YAMAHA R25 をターボ化したら60馬力 ― 小排気量ターボはなぜ主流にならないのか
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YAMAHA R25 といえば、YAMAHAの世界展開モデルですよね。

日本でも乗っている方は増えていますし、
海外ではR3 (300ccモデル)として活躍しています。

最近時激しいメーカー間競争となっている
250ccクラスのスポーツモデルの中でも輝きを放っています。

レースシーンなんかでも登場してきます。

さて今回はそんな YAMAHA R25 ターボ 化されているという話です。

その車両がこちら!

Yamaha-R3-Turbo-KTM-RC-390-Turbo-9

一見なんの変哲もない YAMAHA R25 ですよね。

強いて言えば所々カスタムが施されれているくらいでしょうか。

しかし、こいつのカウルの内側の心臓部がすごい!

Yamaha-R3-Turbo-KTM-RC-390-Turbo-20

なんと ターボ 付き! 排気量は321ccにアップ! その出力は60馬力だとか!

イタリアのチューナーが仕上げたこちらのマシン。

他にもKTM RC390や、車両展示こそないもののNINJA 250でもいけちゃうみたいです。

Yamaha-R3-Turbo-KTM-RC-390-Turbo-8

ちなみにKTM RC390だとこんな感じ笑

Yamaha-R3-Turbo-KTM-RC-390-Turbo-21

今までバイクとターボと言えば、少々派手な印象で大排気量のピークパワーをひたすら上げる、
といった使われ方が多かったように思います。

隼にターボ仕込んでドラッグレースとかね。

今回はヨーロッパらしく小排気量ターボというところが興味深いですね。

なんと最近は二輪用のターボポン付けキットまで登場していますからね。

四輪でもダウンサイジングターボは人気があるジャンルです。

モーターサイクルナビゲーターの「ターボ」記事はこちら!

ただターボはエンジンフィーリングも含めて扱うのが簡単ではない部品なので、
これらの車両がどのように仕上がっているのかは非常に興味深いですね。

是非日本でも出して欲しいパーツです!


ターボチャージャーの性能と設計

【2026年 追記】小排気量ターボの「難しさ」

「ターボを付けてパワーを上げる」と言葉にすると簡単ですが、小排気量エンジンで過給を成立させるのは実は難しいんです。

まず、排気量が小さいほど排気エネルギーも小さく、ターボが効き始めるまでのタイムラグ ― いわゆるターボラグが体感しやすくなります。さらに、過給による熱と筒内圧の上昇に、もともと小排気量用に設計されたエンジンが耐えられるのかという強度の問題もあります。だからこそ、小排気量ターボは「趣味のチューニング」の世界で輝く一方、メーカーの市販車にはなかなか降りてきませんでした。

Kawasaki H2が示した「市販で過給機を積む」という答え

この記事を書いた後、二輪業界で起きた最大の出来事 ― それは2015年、KawasakiがNinja H2で過給機付きモデルを市販ラインに乗せたことです。

ただしH2が選んだのはターボではなく、スーパーチャージャーでした。ターボが排気ガスの圧力でタービンを回すのに対し、スーパーチャージャーはエンジンのクランク軸から直接駆動されます。エンジン回転に連動して過給するため、低速からレスポンス良く過給が立ち上がる ― 小排気量ターボが抱える「ラグ」の問題を、別のアプローチで解決してみせたわけです。

H2のスーパーチャージャーは、クランク軸からの駆動をギヤで大きく増速し、吸気圧を大気圧の約2.4倍まで高めます。その結果が、

  • 公道仕様の Ninja H2 ― 最高出力 約231PS
  • クローズドコース専用の Ninja H2R ― 最高出力 約310PS

という、かつての「大排気量ターボでドラッグレース」とは次元の違うパワー。それを、メーカー保証付きの市販車として実現したのは衝撃的でした。

R25ターボのような小排気量ターボの夢は、これからも個人のチューニングの世界で輝き続けるでしょう。一方で「市販車で過給機を当たり前にする」という宿題には、カワサキがスーパーチャージャーという別の答えを出した ― そう考えると、この一台が投げかけたテーマは、二輪の歴史の中で確かに意味を持っていたのです。




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