みなさん、こんにちは。週末のツーリングに向けて天気予報とにらめっこしている時間が、実は一番ワクワクする時間だったりしませんか？それとも、愛車を磨いているときでしょうか。
モーターサイクルナビゲーターのライター、松井さちです。
今回は、カスタムの醍醐味であり、同時に多くのライダーを悩ませる「マフラー選び」について、ある投稿をもとにお話ししたいと思います。
投稿者はフルエキゾースト（2-1システム）を入れたものの、サイレンサー（エンド缶）が小さすぎて見た目のバランスが悪いと感じているようです。そこで、AliExpressで見つけた安価なサイレンサーに交換しようか迷っているとのこと。有名ブランドのヨシムラ製は400ドル以上するので、そこまでは出したくない…という、まさに「カスタム沼」の入り口に立っている状態ですね。
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愛車の後ろ姿はライダーの顔そのもの
この悩み、痛いほど分かります。私も29歳で免許を取ってバリオスに乗っていた頃は、とにかく走ることが楽しくて、マフラーの見た目なんて気にする余裕もありませんでした。あの頃は、高回転の甲高いサウンドが怖くもあり、楽しくもありました。
でも、34歳でゼファー400に乗り換えた時、私のバイク観はガラリと変わりました。ゼファーのあの堂々とした空冷エンジンの造形美、そして男らしい鉄の塊感。そこに「貧弱なマフラー」がついているなんて、絶対に許せなかったんです。Kawasakiというメーカーが持つ「無骨さ」や「男らしさ」への憧れ。それを体現するためには、リアビューの迫力は命綱なんですよね。
今の愛車、Z900にたどり着いてからは、その想いはさらに強くなりました。Z900の持つ「凄み（Sugomi）」デザイン。これに負けない存在感のあるマフラーじゃないと、全体のバランスが崩れてしまうんです。投稿者さんが「小さすぎる」と嘆く気持ち、共感しかありません。
安物買いの銭失い？それとも掘り出し物？
さて、ここで問題になるのが「予算」と「クオリティ」のバランスです。ヨシムラのような一流メーカー品が高いのは百も承知。その分、性能も音質も、そして何より所有感を満たしてくれる「尊い」輝きがあります。
一方で、AliExpressのような海外通販サイトにある格安パーツ。見た目はそれっぽくても、いざ届いてみたらペラペラのステンレスだったり、音が爆音すぎてご近所迷惑確定だったりすることも…。正直、これは賭けです。まさに草が生えるような展開になるリスクも孕んでいます。
私の経験上、Kawasaki車、特にZシリーズのような迫力あるバイクには、しっかりとした作り込みのマフラーが似合います。ペラペラのサイレンサーだと、排気音が「軽い」んですよね。重低音が響かないと、せっかくの大型バイクの魅力が半減してしまいます。
解決策：急がば回れ、あるいは中古市場の活用
では、どうすればいいのか。私が提案したい具体的な策は以下の2つです。
- 中古の良品を探す： 新品のヨシムラが高くて手が出ないなら、オークションサイトや中古パーツ店を根気よく探すのはどうでしょう？少し傷があっても、本物の作りは安物とは違います。磨けば光る原石が見つかるかもしれません。
- 今のマフラーに工夫をする： 小さく見える原因が「位置」や「角度」なら、ステーの調整で多少見え方が変わることもあります。ただ、サイレンサー自体の容量不足はどうしようもないので、やはり交換がベストでしょう。
個人的には、安易に格安品に飛びつくよりも、少し我慢してお金を貯めて、納得のいく「本命」を買うことを強くおすすめします。Z900に乗り換えるとき、私も必死に貯金しましたから（笑）。その待つ時間もまた、愛車への愛を育む期間だと思えば悪くありません。
ビフォーアフターで想像する未来
想像してみてください。今の「ちょっと小さくて頼りない」マフラーのまま走る自分と、無理をしてでも手に入れた、あるいは良質な中古で見つけた「理想の太さと長さ」のマフラーを装着して走る自分。
信号待ちでふと横のショーウィンドウに映った愛車を見た時、ニヤリとできるのはどちらでしょうか？Kawasaki乗りとして、その「所有感」こそが何よりの燃料になると私は信じています。
よくある質問（FAQ）
Q1. 安いマフラーだとエンジンに悪影響はありますか？
可能性はあります。排気の抜けが良すぎたり悪すぎたりすると、燃調が狂ってエンジンのパワーが出なくなったり、最悪の場合は故障の原因にもなり得ます。特にフルエキゾーストの場合は影響が大きいので注意が必要です。
Q2. スリップオンとフルエキ、音はどう違いますか？
スリップオンは主にサイレンサー部分だけを変えるので、音質の変化はマイルドですが、フルエキはエキゾーストパイプから変わるため、音量も音質も劇的に変わります。Z900の4気筒サウンドを楽しむならフルエキは最高ですが、ご近所への配慮も忘れずに！
Q3. デザイン重視で選んでもいいですか？
もちろんOKです！バイクはカッコ良くてナンボですから。ただし、あまりに性能を犠牲にするような粗悪品は避けたほうが無難です。「見た目」と「中身」のバランス、これって人間関係にも通じるところがありますよね（笑）。
というわけで、マフラー選びは底なしの沼ですが、それもまたバイクライフの楽しみの一つ。あなたが最高の選択をして、愛車ともっと仲良くなれることを願っています。それでは、また次回の記事でお会いしましょう！
