インディアンの攻撃広告騒動、私たちHonda乗りが学ぶべき『ブランドの選び方』
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インディアンの攻撃広告騒動、私たちHonda乗りが学ぶべき『ブランドの選び方』

正直、海外のバイクニュースを追っていて『えっ、ここまでやる?』と驚いた話があります。インディアン・モーターサイクルが、ライバルのハーレーダビッドソンに対して、まるで選挙のネガティブ広告みたいな攻撃CMを公式SNSで出したんです。背景には政治コンサル会社の関与もあるとか。日本のHonda乗りである私にはちょっと縁遠い話に見えるかもしれません。でも、これって『バイクブランドを何で選ぶか』を考え直すいい機会だと思うんです。今回は技術や経営の視点も交えつつ、私たち日本のライダーにとって何が学びになるのか、丁寧に整理していきます。

何が起きた? インディアンによる『攻撃広告』の中身

まず事実を整理します。アメリカのバイクメーカー、インディアン・モーターサイクルが、ハーレーダビッドソンを名指しで攻撃する動画広告をSNSに投稿しました。内容はかなり挑発的で、『ハーレーはピザ屋出身のCEOを雇った』『電動バイクを追いかけてタイに生産を移した』といった具合に、相手の弱みを並べ立てるスタイルです。一方で自分たちは『生粋のバイク業界人をCEOに据え、アイオワ州で米国製エンジンを作っている』とアピールしています。私が見ても、これは完全に米国の選挙CMのトーンです。暗い音楽、低い声のナレーション、対立を煽る構図。バイクメーカーの広告とは思えませんでした。さらに記事によると、この広告の裏側には英国のPR会社『Noise Media』が関わっており、そこにはトランプ元大統領の選挙対策本部長だったブラッド・パースケール氏のビジネスも絡んでいるとされています。つまり、政治キャンペーンのノウハウをそのままバイクのマーケに持ち込んだ構図なんですね。正直、初めて記事を読んだとき『これ、本当にメーカー公式?』と二度見しました。バイクって本来、乗る楽しさで語るものじゃないですか。それを政治的な対立軸で売ろうとしているのが、どうにも引っかかります。

なぜこんな構造になったのか、経営の仕組みから読み解く

ここはちょっと真面目に経営の話をします。インディアンはもともとPolaris(ポラリス)という米国の大手レジャー車両メーカーの傘下にありました。それが最近、Carolwood LPというプライベートエクイティ(PE)ファンドに売却されたと報じられています。PEファンドというのは、簡単に言うと『会社を買って、価値を上げて、数年で売って利益を出す』ことを目的にした投資家です。長期で育てるというより、短期で結果を出したい立場です。そうなると、地道に良いバイクを作って評価を積み上げる、というやり方より、手っ取り早く話題になる派手なマーケが選ばれやすい。今回の攻撃広告は、まさにその発想に見えます。ちなみに新CEOのマイク・ケネディ氏は、長年ハーレーで重役を務めていた人物で、ハーレーが電動化や海外生産に舵を切った時期にも在籍していたと記事は指摘しています。つまり『ハーレーの判断はおかしい』と攻撃している本人が、その判断の現場にいた可能性が高いわけです。これは消費者として、ちょっとモヤッとしますよね。私はPCX160で毎日通勤していますが、Hondaを選んだ理由は単純で『壊れない、燃費がいい、駐輪場に収まる』からです。経営の事情で広告のトーンがコロコロ変わるブランドだったら、ここまで安心して長く付き合えなかったと思います。ブランドの裏側にどんな資本がいるかは、地味ですが結構大事なポイントです。

