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Z900とZ900RS永遠のテーマ!快適性とルックスで揺れるカワサキ乗りの本音と対策

みなさん、こんにちは!ツーリング先で飲む缶コーヒーが、なぜあんなに高級ホテルのコーヒーより美味しく感じるのか、科学的に解明してほしい今日この頃です。

モーターサイクルナビゲーターのライター、松井 さちです。

さて、今回は私たちカワサキ党にとっては、もはや「永遠のテーマ」とも言える話題が飛び込んできました。ある海外のライダーさんが、2021年式のZ900を下取りに出して、2023年式のZ900RSに乗り換えたというニュースです。

理由は「RSの方がはるかに快適だし、レトロな見た目が好きだから」とのこと。

これを聞いて、現在Z900を愛車にしている私としては、正直なところ心がざわつきました。わかる、わかりすぎるんです。私は29歳でバリオスに乗り始め、34歳でゼファー400の美しさに魅了され、そして今、39歳で大型免許を取ってZ900という「凄み」を手に入れました。

けれど、Z900に乗っていると、どうしてもZ900RSという兄弟車の存在がチラつく瞬間があるんですよね。今日はこのニュースをきっかけに、私自身の遍歴も交えながら、この「カワサキ沼」について深掘りしていきたいと思います。

共感:Z900の「凄み」と、隣の芝生の「レトロな青さ」

まず、声を大にして言いたいのは、今の愛車Z900は最高だということです。アクセルを捻った時のあのアグレッシブな加速、地面を掴むようなコーナリング。バリオスで基礎を学び、ゼファーでバイクの重みを学んだ私にとって、Z900はまさに「操る喜び」の結晶です。

でもね、今回のニュースの投稿者さんが言う「快適性」と「レトロなルックス」。これが本当に悩ましい。Z900はストリートファイターですから、シートは薄めでお尻にスパルタンな仕様ですし、ポジションも少しやる気満々です。

一方でZ900RS。あれはズルいですよね。かつて私が愛したゼファー400に通じる、あの丸目ライトにティアドロップタンク。そしてふかふかのシート。正直、道の駅で隣にZ900RSが停まると、「ああ、やっぱりあの形は尊いな…」と見とれてしまう自分がいます。

投稿者さんが「もっと快適だから」と乗り換えた気持ち、痛いほどわかります。長距離ツーリングの翌日、Z900乗りの私の体はバキバキですからね。これはもう、ある種の修行に近いものがあります。

悩みの整理:なぜ私たちは「見た目」と「快適さ」で迷うのか

この悩みの正体、実は「バイクに何を求めているか」の移り変わりだと思うんです。

私がゼファー400に乗っていた頃は、とにかく「所有感」が全てでした。ガレージに置いてある姿を見ながらお酒が飲める、あの感覚です。洗車している時間が一番幸せでした。

でも、Z900を選んだ時は「走り」を求めたんです。もっと速く、もっとキビキビと。カワサキらしい男らしさ、無骨なパフォーマンスへの憧れでした。

今回のニュースの投稿者さんは、Z900の走りを経験した上で、「やっぱり快適に、長く、美しいバイクと付き合いたい」という境地に達したのでしょう。これは「逃げ」ではなく、ライダーとしての「成熟」なのかもしれません。

特にカワサキ車は、少し手がかかったり、乗り手に何かを要求してくる部分がありますよね。そこが愛おしいのですが、40代も半ばに差し掛かると「もう少し優しくしてくれてもいいのよ?」と思う夜もあるわけです。

具体策:乗り換えずともできる「快適化」と「愛着」の深め方

じゃあ、私もZ900RSに乗り換えるか?と言われたら、答えはNOです。だって、このZ900の顔が好きだから!この少し悪そうな、エイリアンのような顔がたまらないんです。

そこで、Z900(あるいはスポーツネイキッド)に乗りつつ、Z900RS並みの快適さや満足度を得るための、私が実践している「悪あがき」とも言える対策をご紹介します。

1. ゲル入りパンツとシート加工の導入

これは本当に効果があります。Z900のシートは硬めですが、バイク用のインナーパンツ(ゲル入り)を履くだけで、お尻の寿命が2時間延びます。もっと本格的にやるなら、シートのアンコ盛り加工です。見た目は少し変わりますが、快適性は段違い。これで「RSの方が楽そうだな…」という嫉妬心を物理的に消去します。

2. ハイシートの導入

カワサキ純正のハイシートを導入することで、膝の曲がりが緩やかになります。これだけで長距離がかなり楽になります。足つきは少し悪くなりますが、そこは気合とブーツの厚底でカバーです。

3. 「自分のバイクが一番」という自己暗示(洗車)

精神論かよ!とツッコミが入りそうですが、これ重要です。私がゼファー時代に学んだことですが、隅々まで磨き上げたバイクは、どんな新型車よりも輝いて見えます。Z900の複雑な造形を綿棒を使って掃除していると、「やっぱりコイツしかいないわ」という謎の絆が生まれます。これぞカワサキ沼。

ビフォーアフター:迷いを吹っ切った先に見える景色

以前の私は、Z900RSを見るたびに「あっちの方が楽そうだな」「流行ってるしな」と少し卑屈になっていました。

でも、自分のZ900に少し手を入れて快適性を上げ、そして何より「この無骨なデザインこそが私のカワサキだ」と腹を括ってからは、世界が変わりました。

Z900RSに乗る方と出会っても、「素敵なレトロスタイルですね!」と素直に言えるし、逆に「Z900のその攻めたデザインもカッコいいですね」と言ってもらえた時の喜びたるや。まさに草不可避な笑顔になってしまいます。

投稿者さんは乗り換えを選びましたが、それは彼にとっての正解。私はこのZ900を、ゼファーの時のように大切に、でもバリオスの時のように元気に乗り回す。それが私の正解なんです。

よくある質問(FAQ)

Q:Z900とZ900RS、初心者が買うならどっち?
A:見た目でビビッときた方を買うのが一番です!性能差は公道では誤差みたいなものです。ただ、足つきやポジションの楽さはRSに軍配が上がります。でも、Z900の軽快さは一度味わうと病みつきですよ。

Q:カワサキ車ってやっぱり壊れやすいですか?
A:昔のイメージほどではありません!今のカワサキは優等生です。ただ、「男カワサキ」の精神は生きていて、たまにネジが緩んだりするのもご愛嬌。そういう手のかかる部分も含めて愛せるなら、あなたはもう立派なカワサキ乗りです。

Q:大型免許を取ったばかりでZ900は危ないですか?
A:29歳で免許を取った私でも乗れていますから大丈夫!Z900にはパワーモードの切り替えやトラクションコントロールがあります。最初は優しいモードで走れば、驚くほど従順ですよ。慣れてきたらフルパワーで…その時はカワサキの咆哮を楽しんでくださいね。

Z900RSに乗り換えた投稿者さんに心からの祝福を送りつつ、私は今週末も愛車のZ900と走りに行こうと思います。やっぱりカワサキって、最高ですね。

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