
2026年8月21日現在、カワサキの国内現行ラインアップに掲載されている773ccのWシリーズはW800です。2019年に発売されたW800 CAFEとW800 STREETは現行モデル一覧にありません。
目次
2026年の現行W800は130万9,000円
| 項目 | 2026 W800 |
|---|---|
| 税込メーカー希望小売価格 | 1,309,000円 |
| エンジン | 773cc・空冷並列2気筒SOHC4バルブ |
| 最高出力/最大トルク | 52PS/62N・m |
| 変速機 | 5速 |
| 車両重量 | 226kg |
| シート高 | 790mm |
| 前後タイヤ | 前19インチ/後18インチ |
| 燃料タンク/WMTC燃費 | 15L・20.9km/L |
現行W800は、リラックスしたハンドル、タックロールシート、センタースタンド、グリップヒーター、ETC2.0を備えるカワサキプラザ専用・カワサキケアモデルです。登録、税金、保険、納車整備、用品は別なので支払総額で比較します。
W800 CAFEと現行W800の違い
| 比較 | 2019 W800 CAFE | 2026 W800 |
|---|---|---|
| 販売状況 | 現行ラインアップ外 | 新車販売中 |
| 当時/現行価格 | 1,112,400円 | 1,309,000円 |
| フロント | 専用カウル | カウルなし |
| ハンドル | 低いコンドルタイプ | リラックスした位置 |
| シート | シングル風専用デザイン | タックロール |
| 前輪 | 18インチ | 19インチ |
| シート高 | 790mm | 790mm |
| 車両重量 | 223kg | 226kg |
同じ790mmのシート高でも、ハンドル、座面、足の下ろし方で姿勢は異なります。CAFEは外観だけでなく前傾が強まり、手首・首・腰の負担も変わります。当サイトのW800 CAFE実車試乗レポートも合わせて確認してください。
W800 CAFEの新車在庫を探す順番
- カワサキプラザへ未登録在庫・系列在庫を照会する
- 「新車」「登録済み未使用車」「低走行中古」を区別する
- モデル年、製造年月、車台番号、色を確認する
- 支払総額、配送、保証開始日、整備窓口を書面化する
- 見つからなければ中古と現行W800を同条件で比較する
2019年式の未登録車なら、走行していなくても約7年分の経年があります。タイヤ、バッテリー、油脂、燃料系、ブレーキ液、フォークシール、ゴムホースは「新車だから新品同様」とは限りません。
長期在庫で確認する項目
- 屋内・屋外、湿度、日光、カバーなどの保管環境
- タイヤ製造週、ひび、硬化、交換の有無
- バッテリー電圧、充電履歴、交換の有無
- タンク内部、燃料ポンプ、インジェクター、始動状態
- エンジン油、ブレーキ液、冷却液不要の空冷車でも各油脂
- チェーン、スポーク、クローム、ボルト、排気系の錆
- 保証の開始日、期間、カワサキケアの適用
中古W800 CAFEの確認点
- 完成車のW800 CAFEか、標準車へカウルを付けた車両か
- カウルステー、コンドルハンドル、専用シート、白文字盤メーター
- 冷間始動、ベベルギア周辺、オイル漏れ、異音、アイドリング
- カウル、レバー、バーエンド、ステップ、マフラーの転倒痕
- スポーク、リム、タイヤ、フォーク、ステム、前後ブレーキ
- マフラー、ハンドル、灯火、フェンダーの改造と保安基準
- 点検記録、リコール、キー、説明書、純正部品、保証継承
低走行でも長期保管車は、走行距離より経年整備費が大きくなる場合があります。試乗できなければ、納車前の冷間始動動画と点検記録、交換部品を確認します。
現行W800をCAFE風にする場合
外観を近づけるカウル、低いハンドル、シートなどは、単品の見た目だけで選ばず、車検適合、光軸、ケーブル長、ハンドル切れ角、タンク干渉、乗車定員、保証を確認します。2019 CAFEの純正部品がそのまま現行W800へ適合するとは限りません。
見積もりで確認する項目
- 車両、登録、税、自賠責、納車整備を含む支払総額
- 任意保険、車両保険、盗難補償、ロードサービス
- 車検、点検、タイヤ、チェーン、ブレーキ、油脂の費用
- 部品供給、カウル損傷時の交換費、納期
- ローン金利を含む総支払額
- 下取り額と買取査定を分けた比較
実車の姿勢、走り、疲れ方を確認。
長期在庫・中古の現車と契約を確認。
車両保険とロードサービスを同条件で比較。
買い替え前に現在の車両価値を確認。
広告を含みます:以下のAmazonリンクから購入されると、当サイトに紹介料が入る場合があります。
年式、カウルを含む寸法、固定方法、マフラーや灯火との干渉、指定バッテリーの種類と電圧を確認してください。
公式情報
2019年発売時のW800 STREET/CAFE詳細
以下は2019年1月の公式発表をもとにした当時の技術解説と、初期W800に乗った筆者の実感を含む記録です。価格・在庫・ラインアップは当時の情報として保存しています。
「W」の新時代、いよいよ始まる
排ガス規制強化のため、2017年モデルをもってに惜しまれつつその生産を終了していたKawasaki W800。

