バイカーズパラダイス南箱根ってどんなとこ?支配人さんに伺いました
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素敵な立地にライダー専用のプレミアムラウンジがオープン

2019年8月6日箱根ににオープンしたばかりの「バイカーズパラダイス南箱根」。

バイクに特化した大型施設の誕生ということで、開業前から注目を集めていましたね。


私もプレスリリースのCGを見て、これはなかなか良さそうだと思い、記事の中でご紹介させて頂きました。

この記事の中では、バイカーズパラダイスに南箱根の特長として

  • そして、2万平米の敷地に3000台分の駐輪スペース。
  • 車の駐車場はわずか10台分という潔いまでの割り切り方。
  • 「施設運営協力費」という名目でバイクは1日500円、車は2,000円といういわば入場料がかかること。

等もご紹介しておりました。

これらについては読者の皆さま方から、

  • 「3000台分のスペースに席数200で大丈夫?」
  • 「その時たまたま車で来たようなライダーには気の毒じゃない?」
  • 「木戸銭をとって入場させるというのはいかがなものか?」
  • 「いやいや、ライダーだけのラグジュアリーな空間が楽しめるなら、そこにサービスの代金を払うのも悪くない」

といった、賛否のコメントをいろいろと頂いておりました。

私はいつも、

『斬新なものというのは、必ず多少の批判を受けるもので、作り手の熱量さえそれに負けずに保たれれば、必ずいいものになるだろう』

と、希望的観測で新しいものを受け止める派。

バイカーズパラダイスにしても然りで、きっと色々なライダーを繋ぐカルチャースペースとして、これから発展していくに違いないと考えているところです。

何はともあれ論より証拠。

今回はオープン2日目のバイカーズパラダイス南箱根を取材してみました。

バイカーズパラダイス南箱根はこんなところ

バイカーズパラダイス南箱根は、静岡県田方郡函南町桑原1348-2

とにかくナイスなロケーション

取材した8月7日、現地は快晴。

バイクのメーターについている外気温計によると、湯河原の海岸沿いが38℃にまで達していたにもかかわらず、バイカーズパラダイス周辺は28℃という表示。

ここに来れば、酷暑を忘れるような涼しさを感じることができますね。

現地はターンパイクと湯河原パークウェイとの乗り換え地点に位置する好立地で、かなりアクセスの良いところにありますよ。

入り口にはゲートがあり、4輪については専用ゲートで入場券を発券して入るのですが、二輪はそのまま、お店の前まで乗りつけることができます。

料金は普通車一台2,000円。

ゲートわきにあるのが車専用の駐車スペースで、本当に10台分くらいしかありませんでした。

「敷地面積2万平米」と、数字では知っていまそたが、やはり実際に来てみると、バイク用施設としては果てしなく広大。


※オープン翌日の2019年8月7日に撮影。

バイクの駐車場が3000台分ということですが、フリーににとめられる感じです。

確かにこれは広い!。

何より、ここは眺望が素晴らしいですね。


駐車場奥には駿河湾の景色が広がり、この日は大島も見えていました。


残念ながら雲の帽子をすっぽりと被っていましたが、店内からも富士山の勇姿を望むこともできます。

また、気になったのは「第2期工事予定地」という看板。

それをみて、この地の将来性にワクワクしたりします。

前回の記事でもお伝えしたように、ここは休眠していた「湯河原峠ドライブイン」をリニューアルさせた施設。


古くから伊豆スカイラインなどに通っている人なら、建物の形に見覚えのある人も多いのではないでしょう。

痛んだ施設にしっかりと化粧直しがされていていることも目を引きますが、これだけ大きな施設がライダーのためのものだと思えば、『バイクに乗っていてよかったなぁ』という感慨もわいてきます。

オープンしたての今なら、結構お得かも?

