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新しくなってさらに人気のYZF-R25

2019年3月28日に待望の新型が発表されたヤマハのYZF-R25。

今回はマイナーチェンジということで、エンジンやフレームなどの基本部分の多くを先代から受け継いでいます。

しかし、今回変更された部分をしっかりと見ながらしばらく付き合っていくと、次第に今回のマイナーチェンジが単なる外装変更ではないことに気付かされていきました

今回は、新しくなったYZF-R25が、どう進化したのか?

先代モデルと比較しながら確かめてみたいと思います。

変わったのは「顔」だけじゃない

外観を比較していくと、リア周りのデザインは同じものですが、

サイドカウルにも細々としたデザインの変更が見て取れますね。

デビュー前は「先代のデザインの方がカッコいい」という意見ももSNS上に案件されましたが、いやいや、現車の印象は写真とはかなり違うものです。


R1やR6と同じく、M型エアスクープが設けられ、ライト周りもシャープに。

Rの遺伝子を正当に受け継ぐ「顔」は、すっきりと凛々しい印象です。

このM型ダクトには、上記モデルたちのように、エアクリーナーに繋がったラムエア機構はありません。

あくまでダミーではなく、走行風をラジエーターに送り込むためのものだとのこと。

また、先代ではハロゲンだったヘッドライトもLED2灯となり、


睨みを利かせた青白く鋭い眼光が、昼間でも高い視認性を確保しています。

その下で小金色に輝いているのが、新採用の37mmπの倒立フォーク。


この外見の中で、走りの質がこれまでとは違うことを最も主張している部分だと言えるでしょう。

外見的にはこれらの変化が大きく目立つところですが、今回のマイナーチェンジの真価はもっと感覚的な部分にありました。

ハンドル・タンクが「R」らしく進化

今回のマイナーチェンジで一番ポイントとなるのは、ライディングポジションの微妙な変化です。

先代YZF-R25のハンドルは、ご覧のようにトップブリッジ上にアップライトした形でマウントされていました。

これを新型では、トップブリッジの下側にハンドルをマウントして位置を22mm下げ、ハンドル幅を10mm広げています。

また、これに伴ってタンク形状も変更。

 