Kawasaki W800は、1966年に登場した「W1」の流れを汲むトラディショナルなスタイルを持ち、バーチカルツインエンジンの独特な乗り味とサウンドは今もなお、多くのライダーを魅了し続けています。
それだけに、昨年11月のEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)でW800 STREETとW800CAFEが発表されたことはKawasakiファンならずとも嬉しいニュースだったことでしょう。

そしてついにKawasakiはそのW800 STREETとW800CAFEの国内仕様を、2019年3月1日から日本国内で発売すると発表しました。
新型では「Wらしさ」を継承しながらも、全身にわたる改良が施されたニューモデルとして登場します。
では早速、Kawasakiから正式に発表された内容をもとに、その姿をじっくりと見ていくことにしましょう。
先代からどう変わったの?
一見すると先代モデルからはカラーリングがちょっと変わっただけに見えてしまうかもしれません。

↑2017年 W800 FINALエディション
しかし、じっくり見ていくと大きく変わっていることがわかってきます。
W800STREET 国内仕様の「顔」とふっくらしたプロポーション
こちらがW800 STREET。

カラー名は「メタリックフラットスパークブラック×メタリックマットグラファイトグレー」です。
引き締まった艶消しのシルバーと静かに光を返すタンクのコントラストが非常に渋いですね。

また曲線で構成されたシュルエットには豊かな美しさを感じます。
外見的に分かりやすい変更点はライト周り。

ヘッドライトはZ900RS同様のLEDを採用。
この写真で「あれ?」と思った方もいるかもしれませんね。
実は上にあげた、外観写真は海外仕様の写真なので、ご覧のようにちょっと大きめなウィンカーを持つのが国内仕様の「顔」となります。

同様にリアにも大き目なウインカーがつくので、国内モデルのテールビューはこの雰囲気です。
また、全体に丸みのあるフォルムを創り出しているタンクの形状が、「先代よりちょっとふっくらしたかな?」と思っている人がいたら、それは正解。

タンクは従来の14Lから15Lに容量を増やし、外見的なボリュームも増量し、ツーリング性能をより充実させています。
ビターでスポーティーな印象のW800 CAFE
先代モデルには、ビキニカウルとシングル風なシートを取り付ける外装オプション、「CAFE STYLE」が用意されていました。

新型ではベースモデルのSTREETとは一味違った雰囲気を放つ完成車として、W800CAFEが発売されます。
こちらがそのW800CAFEです。

ビキニカウルや専用シートだけでなく、ローポジションのコンドルハンドルを備え、

タンクにはタンクパッドが装備されるのがCAFEの特長です。

カラー名は、「メタリックマグネシウムグレー×ギャラクシーシルバー」。
ビターでスポーティーなビンテージ感が印象的です。
諸元も異なる2台の個性
文末で、諸元上の数値的な比較を載せていますが、それも踏まえて視認できる部分について、この2台の差をご紹介しておきましょう。



