
2016年に報じられた「Ducati Multistrada 939」は、その名前では市販されませんでした。目撃車が示していたミドルクラスのムルティストラーダは、937ccエンジンを積むMultistrada 950として登場。その後はMultistrada V2へ改称・発展し、現行モデルは新設計の890cc V2エンジンへ変わっています。
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Multistrada 939という市販車はない
初出記事ではスパイショットと、当時すでに存在したHypermotard系の937cc Testastrettaエンジンから「Multistrada 939」と予想していました。しかしDucatiが採用した商品名はMultistrada 950です。
排気量の数字と車名は必ずしも一致しません。Multistrada 950の実排気量は937ccでした。中古車サイトや部品検索で「939」だけを使うと、Hypermotard 939と混同するため注意してください。

950から現行V2までの流れ
| 世代 | 排気量・エンジン | 位置づけ |
|---|---|---|
| Multistrada 950/950 S | 937cc Testastretta 11°・デスモドロミック | 1200/1260より扱いやすいミドルとして登場 |
| 旧Multistrada V2/V2 S | 937cc Testastretta 11°・デスモドロミック | 950系をV2名へ発展 |
| 現行Multistrada V2/V2 S | 890cc・可変バルブタイミング付き新V2 | 車体とエンジンを新設計 |
年式・市場により装備や仕様が異なるため、購入時は車検証の型式、初度登録、車台番号とDucati公式アーカイブで確認してください。「V2」という名前だけでは937cc旧型か890cc新型か判別できません。
現行Multistrada V2の主要スペック
| エンジン | 890cc・90度V型2気筒・吸気可変バルブタイミング |
|---|---|
| 最高出力 | 85kW(115.6PS)/10,750rpm |
| 最大トルク | 92.1N・m/8,250rpm |
| 燃料を除く装備重量 | V2:199kg/V2 S:202kg |
| 燃料タンク | 19L |
| 日本仕様シート高 | V2 Sはローシート+ローサスペンション装着で790~810mm |
| 税込価格 | V2:2,124,000円/V2 S:2,350,000円から |
価格は2026年8月時点のDucati Japan表示で、登録、保険、税、用品等を含みません。カラーやTravel仕様、オプションで変わります。
V2とV2 Sの違い
V2は機械調整式サスペンション、V2 Sは電子制御のDucati Skyhook Suspensionを採用します。V2 Sにはサイドケース、センタースタンド、グリップヒーターをまとめたTravelパッケージも設定されています。
電子サスペンションは荷重や用途の切替に便利ですが、価格と将来の整備費も含めて検討します。ソロ中心で設定を頻繁に変えないならV2、タンデム・積載・路面に応じて調整したいならV2 Sが分かりやすい選択です。
950/旧V2の中古車を選ぶポイント
- 年式、グレード、スポーク/キャストホイール、純正パッケージ
- デスモサービスを含む点検履歴と次回整備時期
- DSS装着車の警告表示、作動、バッテリー状態
- 立ちごけ傷、ハンドガード、レバー、パニア取付部、エンジンガード
- フォーク、リアショック、冷却系、オイル漏れ
- キー、コード類、取扱説明書、純正部品、リコール実施
輸入車は「車両価格が安い」だけで決めず、納車整備、保証、診断機対応、部品待ち、引取範囲まで含めて店舗を選びます。整備履歴が明確な個体は、走行距離が少ないだけの長期放置車より判断しやすい場合があります。
1200/1260/V4ではなくV2を選ぶ理由
V2はムルティストラーダの旅性能を維持しつつ、V4系より排気量・重量・価格を抑えた選択肢です。市街地、ワインディング、日常ツーリングまで1台でこなしたい人に合います。
一方、レーダー連携のアダプティブクルーズなどV4系特有の装備を求める場合は、V2 Sでも同じにはなりません。装備表で必要機能を確認し、V2、V2 S、V4を同条件で見積もります。
旧950/V2を見るときの保証・品質評価・契約チェックに。
スマートフォンを直接マウントせずナビを使う方法を比較。
公式情報
- Ducati:新型Multistrada V2
- Ducati:Multistradaラインアップ
- Ducati:Multistrada 950公式テクニカルスペック
- Ducati Japan:2026年価格改定
初出:2016年9月/スパイショットの予想記事を、市販車の系譜と現行モデル情報へ2026年8月に全面改稿。

