モンキー125はなぜ50ccから変わった?2026年価格・免許・中古の見方




先に結論:モンキー125は、50ccモンキーの車体をそのまま排気量だけ大きくした車種ではありません。Hondaは従来の魅力を受け継ぎながら、125cc用の車体とエンジンを新たに組み立て、2018年7月12日に発売しました。2026年モデルは123cc、5速、104kg、乗車定員1名、メーカー希望小売価格495,000円です。

免許の注意:現行モンキー125の最高出力は6.9kWで、2025年4月開始の「新基準原付」(125cc以下・最高出力4.0kW以下)には該当しません。原付免許や普通自動車免許では運転できず、小型限定普通二輪免許以上が必要です。

本編は、筆者が2017年の東京モーターサイクルショーでHondaの技術説明員に質問し、発売前のモンキー125を考察した記録です。予測と現在の確定情報を混同しないよう、2026年8月29日に公式資料を基に追記・訂正しました。

2018年の予測と実際、2026年モデルの違い

項目 発売前の本記事 2018年の実績 2026年モデル
発売日 GW前〜7月頃と予測 2018年7月12日 2026年2月27日に新色発売
税込価格 36〜38万円と予測 399,600円/ABS 432,000円 495,000円
変速機 4速 5速
型式 2BJ-JB02 8BJ-JB05

単純な価格差だけを「値上がり」や資産価値と捉えるのは適切ではありません。消費税率、ABSの標準化、5速化、排出ガス対応、装備や型式が異なります。中古車は年式ではなく、型式、走行距離、整備記録、改造内容、転倒歴、純正部品の有無を揃えて比較します。

購入前に決める3つのこと

  1. 免許:小型限定普通二輪以上を持っているか。未取得なら合宿・通学・普通車との同時取得を比較します。
  2. 総予算:車両本体だけでなく、登録、自賠責、任意保険、盗難対策、保管、用品を含めます。バイク任意保険の選び方も先に確認してください。
  3. 新車か中古か:新車の支払総額と、中古の整備費・保証を同じ期間で比べます。今の車両を手放す場合は複数査定で買取価格を比較する手順が使えます。

モンキー125の積載・保管用品を比較

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2026年モンキー125の主要諸元

  • 型式:8BJ-JB05/排気量:123cc
  • 最高出力:6.9kW(9.4PS)/最大トルク:11N・m
  • 車両重量:104kg/シート高:776mm/乗車定員:1名
  • 燃料タンク:5.6L/WMTCモード燃費:68.7km/L
  • 変速機:常時噛合式5段リターン

Honda公式の現行価格・主要諸元2018年発売時のニュースリリース警察庁:新基準原付の区分

モンキーも125ccになる時代

モンキーといえば50㏄のファンバイクとして文化を築き上げ、50年の長きにわたって愛されてきたモデル。

買うかどうかはわからなくても、とにかく「モンキー」がこの世にあることに安堵する。

その小さな車体は、バイクの文化の一端を担ってきた名車としての大きな存在意義があるように思います。

それだけに、昨年の「製造中止」の発表は多くのファンを悲しませましたね。

その悲しみを打ち消してくれたのが、2017年の東京モーターショーでのモンキー125の発表。

当時は多くのファンが発売を待っていました。ここから先は2018年1月時点の発売前考察です。

当時は多くのメディアが発売日や価格を予想していました。

もちろん当稿でも後述していきますが、特に今回は「モンキーが125㏄になったこと」。

この変化の意義について掘り下げていこうと思います。

モンキーは原付125㏄化の先頭に?

2016年にタイで行われたバンコクモーターショー。

こちらには「モンキーコンセプト」というバイクが世界初展示されていました。

2016年に公開されたモンキーコンセプトの記録

このバイクを『モンキーが125になるなら、50㏄も終わるな』と、50㏄の終焉の象徴のように捉えられた方も少なからずおられたようです。

(※関連記事中には150㏄とありますが、それはそれで面白いですよね。)

 

2018年当時、50cc市場が縮小する一方で、51〜125cc市場は相対的に伸びていました。

多くの方々も「なんとなく知っていること」だとは思いますが、実際の数字にはかなり衝撃的です。

 

