バイクレーサー宇井陽一さんのトラック盗難事件に思う警察の在り方
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想像してみてください、自分の物的財産が忽然と姿を消すということ

皆さんこんにちは、モーターサイクルナビゲーター、ライターの山本です。

※今回は内容を鑑み、通常の編集で行う画像による演出は省きますのでご了承ください。

既に多くのバイクファンならご承知のことと思いますが、2019年3月3日、レーサーの宇井陽一さんのチームトラックが何者かによって盗まれているのがわかりました。


宇井さんのFacebookより

宇井さんご本人のFacebookによると、犯行時間は2019年3月2日の19時から3月3日の午前8時までの間。

場所は、千葉県成田市北羽鳥、国道408号線沿いにある宇井さんのガレージです。

ナンバーは 福島100 す42ー71。


宇井さんのFacebookより

この中にはレーシングンマシンやスペアパーツ、つなぎ、タイヤ、ヘルメット、その他マシン開発に必要なものすべてが詰め込まれていました。

各局のニュースにも報道されているところですが、それらはおよそ2,000万円相当だと言いうことです。

報道ではそういった被害の内容について伝えているわけですが、私はこれを単に「窃盗」としてくくるような話ではないと感じています。

これは宇井さんの人生が盗まれてしまったのと同じですよね。

「深夜に千葉県佐原市から水郷大橋を渡り、茨城県方面に向かっているのを見た」という有力な目撃情報がありながら、1週間が経過した3月10日現在も、一切続報が入ってきません。

1分でも早い発見を祈るのみですが、私もこうして出来事の拡散に務めるくらいしかお手伝いできることがなく、非常に歯がゆい思いです。

驚くのはこの事件に対しての様々な反応です

既に、この件を報じる宇井さんのFacebookは1,000人以上の方々にシェア拡散され、無事を祈るコメントが圧倒的に多く寄せられています。

今回私が驚いているのは、この件に対して(拡散したものも含め)寄せられるRTコメント。

この中に、遭遇した事件・事故に対し「警察が親身に対応してくれなかった」という経験を持つ人からのコメントが非常に多く見られることです。

ライダーからのコメントですから、やはりバイクを盗まれたときのものが多く寄せられていますね。

今回は盗難についてですが、いろいろネットの中を見ていくと、あおり運転被害に遭ったライダーも、「警察にはうやむやな対応をされた」というコメントが少なくありません。

宇井さん自身もFacebookの中で、今回の件に対する警察の対応のなかで「門前払いされた」と、対応への不満を語っておられます。

やはり、市民の財産が奪われたときに、「しっかりと動いてもらえない」或いは「門前払いされた」という体験を持つ人が多いのは、どう考えても由々しいことです。

実は私もかつて、務めていた児童養護施設にかかわりを持とうとする輩から子どもを守るために、ある警察署の生活安全課に何度も足を運んで解決の協力を仰ぎ、協力してくれる段取りをつけていました。

しかし、ことが起きた時、何も知らない交番に電話をたらいまわしされ、そのたびに1から案件の内容を説明させられた挙句、

「警察も暇じゃないんですよ、自分たちで解決したらどうですか?」

と、全く対応してくれなかったことを今でも覚えています。

それがゆえに、WEBで語られることも、発信者各々に実際にあったことだというのが想像できますね。

WEBの中にある「もう一つの反応」

今回の件に関しては実に多くのWEBサイトでも取り上げられていて、本文と同様の指摘をしている某有名動画サイトもあります。

しかし、これに対して…

  • 「警察はなくしたものを探す機関ではない」
  • 「有名人だからと言って特別扱いできない」
  • 「窃盗は所轄の限られた人数でしか動けないし、警察本部が動くのはもっと大きな案件」

と言ったコメントも寄せられているようです。

いろいろな意見というのはあってしかるべきではあります。

確かに実情はそうなのかもしれません。

しかし、多くはいいませんが、これらは犯罪被害者から見たコメントではないですよね。

そういうコメントを聞いて、「そうなんですか、じゃぁしょうがないですね」と納得する被害者がいるのでしょうか?

少なくともそれは被害者の感情を愚弄し冒涜するだけです。

警察の皆さん、このままでいいんですか?

「自らの財産が奪われる、或いは生命が危険にさらされた時、警察がその案件につい真っ当に扱ってくれない。」

少なくともネットで見る限り、そんな経験を非常に多くの国民が経験している。

そして、失われたものは返らず、検挙に至らない犯人は次の犯行を繰り返している。

これを「現状」と言ってしまってよいのでしょうか?

