

最近免許を取って、そろそろ中型より上のバイクが気になり始めた人、けっこう多いと思います。私もPCXとGB350で日々乗っていますが、ちょっと背伸びしたい時にミドルクラスのネイキッドって本当に魅力的なんですよね。今回はトライアンフから出た新型「トライデント800」のニュースを、初心者寄りの視点でかみ砕いてみます。値段、装備、乗りやすさ。気になるポイントを正直に整理していくので、これから一歩上のバイクを考えている人は、焦らず読んでみてください。
目次
そもそもトライデント800って何?
トライデント800は、イギリスのトライアンフが出した新しい中型寄りのネイキッドバイクです。ネイキッドというのは、フロントにカウル(風よけのカバー)が無くて、エンジンや車体がそのまま見えているスタイルのこと。シンプルで構造が分かりやすいので、最初の1台にも選ばれやすいタイプです。
排気量は798ccで、3気筒エンジンを積んでいます。3気筒というのは、1気筒・2気筒・4気筒の中間で、低速のトコトコ感と高回転の伸びが両立しやすい構成です。最高出力は113馬力、トルクは84Nm。数字だけ見るとけっこうパワフルですが、実はあの兄貴分「ストリートトリプル765RS」よりトルクが大きいんです。
ポジションはアップライト、つまり背筋が立った楽な姿勢。ストリートトリプルがサーキット寄りのスポーツバイクなのに対して、こちらは街乗りやツーリングに振った『落ち着いた弟分』というイメージです。価格は海外で9,195ポンド、ざっくり日本円で170万円台前半(為替で変動します)。日本での販売価格や時期は現時点で未確定ですが、ミドルクラスとしては正直頑張った値付けに見えます(出典: https://www.morebikes.co.uk/new-features/news/285027/first-ride-triumph-trident-800/ )。
既存のトライデント660から何が変わるの?
トライアンフにはすでに「トライデント660」という人気モデルがあります。今回の800は、見た目は660の路線を引き継ぎつつ、中身のエンジンを大幅にパワーアップさせた『大排気量版の兄弟』という位置づけです。
エンジンは昨年デビューした「タイガースポート800」と同じ798cc3気筒を流用。これによって余裕のあるパワーと、3気筒らしいキレイな吹け上がりが手に入りました。スロットルボディも3連で、専用設計のエアボックスのおかげで吸気音もかなり気持ちいいらしいです。
電子制御はシンプルめで、ライディングモードは「レイン・ロード・スポーツ」の3つ。トラクションコントロール(滑りを抑える機能)はオン・オフのみで、細かいレベル調整はできません。ABSは常時オン、コーナリング時にも効くタイプ。クイックシフター(クラッチを使わずシフトアップできる装置)とオートブリッパー(同じくシフトダウン用)が標準装備なのは嬉しいポイント。
私はGB350のシンプルな機能で十分満足している派なので、『使う機能だけちゃんと付いてる』この割り切りには好感が持てます。最新最強の電子制御を全部盛りにすると価格が跳ね上がりますし、初心者〜中級者には逆に持て余す部分も多いですから。
初心者目線で見たメリット
まずシート高は815mm。GB350の800mmと比べるとちょっと高めですが、198kgという車重は800ccクラスとしては軽い方です。取り回しが極端に重くなるタイプではなさそうなので、駐輪場での出し入れも現実的かなと感じます。私の通勤先のマンション駐輪場は幅が結構タイトなんですが、ネイキッドのスリムな車体なら入れやすいはずです。
ポジションが楽なのも初心者には嬉しい部分。ハンドルが高めで手前にあり、ステップも前寄りなので、上体が無理に前傾しません。長時間乗っても疲れにくい姿勢は、通勤や週末ツーリング両方で効いてきます。実際の試乗レポートでも、7時間乗って疲労感が少なかったと書かれていました。
