通勤にCBR150Rという選択。スクーターからの乗り換えこそホンダの技術屋魂を感じる瞬間
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最近、愛車のNC750Xで走り出すとき、DCTの変速ショックがさらに滑らかになった気がして、つい口元が緩んでしまう今日この頃です。機械も生き物のように、こちらの調子に合わせてくれる瞬間があるものですね。

通勤にCBR150Rという選択。スクーターからの乗り換えこそホンダの技術屋魂を感じる瞬間

さて、今回は「初めてのバイクに150ccのホンダCBRを選んだ」という海外のライダーの話題を目にしました。長年スクーターに乗っていた方が、通勤用にこのバイクを手に入れたとのこと。「パワーは控えめだけど、通勤には十分すぎる」という彼の言葉、これこそが真理です。

私、田中 恒一も業界に25年身を置き、16歳のスーパーカブから始まり、X4のような巨艦や、大陸横断ツアラーのST1300パン・ヨーロピアンまで乗り継いできましたが、この「150ccのCBR」という選択には、思わず膝を打ちました。なぜなら、ホンダの小排気量スポーツには、リッターバイクとはまた違った、深くて尊いオートバイの真髄が詰まっているからです。

今回は、このニュースを起点に、なぜこの選択が素晴らしいのか、私の経験とホンダ愛を交えて解説していきます。

結論:150ccのCBRは「妥協」ではなく「最適解」である

多くの人は「せっかくなら250ccや400cc」と言いがちですが、通勤という明確な目的と、スクーターからのステップアップという文脈において、150ccのCBRは最高の相棒になります。パワーを持て余すことなく、エンジンの性能を使い切って走る楽しさは、まさにオートバイの沼への入り口です。

私が現在所有しているBROS(650cc)やNC750Xは、トルクでゆったり走る楽しさがありますが、この150ccクラスには、若き日に乗っていたCB250RSのような「軽さは正義」という痛快さがあります。必要十分なパワーで操る喜びを知ることは、ライダーとしての技量を飛躍的に向上させるでしょう。

業界視点で見る「この選択が最高である」3つの理由

1. ホンダの「優等生」という称号の真の意味

よくホンダ車は「優等生でつまらない」などと揶揄されることがありますが、業界を知る人間からすれば、これほど草が生える誤解はありません。優等生であるということは、あらゆる環境下でライダーの意図通りに動くという、極めて高度な技術の結晶だからです。

特にCBRの名を冠するモデルは、たとえ小排気量であっても手抜きがありません。私がかつて乗っていたCB-1や現在のNC750Xに通底するのは、徹底した「扱いやすさ」です。スクーターからクラッチ操作のあるバイクへの移行において、ホンダのエンジンの素直な特性は、ライダーに余計なストレスを与えません。エンストしにくく、回せばしっかりとパワーが出る。この信頼感こそが、ホンダの技術屋魂なのです。

2. 通勤という戦場における「機動力」

投稿者は通勤での使用を挙げていますが、これは非常に賢明です。私がかつて所有していたX4は、その怒涛の加速力と引き換えに、毎日の通勤で使うには重すぎましたし、燃費や取り回しで苦労しました。一方で、現在も手元に残しているスーパーカブ50の実用性は最強です。

150ccのCBRは、その中間に位置します。カブのような機動力を持ちながら、幹線道路の流れをリードできる動力性能がある。しかも、フルカウルであるため、通勤時の風圧疲労も軽減されます。私が長距離志向でST1300に乗っていた頃、カウルのありがたみを痛感しましたが、小排気量でもその恩恵は絶大です。毎日の通勤が「移動」から「スポーツ」に変わる瞬間、あなたはもう後戻りできないでしょう。

3. 耐久性と維持費のバランス

ホンダのエンジン、特に単気筒エンジンの耐久性は異常と言ってもいいレベルです。私が所有するBROSも製造からかなりの年月が経ちますが、基本的なメンテナンスさえしていれば、エンジンの鼓動は止まりません。150ccクラスは構造がシンプルであり、消耗品も安価です。

スクーターから乗り換えた彼が一番驚くのは、おそらくメンテナンスの楽しみでしょう。チェーンの清掃やオイル交換など、手をかければかけるほど愛着が湧く。壊れにくいホンダ車だからこそ、安心して整備のイロハを学べるのです。これはまさに、バイクライフを長く楽しむための英才教育用マシンと言えます。

維持費の目安(年間コスト)

日本国内で150ccクラス(軽二輪)を維持する場合の概算です。大型バイクに乗っていた身からすると、このコストパフォーマンスは涙が出るほど尊いものです。

  • 軽自動車税:3,600円
  • 自賠責保険(24ヶ月契約の1年分):約4,000円
  • 任意保険(年齢条件等による):約30,000円~
  • タイヤ・オイル等消耗品:約20,000円
  • ガソリン代(燃費40km/L想定、月500km走行):約25,000円

合計しても、趣味と実用を兼ねた乗り物としては破格です。私のX4時代のタイヤ代だけで、このバイクが1年維持できてしまいそうです。

スクーターから乗り換える際のチェックリスト

投稿者のようにスクーターからMT車へ移行する際、以下の点に注意すると、よりスムーズに「沼」へ沈んでいけます。

  • 左手の意識改革:スクーターのリアブレーキだと思っていたレバーはクラッチです。最初は戸惑いますが、ここが操作の肝です。
  • ニーグリップの習得:スクーターは足を前に投げ出しますが、CBRはタンクを膝で挟みます。これで人馬一体感が生まれます。
  • 適切なギア選択:オートマチックではないので、エンジンの美味しい回転域を探る楽しみがあります。私のNC750XはDCTですが、あえてマニュアルモードで走る楽しさと同じです。
  • 装備のアップグレード:スクーター時代より速度域が上がる可能性があります。プロテクター入りのジャケットは必須です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 150ccだと高速道路は怖いですか?

正直に言えば、余裕があるわけではありません。しかし、私が乗っていたスーパーカブ50では入れない高速道路に乗れる、という事実が重要です。100km/h巡航はエンジンが唸りますが、80-90km/hで左車線を流す分には問題ありません。ST1300のようなクルージングは無理でも、移動の選択肢は大きく広がります。

Q2. 身長が低くても乗れますか?

CBRシリーズ、特にこの排気量帯は車体がスリムで、足つき性は非常に良好です。私のX4のような幅広シートとは違い、足をまっすぐ下ろせるので不安は少ないはずです。跨った瞬間のフィット感、これこそホンダの人間工学の勝利です。

Q3. すぐに飽きて大型が欲しくなりませんか?

大型が欲しくなることはあるでしょう。しかし、このバイクがつまらなくなるわけではありません。事実、私はリッターバイクを経ても、いまだにカブやBROS、そしてNC750Xといった「実用域で楽しいバイク」に戻ってきました。小排気量には小排気量の、使い切れる楽しさという絶対的な価値があります。

今回のニュースの彼は、これから素晴らしいバイクライフを歩むことでしょう。ホンダのウイングマークが、彼の通勤路を希望の滑走路に変えてくれることを願ってやみません。




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