
目次
セロー250 ファイナルエディションに対する思いが語られた素敵な映像第1弾!
FINAL EDITION カラーリングのこだわりとは
SEROW250 FINAL EDITION デザイン企画 太田 晴美氏
ヤマハ発動機株式会社 プランニングデザイン部プランニング1G
35年でファイナルということもあるので、セローを愛していただいたセローファンの皆さんに感謝をもって最後を送り届けたいなぁと思いました。
初代が持つ赤と緑のカラーリング設定をしてそれにセローが生きている今の時代感というところを掛け合わせながら原点回帰というカラーリングコンセプトにして進めてきました。
カラーフレームというのはすごく重要なアイテムになりました。
ファイナルカラーの命と魂と言って良いほどカラーリングアイテムになります。
今回そのフレームを入れられることによってお客様にすごく特別感、ファイナルカラーの特別感をしっかり持っていただけるかと思います。
すごく苦労したところなんですけど、まず250ccに変わったときにフレームの形も変わっていますし、なかなかカラーにするというところが非常に難しかったです。
その都度、トライ&エラーを繰り返しながら皆様と協力してファイナルカラーとしてお届けすることができることになりました。
初期型はセローのマークだけでとってもシンプルな形なんですけれども、それは225と初期型の造形を持っているが故にできることであって、やはり250ccでモデルが変わって、時代の変化に寄り添いながら、二輪二足で安心して跨れるフローラインにあわせたグラフィックを心がけています。
なので、初期型とは実はちょっと違うんですね。
(後半パート)
今回ファイナルカラーを担当させていただいて、今までのセローファンのお客様にも新しくこれからセローファンになっていただくお客様にも、十分満足していただけるカラーリングデザインを原点回帰というカラーリングコンセプトと、今の時代感というところをしっかり掛け合わせながら、素晴らしいカラーリングに仕上げることができたと思っていますので、皆様期待していただけたらな、と思います。
2018モデルでの排気ガス規制対応によるエンジンの深化
SEROW250 2018年モデル 開発プロジェクトリーダー 杉山 和弘氏
ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 事業開発部
排気ガス規制の対応というと、やはりその規制に対応するためにエンジンに手を入れなくてはならない
どうしてもそこでセローの大きな魅力の極低速から中速までのトルクというところが落ちてしまう。
目標としてはセローはセローでそれ以上でもそれ以下でもない、変えないというところを目標として開発の作りこみをしていった。
お客様の使い方を見ると昔に対してオンロードユースの方の割合が増えているとがあって、今回の排気ガス規制をやりながらオフロードの走行性は変えない。ただ今の使い方はオンロードの方も多いのでそこはちょっと手を入れようということで、昔の旧型のセローはどちらかというとトコトコであったり、低速ですごくパワフルだったんですけど、今回に関してはより低回転から高回転までスムーズに回転が上がる。
なおかつスロットルのレスポンスが良くて、以前のセローよりもよりバイクに乗っている感が感じられるような味付けを変化を加えました。
そこが今回のセローが進化したところの一つだと思います。
(後半パート)
私は最初に乗ったバイクがセローで、セローの楽しさを初心者として味わったユーザーの一人もありますので、そこに対しては今回のファイナルセローというのは自信を持って初めてオフロードになる方にもおすすめできるバイクかと思います。
SEROW250 FINAL EDITIONのキャラクターとは
SEROW250 FINAL EDITION 商品企画 江口 誠彦
ヤマハ発動機株式会社 MC戦略統括部商品戦略部商品企画 1G
初心者のお客様でも軽くて足つきが良くて、いろいろなところで遊べるといったところ。
バイクをたくさん楽しんできたお客様も新しく林道であったりとか、スピードじゃない楽しみ方を開拓するのに非常に良いバイクになっています。
ファイナルエディションに対する思いが語られた素敵な映像第2弾!
