バイク用ドラレコ・デイトナDDR-S100の実装レポートとDIY装着例まとめ
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スペックに魅かれるDDR-S100

最近、「あおり運転」に関するニュースをこれまでになく耳にするようになってきました。

ニュースなどで映し出されるドラレコ画像に「他人事ではない」と、バイク用ドラレコの導入を検討されているライダーも多いと思います。

モーターサイクルナビゲーターでは先日、現在販売されているバイク用ドラレコの中から4機種を選んで比較する記事をお届けしました。

記事はこちら。

この記事の中でご紹介した4機種の中で、筆者は特にデイトナのDDR-S100のコストパフォーマンスに興味をひかれていました。

デイトナのDDR-S100は、

  • 内臓電源と外部電源のどちらでも使うことができる。
  • 128GのSDを使うことができ、最大14時間の録画が可能。
  • 本体がIP66という高度な防水規格をクリアしている。
  • 70gという小さな本体にGセンサーを内蔵。
  • 最高1,920×1,080pフルHDというバイク用としては抜群の高画質。

 

他社のバイク用ドラレコは、5万円・3万円という機種も多い中で、DDR-S100は群を抜くスペックを持ちながらAmazonで15,000円台で手に入れられるのが何よりの魅力です。

ということで筆者も、満を持してAmazonで購入。

Amazonの箱を開けると、本体は「旅ドラレコ」と書かれたパッケージに入っていました。

以前イベントでデイトナさんからも、これはアクションカムとしての活用も期待できるものだと伺っていましたから、この文字に増々期待が膨らみます。

まずは設定

DDR-S100のセットの中には、マイクロSDが含まれていないので、まずは別途マイクロSDを用意する必要があります。

基本的にSDとUSBが頼り

今回筆者は画質を最大限にして使いたいので東芝製の128GのSDを用意しました。

値段にして約5,000円ほど。

安いSDもあるのですが、デイトナによりSDXC(Class10以上)のSDの使用が推奨されているので、今回は奮発しました。

ちなみにAmazonでは、「両方ともカートに入れる」というボタンが用意されていて、本体と128GマイクロSDを20,643円でまとめて購入することもできます。

小さなチップに大きな出費ですが、AmazonならDDR-S100本体を量販店で買うより5,000円ほど安く買えるので、これはよい買い物だといえるでしょう。

設定・再生は割と簡単

SDが用意できたら本体に挿入し、同梱されている通信用ケーブルでPCと接続。

PC上で本体は「リムーバブルディスク」として表されるので、

これをクリックすると本体に挿入されたSD内のファイルにアクセスできます。

※デイトナDDR-S100取扱説明書参照。

映像の再生はこの並びにある「VIDEO」というファイルの中に2~5分ずつの映像ファイルが形成されていく形式。

そのファイルを開くことで、録画した映像を再生することができます。

またGセンサーが衝撃を感知して撮影した「イベント映像」は、この並びにある「EVENT」ファイルの中に格納され、ループ録画を設定していても上書きが防止される仕組みです。

初期設定ではSDの中に「DDR_S100.ZIP」という圧縮ファイルが形成されるのでこれを開き、同名のEXEファイルをSD内の最上階層に移してクリック。

そしてこの「DDR_S100.EXE」の中を調整していくことになります。

「DDR_S100.EXE」の設定画面はこのようになっていて、


※デイトナDDR-S100取扱説明書を参照

  • ループ撮影(ファイルがいっぱいになったとき、古いデータから上書きするかどうか)のON/OFF
  • マイクのON/OFF
  • 日付表示のON/OFF
  • 録画時間の調整 2分・3分・5分
  • 録画解像度 3モード
  • 絞り調整
  • PCとの時間同調

の設定ができます。

特に重要なのはクラッシュレベルの設定

本体のGセンサーは、出荷時にはクラッシュレベル(Gセンサーの感度)がoffになっているので、最初にここを調整する必要があります。

バイクによって異なる振動の違いを考慮して、セットにクラッシュ感度の調整指標の表が同梱されているのですが、これはとても素晴らしいこと。

他の機種にはないことなので、これはバイクパーツメーカーのデイトナさんならではの素晴らしい配慮だなと感心しました。

これによると、

スタイル 装着車種例 参考設定値 取り付け方法と位置
ネイキドッド ホンダCB1300SF 4~5 取り付け位置はキット付属のマウントでミラーと共締め
スポーツ スズキGSX-R1000F 6~7 取り付け位置はキット付属のマウントでミラーと共締め
アメリカン ハーレーダビットソンXL1200X 3~4 取り付け位置はキット付属のマウントでミラーと共締め
原付スクーター ホンダPCX125 2~3 取り付け位置はキット付属のマウントでミラーと共締め