恐ろしいことですが、これを犯人の目から見てみると…。

「バイクでもトラックでも、盗んでばらして港から持っていけば、被害者が騒いでも警察は真剣に追ってこないから大丈夫。」

いつまでも、これを許していていいんですか?

もちろん、私のレンタカー店勤務時代に多く盗まれたハイエースの窃盗団が検挙されたケースも知っています。

ですから、警察が何もしていないと言っているわけではありません。

何もかもを警察にお願いすればいいのもではないのはわかっていますし、何事も自らの責任において自衛する必要というのは確かにあります。

でも警察の皆さん、特にキャリア幹部職の方々!

皆さんが怠慢で動かないのではなく、予算や人員確保もろもろの事情で「動けない」というのは他方から聞いてよくわかりました。

しかしながら、今回の宇井陽一さんの件は、非常に多くの方々が我が事のように心配をして見守り、拡散されている事案です。

既にこの事案の解決は、単にトラック一台が見つかるか否かではありません。

この国で市民の財産が奪われたときに、しっかりと警察が対応して解決に至るかどうかを多くの国民が見守っています。

言ってしまえば、このトラック一台の発見には、宇井さんの人生は元より、この国の今後の治安と、あなた方警察の威信がかかっているのです!

少なくとも、事件・事故の通報を受けた警察官の「被害者の心理に寄り添わない対応」については、「なぜそういった対応になるのか」を根本から見直されるべきだと考えます。

  • 「できません」
  • 「仕方ない」

それに類する言葉で、事件を事件化せず、被害を被害でないとして被害届を受理しようとしないは、結果的に警察が犯罪をほう助をしているのと同じなのではないですか?

まとめ

財産と未来を奪われた宇井さんの心中というのは計り知れません。

改めてお見舞い申し上げます。

私も、今回はわが身のことと置き換えてショックを受けました。

恐らく今回の件を受けて、盗難対策を強化したという人も多くいるでしょう。

バイクをこよなく愛する我々にとって盗難は脅威であり、自衛策を講じつつもことが起きてしまった場合、最後に頼るのは警察しかないわけです。

今回は事件と同等に、警察に行っても「被害者としての感情に寄り添ってもらえない」という経験をした人が多くいることに驚きました。

私も警察対応に関しては、過去の経験から非常に苦々しく思うところがあり、今回の件とは関係はないながらも、少々粗い表現をしてしまっているのかもしれません。

無論、悪いのは窃盗をする人たちです。

しかし、今回は多くの方にこの件と同種の警察対応について多くの方にお考えいただきい。

そして、警察関係の方やその方に近しい方にこの件を考えていただくきっかけにしていただきたい。

そういう願いを強く強く思いながら書きました。

多少批判めいたことも書いていますが、これは単純に批判なではなくて、「大丈夫なんですか?」という不安であり質問、そして確認です。

なので、どなたか警察関係の方、

「そんなことはありません、ちゃんと皆さんの不安には手を差し伸べ、安全安心のために頑張っていますから心配には及びませんよ」

と、言っていただきたい、いや、言うとするならばまず、この事件を解決させることで示していただきたいと節に願うのです!




コメント一覧
  1. yamayamatko より:

    この件は当然車両を盗む方が悪いのですが、貴重品を車両を倉庫がわりに積みぱなしにしているのも管理の仕方も問題である、一般的に貴重品を車に置いとくと盗難にあった時に車両だけの被害で済まなくなります。最近ではイモビライザーも危険だと言われています。其れなりの自衛が必要です。盗まれてからの労力と被害は甚大です。警察の対応は人員予算の問題も有りますから、どうしても優先度の高い方からとなるのもある程度仕方ないかと、ですからある程度の自衛対策が必要かと。盗まれてからの大騒ぎしても、後の祭りかと。

    • 山本昌彦 より:

      ご意見ありがとうございます。
      そうですね、確かに自衛策や危機管理というのはこの件を境に再考されるべき問題だと思います。
      しかし、今回の件に限らず、バイク盗だけではない非常に多くの盗難被害に遭われた方々が、一応に警察対応に納得していないというのもまた、社会的に再考されるべき問題だと思います。

  2. 無味無臭 より:

    窃盗の案件ならせいぜい一人か二人の警察官が担当するんじゃないでしょうか
    しかも他にも案件はあるでしょうから警察は粛々とこなさざるを得ないでしょう
    警察批判をしてトラックが見つかるのならどんどん批判すればよい
    しかしそれで解決するのですか?

    人生そのものを盗まれたのと同じと記事に書かれていますがそれほどのものを保険もかけず脆弱なセキュリティで置いておくのもいかがなものでしょうか?

