

朝4時、まだ街が眠っている時間。新聞販売店の駐輪場では、配達員たちが2サイクルエンジンをかけ始める。「ブォン」というあの音が響くたび、近隣住民から苦情の電話が入る。冬場、低温始動でエンジンがかからず、配達ルートが押す。夏場、給油の度に汗だくになる──。配達現場が日常的に抱えてきた「当たり前すぎて誰も解決しなかった課題」に、ひとりの異色実業家が真っ向勝負を仕掛けた。
「青汁王子」三崎優太氏。20代で年商130億円を達成し、栄光と転落の両方を世間に晒し続けてきた男が、2026年5月、配達業務専用EVバイク「L-noa(エルノア)」をリリースした。なぜ青汁の人がバイクを?なぜ「派手な高級スポーツバイク」ではなく「地味な配達バイク」を?そこには、彼自身が現場のリアルに向き合った数年間のストーリーがある。
目次
三崎優太、配達現場の声を3年間聞いて回った
三崎優太氏は2024年5月、三崎未来電子株式会社を設立。だが、構想自体はそれ以前から温められていた。彼が代表を務める三崎未来ホールディングスのコンセプトは「未来を創る企業」。LUVIA(高級不動産)、YouTube、REAL VALUE(経営者コミュニティ)など、富裕層・経営者向けの事業を多角展開する中で、なぜ「配達バイク」というB2Bで地味な領域に踏み込んだのか。
公式サイトに掲載されたメッセージにヒントがある。
「配達の現場で本当に役立つ一台を届けたい」
「毎日バイクで働く人が、明日も乗りたいと思える一台を」
これは派手なマーケコピーではない。現場の配達員に何度も会って、何度も乗ってもらって、何度も叩き直したからこそ出てくる言葉だ。
三崎優太氏のYouTubeチャンネル登録者数は約100万人。社会派の発信も多く、若手起業家への投資・支援も継続的に行っている。彼は単に「儲かるから」ではなく、自分が解決すべき社会課題として配達EVバイクを選んだのではないか──L-noaの作り込みを見るほど、そう思わずにはいられない。

配達現場が抱えていた5つの「当たり前の不満」
L-noaという商品を理解するには、まず配達現場が日常的に飲み込んできた不満を知る必要がある。
不満1:「エンジン音うるさい」苦情への怯え
新聞配達は早朝3〜5時、フードデリバリーは深夜まで稼働する。住宅街で2ストや小排気量4ストエンジンの音は容赦なく響き、毎日のように近隣苦情のリスクと向き合っている。
不満2:ガソリン代の容赦ない高騰
レギュラーガソリンは2026年現在、地域によって165〜180円/L。年間1万キロ走る配達員の燃料費は20〜30万円に達する。「走れば走るほど赤字」と嘆く個人事業ドライバーは少なくない。
不満3:オイル交換・チェーン整備の手間
ガソリン車は3〜5,000kmごとのオイル交換、定期的なチェーン清掃・調整が必須。これを怠れば故障につながる。整備費・工賃が地味に効いてくる。
不満4:冬の始動不良
寒冷地・冬場は2ストや小型キャブ車でしばしば始動が悪化。配達遅延に直結し、店長と配達員の双方がイライラする原因に。
不満5:都市の脱炭素規制が忍び寄る
東京都の「ゼロエミッション車普及策」など、ガソリン車への風当たりは年々強まる。先延ばしにすると、近い将来「今ある配達バイクが乗れなくなる日」が来る可能性がある。
L-noaは、これら5つの不満すべてに対する明確な解答として設計されている。
L-noaが配達現場に提供する具体的な解

解1:電動だから「無音に近い」
L-noaはブラシレスDCモーター搭載。ガソリンエンジンと比べて圧倒的に静か。新聞販売店の店長が「明け方の苦情電話がゼロになった」と語る日も近いかもしれない。
解2:燃料コストはガソリン車の約1/3
1km走行コストはガソリン車12〜15円に対し、L-noaは約3〜5円。年間1万キロ走る配達員なら、燃料関係だけで年10〜20万円の節約になる計算だ。
解3:オイル交換・チェーン整備が不要
電動バイクは構造がシンプル。L-noaはインホイールモーター採用で伝達系がさらに簡素化。整備の手間が劇的に減り、整備工賃も大幅圧縮できる。