※全部で16段階の感度調整が可能で、数が小さいほど敏感です。
※デイトナ取扱説明書「クラッシュ感度を調整する」を参照。

しかし、この指標の表を読んでいて気になったのは、取り付け方法の位置の指定。

「取り付け位置はキット付属のマウントでミラーと共締め」という指定だと、共締めできない車種には厳しいですね。

同梱されているヘルメット用のマウントを車両側に貼るということも考えられなくはないのですが、


↑同梱されるヘルメット用マウント

あくまでこのヘルメット用のマウントなので、車体につけるとしたら、もう少し長さも欲しいところです。

やはりDDR-S100はパッケージに「旅ドラレコ」と謳うアクションカム的な要素も売りにしている商品。

せっかくバイクパーツを熟知するデイトナさんが手掛ける商品なので、ここはSSへの搭載なども考え、さらにいろいろな車載方法に耐えるマウントステーの開発を期待したいところです。

iPhoneやiPad・SDスマホでの操作は?

前回の記事で比較した4機種のバイク用ドラレコ中には、Wi-Fiで接続してスマホで設定・再生できる機種もありました。

しかしDDR-S100の設定・再生も、デジカメをPCにつないで映像を撮ったりするくらいの知識があれば、そんなに煩わしい操作ではないのではないと思います。

ただ、iPhoneかiPadしかないという人には厳しいかもしれませんね。

iPhoneやiPad用のSDアダプターなども売られているので、これらを使ってiPhoneやiPadから操作が可能なのか?

ちょっと気になったので、製造元のデイトナに電話で問い合わせました。

お答えによると、iPhoneやiPadではSDアダプターなどを使用しても本体操作はできないとのこと。

また基本的にPCでの操作を想定しているため、マイクロSDを使用できるスマホでも本体設定はできないのだそうです。

なのでもし、SDやUSBの使えるPC環境がない場合は、ショップに相談するといいかもしれませんね。

気になる画質をチェック

DDR-S100では、

  • フルHDで30コマ/秒
  • HDでは60コマ/秒
  • HDの30コマ/秒

という3つの画質モードを選択することができます。

アクションカム的な利用にはマメな映像管理を


※デイトナDDR-S100取扱説明書を参照

SDの容量によって上記のように、録画時間も変わってきます。

ただ、基本がドラレコなので、この時間はビデオの様にずっと連続した動画を撮っているのではなく、設定した2~5分の動画をつくり続ける仕様になっています。

ここでの録画時間というのは「ファイルがいっぱいになるまでの時間」、または「最初にループで上書きされるまでの時間」と考えていいでしょう。

ですので、アクションカム的に使えると言っても、スナップ動画を撮る感じになります。

もし、このショートショートのスナップ動画を編集してSNSなどのアップするとしたら、「VIDEO」内のファイル番号をメモするなどして、まめな映像管理をすることが必要になりますね。

今回筆者も、のちにご覧いただく動画の編集をそのような形で行いました。

やはり「旅ドラレコ」を謳うならここは、「ドラレコモード」と「アクションカムモード」の切り替えが欲しいと思うのは必然かもしれません。

各画質モードの見え方の違い

フレームレートというのは一秒間に何コマずつ撮影するのかということ。

それぞれの設定モードによって映り方がどう変わっていくのか?

今回は設定を変えながら撮影してみました。

フルHD30コマ/秒で撮影

ナンバーの映り方やLED信号の点滅具合にご注目です。

ドラレコの映像というと、古い防犯カメラ的な粗い映像をイメージする方も多いと思いますが、これはさすがに高精細ですよね。

ドラレコとしては証拠を残すことが大切なので、ナンバーがどれくらいはっきり映るかというのは重要なのです。

大体60m以上は厳しいようですが、40~50mくらいはPC上でも視認できるので、これなら必要にして十分だと思います。

また、LED信号も点滅して映りますが、点滅に同調して見えなくなるということもありません。

HD30コマ/秒での撮影

※フルHDとHD30/60での撮影は別撮りとなりましたので、日のさし方が若干違うのですが、その点はご了承ください。

さて、コマ数はフルHD30コマ/秒と同じなのでLED信号の映り方は同じですね。

ですが、映像全体が先ほどより若干ザラついた印象になります。

ナンバーの視認距離も先ほどより10mくらい落ちているでしょうか?