SEROW225が生まれた背景
SEROW250 2005-2008年モデル 車体設計 プロジェクトチーフ(当時) 坂本 充
ヤマハ発動機株式会社 PF車両技術統括部企画推進部
1985年セローが生まれた当時は、オンロードでいうとレーサーレプリカがブームになっておりました。
オフロードも同様に高出力でサスペンションのストロークが長くて、シート高も高い、要はスペック至上主義が主流になっていました。
そんな中、オートバイの楽しみはスピードだけではない、ヤマハのコンセプトの本流である多様性に対応した開発、それがセローのコンセプトのベースになっております。
カモシカモチーフを採用した理由
SEROW250 FINAL EDITION デザイン企画 太田 晴美氏
ヤマハ発動機株式会社 プランニングデザイン部プランニング1G
セローのカモシカのモチーフを入れた背景として、速く走らない、競わない、日本の自然を楽しむ、安全に遊ぶ、というところに注目をして、
セローは山深いところに住んでいて草木を食べて木の実を食べて、他の動物に攻撃をしない動物です。
単独で動いたり、ペアで動いたり、群れで暴れて動かない、というところもあってセローは生まれたと聞いています。
セローの大事なところは毎回しっかりと織り込みながら、その時の時代のグラフィックにあわせながらセローを必ず入れるようにしています。
2005年 SEROW250へ フルモデルチェンジした意味
225ccから250にフルモデルチェンジをした時、車体設計のプロジェクトチーフだったわけですけど、やっぱり元々のセロー225が既に20年の歴史を持つ商品で完成の域に入っていて、非常にそこに愛着を持った社員もたくさんいる中で、250ccでフレームもエンジンもすべて変えてしまうのはネガティブに考える方もたくさんいました。
その中で、今後売っていかなくてはいけない、ということを考えた時、250cc化してフレームの形式も変えてフューエルインジェクションも想定したところも考えていかなくてはいけない、というのが250ccへ変わる2005年の時期だったと考えております。
車重が250cc化により当時4kgくらい重くなるといったところで、そこに対するネガの部分、やはり軽さが命と言ったところがあるので僕らは心配いたしましたし、お客様も非常に心配したのかなぁ、どんな商品ができるのかなぁと心配されたと思います。
絶対的な重さではなく軽さを感じてもらえるような作りこみというところを非常に注意してやっています。
35年の歴史が持つ意味
SEROW250 FINAL EDITION 商品企画 江口 誠彦
ヤマハ発動機株式会社 MC戦略統括部商品戦略部商品企画 1G
日本の市場でやはり長く愛されてきたモデルなので、ヤマハファンおよびヤマハ社内にもセローファンが非常に多いモデルで、その存在はほかのモデルとは格段違ったモデルになっていると思います。
SEROW250 2018年モデル 開発プロジェクトリーダー 杉山 和弘氏
ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 事業開発部
やはり色んな方に愛されるような商品の魅力がセローにあったというところです。
山でも普通の道でもどこへでも行ける、相棒みたいなバイクという風に感じていただける方が多かったんじゃないかと思います。
私もその一人ですし、そこがやっぱり35年続いた大きな理由だったのではないかと思います。
走っていって眺めているだけでも絵になるし、乗るだけではなくて山の中にセローが混じっているところを眺めるという楽しみ方もありますし、いろんな楽しみ方ができる中々ないモデルじゃないかなと思います。
最後に気になる価格やモデルの概要はこちら!
SEROW FINAL EDITION
パープリッシュホワイトソリッド×レッド
パープリッシュホワイトソリッド×グリーン
588,500円 [消費税10%含む] (本体価格 535,000円)
誰が乗ってもすぐに馴染んでしまう良いバイク。
ファイナルエディションはすぐに売り切れかなぁ。。。
SEROW FINAL EDITION | ||
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認定型式/原動機打刻型式 | 2BK-DG31J/G3J9E | |
全長/全幅/全高 | 2,100mm/805mm/1,160mm | |
シート高 | 830mm | |
軸間距離 | 1,360mm | |
最低地上高 | 285mm | |
車両重量 | 133kg | |
燃料消費率*1 | 国土交通省届出値 定地燃費値*2 |
48.4km/L(60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値 *3 | 38.7km/L(クラス2, サブクラス2-1) 1名乗車時 | |
原動機種類 | 空冷・4ストローク・SOHC・2バルブ | |
気筒数配列 | 単気筒 | |
総排気量 | 249cm3 | |
内径×行程 | 74.0mm×58.0mm | |
圧縮比 | 9.7:1 | |
最高出力 | 14kW(20PS)/7,500r/min | |
最大トルク | 20N・m(2.1kgf・m)/6,000r/min | |
始動方式 | セルフ式 | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
エンジンオイル容量 | 1.40L | |
燃料タンク容量 | 9.3L(無鉛レギュラーガソリン指定) | |
吸気・燃料装置/燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) | |
バッテリー容量/型式 | 12V, 6.0Ah(10HR)/YTZ7S | |
1次減速比/2次減速比 | 3.083/3.200 | |
クラッチ形式 | 湿式, 多板 | |
変速装置/変速方式 | 常時噛合式5速/リターン式 | |
変速比 | 1速:2.846 2速:1.812 3速:1.318 4速:1.035 5速:0.821 | |
フレーム形式 | セミダブルクレードル | |
キャスター/トレール | 26°40′/ 105mm | |
タイヤサイズ(前/後) | 2.75-21 45P(チューブタイプ)/120/80-18M/C 62P(チューブレス) | |
制動装置形式(前/後) | 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ | |
懸架方式(前/後) | テレスコピック/スイングアーム(リンク式) | |
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ | ハロゲンバルブ/12V, 60/55W×1 | |
乗車定員 | 2名 |