ホンダの小さな相棒たち、その存在が世界戦略を支えている理由
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ホンダの小さな相棒たち、その存在が世界戦略を支えている理由

これからバイクの世界に足を踏み入れる皆さん、こんにちは。最近、海外メディアでホンダの小型モーターサイクルが「巨額の損失を埋める救世主」として語られていることをご存知でしょうか。スーパーカブやモンキー、グロムといった小さな相棒たち。じつはこの125cc以下のセグメントこそ、ホンダという巨大メーカーを長年支え続けてきた屋台骨なのです。今回は、なぜ小さなバイクがそれほど重要なのか、初心者の方にも分かるように、歴史を見続けてきた立場からゆっくりお話しします。難しい数字の話は最小限に。焦らず読み進めてください。

そもそも「小さなバイク」って何を指すの?

まず用語の整理から始めましょう。ここで言う「小さなバイク」とは、おもに排気量50ccから125ccクラスのモデルを指します。スーパーカブ、モンキー125、グロム、ダックス125、それから海外で大ヒットしているADV160やPCX。日本では原付二種(げんつきにしゅ。原付の上の区分で、二段階右折や30km/h制限が不要)と呼ばれる枠に多くが収まります。

私が15歳でCB72に乗り始めた1960年代、すでにホンダはスーパーカブで世界を席巻していました。あれから60年以上、カブの基本コンセプトは変わっていません。誰でも乗れて、壊れにくく、燃費がよい。この三拍子が揃ったバイクは、じつは作るのがとても難しいのです。

大きな排気量のバイクが「夢を売る商品」だとすれば、小さなバイクは「生活を支える道具」。アジアやアフリカでは通勤、通学、商売の足として欠かせない存在です。日本でも新聞配達やデリバリーで毎日見かけますよね。地味に見えて、世界のホンダを支える本命選手。それが小型モーターサイクルの正体です。

海外メディアが「巨額の損失補填」と書いた背景

今回話題になっているのは、ホンダ全体の収益構造の話です。四輪事業、とくに電動化への投資や北米市場での競争激化により、自動車部門は厳しい局面に立たされています。一方、二輪事業は安定して高い利益率を維持し続けている。ここに注目が集まっているわけです(出典: https://news.google.com/rss/articles/CBMihgFBVV95cUxQVTRQMFRwTUxackRUOUMyaE9XMW1zeWJNWkRsd21VVno1RDNGQWNoX05RbHpSdk1zbUhTbmUwY29xM1UtSWNEWU5OazQ1eEgyOVFWcEUyeXlzZE44NWNhR1huV0NKVS1jRVdVUjhNTmFGWkQxX1pnVVFoQ3drT3VJaFA3N1FJdw?oc=5)。

二輪のなかでも、とくに東南アジア向けの125cc前後のスクーターやカブ系が販売台数を稼いでいます。ホンダの二輪年間販売台数はおよそ2000万台前後と言われ、その大半が新興国の小型車。日本で売られている大型スポーツバイクは、台数で言えばごく一部にすぎません。

私のガレージにはサンクスホンダ・モンキーがいます。50ccの初代モンキーの流れを汲む、ホンダ50周年記念車でした。当時すでに「カブとモンキーで作った余裕で、CBRやゴールドウイングを作っている」と業界では言われていたものです。今もその構図は本質的に変わっていません。小さなバイクが大きな夢を支える。これがホンダという会社の長年の経営哲学なのです。

初心者目線で見た「小さなバイク」の魅力

ここからは、これから免許を取る方、取ったばかりの方に向けた話です。大丈夫です、いきなり大型に乗らなくても、バイクの楽しさは小排気量で十分に味わえます。

まず維持費が安い。125cc以下なら自動車税は年間2400円、車検もありません。任意保険もファミリーバイク特約が使えるケースが多く、月々の負担はぐっと抑えられます。燃費もリッター50km以上が普通。ガソリン代を気にせず走り回れるのは、若いライダーには大きな魅力でしょう。

次に扱いやすさ。車重100kg前後で、信号待ちでも足つきに不安がありません。私の友人の娘さんが先日グロムで免許デビューしましたが、半年で1万キロ走破して、もう立派なライダーです。

そして何より、エンジンを「使い切れる」喜びがあります。大排気量だと公道では性能の2割も使えませんが、125ccなら全開にして加速の頂点まで味わえる。これはバイクの根源的な楽しさです。私のCBR250RR(MC22)も小排気量ですが、回し切る快感は何物にも代えがたい。焦って大きいバイクを目指す必要はありません。

注意したい点、購入前に知っておきたいこと

とはいえ、すべてが薔薇色というわけではありません。いくつか正直にお伝えしておきます。

第一に、高速道路には乗れません。125cc以下は法律上、自動車専用道路と高速道路が走行禁止です。長距離ツーリングをメインに考えている方には、最初から軽二輪(126cc以上250cc以下)の方が向いているかもしれません。

第二に、人気車種は手に入りにくい状況が続いています。モンキー125、ダックス125、グロムあたりは入荷待ちが珍しくありません。中古市場でも値崩れせず、新車価格に近い値段で取引されることもあります。これは資産価値が高いとも言えますが、急ぐ方には悩ましい点です。

第三に、装備の見極めです。同じ125ccでもABS(急ブレーキ時にタイヤがロックするのを防ぐ装置)の有無、燃料タンク容量、シート高は車種で大きく違います。カタログだけでなく、必ずディーラーで実車にまたがってください。

私は若い頃、RD400やZ1100Rのような大排気量も所有しましたが、今いちばん出番が多いのはW650とモンキーです。歳を取ったから、ではなく、小さなバイクの良さが歳とともに分かってきた、と言うほうが正確ですね。

次のステップ、まず何をすればいい?

ここまで読んで「ちょっと興味が出てきた」という方へ、具体的な行動を提案します。

まず免許です。原付二種を乗るには小型限定普通二輪免許が必要です。AT限定なら最短2日で取得可能な教習所もあり、費用は8万円前後。普通自動車免許をお持ちなら学科も大幅に免除されます。これからの時代を考えると、AT限定ではなくMT(マニュアル)で取っておくと選択肢が広がります。

次に試乗。ホンダドリーム店や大型販売店では試乗会を頻繁に開催しています。スーパーカブ、モンキー、グロム、ダックス。同じ125ccでも性格はまったく違います。実際に跨って、できれば走らせて、自分の感覚に合うものを選んでください。

そして購入後の楽しみ方として、ぜひ国産メーカーの歴史にも目を向けてほしい。スーパーカブが1958年に登場してから今日まで、ホンダだけでなくヤマハ、スズキ、カワサキも含めた日本の二輪産業は、世界に誇る文化を築いてきました。あの時代があったから今があるのです。一台のバイクの背後には、必ず物語があります。それを知ると、毎日の通勤すらツーリングのように楽しくなりますよ。

まとめ

まずはココを覚えればOKです。ホンダの小さなバイクたちは、世界中で愛され、メーカー全体の収益を支える本物の主役です。125cc以下のクラスは、維持費が安く、扱いやすく、エンジンを使い切れる初心者にうってつけのジャンル。免許取得のハードルも比較的低く、選択肢も豊富です。次のアクションとして、お近くの教習所で小型限定普通二輪の費用と日程を確認し、休日にホンダドリーム店の試乗会に足を運んでみてください。スーパーカブの歴史に触れる時間もぜひ作ってほしい。小さな一台が、あなたのバイク人生の長い旅路の出発点になります。焦らず、楽しんで選んでください。




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