解4:冬の始動ストレスゼロ
電動は気温に強く、スイッチひとつで即発進可能。寒冷地配達員の朝のイライラを一掃する。
解5:CO2排出ゼロで脱炭素規制に対応
走行中のCO2排出はゼロ。将来のガソリン車規制を心配する必要がない。むしろ「SDGs対応の配達会社」として企業ブランド向上にも使える。
「現場が乗りたい」と言わせるディテール
L-noaの設計思想は、表面的なEV化に留まらない。配達員が「毎日乗りたい」と思える細部までこだわっている。
リバース機能

128kgの車重を後ろに押し戻すのは想像以上の重労働。狭い駐輪場、軽い登り、何度も切り返す配達ルート──L-noaはリバース機能で電動アシスト。「もう一回押すのか…」というあのため息から配達員を解放する装備だ。
大きく快適なフットスペース

新聞束、弁当ケース、ピザ箱──配達員の足元は常に荷物だらけ。L-noaはフラットで広いフットスペースを確保し、大型バッグを安定して置ける設計。荷崩れに悩むデリバリードライバーの神経をすり減らさない。
大型LEDヘッドライト

早朝・深夜業務に振り切った大型LED。「前が見えにくくて怖い」というあの感覚と、配達員はもう戦わなくていい。
USB電源&高精細液晶メーター

スマホナビ全盛時代、配達員にとってバッテリー切れは死活問題。USB電源を標準装備しているので、走りながら充電できる。地味だが、現場では大絶賛されるであろう装備。
業務用に最適化されたシート

長時間の停止・発進を繰り返す配達業務に最適化された専用シート。1日8時間座っても疲れにくい設計は、配達員の腰痛対策にもなる。
前後ディスクブレーキで安全強化

重い荷物を載せて急停止が必要な場面で、確実に効くブレーキは命に直結する。原付一種で前後ディスクブレーキは異例の充実装備だ。
「街に馴染む」4色のカラーラインナップ

L-noaのデザイン哲学は「派手すぎず、地味すぎず、街に馴染む」。4色展開で、新聞販売店・宅配企業のブランドカラーに合わせやすい。
- ピュアホワイト:法人ラッピングの定番、清潔感重視
- アーバンレッド:出前館・赤系ブランドと相性抜群
- ゴールデンイエロー:新聞販売店のシンボルカラーに親和
- スレートグレー:大人っぽさを演出、Uber Eats適合
経産省も認めた「日本のものづくり」
L-noaの開発は、2025年7月29日に経済産業省の「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」に正式採択された。これは三崎未来電子が単なる「タレント企業」ではなく、国が認めた正統な日本の製造業であることの証である。
中国製格安EVバイクが市場を席巻する中、「日本の現場のために日本人が設計した」L-noaが登場した意義は大きい。安心して長期運用したい法人事業者にとって、これは重要な選択基準になる。
三崎優太氏の本気度

「青汁王子」というニックネームから連想されるイメージとは正反対の、地味で本気の商品。これがL-noaだ。
三崎未来電子は今回のL-noaを皮切りに、2026年4月には需給調整市場への参入も開始している。EVのバッテリーを電力グリッドの安定化に活用する、いわば「走る蓄電池」としての価値創出を視野に入れた経営戦略だ。配達業者にとってL-noaは、単なる配達道具ではなく、将来的に電力収益化までできる資産になり得る可能性がある。
三崎氏のビジョンは公式サイトに明記されている。
「いつか、日本を代表するバイクメーカーへ」
Honda・Yamaha・Suzukiが80年以上かけて築いた市場に、たった2年で挑む。無謀と笑うか、楽しみだと見るか──それは読み手次第だが、少なくとも商品の作り込みを見れば、彼が本気なのは明らかだ。
まとめ:配達現場の「明日」を変える可能性
L-noaは、青汁王子のネームバリューに乗っかった話題作りではない。配達現場の不満を、装備のひとつひとつで解いていった、極めて誠実な一台だ。
- 静かで、早朝苦情と無縁
- 燃料コスト1/3、整備の手間ほぼゼロ
- リバース・フットスペース・USB電源など現場に効く装備
- 経産省採択の信頼性
- 67万円という挑戦的な価格設定
価格67万円は決して安くない。しかし、「明日も乗りたい」と配達員に思わせるバイクとして、L-noaは間違いなく現場の一票を投じる価値がある一台になっている。
予約は公式サイトmisaki.co.jp/reserve/から30,000円(税込)で受付中。新聞販売店経営者、宅配企業の調達担当、フードデリバリーで本気で稼ぎたい個人事業主──いずれも、まずは資料請求から始めてみてはいかがだろうか。
motonavi編集部としても、青汁王子改め「バイク王子」三崎優太氏の挑戦を、これからも追いかけていきたい。
(※画像出典:三崎未来電子株式会社 公式サイト https://misaki.co.jp/)