    もちろん盗むことは許されることではありませんし罰を受けるべきですが万が一に備える予防や保険というものの大切さも感じます

    • 山本昌彦 より:

      ご意見ありがとうございます。

      確かに自衛策や危機管理というのはこの件を境に再考されるべき問題だと思います。

      おっしゃる通りです。

      しかし、今回の件に限らず、バイク盗だけではない非常に多くの盗難被害に遭われた方々が、一応に警察対応に納得していないという事実もまた、社会的に議論されるべき問題だと思います。

      本文にもありますが、今回は単なる警察批判ではなく、問題を提起させていただくというのが主旨です。

      実を言えば、私の関係者には警察に近しい方もいますので、彼らが怠慢によって「動かない」のではなく、様々な理由によって動きたくても「動けない」事情があるのも知っています。

      しかし、だからと言って、重大な被害に遭われた方々がそれを聞いて納得できるわけではありません。

      「批判」と捉えられる表現も確かに少なくはない文章なので捕捉しますが、問題は捜査が滞るような仕組みが常態化していることにあり、批判の矛先は警察諸官ではなくそうした仕組みにあります。

      また、キャリア官に呼びかけていることからお分かりのように、その仕組みを作っているのは警察の中でも上層の方々、あるいは警察庁などの管轄省庁です。

      もちろん、彼らが一即飛びに動くわけではありません。

      しかしながら、万一今回の事件が解決を見なかったとしても、同種の事件を防止するために、こうしていろいろなご意見をいただきながら多くの人々に問題の存在を投げかけ、各々にお考えいただくということには大きな意義があるのです。

      やがてそれが、時間を要しつつも民意として反映され、万分の一でも、その仕組みの是正にきっかけを生むものと信じます。

  3. tosiharu35 より:

    窃盗事件は認知されているだけで約100万件/年あります。
    窃盗犯をどうやって逮捕するかを考えてみてください。
    強盗や殺人より証拠・手掛かりが少ないことがほとんどです。
    ・事件現場の現場検証(2人×1日)
    ・鑑識による調査(1人×1日)
    ・目撃情報の聞き込み(10人×3日)
    ・近辺の防犯カメラの確認(5人×2日)
    ・検問(10人×1日)
    これだけでも100万円以上のコストがかかります。
    しかも犯行の証拠がなければ逮捕できません。
    全ての窃盗事件に対処するには1兆円以上のコストがかかるでしょうし
    警察官の増員(100倍とか1000倍)が必要になるでしょう。
    しかしここまでしても犯人の検挙率は1割にも満たないでしょう。
    限られた人員・資源をどう配分するかを考えたとき効率を考えざるを得ないと思います。
    警察批判をするのであればどういう捜査をすればいいのか予算はどうするのか人員はどうするのか
    少しでも参考になる意見が聞きたいです。

    • mitsu より:

      出来ない理由ばかり連ねて被害者が納得出きるわけ無いだろ
      被害者になっているのは真面目に税金はらってる人達
      窃盗犯はおそらく税金も払っていない輩
      そんな輩に大切なものを奪われてなんで盗まれる方が悪いみたいな感じになるんだよ
      この国は加害者ばかりかばって被害者はやられ損、犯罪者に甘すぎなんだよ

      • 山本昌彦 より:

        ご意見ありがとうございます。

        「被害者はやられ損で終わる」

        思い切りストレートに言えばそういうことですね。

        そうせざる負えない「仕組み」やその仕組みを動かしている人に、何をか考えてほしい気持ちはあります。

      • tosiharu35 より:

        納得しろと言っているわけではないし私もバイクの盗難にあって泣き寝入りした苦い経験があります。
        できることなら窃盗犯は捕まってほしいし盗品は持ち主に返るべきだと思っています。
        私も税金を払っている以上、限られた税金(人員や資源)を成果の上がる捜査に使って欲しいのです。
        窃盗事件で証拠がない場合、現実的に犯人の検挙は不可能です。
        捜査しても検挙できなければ税金(人員や資源)は無駄になります。
        であれば、ただでさえ税金(人員や資源)不足なのだから検挙の可能性の高い事件の捜査に税金(人員や資源)を使ってほしいのです。
        できることをしないのは問題ですが誰にもできないことをできないからといって批判するのは建設的ではありません。
        逆に言うと証拠があれば7割を超す検挙率です。

        • 山本昌彦 より:

          tosiharu35様
          いつも詳細なご意見ありがとうございます。
          本当によくわかります。
          公平性を欠いた記事であるというご意見もあります。
          他の方からもいろいろとお叱りを受けていますので、基本的にこの稿の趣旨を整理します。

          この文には警察を単位ダメだと叩く目的で書いているのではありません。
          私も警察の方にしっかりとご対応いただいたこともありますから、すべてがダメだとは思いません。