CAFEのコンハンドルはSTREETよりも100mmハンドル幅が狭く、その位置もかなり低くなっています。
また、シートもかなり趣の異なる雰囲気に。

↑STREET

↑CAFE
ご覧のようにCAFEではシングルシート風のデザインでレーシーになっていて、座面の在り方も違いますね。
数値的にSTREETのシート高が770mmであるのに対し、CAFEは790mmと高くなっています。
エンジンなど動力系の数値には差はありませんが、このポジションの違いから、STREETとCAFEでは乗り味がかなり違って感じられるのではないかと思います。
また、STREETとCAFEではメーターも区別されていて、

↑STREET

↑CAFE
STREETではブラックの文字盤がシックなイメージを、またCAFEではホワイトのスポーツライクなデザインになっています。
共通の装備として、ETC2.0を標準装備なのはありがたいところ。
さらにW800 CAFEには、グリップヒーターが標準で装備されています。

そのほか、この2台に与えられた2つの個性をさらに豊かにしてくれるアクセサリーとして、

グラブバーや

リアキャリア、

そしてエンジンハンガーなど、ドレスアップパーツも充実しています。
それぞれの雰囲気に合わせたファンションで出かければ、自分時間を演出したかなり楽しいライディングになるかもしれませんね。
本文の最後に、Kawasakiの公式ページ上にあるW800 STREET・W800 CAFEそれぞれの「アクセサリーコンフィギュレーター」へのジャンプリンクを用意しました。
バーチャルにアクセサリーの着せ替えができ、同時に装着時の価格見積もりもできますので、豊富なアクセサリーの選定に是非お試しください。
足回りの変更で走行性能に期待
2017年モデルではフロント19インチリア18インチだったのに対し、新型は前後18インチへ変更。

↓

さらにキャスター/トレールも27°/ 108mm→26.0°/ 94mmと1°立てられた形になっているので、Uターン等のクイックな操作がしやすくなっているのではないかと思います。
さらにはブレーキ性能も大幅に向上。
ABSも加わり、リアには歴代初のディスクが採用されています。

↓

この車体構成の変化からは、操安性の良さに軽快性がプラスされた印象を受けますね。
なので、ポジションの違いを考えれば、恐らく2台は単にその外観だけではなく、
- STREETでは市街地で操縦性の良さを気軽に楽しむことができるかたちに。
- やや前傾ポジションで乗るCAFEでは、スポーティーな乗り味をしっかりと感じとることができるように。
味わいの違う2つ個性が、それぞれに与えられているのではないか思います。
変化を感じさせなずに「魅せる」進化
さらに目に見えない細部にも改良がくわえられ、知るにつけその随所に乗り味とルックスの美しさへのこだわりを感じることができます。
フレームを完全にリニューアル
フレームも従来のダブルクレードルフレームを継承しているわけですが、内容的には完全にリニューアルされたフレームになりました。

写真のように角断面のバックボーンと丸パイプのダウンチューブで構成されるクレームは、各部の必要剛性を新たに解析し、パイプの外径を変えることなく各部の肉厚を調整。
さらには、溶接のモリモリ感を最小限に抑え、高品質な外見にこだわったフレームとなっています。
エンジンはEURO4をクリアしながら操作性をUP
『美しいエンジンをつくる』をコンセプトに開発が進められたエンジン。
空冷773㏄のバーチカルツインエンジンはロングストロークの360°クランクを持ち、あの独特な鼓動感は新型においても健在の様です。
エンジンの外見は、あえて変化が感じられないように工夫されていますが、内部構造には大幅に手が加えられています。

数値的には、62N・mの最大トルクは変わらないものの、その発生回転数を2,500rpmから4,800rpmに引き上げ、フライホイールを重くすることで低中回転域のトルク感の力強さを演出。
また、最高出力は48psから52psへ4ps増強されていることから、新型のエンジンでは、押しの強く伸びやかな加速感を楽しむことができるのではないかと思います。
さらに、クラッチにはアシスト&スリッパークラッチを採用。

クラッチ操作を軽くし、急激なエンジンブレーキの際にもリアタイヤのホッピングを防ぐなど、使い勝手と安全性の両面に磨きがかけられたな内容に進化。
また、環境適応についてはO2センサーを追加して燃料の噴射を細密にコントロールし、触媒を改良することで厳しいEURO4の排出ガス規制に対応しています。

