初めての大型バイク選び、Honda NC750Xが「最初の一台」に選ばれる理由
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初めての大型バイク選び、Honda NC750Xが「最初の一台」に選ばれる理由

大型免許を取ったばかりの方、これから取ろうと考えている方に向けた記事です。教習所を卒業して、いざバイク屋さんに行くと車種の多さに圧倒されますよね。私も昔、大型を取った直後はBROSを選ぶまでずいぶん悩みました。憧れだけで選ぶと後悔する、これは業界25年で何百人も見てきた現実です。今回は海外メディアが取り上げた注目車種の中から、日本の初心者ライダーが本気で検討すべき一台として、Hondaのミドルアドベンチャー、NC750Xを軸に「最初の大型バイク」の選び方を、良い点も注意点も含めて解説します。焦らず、じっくり読んでみてください。

そもそも「最初の大型」に向くバイクって何?

大型二輪免許を取った直後の方から「最初の一台は何がいいですか」とよく聞かれます。答えは意外とシンプルで、扱いやすく、壊れにくく、維持費が読めるバイクです。派手さや最高速ではありません。

業界で25年働いてきて、たくさんの新規購入者を見てきました。「憧れのリッターSSを最初に買った人」の半数以上が、1年以内に手放しています。理由は明確で、車重・シート高・前傾姿勢が街乗りに合わないからです。楽しむ前に疲れてしまう。これは本当にもったいない。

最初の一台に必要な条件を整理すると、こうなります。ひとつ、足つきに不安がないこと。ふたつ、低回転から素直にトルクが出ること。みっつ、燃費と車検・保険を含めた維持費が現実的であること。よっつ、部品供給が安定していること。この4点を満たすバイクは、意外と限られます。

私自身は16歳のカブ50から始まり、CB250RS、CB-1、BROS、X4、ST1300と乗り継いできました。その経験から言えるのは、「馬力より、疲れない設計」のほうが長く乗れる、ということです。大丈夫です、地味に見えるバイクほど、後で「これでよかった」と実感できます。

海外でも再評価されるHondaのミドルクラスとは

海外メディアが「見逃されがちだが実は魅力的なバイク」を紹介する記事は定期的に出ます。今回参照した記事でも、Honda、Harley-Davidson、Kawasakiなど各社の隠れた名車が取り上げられていました。その中で私が改めて注目したいのが、Hondaのミドルクラス、特にNC750Xです。

NC750Xは745ccの並列2気筒。最高出力は控えめですが、常用域のトルクが非常に厚い。要するに、街中や高速の巡航でストレスがない設計です。海外では「退屈だ」と評されることもありますが、それは裏を返せば「常に扱いやすい」ということ。私はこれを「優等生的性能」と呼んでいます。派手なピークではなく、毎日使える設計です。

エンジンの成り立ちも面白い。もともとHondaの小型車フィット系の技術思想を取り込み、低回転重視のロングストローク型として設計されました。専門用語で言えば「ロングストローク」とは、ピストンの上下動が長いエンジンのこと。低い回転数で太いトルクが出やすい構造です。

さらにNC750XにはDCT(デュアルクラッチトランスミッション)というホンダ独自の自動変速機構を選べます。私は現在このDCTモデルに乗っていますが、渋滞での左手の疲労がまったく違います。マニュアル操作もボタンで可能なので、「バイクの操る楽しさが減る」わけではありません。ここは本当に、乗ってみないとわからない領域です。

初心者目線で見たNC750Xのメリット

初心者の方にとってNC750Xを勧めたい理由を、具体的に3つ挙げます。

ひとつめは、シート下の大容量ラゲッジスペースです。通常バイクの燃料タンクがある位置に、ヘルメットが1個入る収納スペースがあります。燃料タンクはシート下に移設されている、ユニークな設計です。コンビニに寄るときにヘルメットを持ち歩かなくていい、これは日常使いで本当にありがたい。私も買い物のたびに恩恵を感じています。