          宇井陽一さんの盗難事件についてのコメントに「自分も盗難被害に遭ったが、あまり親身に取り扱ってもらえなかった」という人が非常に多くあるのは、私がこの記事を書く前から存在している事実です。

          なので、そうした方々の不安を関係する方々に受け止めていただきたい、というのが主旨です。

          おっしゃるように単にダメというだけであれば建設的ではありませんね。

          しかし、たとえ今回の一件が解決しなかったとしても、多くの人が自衛の必要性を考えたり、
          よしんば、警察関係の方が多くの市民から抱かれる感情としてこれらの意見を気に留めていただくだけでも、何かのプラスになる様な気もします。

          警察の方からすれば、毎日の仕事の中の一つになってしまうのかもしれないのですが、被害に遭われた方々は一生を左右する一大事であることがほとんどでしょう。

          コメントをざっと見てみると「捜査をしてくれなかった」「事件調書をとってもらっても何年たっても音沙汰がない」の類が多いようですが、tosiharu35のお話を伺うと、致し方ない部分も見えてきます。

          ただ、最初に出会う警察の方が「大変でしたね」「お気持ちお察しします」という気持ちをしっかりと伝えることができていれば、世にある批判の数というもの減る様な気がします。

  4. tosiharu35 より:

    窃盗事件で犯人を捜査することはどれだけ有効でしょうか?
    証拠が複数ある場合は有効だと思います。
    ・犯行の瞬間の防犯カメラの映像(犯人の顔が判別できるレベル)
    ・目撃者が複数(犯人の顔や特徴を判別できるレベル)
    ・盗品を所持
    しかし証拠が残っていることは少ないです。
    犯人の証拠が無い場合はどういう捜査をしたらよいでしょうか?
    被害額10円でも捜査するべきでしょうか?
    1件の窃盗事件に1人の警察官が10日間捜査すれば20万円以上かかります。
    どれだけのコストをかければ犯人が捕まると思いますか?
    年間100万件の窃盗事件すべてに20万円かければ2千憶円必要です。
    現状、警察では対処不可能だと思います。

    • 山本昌彦 より:

      tosiharu35様
      貴重なご意見ありがとうございます。

      基本的に私も、現場の警察官の方々は献身的に職務をついておられることと信じています。

      実際このようにとても具体的なお話を伺うことができ、感謝しています。

      確かにこれでは各々の事件に即応することはできませんね。

      警察官の皆さんも「動かない」のではなく「動けない」ということが現状がよくわかります。

      ただ、これまで見聞きした中で、10円の被害まで捜査するべきという人はいませんでした。

      私も、何でもかんでも警察に言えば解決するという風には思っていません。

      コメントをお寄せいただいた方の中にはバイク盗似合われた方も多いですが、

      家宅を荒らされ盗難に遭われた方、

      中にはお店のシャッターを開けたらもぬけの殻にされていたという方もいらっしゃいます。

      つまり、その方の人生にかかわる財産を奪われた方のご意見が多かったというのは軽視できることではありません。

      当然ではありますが、そばやラーメンを注文するような気持で気軽に110番通報する人はおそらくいないでしょう。

      今回の執筆意図は、「切羽詰まった場面での警察の対応に安心感を得られなかったという方が非常に多く残念に思った」ということです。

      じゃあどうするれば良いかというお話ですが、

      今回寄せられたご意見の中には「自衛策を強化するべきだったのでは?」というご意見もあり、それは確かに今回をきっかけとして再考されるべき点だと思いました。

      tosiharu35様のご意見と合わせて考えるに、「隙をなくす」というもの、事件を減らし、捜査中の事件の解決を早める可能性を生むのかもしれないと認識したところです。

      また、ある有識者から、「被害者が様々な方法でネットワークをつくって証拠をつかみ、警察と協力しながら犯人検挙に至った」という事例も聞きました。

      なので、予算(お金)がないなら市民の方でも知恵を出す。

      つまり、官民が協力する形で「自警」ということも、これまで以上に考えなくてはいけないのかもしれませんね。

      しかし、自衛策を講じた上でなお、窃盗に遭う方も少なくはなく、最後に頼るところは警察の他どこにも無いのが一般市民です。

      事情は理解したうえで申し上げますが、やはり「どんなときにも頼れる警察」というのは、市民が自然に持っている感覚。

      多くの市民がそう信じているからこその治安だと思うので、その信頼が覆された経験を持つ人が多いということは、やはり憂慮されるべき問題だと思います。

      • tosiharu35 より:

