
目次
まず、ターボとは何か⁉
4輪の世界では軽自動車からスーパーカーにまで採用されているターボ。
排気量の割にパワーが出せるのがターボの実質的な特徴ですが、
原理的には排気のエネルギーを効率良く使用する機構です。
排気の力でタービンを回し、
その動力で吸気を過給するので、
もちろんターボラグと呼ばれる遅れや、
排気の熱が吸気に伝わってしまう、
そしてそれらを課題する為に新たな機構を追加し
補機だらけになってしまうといったターボ独特の課題もあります。
4輪のエンジン開発現場では、NA(自然吸気エンジン)のダウンサイジングターボを
採用検討し、排気量はダウンサイジングできたけど、
トータル重量は重くなってしまった、なんてこともあるそうです。
おっと、ターボのうんちくを語りすぎました。。。
良い所も悪い所もあり、賢いながらも複雑な構造を取る
ターボはバイク好きにも愛される傾向にあると思います。
モーターサイクルナビゲーターの「ターボ」記事はこちら!
これまでもバイク×ターボの記事を書いてきましたが、
それなりに反響がありました。
ビルダーさんが一生懸命作っていた印象の強いターボ車両ですが、
今回紹介するのはなんと、ポン付けターボです!
良く考えられたドラム型ターボというわけですね。
3D CADからレンダリングされたモデルと、
実際に車両に組み付いているものですこし物が異なるように見えます。
熱や耐久的に過酷なターボですから、
このドラム型ターボがどこまで信頼性を確保できているのか分かりませんが、
このコンセプトはすごく面白い!
構造や詳細の画像をもう少しじっくり見て、
さらに見解を整理したいと思います。

スクーターにも装着できちゃうのは興味深い!

KTM RC390に装着するとサマになります。

モーターサイクルナビゲーターの「ターボ」記事はこちら!
ターボのポン付けも良いけど、
今この時代にメーカーが本気で作ったストックのターボマシンを見てみたいものです。
Honda CX650 TURBOです。
ジェントルな印象が強いですが、
少し開けた場所で走らせれば怒涛の加速と荒々しさを見せるモデルです。
【2026年 追記】「ポン付け過給」の夢は、市販車でどう実現したか
この記事で紹介したドラム型のポン付けターボ ― 残念ながら、誰もが手軽に装着できる「ポン付けターボ」が市販の定番品として広く普及することはありませんでした。記事中でも触れた通り、熱や耐久性、ターボラグといった課題は、それだけ手強いということです。
しかし「市販車に過給機を積む」という夢そのものは、別の形で実現しました。2015年、カワサキがNinja H2でスーパーチャージャー付きエンジンを市販ラインに投入したのです。
ここで重要なのが、H2が選んだのはターボではなくスーパーチャージャーだという点です。ターボが排気ガスの圧力でタービンを回すのに対し、スーパーチャージャーはエンジンのクランク軸から直接駆動されます。エンジン回転に連動して過給するため、この記事で書いた「ターボラグ」の問題を構造的に回避できる ― バイクという乗り物の特性に、より素直にマッチする方式だったわけです。
H2のスーパーチャージャーは吸気圧を大気圧の約2.4倍まで高め、公道仕様で約231PS、クローズドコース専用のH2Rでは約310PSを発揮します。「ビルダーさんが一生懸命作る」過給車から、「メーカー保証付きの過給市販車」へ ― 二輪の過給は、確かに新しい時代に入ったのです。

