ヤマハMio Gear Sが進化、東南アジア市場のスクーター事情を林道女子が読み解く
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ヤマハMio Gear Sが進化、東南アジア市場のスクーター事情を林道女子が読み解く

ヤマハがフィリピンでMio Gear Sの更新版を発表しました。日本ではあまり馴染みのない車名ですが、東南アジアのヤマハスクーター事情を知ると、私たちが乗っている国内モデルの位置づけも見えてきます。今回は林道とアドベンチャーが主戦場の私が、あえて「足としてのスクーター」という視点でMio Gear SとライバルのHonda BeAT/Clickあたりを比較してみます。日本人ライダーが現地でレンタルする時の選び方にも繋がる話なので、海外ツーリングを考えている方にも役立つはずです。スペックの読み方、価格感、用途別の判定まで、率直に書いていきます。

Mio Gear Sとライバル勢のスペックを並べてみる

まず数字を整理します。ヤマハMio Gear Sは125ccクラスのアーバンスクーターで、ブルーコアエンジンを搭載し、フィリピン市場での実用燃費は55km/L前後と言われています。車重は約97kg、シート高は約760mmあたりが目安です。ライバルとなるHonda BeAT(110cc)は車重約94kg、Honda Click 125iが約113kg、Suzuki Skydrive Sportが約103kg。クラスとしてはMio Gear Sがちょうど中間にいる印象です。

私はWR250R(約134kg)とTénéré 700(約204kg)に乗っていますが、林道で取り回すWRの軽さを基準にすると、100kg前後のスクーターは「歩くようにUターンできる」レベルです。フィリピンのような渋滞の多い都市部では、この10kg差が肩の疲労を大きく変えます。

Mio Gear Sの注目点は、ストレージ容量とフックの数。現地では買い物カゴを下げて走るのが日常で、そこにヤマハは明確に応えています。タイヤサイズは前後12インチで、段差越えはホイール径の小ささから素直とは言えませんが、街乗り想定なら十分です。(出典: https://news.google.com/rss/articles/CBMihgFBVV95cUxOYl9JVHRVeG1yaFBHY1ZEX2h4V29JSzRlUDhUdWRlNXhxQlo4WFprUG5PNGF3TnBqMFZaaktNV0lOMFR3bmFqMEg4NzFCeWtJRVZnZVZhejhyaFNleWtNZldaZFB1SWUxNnBVLURoMUNma3hxbEpwcGNDQkZyQkNIcHBlV1h3UdIBjgFBVV95cUxPYkpPQWVzbUVwSGtwMFZuMUZJdnBxcnRIMUJZb091WXJHTXh1emd4RUIyeUtGcmFGa1NETndfR3N3Z3RnZFduUXR6Mkp6dnE4bnFmZnJHWW9wSlVxdVRKVGVOYWVvZWhBOGFON1k1eFhhdzJ6blZiMWRjbVFOaWh5RXhtTGNXSVRSTWNOVW5B?oc=5 )

エンジン特性とフィーリング、Yamahaの「軽さ」哲学はここでも生きる

Mio Gear Sに積まれるブルーコアエンジンは、低中速トルクを重視したセッティングです。最高出力よりも、信号スタートでの初動の素直さに振っている印象で、これはヤマハ全体に共通する哲学だと感じます。私のセロー250も、WR250Rも、Ténéré 700も、エンジン特性は違えどスロットルを開けた瞬間の「予想通りに前に出る感じ」が共通しています。

対するHonda Click 125iはeSPエンジンで、こちらは伸びの良さと燃費でアピール。Suzuki勢はやや古い設計が残っていて、加速の角が立たない代わりに荷物満載でも粘る味付けです。

スクーターのCVTは、乗り手の体重で変速タイミングが変わります。私は装備込みで60kgちょっとですが、現地の小柄なライダーを想定したセッティングだと、日本人男性が乗るとやや回りすぎる傾向があります。Mio Gear Sはこのあたり、最新の見直しで中間加速の繋がりを改善したと現地報道は伝えています。

実走できていないので断定は避けますが、ヤマハのスクーターは歴代「軽く感じさせる」のが上手いブランドです。セローを2台乗り継いだ私から見ても、車重の数字以上に身軽に感じさせる味付けは健在でしょう。林道帰りに足で乗る原付二種を選ぶなら、私は迷わずヤマハを取ります。

価格と維持費、東南アジア基準で見ると日本のスクーターは高い

Mio Gear Sの現地価格は約85,000〜90,000ペソ(日本円で約22万〜24万円)とされています。Honda BeATが約78,000ペソ、Click 125iが約87,000ペソですから、ヤマハは中間〜やや上のポジション。