そして燃費とパワーの両立。3気筒の特性で2,000rpmから素直に立ち上がるそうなので、信号の多い街中でも扱いやすいはず。私のPCX160は通勤の足として最高ですが、たまに高速で『もう一段欲しいな』と思うことがあります。トライデント800なら、その物足りなさは確実に解消されそうです。
さらに、クイックシフターとオートブリッパーが標準。これは正直、慣れれば慣れるほど楽です。渋滞時の左手疲労がぐっと減るので、通勤メインの人にこそ恩恵が大きい装備だと思います。
ここは注意したいポイント
良いことばかり書きましたが、初心者目線で気をつけたい点もきちんと整理しておきます。
第一に、トラクションコントロールがオン・オフ式である点。雨の日にウェット路面でしっかり効かせたい時は便利ですが、レベル切り替えはできません。走行中にサクッと変更…というわけにいかず、メニュー画面から操作する必要があります。最初は止まってから設定する習慣をつけると安心です。
第二に、メーターはちょっと地味。最新のフルカラー大画面に慣れていると、情報量が少なく感じるかもしれません。ただ、速度・回転数・ギア・走行距離といった『絶対に欲しい情報』はちゃんと表示されます。私は通勤でPCXのシンプルメーターに慣れているので、これくらいで全然問題なし派です。
第三に、113馬力という数値。中型から乗り換える人にとっては、最初の数週間はパワーに驚くと思います。レインモードを上手く使って、慣らし運転気分でゆっくり馴染ませてください。大丈夫です、3気筒は急に暴れるタイプじゃないので、丁寧に開ければちゃんと応えてくれます。
最後に盗難対策。海外価格でも170万円前後の車両ですから、駐輪場ではU字ロック+アラーム+カバーの三点セットは必須レベル。私もGB350には複数の鍵をかけています。高価なバイクほど、駐め方の工夫で安心感が変わってきますよ。
次のステップ:自分に合うか確かめる方法
気になったら、まずは情報を集めるところからで全然OKです。日本での正式な発売情報はまだ流動的なので、トライアンフジャパンの公式サイトとSNSをこまめにチェックしておくと安心。発表があれば試乗会も組まれるはずです。
試乗の機会があれば、ぜひ自分の使い方に近いシチュエーションを意識して乗ってみてください。私の場合は、信号の多い市街地で発進・停止を繰り返して『左手と足つきの楽さ』を確認します。山下というか、私みたいに通勤でも使いたい派なら、ここのフィーリングが一番大事。
もし価格的にハードルが高いと感じたら、弟分のトライデント660も候補に入れてみるのがおすすめ。エンジン特性は違いますが、車体の楽さや扱いやすさは共通の方向性です。逆に『峠も攻めたい』『将来サーキット走行会にも興味がある』なら、ストリートトリプル系も比較対象になります。
免許の段階で迷っている人は、まず大型二輪の教習を進めるのも一つの手。教習所でいろんな車種に触れて、800クラスのリアルな重さや取り回しを体感しておくと、購入後のミスマッチが減ります。私自身、最初はPCXから始まり、GB350に進み、徐々にバイクの幅を広げてきました。焦らず段階を踏むのが結局いちばん楽しい道のりだと思います。
まとめ
まずはココを覚えればOK。トライデント800は『ストリートトリプルの過激さは要らないけど、しっかり走るネイキッドが欲しい』人向けの新しい選択肢です。3気筒798ccで113馬力、楽なポジション、標準装備のクイックシフター、そしてミドルクラスとしては頑張った価格。電子制御は最小限ですが、必要なものはちゃんと揃っています。初心者寄りの人でも、レインモードを使って慣らしていけば十分付き合える1台になりそうです。次のアクションとしては、トライアンフ正規ディーラーへ足を運んで実車をまたいでみること。日本導入のアナウンスが出たら試乗予約もぜひ。焦らず、自分の使い方に合うか確かめていきましょう。
