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車では適用が進んできたHUD(ヘッドアップディスプレイ)がバイクにも来る!?
これまでも四輪の世界では適用が進んでいたHUD(ヘッドアップディスプレイ)。
二輪ではヘルメットに付加するパターンがいくつか見られていました。
2016年にBMWが公開したヘルメット内ディスプレイは私も見たことがあるのですが、実はけっこう視認しにくかったりします笑
ドランゴンボールのスカウターみたいでかっこいいんですが、本当に目のすぐ前に投影されたメッセージや映像を見るというのはなかなか難しい。
目線を路面や遠くに移せばディスプレイの画は邪魔ですし、ディスプレイの画を見ようとすると運転に必要な情報が得られないということになります。
やはり四輪のようにフロントガラスに投影して見せたりする方が視線や深度の移動が少なく見やすいんですよね。
それならば二輪でもフロントスクリーンに投影してみますか?というのが今回の特許です。
Hondaが出した答えはフロントスクリーン投影+タッチ操作!
それでは今回Hondaから出された、
”フロントスクリーン投影&タッチ操作”のヘッドマウントディスプレイを見てみましょう!
先日公開されて巨大なTFTメーターとApple Carplayが搭載されたアフリカツインに早くもフロントディスプレイ投影の機構が載っています。
確かにこれは高さ的に見やすそう。
逆に路面の状態がきちんと確認できるかは不安な部分もありますね笑
メーター周りがゴージャスすぎて元々見れていた情報がなくなってしまうのが本末転倒です苦笑
ただの大きなフロントスクリーン投影型のディスプレイというわけではなく、タッチ操作できるのがとても面白いです。
ディスプレイ裏から投影し、おそらく透明もしくは透明に近いタッチセンサーをディスプレイの表面に設置しあたかもスマホの画面のように扱えるというものです。
操作のイメージ的にはとても便利そうです。
しかしながら二輪の場合はハンドルマウントされたスイッチで操作できた方が良いかもしれませんね。
フロントスクリーンに投影されたスマホのようにタッチ操作もできる機構を追加するならば、防水スマホをフロントディスプレイにマウントする方が良いかもしれません笑
もちろん対象はアフリカツインだけではなく様々なモデルへの適用を考慮しているようです。
実用化、市販化の可能性は?
特許が出された技術や機能がすべて実用化、市販化されるわけではないのですが、今回の特許は比較的現実味のあるものです。
最近の最新モデルのディスプレイやメーターはどんどん大型化していますし、多機能化しています。
本当にきれいになっています。
この特許の実用化のカギは”映像を投影する”ことで得られるメリットの大きさがハードルに打ち勝てるか?に尽きると思います。
現状は、投影された画は意外に見にくい。。。そして投影するための機構のコストや、プロジェクターの熱や耐久性の問題など、泥臭いことを考えれば実は課題は多いと考えられます。
とは言え、Hondaには(もちろんYamahaもKawasakiもSuzukiも)世界もバイク乗りがあっと驚くようなライディング体験を提供できる新しいHUDの実現に向けて頑張ってもらいたいです。