
どうも、週末の天気予報とにらめっこしながら、今日はどの愛車と対話しようか悩む時間が一番幸せな井上 亮です。
みなさん、バイクライフ楽しんでますか?私は先日、ガレージでTRX850のキャブ調整をしていたら、気づけば日が暮れていて、奥さんに「また鉄の塊と会話してたの?」と呆れられました。これだから内燃機関の沼は深くて尊いんですよね。古いバイクを維持する苦労もまた、愛着の一部というものです。
さて、今回はとんでもないニュースが飛び込んできました。「ヤマハがターボバイクを準備しているかもしれない」という、Top Speedの記事です。ヤマハ党として、そしてハンドリングにうるさい一人のライダーとして、このニュースをどう読み解くか、私の脳内シミュレーション全開でお届けします。
目次
結論:ヤマハのターボは「暴力」ではなく「芸術」になる
まず結論から申し上げます。ヤマハが作るターボエンジン、それは他社のような「最高速のためのパワー」だけを追求したものではないでしょう。
私がTRX850で10年かけて学んだ「意のままに操る喜び」、そして現在MT-09で体感している「電子制御とエンジンの調和」。これらを融合させ、環境規制をクリアしつつ、ライダーの感性に訴えかける「官能的な過給機」になると確信しています。
ヤマハはいつだって「人馬一体」を掲げるメーカーです。ただ速いだけのバイクなら作りません。スロットルを開けた瞬間のツキ、コーナー出口でのトラクション、それらが有機的につながるような、まさに楽器のようなエンジンに仕上げてくるはずです。そう、ヤマハにとってエンジンはただの動力源ではなく、ライダーと対話するためのインターフェースなのです。
NA(自然吸気)vs ヤマハ流ターボの比較
私のこれまでの愛車遍歴と照らし合わせながら、従来のNAエンジンと、今回予想されるヤマハ流ターボの違いを表にしてみました。
| 項目 | 従来のNA(TRX850/MT-09) | ヤマハ流ターボ(予想) |
|---|---|---|
| パワー特性 | 回転上昇に伴うリニアな伸び。MT-09は弾けるような加速。 | 低中回転から湧き上がるフラットトルク。余裕のあるクルージングと爆発力。 |
| ハンドリング | 軽快でヒラヒラ舞う感覚。車体との一体感が強い。 | 補機類で重量増の懸念あるが、マスの集中化でネガを消してくるはず。 |
| 官能性能 | 吸気音と排気音のハーモニー。TRXのパルス感は至高。 | 過給音(プシュン!)とエンジンの唸りが混ざる新たな快感。これは沼確定。 |
| 環境性能 | 排ガス規制で年々厳しく、パワーダウンの傾向。 | ダウンサイジングで燃費とパワーを両立。これぞ技術のヤマハ。 |
根拠:なぜヤマハのターボに期待するのか
私がなぜここまでヤマハのターボに期待してしまうのか。それは、過去に乗ってきたバイクたちが教えてくれた「ヤマハの哲学」への信頼があるからです。
まず、TRX850での経験からお話しします。あのバイクは270度クランクによるトラクション感覚が絶妙でした。路面を蹴る感覚が掌に伝わるんです。もしターボ化によってトルクが太くなれば、この「蹴り出し感」がさらに濃厚になる可能性があります。低回転からビッグトルクが発生すれば、アクセルワークだけで車体の姿勢をコントロールする楽しさが倍増するでしょう。これを想像しただけで、白飯3杯いけますね。
次に、現行MT-09の完成度です。電子制御スロットル(YCC-T)や6軸IMU(慣性計測装置)の制御技術は、もはや神の領域です。かつてのターボエンジンにあったような特有の「ラグ(遅れ)」や「急激なトルク変動」も、今のヤマハの電子制御技術があれば、完全に手なずけてしまうはずです。「あれ?これターボついてるの?」と思わせるほど自然で、それでいて回せばワープするような加速。そんな二面性を持たせてくるに違いありません。
特許情報や噂レベルではありますが、ヤマハはインタークーラーの配置や過給圧の制御において、独自のアプローチを研究しているようです。これらが実用化されれば、カワサキのH2とはまた違った、コンパクトで扱いやすい「ミドルクラス・ターボ」が誕生するかもしれません。例えば、MT-09の車格で150馬力オーバー、なんてことになったら、もう笑うしかありません。草が生えるレベルの加速と、それをねじ伏せる車体制御。技術の進化とは恐ろしいものです。
おすすめ構成:このエンジンをどの車体に積むべきか
ここからは私の完全な妄想、いや、ヤマハ開発陣への熱烈なラブレターです。もしターボエンジンを搭載するなら、以下の構成を提案したい。
1. 新世代「MT-Turbo」
MT-10ほどの巨体ではなく、MT-09やMT-07クラスの軽量コンパクトな車体にターボを搭載するパターン。ストリートファイターとしての資質を極限まで高めます。街中ではジェントルに、峠では悪魔的に。このギャップこそがヤマハデザインの真骨頂です。私が所有するMT-09の軽さに、下から湧き上がるトルクが加わったら…考えただけで脳汁が出そうです。
2. ネオクラシック「XSR900 GP Turbo」
80年代のXJ650 Turboへのオマージュとして、あえてレトロな外観に最新鋭のターボをぶち込む。カウル付きのカフェレーサースタイルで、キーンというタービン音を響かせて走る。おじさんライダーたちが涙を流して喜ぶ姿が目に浮かびます。尊すぎて拝みたくなる一台になるでしょう。
注意点:導入にあたっての懸念材料
もちろん、手放しで喜んでばかりもいられません。理論派として、冷静にデメリットや懸念点も指摘しておきます。
まず「重量とハンドリングのバランス」です。
私はFZX250 ZEALから始まり、SRX250、TRX、MTシリーズと乗り継いできましたが、ヤマハバイクの魅力はなんといっても「ハンドリングの軽快さ」にあります。ターボシステム追加による重量増、そして重心位置の変化が、あのヒラリ感を損なわないか。ここが最大の懸念点です。ヤマハのハンドリング担当エンジニアの方々、本当に頑張ってください。あなた方のこだわりを信じています。
次に「熱問題とメンテナンス」です。
ターボは熱を持ちます。私の所有するTRX850も油温管理には気を使いますが、ターボ車となればそれ以上でしょう。日本の夏場の渋滞で股下が灼熱地獄にならないような廃熱設計を求めます。また、複雑な機構になれば維持費もかさむ可能性があります。3台持ちの私としては、これ以上維持費が上がると家庭内稟議が通りません。頼みます、ヤマハさん。お財布に優しい「常用域ターボ」であってください。
まとめ:ヤマハよ、新時代を見せてくれ
ヤマハがターボバイクを作る。それは単なるスペック競争への参加ではなく、内燃機関の可能性を広げる挑戦だと私は捉えています。電動化の波が押し寄せる中で、あえて内燃機関のターボで「走る喜び」を追求する姿勢。これだからヤマハ党はやめられないんです。
もし発売されたら、今のMT-09を下取りに出してでも買うか?
いや、きっとTRX850もZEALも手放さず、4台目の増車を画策することになるでしょう。その時はまた、奥さんへの土下座スキルを磨いておきます。新しい技術が出てくるたびに、我々ライダーは心を躍らせてしまいますね。
みなさんは、ヤマハのターボバイクにどんな夢を見ますか?ハンドリングのヤマハが描く、過給機付きの未来。一緒に正座して待ちましょう。
それでは、また次回の記事で。スロットル全開で楽しみましょう!








