
子どもをバイクの後ろへ乗せること自体に、道路交通法上の一律の最低年齢はありません。しかし「年齢制限がない=幼児でも乗せてよい」ではありません。乗車定員2名の車両で、子どもが後部座席へ正しく座り、両足をステップへ載せ、身体を自分で保持し、指示を理解できることが実質的な最低条件です。
この記事は執筆者が小学生の娘と実際にタンデムした体験記を含みます。体験部分は残しつつ、法令・用品・安全判断を2026年8月21日時点で更新しました。以下の更新情報と旧体験談が異なる場合は、この更新情報と製品・車両の取扱説明書を優先してください。
目次
親子タンデムの法律:まず4条件を確認
| 項目 | 一般道 | 高速道路・自動車専用道路 |
|---|---|---|
| 運転者の免許経歴 | 二輪免許を受けていた期間が通算1年以上 | 通算3年以上 |
| 運転者の年齢 | 免許要件の範囲 | 20歳以上 |
| 車両 | 二人乗り可能で乗車定員2名 | 高速走行可能かつ乗車定員2名 |
| 道路規制 | 二人乗り禁止標識・区間では不可 | |
普通二輪から大型二輪へ移った場合など、免許経歴を通算できるケースがあります。停止期間や再取得を含む自分の経歴が不明なら、運転免許センターへ確認してください。東京都内の首都高速には、条件を満たしても二人乗りできない区間があります。
125ccなら必ず二人乗りできるわけではない
原付二種で乗車定員2名の車両は、免許経歴などの条件を満たせば一般道で二人乗りできます。一方、2025年4月に加わった新基準原付は、排気量が50cc超125cc以下でも最高出力4.0kW以下の一般原付です。従来の原付一種と同じく二人乗り禁止です。排気量表示だけでなく、車両区分、ナンバー、乗車定員を確認します。
子どもを乗せられるかの身体チェック
法律上の年齢だけで判断せず、実車を直立させた状態で次を確認します。一つでも満たせなければ、体格・理解が追いつくまで待ちます。
- 後部座席へまたがり、左右の足裏をタンデムステップへ安定して載せられる
- 運転者または車両のグラブバーを両手で保持できる
- 発進・加速・減速・旋回で身体を保てる
- 「乗る」「降りる」「止まるまで動かない」の指示を理解し守れる
- ヘルメットが前後左右へずれず、視界と呼吸を妨げない
- 眠い、怖い、寒い、暑い、痛いを合図またはインカムで伝えられる
子どもを運転者の前へ座らせる、おんぶする、荷物の上へ座らせる方法は、後部座席へ正しく乗車した状態ではありません。ステップへ足が届かない状態を補助ステップだけで解決できるとは限らず、車両メーカーと用品メーカーの適合を確認します。
必要な装備
子どもの頭に合う二輪車用ヘルメット
自転車用や工事用ではなく、公道の自動二輪車用としてPS(C)マークまたはJISマークを確認できる製品を選びます。サイズ表だけで通販購入せず、可能なら販売店で頭囲・頭形・頬の保持を確認します。大きすぎるヘルメットを成長待ちで使いません。
あごひもは毎回確実に締め、指が何本も入るほど緩くしません。警視庁は二輪車死亡事故でヘルメットが脱落する例を示しており、サイズとあごひもの両方が重要です。フルフェイス、ジェット等は、適合規格、重量、視界、顎部保護、子どもが自分で扱えるかを比べます。
プロテクター・長袖・グローブ・くるぶしを覆う靴
子ども用の胸部・背部・肘・膝プロテクターを体格に合わせます。普段着のフードや紐、長いマフラー、緩い靴ひもがチェーン・ホイール・車体へ近づかないようにします。排気管へ触れない乗降手順も練習します。
タンデムベルトは補助具
タンデムベルトは法定の必須装備ではなく、正しく座れる同乗者の保持を助ける用品です。足がステップへ届かない、身体を保持できない、眠っている子どもを「走行可能」にするものではありません。対象年齢・体格、車種、装着方法、バックル位置、緊急時の外し方を取扱説明書で確認します。
運転者と子どもを強く一体固定すると、転倒時の動きや救助へ影響する可能性があります。自己流のロープや荷締めベルトは使いません。出発前にエンジンを止めた状態で、子ども自身が合図し、保持と解除を練習します。
トップケースやバッグを背もたれ代わりにしない
トップケース、キャリア、シートバッグが荷物用の場合、同乗者の背中を支える荷重を想定していないことがあります。背もたれとして使うなら、車両・ケースメーカーがタンデム用として指定するバックレストと積載条件を確認します。柔らかいバッグも、ずれ・ベルト緩み・荷崩れがないよう固定します。
インカムは状態確認に便利
