
パテント(特許)も色々なものがあります。
パテント(特許)の情報を追いかけていると新車の情報が分かってきたり、各企業の最新の研究内容が分かったりします。
例えば、Honda(ホンダ)のCBR1000RR-Rのウイングレット構造も特許図からわかってきた部分がありました。
Kawasaki(カワサキ)だと電動バイクの特許が出願されて、実際に250ccクラスの電動スポーツバイクがまだコンセプトではありますが登場しています。
かなり先の未来の研究内容も技術的な抽出ができた暁には特許出願したりします。
こんな空飛ぶバイクはすぐに量産されることは無いのですが、技術を守るために特許出願するんですね。
そんな中、今回は一風変わったパテント(特許)がホンダから出願されましたので、見てみたいと思います。
ホンダの特許は珍しいサイドスタンドの特許。
早速詳細を見ていきましょう。
お!
懐かしのズーマーがベース車両ですね。
どこに特許要素があるのでしょうか?
実は上図のようなサイドスタンドに特許があります。
スプリング付きの3セクションテレスコピックサイドスタンドなんです。
見ての通りピンを組み合わせた3段階の伸縮サイドスタンド。
これまでのように畳んだりする動作ではなくピン押し下げながら後ろへ押すことでサイドスタンドが伸びるというシステム。
スタンドをたたむときにはピンを前方に押し出すわけですね。
面白い機構なのは分かります。
ただ現状のサイドスタンドに不満があるかというと、、、そこまで無いですよね。
またサイドスタンドは車両重量をしっかりと支えなければいけませんので、シンプルで強固な機構であることが望ましいです。
今回の機構だとペグの部分の強度が持たなかったりペグが通る溝やスプリングの間に異物などが入ったり挟まったりするとトラブルの基にになりますよね。
当然機構が複雑な分、コストも高いでしょう。
要はこのように技術的には特許出願するけど、使えるのかこれ?という特許も存在するわけですね。
サイドスタンド系の特許だとBMWの充電可能サイドスタンドなどの方が実用化された時のメリットが大きいと思います。
いかがだったでしょうか?
サイドスタンドという細かい部品にまで踏み込んだ特許を見てみました。
実際に実用化が難しそうな内容でしたが、二輪車は多くの方が知恵を絞り開発されていることが良く分かりますね。
今一度開発され世に出た愛車を眺めながら機能美を味わってみましょう。