

最近、KTMが排ガス試験をすり抜けるための仕掛けをしていたのでは、というニュースが海外で大きく報じられています。これからバイクを買おうと思っている人や、免許を取ったばかりの人にとっては「え、それって自分にも関係あるの?」と不安になりますよね。大丈夫です、焦らなくて大丈夫。今回は通勤と週末ツーリングで国産バイクを使っている私の目線で、このニュースをやさしく整理してみます。難しい技術の話は最小限にして、初めての1台を選ぶときに何を気にすればいいか、一緒に考えていきましょう。
目次
そもそも何が起きてるの?KTM疑惑をざっくり解説
今回のニュースを一言でいうと、「KTMのエンデューロ系バイクが、排ガス試験のときだけ規制をクリアして、お店で買うときには規制を外した状態で渡されていたのでは」という疑いです。フランスのル・モンドが中心になって、ドイツやスペイン、イギリスなど6カ国のディーラーを覆面取材して報じました(出典: https://www.rideapart.com/news/797317/ktm-emissions-cheat-device-scandal-report-dieselgate/)。
排ガス規制というのは、簡単にいえば「バイクから出る有害なガスを一定以下に抑えてくださいね」というヨーロッパのルールです。各メーカーはこの試験をパスしないと公道で売ることができません。
ところが報道によると、KTMのエンデューロ(オフロード寄りのバイクですね)は、工場から出るときは規制がかかった状態。でもそのままだと本来の力が出にくいので、お店で買った直後に規制を外してもらう、というのが一部で常態化していたというのです。
KTM側は「不正ではない」と反論しています。「お客さんの希望でレース用にカスタムするのは合法。ただしその時点で公道走行はできなくなる、とちゃんと説明している」という立場です。
つまり「やっていること自体は事実っぽいけれど、それは違法ではない」というのがKTMの言い分。ここがニュースのややこしいところなんです。
フォルクスワーゲンの『ディーゼルゲート』と何が似てるの?
今回の報道で何度も登場するのが「ディーゼルゲート」という言葉。2015年にフォルクスワーゲンが、ディーゼル車の排ガス試験のときだけ数値を良く見せるソフトを仕込んでいた、という大スキャンダルがありました。世界中でリコールや巨額の制裁金につながった事件です。
今回のKTMの件が「バイク版ディーゼルゲートでは」と言われているのは、「試験のときだけクリーンに見せて、実際の走行では違う」という構図が似ているからなんですね。
ただ、正直まだ分からない部分も多いです。フォルクスワーゲンのケースは、車本体に不正なソフトが入っていた話。一方、KTMの場合は「ディーラーで売る前後の作業」がポイントになっていて、ちょっと毛色が違います。
ヨーロッパでは当局がすでに調査を始めているとのこと。これからどう展開するかは、本当に誰にも分かりません。
初心者の方が気にしておきたいのは、こういう話題が出ているメーカーのバイクは将来的にリコールや法規制の変更で影響を受ける可能性がある、ということ。すぐに乗れなくなるとか、そんな極端な話ではありません。ただ、中古での値段が動いたり、車検時に手間が増えたりする可能性はゼロじゃないかな、と私は感じています。
初心者目線で考える、ブランド選びで本当に大事なこと
私は今、通勤でPCX160、休日にGB350というHondaの2台体制で乗っています。免許を取ってすぐの頃、最初に買ったのはPCX160でした。理由はシンプルで、「壊れにくくて、燃費が良くて、足つきが安心」と聞いたから。
3年乗ってますが、本当にトラブルらしいトラブルがないんです。これって、毎日通勤で使う身としては本当にありがたい。雨の日も寒い日も、キーをひねれば一発で動く。この安心感は数字に出ないけれど大きいです。