「大丈夫」「寒い」「止まりたい」「眠い」を短い言葉で決めます。常時会話できても、運転者の注意を奪う雑談や音量にしません。通信が切れた場合のタップ合図も決め、子どもの反応が途切れたら安全な場所で止まります。
初回は公道へ出る前に段階を踏む
- エンジン停止・センタースタンド等で乗降と姿勢を練習
- 運転者が両足を着いた状態で、発進・停止時の合図を確認
- 安全が確保された私有地等で低速の発進・停止を確認
- 晴天・明るい時間・交通量の少ない短距離を選ぶ
- 5~10分で一度止まり、装備、疲れ、怖さ、暑さ寒さを確認
最初から高速道路、山道、夜間、雨天、渋滞へ行きません。運転者は一人乗りとは異なる低速バランス、制動距離、サスペンション沈み込みを理解し、取扱説明書に指定された二人乗り時のタイヤ空気圧・プリロード・積載上限を確認します。
走行中に眠り始めたら中止
子どもの頭が一定に揺れる、返事が遅い、握る力が弱い、体重が片側へかかるのは停車の合図です。「あと少し」でも走り続けず、安全な駐車場所へ入ります。休憩しても眠気が残るなら、家族に迎えを頼む、公共交通や四輪へ切り替えるなど、バイクで帰らない選択をします。
親子タンデム体験記
絆深める「親子タンデム」
筆者は最近、小学校2年生の娘を連れて、週末によく「親子タンデム」をするようになりました。
もちろん無理やり「乗れ」といったことはこれまで一度もありません。
最初はある秋の夕方。
娘の好きなおやつを買いに、125㏄のスクーターに娘を乗せて行ったんです。
すると娘は、「今日は夕方だったから今度はもっと明るくてあったかいときに、景色のいいところまでバイクに乗せて」というのです。
それから、タンデムベルトなどいくつか準備をしながら冬を越し、春の暖かい日を選んで初めてXJR1300Lに娘を乗せてみました。
あまり遠くへは連れていけませんが、タンデム中はバイクから見るきれいな景色を共有したり、先生のことやお友達の事。
家の中ではなく、父親におんぶされているような状況だからこそ話してくれることもたくさんあります。
今では娘も楽しんでいるようで、最近天気のいい週末には自らタンデムベルトを持ってきて「今日はバイクでどこそこに連れていけ」と言ってきます。
こうして筆者親子にとってタンデムをしている時間は、親子の心の絆を深めるとても大切な時間になっています。

(※セルフタイマーでの撮影のため、タンデムベルトが外れていますがご容赦ください。)
しかし、筆者にとって「親子タンデムを楽しんでいる」と公表するのはかなり勇気がいることでした。
賛否の多いテーマの性格を理解してもいますので、本稿は親子タンデムを無理にお勧めする内容にしようとは思いません。
ただ、最近筆者は親子タンデムで訪れる先々の駐輪場で、「自分も親子タンデムを考えているけれど、どうしたらいいだろう?」という質問を非常に多く受けるようになりました。
なので、単純にこうした声にモーターサイクルジャーナリストとして応えようというのが本稿の趣旨。
「是非やってください」というおすすめではなく、親子タンデムを必要とする人に、少しでも安全にお楽しみいただけるためのお手伝いができればという思いで執筆してまいります。
「親子タンデム」のいいところ
親子でバイクに乗る利点はやはり、親子で密着した時間を過ごせることです。
筆者ともそうですし、娘は「帰ったらお母さんにこれ話そう」といつもお土産話ができるのがうれしいみたいですよ。

母親のほうはバイクに乗りませんので、家でゆっくりくつろぐ時間ができて、よい骨休めになっているようです。
そうして親子三人、バイクによって、絆を少しづつ深めることができているように思います。
また週末にでかける先は、どこもたいてい駐車場渋滞ができています。
そして駐車料金も割高なのは日常茶飯事。
しかしバイクで行くとそんな駐車場渋滞を横目に、空いた駐輪場に停めて料金も割安。
車1日1,000円、バイク1日100円というところも実際にあります。
停めることに手間取らない分、さっさ遊び始めることができ、場合によってはアトラクションで順番の前のほうを陣取ることもできます。
こんなところが、子どもとバイクで出かけるうえで「ちょっと得する」ところですね。
「親子タンデム」最低限の心得
子どもをバイクに乗せることについて賛成する意見は一般的なものではありません。
同じライダーの中でも、「子どもをバイクに乗せるべきではない」とお考えになる方も多いですよね。
タンデムライダーとしての心得
筆者も何の準備や考えもなく子どもをバイクに乗せるというのはよくないことだと思います。
とにかく大事なのは、バイク自体が危険な乗り物だと改めて強く認識することです。
