目次
あなたの愛車、最近調子はいかがですか?
バイクはオーナーが乗り込むほどに体になじむ稀有な乗り物ですが、
いくら最初の状態がよくてもそのまま乗りっぱなしでは、
コンディションの悪化で十分な性能を発揮することはできません。
「僕も歳を取ってそれなりの経済力ができたし、メンテナンスはショップに任せて…」
という考え方もアリですが、
いざという時に愛車の状態を知っておくのは非常に有意義なことです。
大切な愛車を存分に楽しむことが出来るよう、メンテナンスを覚えてみませんか?
バイクの基本メンテナンスはハードル低め! ポイントを押さえて実践を!
他の乗り物と比較した場合、バイクのメンテナンスポイントはさほど多くありません。
自動車であればかなり多くの点検が必要になりますが、バイクの場合は4つで事足ります。
整備初心者でも簡単に行えるメンテナンスポイントは、以下の通りです。
・タイヤの空気圧チェックなどのメンテナンス
・オイル交換などのメンテナンス
・ランプ交換やバッテリーチェックなどの電装系メンテナンス
・チェーン交換などのメンテナンス
普段から最低限この4つを押さえておけば、よほどの事がない限り安心して乗り続けることが出来ます。
エンジン分解によるオーバーホールや、スイングアームの交換などはかなりの労力が伴う作業ですが、
自分で出来る範囲のメンテナンス技術を習得しておくことは出先での思わぬトラブルへの対処能力を身につけることができます。
「転ばぬ先の杖」という言葉通り、愛車のケアとしてチャレンジしてみましょう!
タイヤはもっとも手軽に出来るメンテナンスポイント! こまめなチェックが重要!
バイクは2本のタイヤで全ての車重を支える乗り物です。
全ての重量がかかる箇所なので、乗り手が想像しているよりも遥かに早いスピードで空気が抜け、
その影響はグリップ力や燃費に顕著に現れてきます。
給油の際にGSで空気圧チェッカーを借り、定期的に空気の補充を行うだけでもかなりの違いが出ます。
給油と同時に行うのであれば無料ですし、やらない手はないと言ってもよいでしょう。
同時にエアバルブの劣化やブレーキディスクのチェックも行えば、
トラブルの早期発見につながり安全性を高めることにも繋がります。
センタースタンドがあるバイクであれば、センタースタンドを使用してタイヤを浮かせ、
手で回してホイールベアリングの状態確認を併せて行うとより効果的です。
エンジンのコンディション維持の必須事項! オイル交換は定期的に!
日本のバイクはかなり耐久性が高く設計されていることは皆さんもご存知の通りですが、
エンジンの調子が走行性能に直結するバイクの場合、
「調子を落とさないためのメンテナンス」が重要です。
そのためにもっとも簡単に出来るのが定期的なオイル交換です。
オイル交換は通常、走行距離3,000kmまたは前回の交換から半年が経過した時点で行うのが理想で、
どちらか先に到達した時点で交換することを推奨します。
この費用と手間を惜しまなければ長期間良好なパフォーマンスを発揮できるのは大きな魅力と言えます。
出来るだけ高品質のオイルを使用するのがポイントで、ネットのレビュー投稿などを参考に選ぶのもよい方法です。
もし事情あって前回の交換から長期間間隔が開いてしまった場合は、
バーゲン品の安価なオイルを入れて十分にアイドリングを行った後、
そのまま排出してスラッジを出し切ってしまうとよいでしょう。
その後にメインのオイルを補充し、5分程度のアイドリングを行えばしっかりなじみます。
オイルフィルターの交換基準は2回に1回程度で、
ハイスペックがウリのSSやリッターマシンの場合は毎回セットで行うのがベストです。
始動性がイマイチと感じている方は、ここで併せてプラグ交換も行っておくと手間が省けて原因が特定しやすくなります。
Web通販ならベストセラーの人気オイルも格安で手に入ります!
電装系を見落としていませんか? バッテリーの電圧や玉切れチェックを定期的に!
2007年の排出ガス規制強化以降、多くのバイクがFI搭載を余儀なくされたのは記憶に新しいところです。
搭載される電子デバイスなども一昔前よりも格段に進歩しており、
その影響でバッテリー自体への負荷もかなり大きくなっています。
現行モデルの多くはバッテリーの電圧低下が始動性やライトの光量に直結するため、普段のチェックが重要と言えます。
とは言ってもさほど大仰なことではなく、バッテリーのメーカー・品番を確認してネットで詳細を調べれば、
適切な数値を簡単に知ることが出来ます。
それを控えてカー用品店などで無料の電圧チェッカーでチェックすれば、
現在のバッテリーの状態を正確に知ることが可能です。
夜間走行で光量が若干弱まった気がする、という方は、ランプ交換の前にバッテリーを疑ってみることをおすすめいたします。
カー用品店であれば、合わせてヘッドライト・ウインカーの交換用ランプも合わせて購入しておけば憂いなしです。
1度買えば長く使える代物なのでしっかりとした充電器を選びましょう。
愛車を手放す前に必ず一度は乗れ! 実走によって最終チェックを!
最近はメンテナンスフリーのシャフトドライブを採用したバイクも増えていますが、
多くのバイクは駆動系がチェーンドライブを採用しています。
チェーンの劣化は走行性能・シフトコントロール・安全性に直結する重要ポイントですので、
こまめに気を配りたいポイントのひとつです。
日常的にバイクを走らせている方は、チェーンの汚れを落としながらフリクションもチェックしておきましょう。
特に近々買い替え・乗り換えを検討されている方の場合、
査定スタッフはチェーンの錆やルーブの塗り具合などでオーナーの知識・技量を判断することもあります。
チェーンが小石などを巻き込んで汚かったり、
ダラリと緩んだ状態では買い叩きの材料にされてしまう可能性も高くなりますので、
定期的にクリーニングを行っておきましょう。
現在はネット通販などで専用のチェーンクリーナーが安価で販売されていますので、
それらを購入するとチェーンブラシなどもセットでついてくることが多く、おすすめです。
外側・内側のプレートやブッシュを目視で確認しながら、満遍なくクリーナーをつけて丁寧に磨いてください。
一通り洗浄が終わればルーブの注油に入り、
外側プレートの間と内側プレートのローラー部に注油を行っていきます。
この2箇所に注油することで磨耗軽減とチェーンからの騒音を防ぐ効果が得られ、
結果的にチェーンの寿命が長くなります。
締めはルーブを適量つけたウエスでのグリスアップで、チェーンに油膜を張ることで全体を保護し、
余分なルーブを除去することが出来ます。
その後はチェーンの張り具合を確認し、適度な張り具合になるように調整すればOKです。
丁寧にメンテナンスを実践すれば、1年経過しても十分な耐久性を保つことができ、
ギアチェンジなども快適に行える状態を維持できます。
おなじみのこいつでしっかりチェーンケア!
まとめ
いずれのポイントも、普段私たちが乗りながらでも簡単に行えるものなのが印象的ですね。
まとまった時間を作ることは難しくても、
ひとつひとつを取れば短時間で可能というのは日常の足にバイクを使用している方にも嬉しいポイントです。
特にチェーンのメンテナンスは走行時の快適性にもつながりますので、
積極的に行って走行性能と快適性の維持につとめましょう。
スプロケットの耐久性も向上しますので、
維持費・整備費でお悩みの方はこれらからステップアップされてみてはいかがでしょうか?