タンク前方に設けられたスリットが、以前よりもより「R」らしい雰囲気を作っています。

新型ではタンクキャップの位置を20mm下げながらも、容量は従来モデルと同量の14Lをキープ。

先代に試乗した記憶と比較すると、若干横幅が盛られている感じがあり、このおかげでニーグリップがしやすくなっているように感じました。

ちなみにシート高は従来通り780mm。


身長162㎝の私でも、しっかりと両足を接地させることができるので、とても安心感が高いですね。

先述の変更により、ハンドルやタンクの高さが下がり、若干前傾を加えたディメンションとなっているわけですが、跨ってみたポジションは実に自然なもの。

写真の中で最も注目していただきたいのは、腕の曲がり具合ですね。

確かに手の位置は下がっているのですが、前傾と言ってもさほどではなく、10mm増しているハンドル幅のおかげで車体のロールを抑えやすい気がしました。

車体の軽さもそれに貢献するところですが、ハンドル切れ角の多さもまた、取り回しの良さを感じさせているところだと思います。

リッターSSにはない250スポーツの楽しみどころ

若干前傾を増しながらも、楽なポジションをキープしている新型YZF-R25。

いよいよ市街地から高速道路、そしてワインディングへと繰り出してみます。

まず、イグニッションキーをONにすると、


新しくフル液晶となったメーターが起動。

内容はシンプルながらも、文字の大きさも程よい感じで視認性が高いのが好印象ですね。


今回からキルスイッチと一体になったスタータースイッチ。

これを手前に引き下ろすと、


180°クランクを持つ2気筒パラレルツインが目覚めました。

先述のように、エンジンは先代から引き継がれたもの。

その音は軽やかで、「トトトトトッ」と小気味よいパルス感のある音を響かせています。

最高出力 26kW(35PS)/12,000r/min
最大トルク 23N・m(2.3kgf・m)/10,000r/min

この諸元を見る限りでは、エンジンの回転を上げて引っ張るタイプのエンジンを想像する人も多いでしょう。

実際のところはというと、低速トルクにはグッと押し出すような太さはあまり感じません。

しかし、アクセルを開ければどの回転域からでも粘り強く加速して、スルルルルっとスピードを盛ることができる。

この使い勝手の良さと従順さが、大変フレンドリーな印象です。

前回、2018年型の試乗でも感じたことですが、このエンジンはどの回転域でギアをつないでいくかによって、様々な表情を見せてくれるのが面白いですね。

例えば、低い回転域をキープしてさっさとシフトアップしていけば、のんびりとした気分に対応した走りに。

また、高回転まで引っ張りながらギアをつないでいくと、メリハリのあるスポーティーなライディングを楽しむことができるという具合。

例えば最近SNSで、

「リッターマシンから今どきの250スポーツ に乗り換えるのって面白いの?」

という書き込みを散見します。

私も普段はリッターマシン(MT-10SP)に乗っているので、同じように走らせようとすれば、やはりどうしてもエンジンン小ささを確かに感じるところはありました。

しかし、割と大味な右手の加減でも、走りの表情に変化を持たせることができること。

そして、エンジンを下から上までキッチリ使い切れるところなどには、大排気にはない気軽な楽しさを感じますね。

なので、実際に試乗をしての感想として

『エンジンの小ささ故に、「走らせ方の工夫をめいっぱい愉しめる」ココがYZF-R25のオイシイところですよ。』

ということを、こうしたSNSの書き込みに対する回答とすれば大かた間違いではないと思います。

また、当然と言えば当然ですが、リッター乗りからして何よりうらやましいところは燃費がいいことですね。


ヤマハのバイクアプリ「RevNote」で満タン計測をしたところ、


平均燃費はご覧の通り。

ちなみにメーカーが公表する1名乗車時の燃費は、27.2km/Lです。

今回259㎞ほどの試乗でしたが、市街地・高速・ワインディング、さらには長々と続く渋滞を経験しながらのこの燃費。

うちのリッターマシンが逆立ちしても達成できない数値に思わず感動してしまいます。(笑)