例えば車もバスも、道行くものにはすべて事故のリスクが伴い、死傷者0の乗り物など皆無です。
例えば、運転を業務とする人には、一般とは違った心構えと技術が「2種免許」という形で必要とされますよね。

それが万能の安全に導くとまではいえませんが、彼らは限りなく安全を目指し、「生命・財産を預かる責任」を負って乗務されておられるわけです。
親子タンデムは「業務」としての運転とは多くの点で異なりますが、リスクを承知したうえで「生命を預かる責任」を再認識する必要がある点では同じだと思います。
つまり、親子タンデムの心得として、最低でも「2輪に2種免許があったら?」くらいの特別な気持ちは必要です。
子どもの「乗りたい」が大前提
無理やり乗せない
とにかく、バイクに乗る意思のないお子さんを無理に乗せることは絶対にやめてください。
親の意思だけで突っ走るのは危険でしかありません。
バイクがお子さんにとって心の傷にになってしまうことは絶対に避けなくてはならないのです。
ですから、これから親子タンデムを考えるならば、子どもさんの興味を喚起し、最終的にお子さんご自身の「乗る意思」を確認することは最低減必要です。
慎重に慣らしていく
そのうえで、親子タンデムをすることになった場合でも、いきなり高速を使った長距離ツーリングに出掛けるのでは避けるべきです。
外気温や走行風への対応は大人の身体と違い、体調に変化をきたしやすいデリケートな存在であることに留意しなくてはいけません。
なので、はじめは近隣の公園などから始め、距離を盛りすぎないことが肝心。
そしてコンビニを使ったりしながら、いつもの倍くらいの休憩を心がけましょう。
もちろん、スピードもお子さんの様子をみて徐々に慣らしながら、お子さんが怖がらないかどうかを確認してペースを決めるのが大切です。
良い時間をプレゼントする
ただ単に親父の行きたいところにだけ付き合わせるのはかわいそうというもの。
せっかくバイクは、ほかの乗り物では味わえないほどの情操を、乗る人に与えてくれる乗り物なわけです。
筆者の場合いつもそうしていますが、3つくらい例えば海・山・公園など「どのコースがいい?」と娘にコースを決めてもらいます。
そうして景色や時間をバイクの上で共有しながら、お子さんの情操を豊かにする方向で行っていただきたいのが親子タンデム。
例え遠くに行くのが無理でその辺の公園に行くだけになったとしても、子どもは十分うれしい顔をしてくれます。
バイクに乗せてもらうと、行った先でうれしいことが待っている。

そんな風にバイクでお子さんに良い時間をプレゼントするつもりでタンデムすれば、お子さんもずっとバイクが好きでいてくれると思います。
親子タンデムに必要な装備
わざわざ書くまでもないと思いますが、Jr用のヘルメットは必要です。
何はともあれJr用ヘルメット
筆者の場合はアライのSZを選びました。
親子タンデムを長い間している人に「とにかく子どもは寝る」と聞いていたので、首を傷めないように極力軽いものを選んだ結果です。
やはり安いものはいろいろあって、当初の娘の好みもこれとは違うものでしたがこれに落ち着きました。
ただ、後で人に聞くと、フルフェイスを基本とした方がいいとも言われたので、これは目下検討中です。
いずれにしても、値段より機能で選ぶという点では大人用と変わりませんね。
タンデムベルトを使った当時の体験
筆者は当時、市販のタンデムベルトを補助具として使用しました。現在の安全判断では、ベルトは正しく座れる子どもの保持を助ける用品であり、眠ったまま走るための装置ではありません。足がステップへ届き、子ども自身が身体を保持できることを前提に、製品説明書へ従います。
荷物と背もたれの現在の考え方
筆者は当時バッグを子どもの後方へ置きました。現在は、荷物用バッグやトップケースを無条件に背もたれとして扱いません。タンデム用バックレストとしてメーカーが認めた構成か、キャリアとケースの許容荷重、固定状態、後部座席の有効面積を確認します。運転者・子どもが大きなリュックを背負わず、荷物は車体へ確実に固定します。
バックの中身は…
先にリストしておくと
- 予備の下着
- パーカーなどの予備の上着
- 風圧に耐える雨具
- タオル
- ウエットティッシュ
- 水筒
- お菓子等
- 保険証&ファーストエイドキット
といったところですね。
予備の下着
また、お子さんの着替えも遊び場で汗をかいた後、そのままにしてしまうと走行風で冷えて風を引きやすくしてしまうので、下着も予備が必要です。
予備の上着
やはりこれらはお子さんの年齢や季節によっても違います。
春秋は寒暖の調整のために、上着を厚めの物、中間のものを両方用意しましょう。
風圧に耐える雨具