ただ、全体は把握を目的とするならば、必要に叶う画質だと思います。

HDで60コマ/秒での映像

やはりフルHDには及びませんが、30コマ/秒で撮るよりはザラつきの少ない映像なのではないかと思います。

コマ数が上がっているので、依然LED信号は点滅するものの、30コマ/秒よりはちらつかずに映っているようですね。

こうして3つのモードを比べてみると、どれも十分必要を満たすものだと思います。

やはり、「旅ドラレコ」としてスナップ動画を撮影するにもそうですが、ナンバー等の視認性の高いフルハイビジョンでの撮影がおすすめですね。

そのためにもSDの容量は、少々値が張っても128Gにしておいた方がいいのではなかと思います。

夜間の映像は?

ちなみに同じ道で夜間の走行映像も撮ってみました。

※こちらのフレームレートはフルHD30コマ/秒で撮影しています。

さすがにフルHDで撮影したのできれいに映っていますが、昼間より若干ナンバーの視認性は落ちるように思います。

それでも、接近すればしっかり映るので、証拠機能としても許容範囲なのではないでしょうか。

時間も限られる中での撮影だったので、今回夜間の撮影はフルHDモードだけしかできませんでした。

ただ、前述の昼間3モードの画質を見る限り、証拠として映像を残すことを優先するならば、夜間はフルHDでの録画の方が適しているというのが筆者の印象です。

ヘルメットにつけるメリット

以前ヘルメットにカメラをつけている方にお話を伺ったところ、

「画像の中にミラーが映るようにすると、カメラ一台で後方映像も取れるのでいいんだよ。」

とおっしゃっておられました。

ちなみにその方はライディング中、乗用車に後方から追突されたという経験をお持ちの方。

前回の記事で、2カメラを装備する機種もご紹介しましたが、前方・後方の画像をミラーをうまく使って一台のカメラで記録することができるとしたら良いですよね。

なので今回は、ヘルメットマウントからの撮影も試してみました。

DDR-S100にはリチウムイオン電池が搭載されており、連続作動時間はカタログ値で50分。

ただ、DDR-S100を室内で電源を入れたまま放置して試したという某有名動画によると、約150分ほど連続作動した言いますから、電池にはある程度余裕を持たせているように思います。

それではヘルメットマウントの映像を見てみましょう。

果たして後ろは映るのか?

(※フレームレートはHDで60コマ/秒にしています。)

デイトナさんのカタログ的では、ヘルメット用マウントを左に付けています。

しかし、とあるWEBで「ライダーは右に振り向くことが多いので、マウントは右側につけた方がいい」という方がいました。

確かにそれは一理あると思い、今回筆者もそれに倣いました。

結果として後方視界、うーん、これはどうしましょう?

実は何度かテストをしてから動画を上げているのですが、最初のテストでは全く自分の胸だけしか映っていなかったのです。

なので、今回はミラーの角度を変えて後方が映りやすくしたつもりなのですが…。

ひいき目に言っても「無いよりはいい」くらいなものですね。

ちなみに、お話を伺った方はBMWのG650にお乗りでした。

もしかすると、肩より高い位置にミラーがあるモデルならいいのかもしれません。

ただ、高価なドラレコンになると、確認画面に速度を表示してくれますから、スピードメーターが映るというのは良いと思います。

「あっ、そういえばこれ撮ってるんだっけ?」

と、自律を則す効果もあるわけですが、ちょっと緊張しますね。
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弱点に対する工夫