実走行や製品づくりへの影響はあるのか

では、こうしたマーケ戦略の変化は、実際のバイクづくりに影響するのでしょうか。私の感覚では、短期的にはほぼ影響しません。今ラインナップにあるScoutやChieftainといったモデルは、設計も生産ラインも既に動いています。広告の論調が変わったからといって、明日からエンジンの中身が変わるわけではない。ただ、中長期では話が変わってきます。PEファンドが入って『派手なマーケで売る』方針が固まると、開発予算は新技術より販促に流れがちです。これは業界でよくある話で、結果として地味だけど大事な改良、たとえば耐久性アップや整備性の改善、燃費向上といった部分が後回しになりやすい。私が休日に乗っているGB350は、まさにその逆の思想で作られたバイクだと感じています。派手さはないけど、空冷単気筒をしっかり熟成させて、メンテも素人寄りに親切。峠を流していても、機械として安心感がある。こういう積み重ねって、広告じゃ伝わりにくいですが、所有してみるとじわじわ効いてきます。記事の中でも筆者は『インディアンのバイク自体は紙の上ではハーレーより良い部分もある』と書いていました。つまり製品は悪くないのに、わざわざ製品の話をせず、相手を叩く方向に行ってしまった。これって作っているエンジニアからすると、結構つらい状況じゃないかなと思います。

整備性・長く付き合うという観点で見た時の不安

次に、長く乗る側の目線で考えてみます。バイクって買って終わりじゃなくて、何年も整備しながら付き合っていく道具です。となると、メーカーが10年後、20年後もちゃんと部品供給してくれるかは結構切実な問題なんですよね。私のPCX160もすでに数年経ちますが、Honda系の純正部品はバイク用品店でも普通に手に入るし、街のバイク屋さんでも整備を断られたことがありません。これは販売台数の多さと、メーカーの長期コミットメントがあるから成立している話です。一方で、PEファンドが短期で出口を狙うメーカーは、買収・再売却が繰り返されると、部品流通やディーラーネットワークが不安定になりやすいリスクがあります。海外のオーナーズフォーラムを見ても『買収後にパーツ供給が遅くなった』という愚痴は珍しくありません。インディアンが今後どうなるかは分かりませんが、攻撃広告のような短期的な話題作りに走るブランドは、長期の所有体験への投資が薄くなる傾向はあると感じます。日本でインディアンを買おうとしている人は決して多くないかもしれませんが、これは他人事じゃないんです。私たちがHondaやヤマハ、カワサキ、スズキを選ぶ時も、同じ視点で『このメーカー、10年後も同じ熱量で二輪をやっていそうか』を見ておく価値はあると思います。正直、日本の4メーカーが当たり前にやってくれている長期サポートは、世界的に見るとかなり恵まれた環境です。

ブランディングのトレンドと、私たちが選ぶべき軸

最後に、業界全体のトレンドとして整理します。最近、海外のバイクメーカーは『ライフスタイルブランド化』を強めています。バイクそのものより、それに乗る『自分像』を売る方向です。これ自体は悪いことばかりではなく、新しい層をバイクに引き込む効果もあります。ただ、今回のインディアンのように、政治的な対立や『本物のアメリカ人 vs そうじゃない人』みたいな分断を煽る方向に行くと、業界全体の空気が悪くなります。バイクは本来、乗るだけで気持ちよくて、信号待ちで他メーカーのライダーと目が合ったら軽く会釈する、そういう緩い連帯感がある乗り物だと私は思っています。そこに政治の話を持ち込まれると、純粋にしんどい。日本の読者として何ができるかと言えば、結局『自分が何を重視してバイクを選ぶか』をはっきりさせることだと思います。私の場合は通勤の楽さ、燃費、駐輪場サイズ、値段、盗難対策。この5つで選ぶと、自然にHondaに行き着きました。広告のトーンや派手なキャンペーンに流されず、自分の生活に本当に効く軸で選ぶ。これが結果的に、地に足のついたメーカーを応援することにもつながります。山下としては、これからもそういう目線で記事を書いていきたいなと改めて思いました。(出典: RideApart)

まとめ

インディアンによるハーレーへの攻撃広告は、バイク業界では異例の出来事でした。背景にはPEファンドによる買収と、政治キャンペーンに長けたPR会社の関与があるとされ、製品ではなく対立で売る構図が見えてきます。私たち日本のライダーにとっての教訓はシンプルで、『広告のトーン』ではなく『長く付き合える製品と体制』でメーカーを選ぶこと。Hondaのように地味でも積み重ねを大事にするブランドの価値が、こういう騒動を見ると改めて際立ちます。次のアクションとしては、今乗っているバイクの整備履歴を見直したり、気になっている車種があれば一度ディーラーで実車に触れて『10年付き合えそうか』という目線で確かめてみるのがおすすめです。派手な広告より、シートに跨った時の安心感の方がずっと正直ですから。




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