        「これまで見聞きした中で、10円の被害まで捜査するべきという人はいませんでした。」
        もちろん私もそう思います。というか被害届を出す人はいないでしょう。
        ではいくら以上なら捜査するべきですか?
        その線引きは誰がしますか?
        私は証拠があり解決可能であれば10円の被害でも捜査すればいいと思います。
        犯人が1人でも逮捕されれば治安が向上するからです。

        「どんなときにも頼れる警察」
        ではどうなれば「どんなときにも頼れる警察」なのでしょうか?
        「信頼が覆された経験」
        全力で捜査します。安心してください。無理でした。信頼はどうなりますか?
        最初に出会う警察の方が「大変でしたね」「お気持ちお察しします」という気持ちをしっかりと伝えることができていれば

        これらは全て感情・イメージだと思います。
        私も悪いイメージの払拭はするべきだと思いますが今回の事件の争点は別のところにあると思います。

        「べき・べきでない(感情)」と「できる・できない(物理的)」を混同している人があまりにも多いです。
        「警察なんだから解決するべき」でも「警察にでもできない」ことはある。
        「解決するべきだからなるべく解決できる案件にリソースを割く」
        これは批判に値することでしょうか?

        私はこの事件についての色々なコメントを読んで、感情的な警察批判の多さに恐怖を覚えました。
        警察が批判を恐れ解決できない事件にリソースを割き解決できたはずの事件が解決できなくなるんじゃないか?
        有能な人材が減るんじゃないか?
        有名人や声の大きい人の事件を優先させるんじゃないか?
        それこそ治安が悪化しそうで不安になります。

        医師免許を持ちながら医者にならない人の増加
        教員になったけど辞職する人の増加
        次は警察官ですかね。

        • 山本昌彦 より:

          tosiharu35様

          いつもありがとうございます。

          tosiharu35様からこうして理路整然としたご意見をいただけることは、本当にうれしいことです。

          と言いますのも、いうなれば私の記事は片方の意見で、その投げかけにしっかりとしたもう一方の意見がそろうからです。

          皆さんのご意見があって初めて一本の稿になるわけで、これはある種フォーラムの様な稿ですね。

          繰り返し申し上げると、敵対することは毛頭考えていません。

          ですが、多くの国民が小さいころからお巡りさんは正義の人だと信じて育つだけに、その信頼からくるイメージの方が実際に動ける量を超えるというのはあると思います。

          『「警察なんだから解決するべき」でも「警察にでもできない」ことはある。』

          本当にそう思います。組織は結局人ですからね。

          しかし、時間がかかってもその間を埋めていく方法はあるのではないかと思います。

          例えば、救急車は呼べば来てくれる→不適正利用が多くてすぐに来られない場合がある→救急隊員もブラック状態→社会的に適正利用を呼びかけて対策する。

          と言った例もありますね。

          警察署協議会などを通じて『できないこと』を上手に理解してもらい、市民としても任せきりではなく協力するところは協力するといったことでしょうか。

          つまり治安維持も相互理解が必要ということですね。

          ただ、大切なものを失った方にその余裕があるかどうかは私にもわかりません。

          私の記事以前にある警察への感情は、ご覧になった通りなのが現状です。

          そして今回はそうしたご意見が多いことを一度受け止めていただくというのが一番の主旨です。

          実はもう数十年前のことですが、私のかつて務めた移動養護施設も、さんざん新聞に面白おかしく叩かれて、「違うんだ聞いてくれ」という隙もなくそれこそ辞職した人もいました。

          だから、tosiharu35様のご意見は何をおっしゃりたいかすごくよくわかるので、私もしっかりと受け止め無ければいけないと思うんです。

          しかし、警察の中のことはあまり知りませんから、上記の様な幼稚なご提案しかできません、ただ、単に叩いているのではないことはご理解いただければ幸いです。

  5. 1 より:

    私も昨年、車両を盗まれたて警察を頼ったことがありますが、そのやる気の無さは、見つかる方が驚くほどでしたよ。
    人員が足りない、ではなく、有能な人が足りない。ですよ。
    警察という組織でまともでいられる人は、1000人に1人もいないんじゃないかな?