筆者の場合はタイチの子ども用のカッパも持っていますが、これは夕方に急に外気が冷えたときなどに、ちょっとした防寒着としても役に立ちます。
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雨天にわざわざ出かけたりはしませんが、いざというときのためにも常備しておくといいでしょうね。
また、これはお子さんが普段来ているものが頑丈ならいいのですが、たいていのものは風圧が考慮されていません。
なので普通のものだと風で走っているうちに敗れてしまう恐れがあるんです。
なのでバイク用でなくとも風に耐えるものを選ぶとよいでしょう。
タオル
これは汗をぬぐうのもそうですが、子どもの場合は何かと濡れたり汚したりするので、長短1本づつ持っているといいでしょうね。
ウエットティッシュ
これは休憩などで手をしっかり洗えない時にさっと取り出せるところにあると便利です。
結構忘れがちなのでしかりリストに加えておきましょう。
水筒
やはりバイクの場合は日にさらされていますよね。
なので走っているときは良いのですが、渋滞などで風を浴びられないと厳しいので、ポーチやバックなどに、ふたの要らないサイクリングボトルなどを用意しておくといいですね。
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お菓子等
子どもも非日常に連れ出されて疲れますから、お3時とは分けて小休止を多くとり、食べ物から退屈を癒せるようにしてあげましょう。
休憩がまめに取れなかったとしても、走行中になめることができるように、キャンディーなどを持っているとだいぶ違いますよ。
保険証&ファーストエイドキット
これはなるべく使いたくないですが、事故以外にも、急におなかが痛くなったり。
子どもはとかくデリケートです。
とにかく何事も「備える」ということが親子タンデムには必要ですよ。
さらに不足な事態に備えて、保険証も大人と子ども分携帯しましょう。
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インカムで子どもの状態を常に把握
走行中は子どもの状態を常に把握していることが必要です。
基本的に寝てしまうことが多いのですが、必要な時に起こしたり、あるいはトイレのタイミングも気にしておかなければなりません。
大人同士ですと、ハンドサインを決めてやり取りすることも考えられるのですが、基本子どもは寝ています。
また声をかけるたびに振り向いたりするのも気が散って危険です。

そのためにインカムは重要なんです。
ペアでいきなりそろえるのはなかなか難しいですが、今ではコスパに優れるモデルもあるので、親子タンデムではインカムを使い法がいいでしょう。
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親子タンデム走行上のコツ
タンデムをすると、パッセンジャーがもたれかかり、運転者の上体の自由が奪われて、いざという時の対応が遅れがちです。
なのでまずその体制作りは重要でしょう。
眠気を感じたら走行を終える
当時は子どもの眠りを運転姿勢で支える工夫を記しましたが、眠った同乗者は身体を保持できず危険です。インカムや合図で反応を確認し、頭の揺れ、握力低下、返事の遅れがあれば安全な場所へ停車します。休憩しても眠い場合は、バイクでの移動を中止します。
「親子タンデム」路上の注意
ただでさえ親子でバイクに乗っていると良くも悪くも目立つのですが、残念なことに意地悪を仕掛けてくるドライバーも少なからず存在します。
視認性&被視認性の確保を
基本的なことですが、よく見て、よく見られるということが重要ですね。
先述の姿勢を意識して保持し、いま何が来ても止まって見せるくらいな意識を持ちましょう。
視野を広く取っていつも以上の防衛運転に努めていただきたいと思います。
すり抜けは極力避ける
またすり抜けは必要を感じることもありますが、普段すり抜けをするような場面でも、筆者は子どもを乗せている最中であれば極力避けています。
第一にリスクを高めてしまうことを積極的にしないというスタンスが大切です。
それだけでなく、子どもが背中で寝ている最中は不意に子どもの頭の重さでバランスが微妙に変わります。
これに対応する意味でも、親子タンデム中のキワドイすり抜けは避けるべきだと筆者は思います。
駐輪場では
たいてい駐車場の順番待ちをしなくていいのがバイクの良いところ。
ですが、公園などでは他の子どもさんが通る自転車の駐輪場に停めざるを得ない場合があります。
マフラーの熱と自転車の接触に配慮