日本でアクシスZやシグナスグリファスを買うと20万〜35万円台ですから、価格感は実は近いんです。ただし維持費は別物で、フィリピンでは登録費・保険・税金が合わせて年間1万円程度に収まることもあります。日本だと自賠責と任意保険、税金、駐輪場代を含めれば年間3〜5万円は見ておきたいところ。

燃費については、Mio Gear Sの55km/Lというカタログ値は、私のTénéré 700の街乗り22km/Lと比べると倍以上。林道ツーリングの前後でガソリン代がかさむ私にとって、街乗り用にこれ一台あれば財布が助かるなと素直に思います。

メンテナンス面では、東南アジア向けスクーターは部品供給が潤沢で、現地工賃も安価です。日本に並行輸入された場合は逆で、部品取り寄せに時間がかかるので、もし「Mio Gear Sを日本で乗りたい」と考える方は、その点を覚悟する必要があります。私だったら維持の手間を考えて、国内正規のアクシスZを選ぶ判断になりそうです。

用途別おすすめ判定、誰がどれを選ぶべきか

用途で割り切って判定します。まず「都市部の通勤で雨でも走る」人。これはMio Gear Sが第一候補です。フロアが広く、雨具を畳んで足元に置けるレイアウトが秀逸。125ccクラスで車体が軽いので、混雑路でのすり抜けや小回りも気楽です。

次に「家族の足兼買い物用」。これはHonda Click 125iの方が荷物積載と航続距離で優ります。シート下容量がやや大きく、ガソリンタンクも余裕があります。

「初めての二輪、足つき重視」の方には、シート高760mm前後のMio Gear Sがちょうど良いはずです。私は身長162cmで、セロー250(シート高830mm)で両足母指球が届く程度でしたが、760mmなら確実にベタ足です。足つきは安心感に直結するので、初心者ほど数字を妥協してはいけません。

「海外ツーリングのレンタル候補」として考えるなら、現地で台数が出ているモデルを選ぶのが鉄則です。フィリピンならMio Gear SもClickも豊富にあり、万一の故障時に代車もすぐ出ます。私はTénéré 700で長距離を走るとき必ずヘルメット内通信を使いますが、スクーター旅でもインカム同伴は強くおすすめします。後ろのタンデマーと意思疎通できるだけで疲労がまるで違うんです。

「林道に持ち込みたい」人は、悪いことは言いません、素直にオフロード車を選びましょう。12インチホイールのスクーターで未舗装路はリスクが高すぎます。

総合判定、Mio Gear Sは「街の相棒」として完成度が高い

総合的に見て、Mio Gear Sは「街乗りに特化した完成度の高いコミューター」です。林道女子の私が言うのも変な話ですが、オフロード一辺倒の生活をしていると、街中での足の重要性を痛感します。Ténéré 700でコンビニに行くのは正直しんどい。WR250Rもシート高が高くて、買い物袋を抱えて乗ると不安定です。

そういう「日常の隙間」を埋める一台として、Mio Gear Sのコンセプトはとても理にかなっています。価格、燃費、取り回しのバランスが良く、ヤマハらしい「軽さの演出」も期待できる。日本での販売予定は今のところアナウンスされていませんが、もし国内で似たコンセプトのモデルが出るなら、私は本気でガレージの3台目を検討するでしょう。

ライバルのHonda Click 125iは積載と航続で勝りますが、走りの軽快感ではMio Gear Sに軍配が上がる、というのが現地レビューの大方の見立てです。スクーター選びは「何を諦めるか」の選択でもあるので、自分の使い方を一度棚卸ししてから店頭に向かうのが結局は近道だと思います。

転倒時の被害という観点では、車重100kg前後のスクーターは引き起こしが楽で、リカバリーしやすいのも大きな利点。フィジカル面の安心感は、長く乗り続けるためのファクターです。

まとめ

Mio Gear Sは、東南アジアの都市生活に最適化されたヤマハの実用スクーターです。日本市場には直接入ってきませんが、ヤマハの「軽さ」「扱いやすさ」というブランド哲学が末端のコミューターまで貫かれていることが、改めて確認できる一台でした。判定としては、都市通勤・初めての二輪・現地ツーリングのレンタル候補にはMio Gear S、積載と航続を取るならHonda Click 125iです。気になった方は、フィリピン旅行の際にレンタル店をのぞいてみてください。実車に触れると、カタログでは伝わらないヤマハスクーターの軽快さが体感できます。国内派の方は、近いキャラクターのアクシスZを試乗してみるのも良い入口です。次回は私の本業、林道装備の話に戻ります。




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