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気象観測史上例を見ないほどの暑さが襲う今年。

バイクで走っていても、照り付ける太陽やエンジン、そして周囲の車からの放熱で、日中の走行は通年以上に厳しいものがあります。

最近、そんな過酷な日中を避けて、夜間の空いた道路で涼しさを味わう「夜走り」が流行っているみたいです。

ちょっと足を延ばせば、工場萌えする人の気持ちもわかるような?

そんな風に、日中出会うことのない街の表情に出会ったりする。

良いですよねぇ、煌めく街の明かりに、日ごろ抱えているもやもやした気持ちがなんだか整理されていく?

もっとロマンチックに星の静寂を見に行く、なんていう人もいるかもしれませんね。

しかし、夜の街には危険がいっぱい。

我々ライダーは夜こそ見落とされやすいものですし、自由な気持ちに任せて、ついついアクセルがワイドオープンになってしまうことも?

ということで、

今回は、安全で快適な「夜走り」のために必要なことを考えていきたいと思います。

ひいき目に見てもこれは…

実は今回の稿については、筆者が出会ったある状況が執筆動機となっています。

では早速その状況をご覧いただきましょう。

場所は神奈川県某所、と言ってもわかる人にはわかっちゃいますよね。

筆者が家族を載せて車で走っていたら、後ろからMT-09が矢のように追い抜いていきます。

追い抜いた先、信号が赤で、ギュインと止まったMTさんですが、斜め前の黒い車の動きや赤信号までの距離が少しでも違っていたら、もっと危険な場面になっていたかもしれません。

さて、皆さんはどうお思いになったでしょう?

筆者はこのとき、まず後ろからの急な追い上げにびっくりしました。

『前のバイクとつるんでいて、おくれを取ったから合流したのかな?』

次にはそう思ったのですが、どうやらそうでもなさそうです。

この映像が撮影されたのは土曜の夜。

『いつもはちゃんとしたライダーなんだけれども、一瞬ちょっと気持ちが自由になっただけ?』

筆者はきっとそうに違いないと、ライダーに対してかなりひいき目に見てしまうドライバー。

しかし、斜め前の黒い車のドライバーはどう思ったでしょうね。

バイクに関心のない人、むしろ嫌いな人だったら、この一瞬でバイクに対するイメージはものすごく悪いものになったはず。

最近では似たようなことが「あおり運転」による死亡事故の引き金になることも実際に起きています。

もちろんそれは煽る側のメンタリティーが問題。

ただ、ひいき目に見てもこの運転は、そうしたことも含め、配慮を重んじている運転とは言い難いですね。

バイクの社会的なイメージ

残念ながら一般的にバイクの社会的なイメージというのは「暴走族」とか「危険」・「死亡事故」といったマイナスのものです。

しかし、復興支援ツーリングであるとか、Love theEarthといったバイク+社会貢献に参加するライダーも増えて、ユーザーが良質化している今のバイク環境。

「ライダーはもはやアウトローではない!」


BLFで総評される日高社長

そういってヤマハ発動機の日高社長も喜びと共に総評されたところです。

これをもっと多くの人に知ってもらいたい。

そしてバイクのイメージを良質なものとして醸成しようと、バイク業界全体では多くの人々が日々努力しています。

しかし、そういった数々の努力もある中で、たった一台のバイクのたった一人のラフな運転が、世の中に「バイク=暴走」を想起させてしてしまう?

その可能性を見たのは悲しいことでした。

バイクが新車のMT09だったことや、ライダーもライディングジャケットをちゃんと着込んで、僕らの中には標準的によくいそうな人だったこと。

逆にそのことが何とも残念でなりません。

どのみち基本は思いやり

もちろんこの種の運転は、夜に限らず危険ですし、周囲をイラッと、あるいはヒヤッとさせるでしょう。

また、夜間は交通量が減って走りやすくなる半面、トラックの交通量が増える道路もありますね。

あの「シュッ」というトラックのエアブレーキ、体験されたことがない人って多いと思います。

筆者は以前レンタカー会社に勤務していて、たまに4トン車を回送したのですが、トラックのエアブレーキは効きしろが狭く唐突で、結構難しいものです。

トラックの大きさや積み荷の重さによっても違いますが、壊れやすいものや危険物を扱うドライバーにとってはなおのこと。

トラックにとってバイクの急な動きは勘弁してもらいたいと思うものです。

特に夜ですから、距離感や速度感を周囲の車から見誤られてしまう危険が昼間より高まります。

そしてドライバーも疲れを圧して運転していたり、つまり、周囲の反応力が昼間より悪いということを想定しなくてはいけません。

いずれにしても、家族をのせていたり、お年寄りが運転していたり、

公道では、いろいろな条件下で運転をしている人がいる。

それを忘れることはライダー自身にとっても危険なことです。

どうせなら良く見られて欲しい

今回は家族を乗せて走っていたので、ゆっくり走っているのですが、ライダー側からすれば「邪魔な車」に見えるのかもしれません。

思い起こせば、バイクで走っているときに、そう思って抜いた車もあった気がします。

きっとその時、自分もこんな風に見えていたのかもしれませんね。

『何気なくやっていることでも、周囲の車は相当イラっときているのかもしれない』

ライダーという立場に立ち返って、今回の一件は自戒するきっかけにもなりました。

誰かに見てもらいたくてバイクに乗るわけでもありませんが、

「バイクってやっぱクソだな」なんて思われることを喜ぶ人もいないでしょう。

逆に自分の運転を見て「へー、バイクっていいもんだね」と思ってくれる人がいてくれたら嬉しいですよね。

まとめ

かつてはいろいろな場所で、バイクが締め出された時代もありました。

それはやはりライダーの独りよがりが過ぎたせいもあります。

しかし、今はバイクを交流や実体験の実現のツールとして乗っている人も増え、地域振興の目玉としてバイクツーリング誘致に乗り出す自治体も増えてきているほど。

バイクラブフォーラムで日高社長が喜んでおられたように、バイクを取り巻く環境はこれからもっと良くなっていくはずです。

もちろん、さらにバイク環境を良くしていくのはBLFの様に政官民で取り組んでいる部分もありますが、その中身はやっぱり、月並ですが我々ライダーのマナーだと思います。

バイクが豊かな文化であり続けるためにも、やはりライダー一人一人の心がけがをお願いしたいですね。

今回はいい子ぶる気は毛頭ありません。

ただ、家族を載せたファミリーカーのドライバーとしてこれは歓迎できませんでしたし、何より、

「せっかくのいいバイクをちゃんと扱ってほしかった。」

この一語に尽きます。

BikeJIN誌でもちょうど「土曜の夜走り」が特集されてますね。

ちょっと標語みたいですが、心と車間にゆとりを持って、他の交通に思いやりのある運転で、夜も昼も安全にバイクを楽しんでください。




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