ちゃんとバイクと自転車とを分けて止めさせてくれるところでは大方問題はありません。
ただ、自転車と同じ場所では特にマフラーの熱に気を遣いましょう。
筆者もよく公園に行きますが、そこがまさに自転車&Bike混合。
自転車で一般な駐輪場に起きざるを得ません。
そこで探すのは原付。
とりあえず原付があればサイレンサーがその原付に並ぶようにXJRの向きを調整します。
それでひとまず熱が冷めるまでの間、小さいお子さんが筆者のバイクの横に子ども自転車で来る心配も半減します。
また、バタバタっと自転車が将棋倒しになっても、直撃は免れるかもしれません。
とにかくこういった駐輪場所では、熱と傷への備えをしましょう。
親子タンデムへの道
筆者も子どもを乗せることについては、周囲の理解を含めこうして相当な段階と準備を経て慎重に行っています。
例えば「家の中でバイクが好きなのはお父さんだけ」ということは少なくないですよね。
実は我が家もそうでした。
それまでバイクの時間は、家族の時間とは切り離されたた時間。
家族に気兼ねしながらバイクに乗るうち、次第に大好きなバイクに乗れば乗るほど家族の中で孤独感を感じるようになっていったんです。
しかし、バイクに乗ることは30年余年ほど思考の基礎となってきたので、だいぶ縮小はしましたが、あっさり生活の中から捨て去ことはできません。
当然ですが反対に、バイクを優先して家族を犠牲にするということも未だに考えたことがありません。
そこで筆者は、バイクの時間と家族の時間とを融合させることを考えました。
最初は家族で参加できるバイクイベントに行ってみたり、バイク屋さんに家族で行ってみたりという環境作りから始めました。
「なぜお父さんはバイクを好きだと思うのか?」
これをそれこそ「組み木細工」のように幾重もの手間と何年物時間を重ねて、家族に共有してもらえる土台をまず築きあげたのです。
そのほか、すでに親子タンデムをしていらっしゃる方からいろいろと情報をいただいたり、タンデムベルトや子ども用のヘルメットを購入するのはもちろん。
二輪車安全振興会講師でベテランモーターサイクルジャーナリストの柏秀樹先生の手ほどきを複数回受けるなど、徹底してライディングの見直しも図りました。

(柏秀樹先生のライディングスクール、オフロード編にも参加)
もちろん講習を受けたから事故を起こさないとは思いません。
むしろ事故に対する恐れがあるからこそ、できる限りのことはやったうえで、最上級の防衛運転に努めながらバイクを子育てのツールとして活かせるようにしているのです。
親子タンデムについてはいろいろな所見をお持ちの方もおいででしょう。
とにかく危険であること、そこを遠ざけるのではなくむしろそこを出発点としてできる限りの備えをすること。
少なくとも筆者はこれが「親子タンデム」をする上での最低限の要件だと思います。
始めに触れましたが、娘とプレイスポットに行けば、必ずと言っていいほど、我々に興味を持った方が声をかけてお見えになります。
今回はそういった方々のために書いてきたのですが、とにかく周到な用意をして、お子さんを第一に考えて楽しんでいただけたらと思います。
出発前チェックリスト
- 運転者の免許経歴・年齢・道路の二人乗り規制
- 車検証/標識交付証明書等の乗車定員と車両区分
- タイヤ空気圧、ブレーキ、灯火、チェーン、サスペンション
- 子どものヘルメット、あごひも、プロテクター、靴、服の紐
- ステップへの両足、保持、合図、乗降手順
- 天気、気温、走行時間、休憩場所、代替帰宅手段
- 任意保険の同乗者補償、ロードサービス、緊急連絡先
バイク任意保険の補償と比較方法では、対人・搭乗者傷害・人身傷害・ロードサービスを整理しています。契約によって同乗者の補償範囲と免責が異なるため、出発前に保険会社へ確認してください。
広告を含みます:以下のAmazonリンクから購入されると、当サイトに紹介料が入る場合があります。
通販でヘルメットを選ぶ場合も、公道二輪車用の表示、製造元、サイズ交換条件を確認し、実際に装着して緩み・痛み・視界・あごひもを確認してください。
2026年更新で確認した情報
- 警察庁:交通の方法に関する教則(二人乗りの要件・心得)
- 警視庁:首都高速道路の二人乗り規制
- 警察庁:新基準原付の車両区分
- 警察庁:二輪車のヘルメットとプロテクター
- 日本二輪車普及安全協会:バイクの二人乗り条件
- 日本二輪車普及安全協会:タンデムツーリング・レッスン
初出:2018年5月/親子タンデムの実体験・写真・家族の記録を保持し、2026年8月21日に法令、車両区分、身体適合、装備、眠気対策を追記・訂正。