    ただ、こういうニュースが広まって、警察への批判が高まれば、少しは変われるかもしれませんので、批判を拡散してほしいですね。

    • 山本昌彦 より:

      1様
      ご意見ありがとうございます。
      「能力が…」とまでは思いませんが、やはり大切なものを撮られるという状況ではわれを失いますよね。
      だからこそ何とかしてほしいわけですが、万一解決に至らなかったとしても、最初に話を聞いてくれる警察官の対応一つで、その後の印象というのは変わるのだと思います。
      今回の記事は私が何かを言い出したのではなく、「既にたくさんの人が警察に親身になってもらえなかった経験をSNS上に挙げている」このことを憂いたものです。
      「できない理由」というのも既に具体的にコメント頂いていますが、そこで終わるのではなく「ではどうしたら良くなるのか?」は社会的に議論されるべきだと思っています。

  6. ppp より:

    最近バイクを購入しました。学生時代からずっと乗りたかったバイク。やっと仕事が落ち着いたので、買おうと。と言って裕福でもないので、かなり無理してローンを組みました。
    もしこれが盗まれたら…という気持ちで読んで、そのままコメントを読んだら、なんというか、なんなんですかね。
    そもそも国家権力とは、私達の信任によって成り立っているものです。その新任とは、私達が一定の自由を制限されことを認める代わりに、私達の生活や生命財産を国家が守るという約束のもとに成り立つものです。
    であるにもかかわらず、その財産が奪われたときに、国家権力は約束を果たそうとしない…のであれば、私達はきちんと国に対して働きかけなければならない。
    これは正当な権利どころの話ではありません。私達には働きかける義務があるのだと思います。
    私は記事の内容に全面的に同意します。

    • 山本昌彦 より:

      ppp様、頼もしいご意見ありがとうございます。
      「予算と人員を割けないのでとりあえず被害届は受理するけど、動けるかどうかわかりません」
      と言われてしまうと、110番って何なのかわからないですし、もし泥棒がそれを聞いたら喜ぶでしょうね。
      今回の記事は私一人が警察を批判するということはなくて、宇井さんのトラックをきっかけに、非常に多くの人達が、警察の対応に不満を感じている現状を憂いて書いたものです。
      宇井さんの心中も如何ばかりかと思うのですが、これはどう考えても大変なことだと思うので、「警察の無理をつくる仕組み」の中にいる人たちに、無理無理考えてほしいので記事にして皆さんと共有させていただいた次第です。
      既に記事に対しても甲乙様々なご意見をいただいておりますが、こうしてご同意いただけるご意見に感謝いたします。
      ありがとうございます。

  7. Ryota より:

    山本様 はじめまして。
    記事を拝見させていただいて、疑問に思った点がありましたので書かせていただきました。

    ①「被害者の感情に寄り添う」とありますが、具体的にどのような対応をお望みなのでしょうか?
    これは私の考えですが、
    警察官は正義の味方でみんなのヒーローで町中の人気者!みたいなのはドラマの中だけです。
    警察はサービス業ではありませんし、被害者はお客さんではないと思います。
    ですので、業務を遂行するための会話以外は不必要だと思っています。

    ②「警察が親身に対応してくれなかったとの意見が多かった」とありますが、裏付けはあるのでしょうか?
    批判的な意見を公正に判断した上で仰っているのであれば問題ありませんが、
    コメントを全て鵜呑みにして「警察の対応はひどい」と言い切るのは危険な気がします。
    つまり、普段から警察にネガティヴなイメージを抱いている人(かなり多いのでは?)なら、そうじゃない人から見て問題ないと思われる態度でも「気に入らない!」と思ってしまうのでは?
    ということです。

    以上です。

    • 山本昌彦 より:

      Ryota様

      貴重なご意見、ありがとうございます。

      確かに、警察はサービス業ではありません。

      私もかつて公人の立場にありましたので、これを単にサービス業と混同されることの辛さは理解しています。

      また再々いろいろな方からご意見をいただく中、整理する意味で申し上げていますが、本文は警察を批判するために書いたのではありません。

      その上で申し上げます。

      ➀についてですが、窃盗被害に遭っってしまった人は、取り乱して我を失うことが多いと思います。

      なすすべなく、途方に暮れる人もあるかと思います。

      そんなときにはやはり警察に頼るしかないと思います。

      業務を遂行するための会話はもちろん必要です。

      「被害者の感情に寄り添う」というのは、例えば、大変でしたねぇ、お気持ちお察しします。といったせめてものなぐさめを意味します。

      尋常ならざる状況に置かれた人の気持ちにそっと手を当てるのは、できればお願いしたいことで、この種の言葉が「不要」という中にないことを希望します。

      ⓶に関してですが、

      わたしが先陣を切って警察批判をしているとする主旨のコメントも拝見しました。

      しかしそれは断じて違います。

      繰り返しますが、これは警察批判を目的として作成した文章ではございません。

      裏付けは?と言われればありませんが、同種の意見が多いというのは事実です。

      例えばよく「ネットがざわついている」ということ自体を記事にしているものもありますが、そのざわつきの一つ一つに裏を取って確認しているブログライターはいないと思います。