原付一種

(50㏄)/台

原付二種
(51~125㏄)/台
2014 228,918 96,249
2015 193,842 94,851
2016 162,130 101,424

出展元;二輪車販売統計(末端販売店向け出荷台数)2017年日本自動車工業会調べ

 

この3年の原付一種・二種の販売台数の推移を見ると、その傾向が加速しているのがわかりますね。

一因とされる法定速度30㎞/h・二段階右折といった原付一種特有のネガティブさは、おそらくこのまま緩和されることはないでしょう。

当時は原付二種免許の取得負担を軽くする議論も進んでいました。現行モンキー125には、現在も小型限定普通二輪免許以上が必要です。

そうした背景から、50㏄は「見限られた」という見方をされるのも無理もないことです。

さらに、モンキーやカブなどの代表車種が相次いで125㏄になっていくのは、その見方に一層現実味を持たせるものだと思います。

 

50ccカブ刷新時の考察

しかしながら、簡単な講習で免許が取得でき、安価に手に入る50㏄を生活の足として切実に望む人たちがいます。

そうした人々の声は簡単に無にできるものではありません。

実用車であるカブが新シリーズでも50㏄をリリースしたのは、創業以来のホンダの良心だといえるでしょう。

ただ、モンキーが50㏄としてそのままの形で存続していくことは、時代が許してくれないということなのでしょうか?

そしてその時は来た

2017年3月の東京モーターサイクルショー。

そこにはホンダのモンキー50周年記念車が出展されていました。

その可愛らしい姿を見ようとモンキーブースは幅広い年齢層の来場者で賑わっていましたね。

このモーターサイクルショー開催とほぼ同時に、ホンダはモンキーの製造中止を発表。

50周年記念車がそのままファイナル記念車(ラストモンキー)となってしまったのはご承知の通りです。

「俺、これ乗ってたんだ目いっぱいボアアップしててさぁ」と、懐かしそうに見つめる人。

「何このバイク、チョーかわいいんだけどォ!」 とキャッキャする若い女の子。

筆者はそうしたファンたちの姿を、実ににもったいない気持ちで眺めていました。

ホンダが語るモンキー製造中止の理由

先述の原付が置かれた厳しい状況に加え、更なる環境規制によって姿を消すという50㏄のモンキー。

しかも50周年というタイミングでの製造中止になるのはやはりに悲しいことだと思います。

そこで筆者は、モンキーブースにおられたホンダの技術説明員の方に次のように尋ねてみました。

今回の製造中止は、一ファンからすると、お上から環境適応の名のもとにいじめられているような気もしてくるわけですが、メーカーとして こんなに小さなバイクにまで規制が課されることというのは、やはり手痛いものだとお感じになりますか?

すると技術説明員の方は…。

はい、環境規制は世界的な枠組みの中で決められたものですから、積極的に順守していかなければなりません。
しかしその中で今後の環境規制等々に合わせていくと、どうしてもフレームなどをこれまでのものに変えて新しくする必要が出てきたんですね。
モンキーのおもちゃのような小さい車体や折り畳みハンドルなど、モンキーの愛らしい特徴はモンキーが登場した当時の法令基準で車体をずっと造ってきたからできたものです。
多方検討の結果、モンキーをこのままの形で継続させることは困難という判断になりました。
大変残念ですがこのモデルをもってモンキーは製造中止となります。
ただ、今後もホンダは皆さんに喜んでいただける製品を造ってまいりますので、どうぞご期待ください。」

 

説明員さんのお話にはありませんでしたが、ホンダの技術をもってすれば規制に適合した車体を生み出すことはできないことではないと思います。

しかし、すべてを全く新開発してセールス面まで考えると、現実離れした価格になってしまうという予測もあったのではないでしょうか。

2018年発売前に予測した価格

現在からの補足:以下は発売前の予測です。実際の2018年価格は399,600円、ABS仕様432,000円で、予測の上限を上回りました。2026年モデルは495,000円です。