大きな差を生む微妙な変化

実は上記の記事の中でもご紹介していたのですが、

今回のマイナーチェンジは、空力性能の向上を目指したもの。

サイドカウルにウイングような形状を持たせているのもそのためですが、低く構えているように見えるフロントマスクはスクリーンを立たせ、その上端を10mm上げています。

また、先述の通り、ハンドル位置を22mm下げた上で、タンクはその高さを20mm低くしたものに変更。

このおかげで、ライダーの頭の位置は先代より若干下がっているんです。

諸元上の数値だけを見ると、これらはほんのわずかな差にしか見えないのですが、

高速道路を走らせたとき、今回のマイナーチェンジの意図がどういうものなのをしっかりと実感することができました。

正直、サイドカウルの形状の変化まではあまり体感できなかったのですが、立ちが強くなったスクリーンは走行風をしっかりと上方に跳ね上げてくれているのがわかります。

このため、ツーリングで想定される高速常用域では、ライダーに当たる走行風を穏やかなものにしてくれるものであることが実感できますね。

そして恐らくサーキットでライダーがしっかりと伏せれば、トップスピードの盛り増しにつながるであろうことも予見できました。

その後、高速を降りてワインディングを少々嗜んでみましたが、わずかに10mm広がったハンドル幅も、車体のロールを抑えやすくしていることがわかります。


そして感心したのは、新採用の倒立フォーク。

三又やトップブリッジの形状も最適化されたということで、フロント周りが先代よりも明らかにしっかりとした感覚に満ちているのを確認できました。

元々コントローラブルなYZF-R25の車体。

ですが、新型ではこれまで以上に様々なコーナーのアングルに臆することなくフィットさせることが容易。

これは恐らくビギナーにとっての安心感になると思いますし、ベテランライダーにとっても、満足のゆく走りを存分に実現させられるものになったのだと思います。

今回はメーカーも「マイナーチェンジ」と言っている通り、確かに外見上の変化は大きく感じないかもしれません。

しかし、走ってみて感じる変化は、「マイナーチェンジ」という言葉以上に大きなもの。

「チューニング」・「味付け」など、普段何気なく使われているバイク用語ですが、今回はその意味と絶妙さを改めて確認させられたような思いがします。

「’80年代の四つ角」を思い出す人気ぶり

新型YZF-R25は既にかなりの数のバックオーダーを抱えるほどの人気ぶりだそうです。

それを裏付けるように、試乗中も対向車線を走る新しいYZF-R25のライダーから何度かYaeh!(ヤエー!)を受けました。


嬉しかったなぁ、同じ型同じ色のYZF-R25ライダーからのこの「ヤエー!」↑

’80年代のバイクブーム直撃世代の私。

「信号待ちをしていると、売れ筋のバイクで四つ角が埋まる」

というのはその頃よくあったことですが、にわかに当時を思い出してうれしくなりました。

お伝えしているように新型YZF-R25は、スポーツバイクの楽しみ方をギュッと凝縮したようなキャラクターの250スポーツバイク。

ゆえにベテランライダーも楽しめるわけですが、是非ともこれは、これからバイクライフを志す若い世代にこそ、に出会って欲しい一台。

「とりあえずYaeh!してみたい」

そんな願いはもちろん、望めばサーキットデビューまで、新型YZF-R25は若い夢を幅広く叶えてくれる相棒になってくれると思います。

試乗車・レンタルで新型YZF-R25を体感しよう!

今月になってに新たに新型YZF-R3の発売日が発表となりました。

YZF-R3にはラジアルタイヤが標準で装備されていることから、マイナーチェンジのおいしい部分をさらに堪能させてくれるのではないかと思います。

そんなR3の配備にはもう少し時間がかかりそうですが、YZF-R25なら既に試乗車を配備しているショップも増えてきているようです。

こちらでお近くの試乗車配備店を検索してみてくださいね。

またじっくりと試したいなら、レンタルで試すという手もありますよ。

ヤマハバイクレンタル」もおすすめです。

ぜひ、実車の感覚で本文の内容の答え合わせをしてみてくださいね。

2019年型YZF-R25諸元

認定型式/原動機打刻型式 2BK-RG43J/G402E
全長/全幅/全高 2,090mm/730mm/1,140mm
シート高 780mm
軸間距離 1,380mm
最低地上高 160mm
車両重量 167kg〈170kg〉
燃料消費率 国土交通省届出値
定地燃費値
37.7km/L(60km/h)
2名乗車時
WMTCモード値 27.2km/L
(クラス3, サブクラス3-2)
1名乗車時
原動機種類 水冷・4ストローク
・DOHC・4バルブ
気筒数配列 直列, 2気筒
総排気量 249cm3
内径×行程 60.0mm×44.1mm
圧縮比 11.6:1
最高出力 26kW(35PS)
/12,000r/min
最大トルク 23N・m(2.3kgf・m)
/10,000r/min
エンジンオイル容量 2.40L
燃料タンク容量 14L
(無鉛レギュラーガソリン指定)
1次減速比/2次減速比 3.043/3.071
フレーム形式 ダイヤモンド
キャスター/トレール 25°00′/95mm
タイヤサイズ(前/後) 110/70-17M/C(54S)
(チューブレス)/140/70-17M/C(66S)
(チューブレス)
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ LED/LED
乗車定員 2名

諸元参照元;ヤマハ発動機/YZF-R25価格・仕様
車両協力;ヤマハ発動機販売株式会社




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