今回ヘルメットマウントに装着して気になったのは、マウントに取り付けた台座が緩みやすいこと。

走行を終えてから本体が脱落していないかと、何度か肝を冷やしました。

脱落対策

ヘルメット用マウントは台座をプラスティック製のピロボールに取り付ける構造です。

プラスティック製のピロボールの先ににねじが切ってあり、時計回りに台座を回して締めていく形です。

そして、プラスティック製のナットでピロボールを閉めこむと台座の位置が決まるようになっています。

しかしカメラをちょっと上に向けると、ねじ的には緩む方向に回ってしまうのです。

Amazonの購入者レビューには「走行中、買って数日後に本体が脱落して遺失した」という人もいるので、これは何らかの対策が必要だと思いました。

そこで筆者は、

マウントの根元と台座をワイヤーツイスターを使ってステンレスワイヤーで繋ぎました。

恐らくこれで、万一台座が脱落しても本体を逸失することは免れるでしょう。

マーキングで画角をキープ

また、ヘルメットの脱着時には何らかの形でカメラを触ってしまい、角度が変わってしまうことが多々あります。

DDR-S100は画面を見ながら画角の調整をすることができないので、狙った画角に戻すのはいちいち煩わしいことのように思いました。

そこで、こんな工夫をしてみました。

まず、一度鏡を見ながら本体を取り付けたヘルメットをかぶり、しっかり位置を決めてからそっとヘルメットを脱ぎます。

そのまま、その位置の縦と横を修正液でマーキングしました。

ある程度ですが、こうすれば位置がわかりますし、ゆるみの対策にもなると思います。

音に対する工夫

既に映像もご覧いただいたとおり、設定次第では評判通り高精細な画質を楽しめるDDR-S100。

しかしお気づきの様に、走行中は風切り音で周囲の音が聞き取りづらいのが難点のようです。

DDR-S100にはマイクが内装されているのですが、このマイクをうまく使うにはどうしたらいいか考えてみました。

風きり音しかない?

Amazonの購入者レビューでも、この点について、「旅ドラ」というならもっと改善してほしいという意見が複数見られました。

筆者もこの点は同感です。

前回のドラレコ4機種比較記事の中で、ドライブマン(BS-10)という機種がありました。

実は、ドライブマン(前モデルのBS-8a)のAmazonレビューにも、風に対する批評があります。

しかしドライブマンの場合は、

「ウインドウジャマー」という風きり音防止の対策カバーがオプションながら用意されていて、「これをつければだいぶ変わる」というレビューもありました。

なので、これをヒントにDDR-S100用に身近なもので自作できないかと思いました。

DDR-S100のマイクは本体後部にあるこの小さな穴。

*2018年10月27日加筆。

当初は上記の「本体下部の4つの穴」と記載しておりました。

しかし、正しくは上記の通りマイクは後部の穴でした。

ご指摘いただきました読者の方に感謝しますとともに、訂正してお詫びいたします。

ちょうど家にボディースポンジが余っていたのでこれをくりぬいてウィンドウジャマー的なものを作ってみました。

マイクを覆うようにしてゴムで装着。

ルックスには大いに問題がありますが、機能優先の試作ということで大目に見てやってください。

早速この状態で試走してみました。

この日の東京・八王子は少々強い風が吹いていたのですが、やはりノーマル状態よりはいいみたいですね。

ただ、今回は一般公道なのでこの程度ですが、高速道路に出たらどうかというのは自信が持てません。

やはり素人施工には限界はあるので、この辺はオプションでもいいので、デイトナさんに純正のウインドウジャマーを開発して欲しいと思います。

台座とマウントへの工夫

さらに余ったスポンジを追加して巻けば音に対しては何とか対策ができそうですが、Amazonでは同梱されるマウントやステーに対しての批評が多く見られます。

大雑把にまとめるとその内容は、

  • 「プラスティック製の台座が弱いため、振動を拾いやすいく、画像がゆがむ」

 

といったもの。

ただご覧いただいたように、カメラの性能はスペック通りの及第点であると筆者は思います。

またレビューの中でマウントについて批評している人たちも「カメラは素晴らしいのに」という人が多いのです。

これは本当にもったいないことですよね。

なので筆者は、台座への弱点を検証し、対策を考えることにしました。

同梱されるマウント関連のパーツは写真の通りです。

中央にあるL字型の金具が車載用のステー。

白く映っているのが、これにつける防振ゴム。

右手前に映る黒いものがプラスティック製の台座で、これを銀色に映っている小さなボルトでステーに固定するようになっています。

どこから脱落したのだろう?

Amazonのレビューでは、「本体が落ちた」という人もいるのですが、どういう状態でどの部分から外れたのかは定かではありません。

例えば本体取り付けホルダーを疑ってみても、結構な力で本体を強力にクリップしているので、ここから抜けて落ちたということはなさそうです。

またホルダーと台座の関係も一見弱そうに見えるのですが、

ここも爪を差し込んでからLの字に強く圧着しながらフックさせる構造。

しっかり奥までグッとフックさせていれば爪に圧もかかるようになっています。

さらに、ホルダーが一番上の位置に来たとしても、3次元的な力をかけないとうまく外れないようになっているので、簡単にここが「取れる」ということは考えにくいと思いました。