一説によるとモンキー125の価格は相当高くなるという話もあります。

現状、ラストモンキーが33万6960円で、モンキー125のベースといわれるグロムが35万1000円です。

そうしたことも踏まえ、筆者が予測するモンキー125の価格はズバリ36~38万円。

いずれにしてもモンキー125の価格は上記2車種の価格帯内に抑えられると筆者は見ています。

価格がグロムとそうはは変わらないとみるのは、グロムをベースとしている点を重視した結果です。

筆者の在米時代には街中で、グロムを沢山見かけました。

そしてモンキーもまた、海外にマニアックなファンを多く持っています。

グロムのようにモンキー125をアジアの生産拠点から世界戦略車としてグローバル展開して分母を増やす。

単純に考えて、グロムと多くのパーツを共有できれば、価格の上昇も抑えられると思います。

やはり125になってもモンキーには、マニアだけでなく幅広い層のライダーに親しまれるファンバイクとして、価格も相応のものであって欲しいものです。

2018年発売前に予測した時期

現在からの補足:Hondaは2018年4月23日に発売を正式発表し、同年7月12日に発売しました。以下は正式発表前の推測として残します。

 

多くメディアでは8月か9月に発売されると予想していますね。

しかし、筆者はもう少し早いのではないかと思っています。

モンキー125の意匠登録を追った当時の記事

この記事は2017年3月のものですが意匠登録、つまり形状の特許登録はこの段階ですでに済んでいるわけです。

「意匠登録」は発売までを意識したバイクに対して多く行われるもの。

ショーモデルのあのクオリティーも市販状態に極めて近く、足りないところといえば三角マークくらいなものでしょう。

また東京モーターショー以降、黄色い展示モデルとは別のカラーリングを施したモンキー125の写真を目にするようにもなってきています。

つまり、すでにそうした量産先行車があるというのは、生産ラインの整備も進んでいるのことが考えられます。

こうした状況を踏まえると、早ければゴールデンウィーク前、遅くとも新車がお披露目されやすい7月の鈴鹿8耐直前。

その時期を皮切りに、ナンバーがついたモンキー125の姿が、街中でも見られるのではないでしょうか。

まとめ

モンキーは極めて趣味性の強いファンバイクです。

遡れば、このモンキーの原型となったのはZ100。

 

かつて東京日野市にあったホンダ系列のモーターテーマパーク「多摩テック」(1961~2009年)。

この中にあったバイク体験アトラクションの乗り物が発展していったのがモンキーです。

つまり、こういう「おもちゃ感覚」も、誕生以来の「モンキーの精神」と考えていいでしょう。

モンキーをはじめ、こうした原付の代表車種が次々に125㏄化されるなか、

50㏄のミニバイクとして世界を代表する車種を失ったことを惜しんでホンダの方に伺った筆者です。

しかし、今考えれば、「モンキーがなくなるのをどう思うのか?」というその質問は無粋だったのかもしれません。

2018年時点では、50ccは実用、125ccはファンバイクへ広がる流れが見えていました。その後、50cc以下の新車には2025年11月から新たな排出ガス規制が適用され、新基準原付という区分も加わりました。

つまり、「なくなった」のではなく、モンキーは125㏄という新しいステージを与えて、その楽しみをより大きく羽ばたかせようと考えたのではないでしょうか。

2025年4月に制度は変わりましたが、原付免許で運転できる125cc車は最高出力4.0kW以下に制御された新基準原付だけです。モンキー125は対象外です。

モンキー125は現在も、50cc時代の造形と遊び心を受け継ぐ原付二種として販売されています。購入時は、必要免許、乗車定員1名、支払総額、型式ごとの違いを確認してください。

モンキー125のよくある質問

普通自動車免許だけでモンキー125に乗れますか?

乗れません。現行モンキー125は最高出力6.9kWの原付二種です。小型限定普通二輪免許以上の二輪免許が必要です。

モンキー125は新基準原付ですか?

該当しません。新基準原付は排気量125cc以下に加え、最高出力4.0kW以下に制御された車両です。排気量だけで判断しないでください。

モンキー125で二人乗りできますか?

現行車の乗車定員は1名です。二人乗りはできません。シートの大きさや排気量だけで判断せず、車検証・標識・取扱説明書の乗車定員を守ります。

2026年の価格はいくらですか?

メーカー希望小売価格は495,000円(税込)の参考価格で、登録、保険などの諸費用は含みません。販売価格と納期はHonda二輪車正規取扱店で確認してください。

中古モンキー125は値上がりしますか?

将来価格は保証できません。50ccの限定車・絶版車の相場と、現行販売されるモンキー125の相場は分けて考えます。複数の同型式・同年式で支払総額を比較し、改造車は純正部品、整備記録、配線、フレームやエンジンの状態を確認してください。




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