「どんなシステムなの?」

と、気になっている人も多いと思うので、ここではその辺に触れていきますね。


入店してまず最初に、女性スタッフがにこやかに出迎えるこの受け付で500円(車では2,000円)の入場フィーである施設運営協力費を支払って、


このアームバンドを身に着けます。

このアームバンドを身に着けていれば、その日は閉店まで何度でも再入場が可能。

例えば峠を一巡してきて再入場しても、新たに施設運営協力費を支払う必要はありません。

メニューは現在コーヒーとティーのみの提供ですが、9月以降は軽食の提供も開始されるとのこと。

小腹の空いた人は表でケータリングトラックがスタンバイしているので、そちらを利用するとよいでしょう。

ちなみに、バイカーズパラダイス南箱根では、こうしたキッチンチンカーの出店も募っているので、もしお知り合いにおいしいものの移動販売をしている人がいたら紹介してあげてくださいね。

今回は、自慢のコーヒー「バイパラスペシャリティー」をアイスで注文。

ストロングな味わいながら、するりと飲めてしまうさっぱりとしたおいしいアイスコーヒー。

カフェディレクター金子さんが淹れてくれるその手仕事を見るのも味のうちですよ。

この素敵な香りは、きっと寒い日であれば、ほっかりと体をあたためてくれるのではないかと思います。

道の駅とは違うプレミアムラウンジ

入場フィーがかかることについてはいろいろと賛否が囁かれるところですね。

しかし、高速のサービスエリアなどで極稀にですが、バイクが嫌いな人からひそひそとモノを言われているのが聞こえてしまったりすることってありませんか?

気にするでもないのですが、そんなときはどこかアウェイな空間に来てしまったようで、あんまりいい気持ちはしませんよね。

そんな公共スペースに間借りするような、アウェイ感が全くないのがバイカーズパラダイスの良いところ。

店内は実に広々としていて、入り口ではスペシャルマシンが出迎えてくれます。


店内は全エリア禁煙ながら、煙の出ないパイプなら使用可能。

店内至る所にハンガーがあるので、ジャケットをかけられるのがいいですね。

また、その横にちらりと見えていますが、横になってくつろげるハンモックまで用意されていますから、これはゆったり過ごせそうです。

店内奥のオーディオスペースには各社のバイク誌がそろえられていて、それらをソファーに座って眺めて過ごすこともできます。

こんな贅沢な環境で最高のコーヒーを飲みながら気の合った人と談笑。

これはかなり贅沢ですね。

撮影時、その奥のスペースにはなんとハンモックがたくさん置かれていたのでシエスタ(お昼寝)ルーム?


と思いきや、ここは物販スペースになるそうですよ。

ちなみに、ここにあるハンモックはお客様用に貸出されるとのことで、富士箱根国立公園の澄んだ空気と景色を楽しみながら、のんびりと過ごすのもよいでしょうね。

ライダーのためのプレミアムラウンジ。

そのこだわりはお手洗いにも及びます。

男性用のトイレにはバケツ型の便器が斬新でユニーク。

ですが女性用トイレがまたすごい!


※お店の許可をいただいて女性スタッフお立会いのもと撮影

なんとなんと、パウダールームがあって、その奥には着替えのためのフィッティングルーム(更衣室)も完備されているんですよ。

これならメイクも直せて髪のケアもできますし、汗ばんだインナーを着替えるのもいいですね。

ここまで充実したライダースペース、私の知る限りなかったような?

