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ホンダが描く「夢」の続き

「ホンダで直列6気筒」

そう聞けば1978年に欧州や北米に向けて発売された「CBX」を思い出す人は多いのではないでしょうか?

エキパイが左右3本づつ計6本並ぶド迫力の外観。

きっと当時の人はその登場に度肝を抜かされたに違いありません。

最高出力は105psで最高速度は225km/h。

もはや伝説として語られる空冷インライン6の存在感は、現在でも非常に大きいものがあります。

実は今、ホンダは新たに6気筒エンジンをの載せたスポーツバイクを準備している模様です。

海外のバイク情報サイト「Motrocycle.com」によると、

•ホンダが6シリンダーのバイクの意匠登録を今年2018年2月1日に日本の特許庁に申請。
•そして6月1日にその申請が受理された。

と伝えています。

「そもそもこの意匠登録って何?」

という方のためにお伝えすると。

要するに「この形を特許として申請してるからマネしちゃだめよ」ということで、その目的のも多くは発売を前提としているものです。

新しいホンダのインライン6は、CBXの伝説にあたらな次章を書き加えるのでしょうか?

今回はその姿を詳しく見つめながら、その性能や乗り味までをできる範囲で探っていこうという志向です。

単なるレトロと侮るなかれ

少しづつその姿を見ていきましょう。

まずは正面からご挨拶…。

「ここにゼッケンを張ってくれ!」と言わんばかりのロケットカウル。

まずはこのロケットカウルデザインありきの、4灯のLEDヘッドライトが斬新です。

恐らくこんな面構えのバイクは見たことがなく、モノクロ映像だと0系新幹線に見えてしまう鉄な筆者です。

角度を変えても、やはりこのカウルの存在感は大きく、

「直球レトロ?」

思わずそういう方も多いでしょう。

しかし左右3本ずつ6本のエキパイが横に並んだ「景色」は堂々たるもので、それがさらに6本のサイレンサーの「造形」へ流れるようにつながっている。

確かに「これでもか?!」と言わんばかりのボリュームも感じるわけですが、それをいやらしさではなく、美しさでまとめているのがホンダらしいところです。

エンジン側面には空冷っぽくフィンが立っていますね。

しかしこの大きな大きなラジエーターはよもや油冷であるはずもなく、水冷のようです。

エンジンについては後述していきますね。

ただ、これだけボリューミーなデザインを盛られると、「これは軽量化や走り云々よりも、所有感ありきのバイク?」

という疑念を持つ方も少なからずだと思います。

しかし、細部に目を凝らしていくと、結構太めの倒立フォークやホイールにレーシーな扁平タイヤ。

4ポットキャリパーがラジアルマウントされている点を見ると足回りは現行のCBR1000RR等に近いことを知れば、その走りに期待する人も多くなるでしょう。

なにしろ、色がないのが意匠登録映像。

フォークが金色でオーリンズであっておおかしくありませんよね。

筆者が見つけた内緒?のギミック

さらに後ろ側に回ってみると、このバイクのキャラクターを垣間見れる気がします。

6気筒のビッグパワーを受け止めるクラッチはやや大きめ。

恐らく、最近のホンダ車の例を見れば、スリッパークラッチやアシストクラッチ、オートシフターなども装備されているのではないかと思います。

一見シンプルに見えるパイプフレームも、6気筒を支えるだけあって、強度解析的にかなり工夫されたものであることは間違いなさそうです。

映像以外の情報が全くないのでわかりませんが、リアタイヤの前にある黒い電子部品っぽいものはレギュレーターの冷却?

その存在が気になりますが、何かもっと面白いものだといいなと思ってしまいますね。

その大きな存在感に気を取られてうっかり見落としそうになりましたが、

このリアビューから見えるメーター回りがウヒヒです。

ちょっと、拡大しましょう。

メーターは液晶。

マスターのカップがあって、サスの頭頂部に電線的な突起?

それがどうしても、

先日取材したCBR1000RRのそれに見えるのは筆者だけでしょうか?

上からの映像で一生懸命覗いてみるのですが、ここはどうやら内緒のようで、よく見えません。

しかし、先代の6気筒CBXが先進のエアサスだったことを思えば、むしろこれくらいは付いていてほしい装備かもしれません。

また、上からの映像では、シートとタンク周りが割とすっきりしている印象です。

このおかげで、恐らく太ももをしっかり下におろせて、足つき性もよいのではないかと思います。

このショットで見る限り、多分イメージよりも実写の印象は細身なのではないかという気がしますね。

新6気筒はコンビニからサーキットまでOK?