バーチカルツインのサウンドが新時代に響く
ちなみに、「バーチカルツインって何?」という人のためにお話しすると、それは「バーチカル」というのは「直立した」という形態を表す言葉。
それ自体は今でいう「パラレルツイン」と大差ないわけですが、

独特の外観を持つべべルギア駆動のカムシャフトと、360°クランクエンジンが、単にシリンダーが2本並んでいるだけでは得られない個性的なサウンドを奏でます。
筆者は初期のW800に試乗した経験がありますが、エンジンをかけると「るるるっ」と歌い始め、回転を上げていくと「わわわぁぁ」という力強いコーラスになっていく。
これにはかなり、うっとりとした気分になったのを覚えています。
もちろん、新型の音はまだ聞くことができませんが、恐らく新型W800のサウンドは、往年のライダーにとって懐かしい響きであることはもちろん、若い世代にとって耳新しい響きになるかもしれません。
現代の新車では国産唯一となったこのエンジン形式。
それだけに、「バーチカルツイン」は単なるパラレルとは区別され、もはや「W」のアイデンティティーとして次世代に受け継がれていくわけですね。
先代モデルと諸元を比較
先代モデルと数値を比較した場合に見えてくる進化の方向性とはどんなことなのか?
そのあたりは先代を含め3台の諸元の違いを見ればいろいろと想像も深まっていきますね。
| 2016年W800 FinalEdition |
W800 STREET |
W800 CAFE |
||
| 形式 | EBL-EJ800A | 2BL- EJ800B |
2BL- EJ800B |
|
| 全長× 全幅× 全高 (mm |
2,180× 790× 1,075 |
2,135× 925× 1,120 |
2,135× 825× 1,135 |
|
| 車両 重量 |
216kg | 221kg | 223kg | |
| 軸間距離 | 1,465mm | 1,465mm 1,465mm |
||
| 最低地上高 | 125mm | 130mm 130mm |
||
| シート高(mm) | 790 | 770 | 790 | |
| ハンドル角 (左/右) |
37°/ 37° | 37°/ 37° | ||
| 最小回転半径 | 2.7m | 2.7m | 2.7m | |
| キャスター /トレール |
27°/ 108mm | 26.0°/ 94mm |
26.0°/ 94mm | |
| ホイールトラベル | 前 | 130mm | 130mm | 130mm |
| 後 | 106mm | 107mm | 107mm | |
| タイヤサイズ | 前 | 100/90 -19M/ C 57H |
100/90-18M/C (56H) | |
| 後 | 130/80 -18M/ C 66H |
130/80-18M/C (66H) | ||
| ホイールサイズ | 前 | 19×2.15 | 18M/C×MT2.50 | |
| 後 | 18M/C× MT2.75 |
18M/C×MT3.00 | ||
| ブレーキ形式 | 前 | シングルディスク 300mm(外径) |
シングルディスク 320mm (外径) | |
| 後 | ドラム160mm(内径) | シングルディスク 270mm (外径) | ||
| エンジン種類/ 弁方式 |
空冷4ストローク並列2気筒 / SOHC4バルブ |
空冷4ストローク並列2気筒/SOHC4バルブ | ||
| 総排気量 | 773cm³ | 773cm³ | ||
| 内径×行程/圧縮比 | 77.0mm×83.0mm / 8.4:1 |
77.0mm×83.0mm/ 8.4:1 |
||
| 最高出力 | 48PS/6,500rpm | 52PS/6,500rpm | ||
| 最大トルク | 62N・m (6.3kgf・m) /2,500rpm |
62N・m (6.3kgf・m) /4,800rpm |
||
| 燃料消費率(km/L)(60km/h・国土交通省届出値) | 33km/L | 30.0km/L | ||
| 燃料タンク容量 | 14 L | 15L | ||
| メーカー希望小売価格 |
925,560円
|
993,600円 〔税込〕 |
1,112,400円〔税込〕 |
|
☆ 文中でお伝えしましたKawasakiアクセサリーコンフィギュレーターのリンクは、下記のリンクをクリックしてください。
W800 STREETはこちら、
W800 CAFEはこちらです。
映像参照元;カワサキモータースジャパン