道の駅とは違ってこちらはライダー専用のホームエリア。

なので、バイクに理解の無い人に変な気遣いをする必要なく堂々としていられるのがいいですね。

支配人さんにバイカーズパラダイスの精神を訊いた

今回は、バイカーズパラダイス南箱根の支配人の白鳥隆三(たかみつ)さんにこの施設の今後の展望などについてもお話を伺いました。


さわやかな笑顔の白鳥隆三 支配人

山本;「やはり実際に来てみると広大で、施設の方もきれいですねぇ。」

白鳥さん;「バイカーズパラダイスのプロジェクトが動き出したのは、今から約3年前の2016年11月。

その土地の休眠施設を再興させるというのが地域振興につながると考えてこのような形になりました。

オープンまではいばらの道で、やっとここまでこぎつけたという感じです。屋根の塗り直しもようやく終わったばかりで、ちょっと前まで建物には足場が残っていました。

この地が国立公園の中にあるため、工事も大変だったんです。

ともかくお盆前のこの時期に開業するというのが第一目標でしたから、まだまだこれが完成というわけでもないんですよ。

今後は予告の通り、いつもと違ったバイクで素晴らしい箱根のワインディングを楽しめる、レンタルバイクサービスも展開します。」

山本;「これだけ広大なスペースなので、今後何かオリジナルのイベントなどは考えておられるのですか?」

白鳥さん;「ご覧いただいてお分かりの様に、表のスペースには「第2期工事予定地」と言う看板が立っています。

特に具体的には未定ですが、バイカーの皆様に楽しんでいただけるスペースとして活用しようと考えています。

また、特に自分たち独自のイベントを開催する計画はありません。

メーカーや販社の方、または専門誌さん等、イベントをこちらで主催したいという方がいらっしゃれば喜んで場を提供するというスタンスです。

まずは「場づくり」が自分たちの仕事と捉えているので、その中で自分たちに何が必要で何ができるのか?

そういったところも今後の様子を見極めながら検討してまいります。」

本;「バイク3,000台収容可能とししながらも、車の収容可能台数はわずかに10台。

また、入場フィーが500円かかることにとてもいろいろな意見が寄せられていますが、これはどのようにお考えですか?」

白鳥さん;「私たちは、あくまでバイク専用スペースとして場を提供していこうと考えています。

先ほど申し上げましたように、イベントにつても会場をお貸しするわけですが、バイクに絡んだイベントであれば、場所代などはいただかないようにしようと考えています。

ただ、広範な事業な事業とは違いバイクの意特化しているので、快適でよりよいライダースペースを維持していくにはコストもかかります。

まずはサービスを形としてお示ししたうえでご理解いただき、不足がある部分については今後柔軟に対応していこうと考えています。

山本;確かに、付加価値的なサービスを提供し、サービスを買うという概念を多くの人に持ってもらうのもバイク文化の発信基地として大切な役割なのかもしれませんね。

また昨今、業界は「モノづくりからコトづくり」へとシフトして、いろいろなイベントでバイクを体験してもらう場をつくっています。

こちらはアクセスも良く実に好立地ですし、今後こちらはますます注目されていきますね。

今後のご発展をお祈りしています。

本日はどうもありがとうございました。」

白鳥さん;ありがとうございました。

まとめ

お話の通り、出来立てほやほやのバイカーズパラダイス南箱根。

今後はライダーのホームスペースとして発展し、様々なイベントで盛り上がりながら人と人とをつないでバイク文化を発信していくことでしょう。

実は今回オープンしたバイカーズパラダイス南箱根は、中央区に本社を置く株式会社バイカーズパラダイスの第一号店。

実は他の地域でも、箱根のように休眠施設を活用する形でプロジェクトが進行中なようです。

しかしながら、

「風光明媚なところにバイクの音はなじまないのでは?」

等、地元の声に理解をさらに求めていくことが必要で、南箱根同様、開業にはさらに時間がかかる模様。

我々ライダーのマナーに左右されるところも大きいので、この辺りは自戒の念を込めつつ皆さんにも意識しておいていただきたいですね。

多様な可能性を秘めたバイク文化の発信地、バイカーズパラダイス南箱根。

8月24日からバイクレンタルのサービスは始まっているそうですので、お立ち寄りの際はご利用になってみてはいかがでしょうか?

記事中にもありますが、今回の取材日は8月7日でした。

今回は白鳥支配人と大変お忙しい中にもかかわらず編集にお付き合い頂きました。

お話しでは20日程の編集期間中

「記事中の写真よりもさらに施設が充実しましたよ」

とのこと。

バイカーズパラダイス南箱根に行かれた皆さんには、当サイトのSNSに最新の写真をアップしていただけ幸いです。

ここは大いに盛り上げましょう!

取材協力;バイカーズパラダイス南箱根




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