バイクって、買うときはデザインやスペックに目が行きがちですよね。私もGB350を選んだときは、正直見た目に惚れました。でも乗り始めると、毎日付き合うのは「ちゃんと動いてくれる」という地味な部分なんです。
KTMはオフロードやレースのイメージが強いブランドで、独特の魅力があります。ただ初心者が最初の1台として選ぶなら、私はやっぱり「保証がしっかりしていて、近所にディーラーがあって、整備の相談がしやすい」を優先したいです。
排ガス規制って一見地味な話ですが、これがクリアできていないと将来車検が通らなかったり、売るときに困ったりします。新車で買うときは「ちゃんと国内仕様で売られているか」「保証はどうなっているか」をディーラーで確認するクセをつけておくと安心ですよ。
注意したい点:海外ニュースをどう受け止めるか
今回のニュースで大事なのは、「ヨーロッパでの話」という点です。日本で売られているKTMが同じ状態かというと、報道では触れられていません。アメリカでも、規制が緩いのでそこまで広がらないだろう、と元記事は予想しています。
つまり、いま日本でKTMに乗っている人や、買おうと思っている人がすぐに何かする必要があるわけではない、というのが現時点での見方です。焦って手放したり、買うのをやめたりする話ではないんです。
ただ、ひとつ覚えておきたいのは「ディーラーで購入後にカスタムをすると、公道で乗れなくなる場合がある」ということ。これはKTMに限らず、どのメーカーでも同じです。マフラーを社外品に変えたり、ECU(エンジンを制御するコンピュータです)をいじったりすると、車検に通らなくなるケースがあります。
私の友人で、納車されたばかりのバイクのマフラーをすぐ交換して、結果的に車検のたびに純正に戻している人がいます。手間もお金もかかって、見ていてちょっと大変そう。
初心者のうちは、まずノーマルの状態でしばらく乗ることをおすすめします。1年くらい乗ってから「ここをこうしたい」と思えるようになったら、合法の範囲でカスタムしていけば十分。最初から飛ばさなくて大丈夫ですよ。
次のステップ:最初の1台を選ぶときのチェックポイント
じゃあ実際にバイクを選ぶとき、何をチェックすればいいのか。私が初心者の友達に聞かれたとき、いつも答えているポイントを5つ挙げます。
1つ目は「ディーラーが近くにあるか」。何かあったとき相談できる場所が近いと、本当に安心です。私はPCX160を買うときに、家から自転車で行ける距離のHondaドリームを選びました。
2つ目は「燃費」。通勤で使うならここは絶対外せません。PCX160は実燃費でリッター40km以上走ります。ガソリン代の差は1年で結構な額になります。
3つ目は「駐輪場のサイズ感」。意外と見落としがちですが、マンションの駐輪場に入らないとどうにもなりません。買う前に長さと幅を測っておきましょう。
4つ目は「保証内容」。新車保証が何年付くか、消耗品はどこまでカバーされるかをディーラーで確認します。
5つ目は「盗難対策」。U字ロックやアラーム、可能なら盗難保険まで考えておきたいところ。GB350に乗り換えたとき、ロックだけで3万円使いました。
このあたりが固まっていれば、メーカーや車種で迷っても大きな失敗はしにくいです。試乗会やレンタルバイクで実際にまたいでみるのもおすすめ。教習所で乗った感覚と、自分が買う1台の感覚は、案外違うものですから。
まとめ
まずはココを覚えればOKです。KTMの排ガス疑惑はヨーロッパでの報道がメインで、日本のユーザーがすぐ何かする必要はありません。ただ、バイク選びでは「規制をちゃんとクリアしているか」「ディーラーのサポートがあるか」が長く付き合ううえで大事になります。私自身、Hondaの2台に助けられて毎日を過ごしているからこそ、最初の1台は安心感で選ぶことを強くおすすめしたいです。気になる車種があれば、まずは近くのディーラーに足を運んで、保証や納車後のサポートを聞いてみてください。試乗できる店舗なら、ぜひ実際にまたがってみましょう。

