モーターサイクル技術 ラジアルタイヤとバイアスタイヤ、ツーリングでどちらを選ぶべきか ― 構造から考える バイクのタイヤを新しく買うとき、たいてい同時に直面する選択があります。「ラジアル」と「バイアス」、どちらにすべきか。ショップで聞けば「ラジアルが高性能ですよ」と言われがちですが、本当にそれが自分の使い方に合っているのでしょうか。 結論から言えば、答えは「用途次第」です。今回はラジアルとバイアスの構造の違いから、それぞれ...
モーターサイクル技術 2ストロークはなぜ消えた?2026年も新車はある・復活の現実 30秒の答え:2ストロークは絶滅していません。国内大手の一般公道向け量産スポーツでは姿を消しましたが、2026年もKTMなどが競技・エンデューロ分野で新車を展開しています。ただし現行KTMの主方式は旧世代のTPIではなく、スロットルボディインジェクション(TBI)です。 中古2ストを買う前の確認順車台番号・型式・年式と...
モーターサイクル技術 ライドバイワイヤとは何か ― バイクの「電子制御スロットル」が変えたエンジンとの会話 10年前のバイクと最新のバイクで、何が一番大きく変わったか ― そう聞かれて多くの整備士が挙げるのが「スロットルケーブルが消えた」ことです。アクセルとエンジンをつないでいた金属ワイヤが、いつの間にか電気信号と電動モーターに置き換わっていた。これが「ライドバイワイヤ(RBW)」、または「スロットルバイワイヤ」「電子制御ス...
モーターサイクル技術 パラレルツインが今、各メーカーで主流になった理由 ― 270度クランクの何が画期的か 2010年代後半から2020年代にかけて、バイクの中型〜大型クラスで起きた静かな潮流があります。「並列2気筒(パラレルツイン)」エンジンの大量採用です。Yamaha MT-07、Kawasaki Ninja 650、Honda CB500X、Aprilia RS660、KTM 790、Triumph Trident 6...
モーターサイクル技術 バイクのABSは「効かせない」技術へ ― コーナリングABSの賢さを技術視点で解説 「ABS」と聞くと、急ブレーキでホイールがロックしないようにする装置 ― そんなイメージが大半だと思います。間違ってはいません。ただし現代のバイクのABSは、もう「ロックさせない」だけの装備ではなくなっています。むしろ 「効きすぎないように制御する」側にも進化していて、状況に応じて「どこまで効かせるか」を瞬時に判断する...
モーターサイクル技術 空冷エンジンが現代でも生き残る理由 ― 規制と趣味性のせめぎ合い、2026年の現在地 水冷化の波が押し寄せ、排ガス規制が年々厳しくなる現代のバイク市場 ― それでも、不思議なことに「空冷エンジン」を積んだバイクは完全には消えていません。むしろ「あえて空冷を選ぶ」モデルが、ある種の文化として根強く支持され続けています。 なぜなのでしょうか。空冷は技術的に劣っているはずなのに、なぜ滅びないのか。今回はこの問...
モーターサイクル技術 バイクのトラクションコントロールはどこまで進化したか ― IMU が変えた制御の世界 10年前のバイク雑誌で「トラクションコントロール(TCS)」と書いてあれば、それは「リッタークラスのトップスポーツに付く特別装備」でした。それが今やミドルクラスにも標準で降りてきて、しかも内容は当時とはまるで別物になっています。間に何が起きたか ― ひとことで言えば、「6軸IMU」というセンサーが車体に乗ったからです。...
モーターサイクル技術 単気筒・2気筒・4気筒、振動と鼓動の物理 ― なぜ270度クランクが現代の主流になったのか 「単気筒のドコドコ感がたまらない」「2気筒のドドドという鼓動がいい」「4気筒の甲高い咆哮が至高」 ― バイク乗りの間で、エンジンの「鼓動感」や「サウンド」は永遠の話題です。でも、その違いはいったいどこから来ているのでしょうか。 今回は、単気筒・2気筒・4気筒それぞれの鼓動と振動を、クランクの角度と爆発の間隔という物理の...
モーターサイクル技術 スリッパークラッチは何を「滑らせて」いるのか ― バックトルクの正体とアシスト機能の合わせ技 カタログの装備欄に「アシスト&スリッパークラッチ」の文字を見かけることが増えました。250cc クラスにも降りてきて、もはや上位グレードだけの特別装備ではありません。でも、この「スリッパー(滑らせる)」とは、いったい何を滑らせているのでしょうか。 今回はスリッパークラッチの仕組みを、「バックトルク」というキーワードを軸...
モーターサイクル技術 バイクの可変バルブ比較|VTEC・VVA・ShiftCam・DVT・VVTとデスモの違い 最初に重要な訂正:Ducatiのデスモドロミックは、バルブをスプリング任せにせず機械的に閉じる動弁方式です。それ自体はバルブタイミングやリフトを変える「可変バルブ機構」ではありません。 可変バルブには、作動するバルブ数を切り替えるHonda HYPER VTEC、カムプロフィールを切り替えるYamaha VVAやBMW...
KAWASAKI KAWASAKIカワサキ4気筒zx-4r Kawasaki(カワサキ) ZX-4Rを400cc4気筒スポーツとして開発中⁉ ZX-25Rに続き中型免許で乗れる4気筒スポーツモデルが登場するのか⁉ まさかリリースされないだろう、という噂を覆し世界中のバイクファンを驚かせたカワサキ Ninja ZX-25R。 扱いやすい250ccながらスクリーマーサウンドたっぷりで乗っていて楽しいモデルです。 今回はデザイン予測ではなく、川崎重工...
HARLEY DAVIDSON スーパーチャージャーハーレーダビットソン Harley Davidson(ハーレー) スーパーチャージャーエンジンを開発中⁉ 伝統のハーレーも電動化の次はスーパーチャージャーエンジン開発か⁉ 伝統的なブランドが時代の流れに合わせて変わっていかなければいけない領域を作るのはよくある話です。 ハーレーにおいても伝統的なVツインのエンジンを搭載したアメリカンクルーザーモデルを作りながら、電動化や電子制御の導入やコネクテッドをどこまで追...