Honda バイク用の自動ブレーキを開発!?
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当たり前になりつつある四輪自動ブレーキ

四輪の世界では瞬く間にメジャーになった自動ブレーキ、
正確には自動衝突軽減ブレーキなんて言ったりします。

レーダー等を使って古くから各社取り組んでいた技術ではありますが、
SUBARUがデュアルカメラを使用したアイサイトを技術的にも、
プロモーション的にも成功させて、一気に普及した印象がありますね。

例えば高速道路で玉突き事故なんかが起こりますが、
あのような形態の事故を大きく減らす可能性があるのではないかと思います。

もちろん正しく動作するという前提でバイクにもこのような機能があると、
非常に嬉しいわけです。

二輪でもHondaが自動ブレーキ!?

そんな中、Hondaがアメリカでバイク用の自動衝突軽減ブレーキのパテントを
出したとの情報が入りました。

今回のパテントでは前面衝突を検出した際に、
ブレーキに組み込まれたシステムが作動するといったもので、
例えば四輪車が突然交差点を横切ってきたりした時に有効だとのことです。

Hondaは既に四輪でこのようなシステムをもっています。

図のようなミリ波レーダーと単眼カメラによる全面衝突検知システムです。

今回のパテントもこのシステムを活用するものと思われますが、
二輪用バイク用だというところが興味深いですね。

どんなシステム!?

システムの概要としては、
衝突しそうだということを判断した時には、まず自動ブレーキを掛ける前に、
衝突軽減システムがドライバーにワーニングを出します。

全ての衝突事故に対応できるわけではないので、
ベネフィットは一見小さいようにも思いますが、
一度の大きなトラブルから守られることは非常に嬉しいことですよね。

バイク用の衝突軽減ブレーキに関しては、まず考え方が少し四輪用とは違います。

あまりにも早く自動ブレーキが介入すると(すなわち介入限界値が低いと)ライダー自身を
混乱させて、場合によっては危険に導いてしまうかもしれません。

二輪用システムでは、衝突事故の可能性があると検知した時点で、
まずライダーからの操作を確認します。

既にライダーがブレーキ操作を開始していれば、
ライダーが自然だと感じられるような範囲で前後のブレーキ液圧を増していきます。

ここら辺はHondaのコンバインドブレーキのシステムも上手く組み合わせて活用するのでしょうね。

しかし、衝突しそうな状況なのに、もしライダーがブレーキを開始していなかったらどうなるのか?

ノーズダイブを避けるためにまずはリアブレーキを立ち上げ、
そしてシステム側で路面の摩擦係数(μ)を算出し適切な制動をもちろん限界の範囲内で立ち上げるというものです。
(どのように路面の摩擦係数を算出するかの詳細は記述無しですが、通常のABSのことでしょうか)

リアブレーキでABS作動レベルに達した時にはフロントブレーキの制動も立ち上げるそうです。

バイクがストップするか、衝突するかもしれない対象がなくなるまでシステムは
途切れなく動作するそうです。

二輪自動ブレーキのこれから

現状はまだシステム仕様の検討段階であると思いますが、
ライダーを考慮してリアブレーキから急制動を立ち上げるあたりが、
Hondaらしいというか、恐らく相当テストをおこなっての結果なのでしょう。

近いうちに必ず商品に投入されるものであると思います。

なぜか特にバイク乗りは安全技術を敬遠したりもしますが、
楽しく安全に乗れないとバイクは進化していかないわけですから、
このような技術の量産化に向けた研究開発は是非応援していきましょう。
ソース

モビリティー革命2030 自動車産業の破壊と創造




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