しかしヘルメットマウントについてもお伝えしたように、台座を取り付けるボルトが頼りないように思います。

対脱落、耐振対策を実施

といううわけで、耐震・対脱落を考慮して台座部分に徹底的に防振処理を実施しました。

まずは、セットにある防振ゴムを脱脂の後ステーに張り付け、台座取り付け部の穴に合いそうなHゴムとアルミのカラーを調達。

もちろんそのままではフィットしないので、

台座の取り付け穴の大きさをやすりで調節しました。

そしてHゴムとカラーが挿入できたところで、

今度はカラーの高さをやすりで合わせます。

しかしこで問題発生。

Hゴムとカラーの分だけ、ボルトの長さが足りません。

そこで、たまたま座面のあるボルトでカラーの長さに合うものがあったのでそれを採用しました。

すると台座のナットとピッチが違っていたので、台座側のナットにヘリサートでねじ山を切り直します。

おかげでピッチが細かくなった分、工具がないと外せないほど締め付けがタイトなものになりました。

ワッシャーをかませて台座完成、と思いきや…。

ねじが出っ張った分、ミラーが干渉して取り付け不能に…。

すったもんだの末、右ミラーの「第一関節」にステーを曲げてカメラが垂直になるように装着。

さらに、画角をしっかり決めたあと、カメラの角度を簡単に確認できるようにマーキングをし、さらに脱落防止のワイヤリンクを施しました。

多分これで対脱落&対振動ついては対策ができたかと思います。

では、効果のほどを映像で比べてみましょう。

 

XJR1300の場合は元々振動らしい振動を感じないので、映像的にその差はわずかなものですが、アイドリング時の振動音が軽減され、台座が緩みにくくなった点で徒労ではなかった模様です。「気のせい?」といえばそうかもしれませんが、そうだとするならばセットに含まれるマウントパーツもそれなりに優秀といいうことではないでしょうか?

ただ、恐らくSR400やハーレーといった振動の大きなバイクでは、さらに工夫が必要なのかもしれませんね。

バイク用ドラレコをより身近に

DDR-S100のセットはAmazonレビューで「台座がすべてを台無しにしている残念な商品」とまで酷評されてしまっています。

台座がダメで台無しというのはうまい落語だとも思いますが、コスパ的にDDR-S100はストライクゾーンを往く逸品だと筆者は思います。

以前の記事でお伝えした機種の中には、本体も高価な上、台座も高価で別売りという機種もいくつかありました。

それを考えると、DDR-S100には最初から台座が2種類同梱されており、そのことは好意的に受け止めるべきでしょう。

いろいろなメーカーさんに伺いましたが、多くのパーツメーカーの開発の方が頭を悩ませるのは、「どんな車種にでも使える汎用アイテムをつくるのは大変に難しい」ということだそうです。

逆にその車種専用のものを造るのは、寸法や、特性を専用につくればいいので簡単なのだそうですよ。

DDR-S100のマウントもまさにそれ。

ですから、ある程度は「汎用」という意味を理解して使うことも必要だと思います。

それに、「あーでもない、こうでもない」と頭と手を動かすのは、案外楽しいものです。

商品に意見すること自体は悪いことではないと思います。

しかし、「ダメ」ということだけではなく、それに対してどう工夫するべきだと思うのかを具体的に考えることもまた必要だと思います。

実は今回この稿の出発点はこのDDR-S100のレビューに対する「歯がゆさ」にありました。

ドラレコ関連記事を扱うたびに書いていますが、やはりバイクにはドラレコが必要で、国も購入助成をするなどもっと普及が促進されるべきアイテムだと思っています。

なのに、バイク用ドラレコはETCの様にしっかりとした規格もなく、4輪用より概して高価なのがバイク用ドライブレコーダーの現状。

手に入れた人たちが、使ってみた後の要望を持ち寄れば、きっとメーカーさんがその上を行くバイク用ドラレコを造ってくれるとものだと信じたのです。

だからこそ、バイクパーツメーカーであるデイトナさんが、バイク本位に考えた手ごろなドラレコを企画・販売してくれたことに心から拍手を送ります。

デイトナさんにとっても、DDR-S100はバイク用ドラレコ「処女作」。

  • 『インカムに連動して声を拾ってくれたらいいなぁ』
  • 『2カメラをブルートゥースで同期して、スマホアプリとしてそこに本体機能を任せてれば、本体を大きくする必要もないし、GセンサーにもなってGPSも動画確認もできるのでは?』

 

などと、妄想を膨らます筆者ですが、デイトナさんならできるはず。

バイク用ドラレコ製品の更なる発展を期待しています。

デイトナ(Daytona) バイク専用ドライブレコーダー DDR-S100 高画質Full HD 96864 15,663円

※ちなみに、Amazonで販売される「DDR-S100A」にはヘルメットマウントが同梱されませんのでご注意ください。




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