」とだけ書かれていても、販売済みモデルのスペック表ではない点に注意が必要です。
Bronxは中止された?公式に分かる範囲
Harley-DavidsonはBronxについて、一般向けの明確な「発売中止日」を示す製品ページを現在公開していません。一方、予定年を過ぎた2021~2026年の公式ラインアップにBronxはなく、注文、見積もり、取扱説明書、パーツカタログの対象にもなっていません。
したがって正確な表現は、「発表済みプロトタイプだが、市販に至らず、2026年時点でも未発売」です。「発売延期中で予約可能」「2026年に発売確定」とする一次情報は確認できません。
Pan Americaは実際に市販された
Bronxと同時期に予告されたPan Americaは、Harley-Davidson初の本格Adventure Touringとして市販されました。2026年の国内公式ラインアップには、オンロード寄りのPan America 1250 STと、ラゲッジ・ガード・補助灯などを備えるPan America 1250 Limitedがあります。
| 2026年モデル | ST | 1250 Limited |
|---|---|---|
| 価格(税込、諸費用別) | 2,400,200円~ | 3,155,900円~ |
| エンジン | Revolution Max 1250・1,252cc液冷Vツイン | |
| 最高出力 | 150hp | |
| 前輪 | 17インチ | 19インチ・チューブレススポーク |
| 車両重量 | 246kg | 299kg |
| 用途 | 舗装路・スポーツツーリング寄り | 長距離・積載・未舗装路装備重視 |
予告されたモデルがすべて消えたわけではありません。Revolution Maxという液冷Vツイン基盤と、Pan Americaで新しいカテゴリーへ進む戦略は量産車へつながりました。
Bronxの975ccエンジンはNightsterへつながった?
2026 Nightsterは、Revolution Max 975Tという975cc液冷Vツインを搭載します。国内公式値は89hp / 7,500rpm、95N・m / 5,750rpm、車両重量220kg、価格1,488,800円~です。
排気量とエンジンファミリーはBronx案に近いものの、Nightsterは低いシート、前19/後16インチ、クラシックなSportster系スタイルを持つ別モデルです。Bronxの量産版へ単に名前を付け替えた車両ではなく、出力特性、車体寸法、ホイール、乗車姿勢も異なります。
2026年に買える「近いハーレー」を比較
| 候補 | Bronxに近い点 | 大きな違い |
|---|---|---|
| Nightster | 975cc Revolution Max、軽量な現行H-D | クルーザー寄りの低い車体、89hp |
| Sportster S | 液冷・高出力・スポーツ志向 | 1,252cc、太い前輪、低い車体、121hp |
| Pan America 1250 ST | 150hp、17インチ、舗装路スポーツ志向 | 背の高いAdventure Touring |
| 中古XR1200/XR1200X | H-Dらしいスポーツロードスター | 空冷・生産終了・年式が古い |
「ハーレーのストリートファイター」が欲しいなら、エンジンの近さではNightster、出力とスポーツ性ではSportster S、17インチと走行性能ではPan America 1250 STが比較対象です。ただし外観と乗車姿勢はBronxの直系代替ではありません。実車の足つき、ハンドル幅、熱、低速操作、サスペンションを試乗で確認してください。
Bronx 975の中古車は買える?
一般販売されていないため、通常の正規輸入中古車として流通するモデルではありません。検索サイトやオークションで次の表記を見たら、車両そのものではなく模型、写真、カスタム車、誤登録、予約権を称する出品の可能性があります。
- 車台番号と登録書類
- メーカー・型式、初度登録、輸入者
- 保安基準適合、排出ガス・騒音の証明
- 補修部品、診断、保証を受ける販売店
- 現車がHarley-Davidson試作車だとする来歴証明
Bronx風にカスタムしたNightsterやSportsterを「Bronx」と呼ぶ例も、正規モデルとは分けて判断します。希少性を理由に送金を急がせる出品へは個人情報や前金を渡さないでください。
購入前に確認する費用
- 車両本体と登録・納車費用
- 任意保険、盗難補償、ロードサービス
- 12か月点検、消耗品、タイヤ、バッテリー
- ガレージ・駐車場、カバー、ロック
- スクリーン、バッグ、ETC、USBなど用途別装備
同じRevolution Maxでも排気量と車種でタイヤ、ブレーキ、外装、積載性が違います。車両価格だけでなく、年間走行距離と使用目的から総額を比較します。
乗り換え前に査定条件と対象車種を確認。
補償、ロードサービス、年間保険料を比較。
高出力アドベンチャーの別候補を確認。
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モデル年、RH975/RH975S、取付金具、灯火・ハンドル・タンクとの干渉をメーカー適合表で確認してください。
Harley-Davidson公式資料
- H.O.G. Magazine:Bronx 975 prototype
- Harley-Davidson Japan:2026年ラインアップ
- Harley-Davidson Japan:2026 Nightster
- Harley-Davidson Japan:2026 Sportster S
- Harley-Davidson Japan:2026 Pan America 1250 ST
- Harley-Davidson Japan:2026 Pan America 1250 Limited
価格・仕様は2026年8月21日時点の国内公式情報。初出:2019年8月/2026年8月21日、発売前予想からBronxの未発売状況と現行代替車を扱う記事へ全面改稿。