      私が記事を作成下のは事件から1週間後、この時点で、宇井陽一選手ご自身のFacebook及び、拡散されて届く同ページには既に警察に対するマイナスコメントは数多く見られました。

      なのでそれらをご覧いただいていないとすれば、一度ご覧いただければと思います。

      私が3/10日にこの稿を作成し動機は、「なぜこのような経験をしたという人が多くいるのか?」という点です。

      確かに一部、私の経験を踏まえた内容もあり、これはそうしたマイナスコメントに共鳴した部分ではあります。

      しかし、お読みいただいてお分かりのように「警察の対応はひどい」と言い切ったつもりは無く、そう記した文面もございません。

      再々申し上げますが、私も日ごろ取材をする中で警察の方々にお世話になっていますので、敵対する気持ちは毛頭ございません。

      むしろ、ご信頼申し上げているが故、こうしたコメントがあちこちにある現状は決してよくはないと考え、

      今回の事件をきっかけに、数多くの批判が出てしまっていることについて、「警察の方に受け止めてお考えいただきたい、」そう問題提起するのこの文の趣旨です。

      文面の後半では、なぜこの文を書いたのかについてそのように書いていますのでこれは改めてご覧ください。

      また、このコメント欄をご覧いただくとお分かりになると思いますが、警察官の実情やお気持ちを非常に詳しく察することのできるコメントを寄せてくださった方もいらっしゃいます。

      その方は、この一件についた他のマイナスコメントを幾つも読んで、「恐怖を覚えた」とおっしゃっています。

      「警察にはできることもあれば、できないこともある。」とその方はおっしゃるのですが、その方が勇気をもってそうお話しくださったので、その理由、そしてお気持ちを理解することができました。

      ただ、今だ以って多くの市民にとって「警察官は正義の味方でみんなのヒーローで町中の人気者!」なのだと思います。そして警察内の苦しい事情は恐らく多くいの方に理解されていないのだと思います。

      こうしたことから私は、今回こうした警察に対するマイナスコメントが多く寄せられる背景として、「現状とイメージのかい離」があるのではないかと考えを強く持つようになりました。

      その方とのやり取りの中でも、稚拙ながらご提案申し上げたのですが、一例として、救急隊員がずっと出ずっぱりになることについて、市民に呼び掛けて、利用の是正を呼びかけるなど対策を講じた
      ということがあったと思います。

      なので、こうした市民感情と、警察の内情とのかい離をうまく埋める方法を考えることで、時間はかかっても、今回噴出しているようなコメントは、次第に少なくなっていくのではないか?

      という一市民の提案を申し上げました。

      恐らく当てはまらず的外れな部分はあるかと思いますが、言い放なしにはせずに、一緒に前向きに考えることができればと思いお伝えしました。

      原稿を最後までお読みになるとお分かりになると思うのですが、ダメだと言い切って批判しているのではなく、「こういう批判の多い状況にならざるを得ないとすれば、その原因や仕組みなどへの善処に向けてお考えいただけないですか」と問いかけている文章です。

      今回は宇井選手のトラックの発見を信じて多くの人が見守っているものと思います。

      それだけにこれが発見されるのであれば、

      「ものが盗まれても警察がしっかり動いて見つかる」

      そういう安心感を多くの人が持ってくれると思うのです。

      なので是非ともこのトラックを見つけることによって、宇井さんはもちろん、国民に安心感を与えてほしい。」

      私がこの文の中で申し上げているところはまさにそこです。

      ですので、この点を是非お汲み取り頂ければなにより幸いです。

      最後に、

      警察にネガティブイメージを持っていない人を差別的に扱っているとまでいう人もいましたが、その意思も毛頭ございません。

      そうしたコメントは私の本旨から著しくかい離しています。

      警察を信じている人は強く信じていると思いますし、私はその方々に「実は警察は悪いですよ」と悪意を持ってプロパガンダをしてまで叩こうとする意思は断じて持ち合わせません。

      その点はここまでお話しした通りお理解いただけることと思います。

      長文にて大変申し訳ありませんでした。

      しかし、本旨をご理解いただきたく、誠実にお応えするよう努めました。

      ご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

      筆者 拝

      • Ryota より:

        ご返信ありがとうございます。
        「警察官は被害者の感情に寄り添わなくてはならない」とか「警察官は正義の味方でなければならない」と警察学校で教わるのであればそうあるべきです。
        そうではない警察官は職務怠慢です。
        教わらないのであれば、被害者の感情に寄り添うことや、正義の味方であることは警察官の職務ではありませんので、そうではない警官がとやかく言われる筋合いはありません。
        もちろんこうした方がいいという改善案を述べられるのはいい事です。