ふたつめは、燃費の良さです。実走行で30km/L前後は普通に出ます。745ccクラスとしては驚異的で、私のNC750Xも通勤メインで平均28〜32km/Lを維持しています。ガソリン価格が高止まりする今、これは家計に効きます。

みっつめは、部品供給と整備性の良さ。Hondaのミドルクラスは全国のドリーム店で扱える車種で、消耗品も潤沢です。25年業界にいた経験から言うと、部品が10年後も普通に出るかどうかは、購入時に必ず確認すべき点です。この点、Hondaのメイン量販モデルは安心感が違います。

加えて、下取り価格も安定しています。次のバイクへ乗り換える際、下取りが付くかどうかは総所有コストに直結します。焦らず長い目で見れば、この安定感は大きな価値です。

注意したい点、正直に言っておきます

良いところばかり書くのは誠実ではないので、注意点も正直にお伝えします。

まず、NC750Xは「感情を揺さぶるバイク」ではありません。エンジン回転数の上限は7,000rpm弱と低めで、高回転域の刺激を求める方には物足りないはずです。私が30代で乗っていたX4のような、大排気量ならではの豪快な鼓動感とは方向性が違います。X4はアイドリングだけで所有満足度がありましたが、NC750Xは「乗って、走って、初めて良さがわかる」タイプです。

また、車重は約220kg超。250ccから乗り換える方には、最初は重く感じます。ただし重心が低く設計されているので、走り出せば数字ほど重くは感じません。取り回しに不安がある方は、必ず試乗で押し引きを確認してください。

もうひとつ、デザインの好みが分かれます。アドベンチャースタイルなので、スポーツバイクやネイキッド、クルーザーが好きな方には響かないかもしれません。ここは正直、実車を見て決めるべきです。

最後に予算の話。新車価格は装備によりますが、諸費用込みで100万円前後を見ておくと安心です。任意保険、車検、タイヤ交換などのランニングコストも事前に見積もりを取っておきましょう。バイク屋さんに「年間維持費のざっくり見積もり」をお願いすれば、多くの店で快く出してくれます。(出典: Gear Patrol)

次のステップ、まず何をすればいい?

ここまで読んで「気になるかも」と思ったら、次にやることは3つです。

ひとつめ、Hondaドリーム店で試乗予約をしてください。NC750Xは試乗車を用意している店舗が比較的多い車種です。試乗では、信号待ちからの発進、右左折、可能なら30分程度の走行で疲労感を確かめてください。カタログではわからないのが、シート形状と足つきの実感です。

ふたつめ、DCTと標準MTの両方に乗れるなら、必ず両方試してください。私は最初「バイクはやっぱりMT」と思っていましたが、DCTを1時間試乗した瞬間、考えが変わりました。これは好みの問題ですが、判断は実体験でしてほしいのです。

みっつめ、比較対象を1〜2台用意しましょう。同クラスならKawasakiのVersys、SuzukiのV-Stromなどが候補です。他社と比べることで、Hondaの良さも、他社の良さも見えてきます。私は他メーカーを否定するつもりはまったくありません。合うバイクは人それぞれです。

そして、購入を決めたら、最初の1年はとにかく距離を乗ってください。1万km乗ると、バイクとの付き合い方が見えてきます。カブ50から始まった私のバイク人生も、結局は「乗った距離」で判断が磨かれてきたと感じています。

まとめ

まずはココを覚えれば大丈夫です。最初の大型バイクは「扱いやすさ・維持費・部品供給・下取り」の4点で選ぶ。派手さや最高速は後回しでいい、これが業界25年の結論です。Honda NC750Xはその4条件を高いレベルで満たす、地味だが優秀な一台です。特にDCTモデルは通勤や街乗りの疲労を劇的に減らします。私自身、カブ50から始まりX4やST1300を経て、最終的にNC750Xに落ち着いた理由もそこにあります。気になった方は、まずHondaドリーム店で試乗予約を入れてみてください。カタログの数字よりも、実際に跨って、走ってみた5分のほうが、はるかに多くを教えてくれます。焦らず、じっくり、あなたに合う一台を選んでください。




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