注目したのはこの下回り。

気筒間がかなり接近しているのがお判りでしょうか。

先代6気筒のCBXは空冷で、冷却効率を確保するためにかなりこの間隔もあり、それがあのエンジンの大きさと迫力の造形を創っていました。

先にお伝えしたようにこの新型インライン6は水冷。

それにしても、コンパクトだと思うほどギュっと詰まった形だと思います。

思えば水平対向6気筒を擁するGL1800も、今回のモデルチェンジの際には動力系がかなりコンパクト化されましたね。

おそらく冷却系だけでなく、シリンダーの内部処理やピストン、ヘッドの材質や形状に至る細部に、GLにも使われた先進技術が多く盛り込まれた結果でしょう。

アップにした映像が粗くなってしまって申し訳ないのですが、エンジン下にポンプがあって、ラジエーターからホースがつながっている様子が見て取れます。

今では珍しくはありませんが、背面ジェネレーターの採用で前後長の短いエンジンンになっているのがわかりますね。

エンジンの全幅も小さいわけですが、ヘッド周りの幅もかなり小さいので、真横からのショットではSSのエンジンようなコンパクトさを感じます。

CBRののオイルパンがアルミからマグネシウムになっていたり、チタンタンクや市販車初のリチウムイオンバッテリーの採用もしていますよね。

たぶんですが、これだけスポーツ性を狙った形になるとすれば、ホンダが持てる軽量化技術をふんだんに使って造るはず。

「マジでこれが6気筒か?」

この新型直6バイクは、そんな風に世間をあっと言わせてくれるのではないかと思いますよ。

また、サイドビューで気になるのはエンジンヘッドのカムシャフトケース付近。

おそらくここにはV-TECのような可変バルブタイミングリフト機構が備わっているのではないかと思ます。

とすれば、このエンジンは低回転でもかなり扱いやすく、高回転での果てしない伸びを高次元で両立させているもの。

そして、アイドリング時の静粛性や燃費向上にも考慮されたものになってるのではないでしょうか。

Motorcycle.comでは今秋のEICMA(ミラノ国際モーターサイクル見本市)で完全体がお目見えすると予想しています。

筆者もこの時期の意匠登録ならその可能性は高いとみており、EICMAで今秋発表、来春発売という運びだろうと思います。

ここまで見たように、このバイクは単なるレトロバイクではなく、電子制御をはじめ、ホンダが持てる技術を思い切り使って造るバイクとなるでしょう。

そのためお値段的にも240万円~260万円くらいのものになるのではないかと思いますが、これから貯金を考える価値はあるバイクだと思います。

これは”MEGA”スポーツカフェだ!

このカウルデザインもさることながら、シングルシートの小さく切れ上がった感じ、きっと昭和生まれの人なら往年のカフェレーサーを思い出す人も多いでしょう。

また平成生まれの人ならばものすごく斬新に見える?

おそらく世代による捉え方の違いも、ホンダの狙いの一つなのかもしれませんね。

近年1970年代のバイクをオマージュしたバイクたちが時代に受けているのはご承知の通り。

しかし、ここまでご覧いただいた通り、前傾姿勢でかなりスポーティーな乗り味を予感させるディメンションや垣間見る電子的なギミック。

ホンダは、「ネオスポーツカフェ」というフレーズで、単なる懐古主義とは一線を描く新しいバイクの方向性を提案してきました。

バイクの「カフェ」というカテゴリーの興りも当時のライダーがスピードと新しさを求めていったバイク史の1ページ。

イギリスのカフェの周りに当時の最新レーサーをまねてモデュファイしたマシンに乗った若者が夢を追いかけたのがその起源と言われています。

今回の新型インライン6にはにも、「カフェレーサー」の要素がふんだんに盛り込まれていますね。

全体のイメージとしてホンダがオマージュしているのは、1960年の伝説と言われる250cc6気筒レーサーのRC116だという話もあります。

きっとカフェの周りにはこんな感じのレプリカがいっぱいだったのでしょうね。

こちらの記事にもそのエクゾーストノートをお楽しみいただけるわけですがそれは、RC116が世界に打って出る雄たけびのようにも聞こえます。

またヨーロッパに打って出た先代6気筒のCBXの販売プロジェクトも「ノルマンディー上陸作戦」と銘打たれたのは有名なお話。

新しい6気筒を載せたこのバイクが、世界でどんなストーリーをもって語られることになるのか?

ワクワクと期待が高まります。

 

画像参照元;

 




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