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バイクを1円でも高く売りたいあなたに
長年乗り続けた大切な愛車であっても、時には手放さなければならない場合があります。
そんな時、中古バイク買取業者に査定を依頼するのは今やセオリーですが、
そのまま買取査定に出すのは芸がありません。
査定スタッフのレベルにもよりますが、
バイクに合わせてポイントをいくつか押さえるだけで、査定評価は雲泥の差がつきます。
せっかく涙を飲んで手放す決意をしたのに、査定評価額は雀の涙…。
なんて思いをしないためにはどうすればよいのでしょうか?
毎度目からウロコの、
中古バイクの販売買取店に勤める整備士経験20年のベテランバイカーに、
中古バイク査定時に押さえておくべきポイントを教えて頂きました!
全てのジャンルに強い業者はいない! 車種によって業者を選ぼう!
バイクを売る際、一括査定サイトを使って相見積もりを取り、
競争させるのは安心して売却するための基本事項です。
ただし、買取業者も専門でやっている以上、
新車+未登録+未走行という条件で上限金額を設定しているケースが多いのが現状です。
つまり、裏を返せば「上限金額はあってないようなもの」と言っても過言ではありません。
それではどうやって一番高い買取業者を見極めればよいのでしょう?
その答えは「愛車のジャンルに強い買取業者をメインに仮査定を依頼する」です。
例えば、ネット上での悪評も多い某O社の場合、
現行モデルのネイキッド・ストリートファイター・SSに関しては
平均相場以上の価格を提示してくれるケースが多めです。
ちょっとマイナーな旧車や事故歴ありの車両であれば、
某P社が業界内では一強と言えるほど好条件を提示してくれます。
まずは愛車に応じた適切な買取業者を選ぶことが、
高額買取を実現する最重要ポイントと言えます。
査定スタッフはどこをチェックする? 押えるべきポイントはコレ!
あまり一般の方には知られていませんが、
我々中古バイクを取り扱う業者には「業者間取引」というオークション形式の売買の機会が設けられています。
中古バイクを取り扱う業者であれば、
まず例外なくこのシステムを利用しますので、
この業者間取引の場での評価ポイントを理解すれば、
バイク買取業者がどこを重点的にチェックするのかが分かります。
ポイントは以下の4つです。
・外装&フレーム
・ハンドル&足回り
・エンジン周り
・電装保安部品
優先評価順で挙げさせて頂きましたが、
高値で愛車を売却するには事前にこの4つのポイントをセルフチェックし、
不具合がないかどうかの確認をしておきましょう。
もし不具合があるようであれば、その不具合が自力で直せるものなのか、
または低予算で改善できるものなのかを検討し、メモを取っておきましょう。
もし不具合の改善が出来ない場合、
査定申し込み時に事前に伝えておくことで言質を取ることができ、
査定時の買い叩きを防ぐことができます。
査定前には手間を惜しまず洗車! 足元を見られるのを予防しよう!
ネット上では賛否両論の「買取査定前の洗車」。
これは直接的な評価の対象とはなりませんが、
バイクが「商品」である以上、汚い車両よりも綺麗な車両を評価したくなるのは世の常です。
塗装の剥げた箇所が広い場合など、余程のことがない限りは洗車しておいた方が無難です。
洗車を行う際、気をつけたいのは洗い方です。
カーシャンプーなどを直接バイクにかけると、
泡立ちが悪いため必要以上の力を入れてブラシをかけてしまいがちで、
古いモデルで塗装が弱っている場合は傷だらけになってしまうことも。
それを防ぐには、バケツにカーシャンプーを適量入れ、
ぬるま湯を注ぎながらしっかり泡立て、
その泡をたっぷりとまぶして泡で汚れを浮かせるように洗いましょう。
この場合も急いで洗い出すのではなく、
シャンプーの泡をまぶす前に愛車にぬるま湯をかけて汚れを柔らかくしておくことで
力を入れなくても汚れが落とせるようになります。
キャストホイールやエンジン下部などはブラシを使用した方が効果的ですが、
カウリング・ガソリンタンク・各種カバー類などは使い古したタオルなどを使い、
女性の肌を洗ってあげるくらいの気持ちで優しく洗ってください。
こうすると傷がつくことはほぼなく、時間をかけて洗車したのに全く報われなかった、
ということにはなりません。
海千山千の査定スタッフの場合、
本当に怖いお客とはバイクの事を本当に理解し大事に扱っていることが一目で分かる方です。
こうした方の場合、いい加減な査定は出来ないという緊張感を持たせることが出来るため、
総合的な評価が上がる傾向にあります。
クラッチワイヤーなどの消耗品も要点検! 箇所によっては軽整備!
バイク・自動車は経年によって評価額が下がる生きた商品です。
その性質上、経年による劣化や消耗品の状態によっても大きく査定価格は変動します。
わざわざ消耗品の交換まで行う必要はありませんが、
クラッチが妙に固かったりブレーキを引きずるようでは評価額を下げてくださいと言っているも同然です。
まずはエンジンをかけない状態で押し引きを行い、
ブレーキの引きずりやサスペンションの沈み具合などをよく確認しておきましょう。
前後サスのコンディションはかなり大きな評価ポイントですので、
必要以上に沈み過ぎたりするのはマイナス評価となります。
プリロードアジャスター付サスペンションを採用している車種の場合、
普段の乗り心地のために最低レベルまで落としてそのまま査定に出すと、
知識の乏しい査定スタッフは確認が不十分なままで評価してしまうため、
買い叩きの原因となってしまいます。
買取査定を申し込む前には、メーカー公式サイトなどでサービスマニュアルの有無を確認し、
余裕を持って各所の点検をしておくといいでしょう。
愛車を手放す前に必ず一度は乗れ! 実走で最終チェックを!
思い入れのある愛車を手放さなくてはならないなら、
乗り納めしておきたいのは全てのライダーの共通心理です。
事情あってその時間が取れないということもありますが、
これは買い叩きのリスクを許容しているのと同然です。
その理由は、実際に愛車を走らせて確認することで、
空気圧の微妙な状態やチェーンの伸び、
アイドリングの安定度などを明確に知ることが出来るからです。
上記のいずれも査定時の重要チェックポイントとなりますので、
査定前日に30分でもよいので愛車を実際に走らせてみましょう。
これらの箇所は、全て街のGSレベルでケアできるポイントですので、
実走で確認しておくことが査定価格を上げることにも繋がります。
まとめ
買取査定前に私たち一般ユーザーが行う準備以外でのコツをお聞きしましたが、
業者間取引の評価ポイントは非常に有益な情報ですね。
いわく、「あまり得意ではないジャンルのバイクを買い取った時でも、
業者間取引に出品することで差額が発生し、その差額を利益にする」
のが中古バイク買取業者のセオリーだそうで、
ここを押さえておけばまず間違いないとの事でした。
訳ありで急を要する場合でなければ、
十分な余裕を持って下準備を行うことが高価買取を実現するコツと言えるでしょう。
そして、、、売ったら買おう!笑