        ただ被害者の感情に寄り添うとは「大変でしたね」って言うだけでOKなんでしょうか?
        だとしたら感情に寄り添うなどと軽々しく使っていただきたくありません。
        被害に遭って落ち込んでる人の気持ちを癒すのは家族や友人でも難しい事だと思います。
        むしろ事件の捜査より難しいのではないかと。
        そんな事まで警察に求めるのは可哀想だとおもったのです。

        にも関わらず、

        • Ryota より:

          上の最後の一行「にも関わらず」は間違いです。
          すみません

        • 山本昌彦 より:

          Ryota様

          いつもありがとうございます。

          お返事が遅れましたことお詫びいたします。

          ご返信内容、拝読させていただきました。

          もちろん、被害者の感情に寄り添うとは「大変でしたね」と言うだけでOKにはなるはずがありません。

          こういうことが申し上げたかったので、一つ私の経験からお話します。

          他の文の中でも申し上げていますが、私はかつて児童養護施設の児童指導員を長く勤めました。

          意外に仕事の内容は世間に広く知られていませんが、昼夜公私の垣根ない激務が続く仕事です。

          そんな中、入所している子どもたちとは数が多くても一対一×人数という形で、細やかな処遇にあたる必要があります。

          精神的にも体力的にも疲弊し、忙殺されてしまいそうになることも良くあることです。

          「忙しい」という文字が「心をなくす」という漢字なのだと聞きましたが、まさにそういう心持ちになることがよくあります。

          そういう時は、子どもたちに対する対応が雑になってしまったり。

          それが当たり前になってくると、「どうせできないものはできない」と、そっちの方向になれてしまったりもします。

          何かを求められても「これ以上どうすればいいんだよ」と思って、そう言ってくる人を責めたりもしました。

          しかし、入所しているのは虐待など、尋常ならざる状況下に置かれていた子どもたち。

          心を砕いて接しなくてはならない彼らだというのはわかっているのですが、仕事として妙な慣れ方をしてしまうと雑な気持ちから戻れないんですね。

          そんなわけで、私は多くの子どもたちから実に評判の良くない指導員でした。

          でもそれすら慣れてしまって、直す気にもなれなかったのです。

          また、上司は今でいうパワハラの見本のような人で、そうしたことを相談してもまともに受けてくれる人ではありませんでした。

          なので、悪くいう人がたくさんいる状況が起きるときというのは、どこかに仕事としての慣れに任せてしまっている状況があり、ひとりの職員としてそのように追い込まれてしまう状況が造られているのではないかと思うのです。

          警察をたたいているのではないというのはそういうことで、警察官お一人お一人は毎日大変な任務を献身的に果たしていらっしゃるのだと思います。

          にもかかわらず、同種の事件が起きれば、同種の批判が少なからず湧き上がるのは、これが初めてではなかったような気がします。

          これこそ、日々任務に当たられている警察官の方々が可愛そうだと思うのです。

          忙殺により、分かっていてもついつい被害相談をされる方への向き合い方が浅くなっていることがないのかなと、自分の経験に照らしてそれが心配なのです。

          文の中で呼びかけているのは、警察の上官の方々にこういう状況を知ってもらい、「日ごろの「慣れ」の中に批判を生んでいる状況はないですか?あったとすれば何か緩和させる方法はないものでしょうか?」と呼びかけたもの。

          ゆえに、ともに警察をたたきましょうという呼びかけではないのです。

          一つお断りをさせていただきます。
          私はこの後、予定していた行動を履行するため、2週ほどネット環境から離れます。
          記事等は自動公開にて新しく上がりますが、コメント欄の応対がしばらくできなくなりますのでご容赦くださいませ。

  8. より:

    まぁこうやって必死で警察が仕事しないことを擁護してくれるアホがいますので、ますます警察は仕事しなくなっていくわけですね
    てめぇらの税金なのにね

  9. hangoff より:

    警察とかの在り方について問うときに、外野が擁護する必要はなく、警察はだんまりを決めるのではなく相応の対応をしなければいけないと思います。
    相応というのは場合によっては被害者目線が納得できる相応の誠意とか説明(言い訳)です。
    毎回繰り返される非難に比べれば、誠意とか言い訳に必要なリソースなんて安いものです。

    そして外野がすべきは、警察の養護ではなく、警察に最低限、あるいは相当の企業努力をさせるように働きかけることだと思います。
    少なくとも警察は国民に対して給料分の仕事をしていることを示すべきだと思います。
    現状の検挙率の低さに対して努力していることを公開すべきですが、公開しない時点で「努力などしていない」、と判断されることぐらいの知力を警察は持つべきです。

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