この夏、バイク+鉄道のコラボで千葉のツーリングが盛り上がる予定!
Googleイチオシ記事




令和のツーリングは千葉が熱い!

モーターサイクルナビゲーターをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。

編集長の山本です。

さて、皆さんはツーリングで房総半島を周られたことはありますか?

きっと関東一圏の方なら、恐らく一度は回られているのではないかと思います。

アクアラインが640円(軽自動車等)に抑えられたこともあって、千葉で大学生だった30ウン年前を思えば、相当にツーリングしやすい環境になったなと行くたびに思いますね。

身近なツーリング先として今、大いに見直されている千葉県の房総半島。

実はそんな千葉のツーリングシーンが、もっともっといい形に大化けする予定です。

さて何がどうなっていくのか?

今回は、バイクツーリングに関する房総半島の素晴らしい計画についてお話していきますよ。

うらやましいぞ、隼トレイン!

ところでみなさん、下の写真の列車、なんだかわかりますか?


映像協力;若桜鉄道様 公式HP-「観光列車」より

そうです、これは鳥取県を走る若桜(わかさ)鉄道の隼トレイン。

鉄人や隼乗りのみならず、非常に有名な列車ですね。

若桜鉄道の「隼駅」では、月間ミスターバイク誌が2008年に「毎年8月8日を『隼の日』として「隼駅」に集まろう!」と始まった『隼祭り』があります。

最近は隼乗りだけでなく、メーカーであるSUZUKIや鉄道会社、そして地元行政も巻き込んで大きく発展。

昨年(2018年)には2,000台もの参加者が訪れました。

地元の方々も、その賑わいを歓迎してくださるようになり、バイクによる町おこしイベントの成功例としても広く知られて注目を集めているイベントです。

毎年一般紙でもニュースになりますが、これを聞くたびに隼乗りの方がうらやましくなりますね。

是非これからも続けて欲しいと思います。

でもしかし、関西や中国・山陽地域の方以外からだと鳥取って遠くないですか?

それに、隼乗りじゃなくても楽しめるような、こういうお祭りがあったら行きたいですよねぇ。

しかも、それが千葉だったら?

東日本の方、ちょっとワクワクしませんか?

「ローカル線+バイク」で千葉が大いに盛り上がる予定

実はこの夏、千葉に走るんですよ、「バイクトレイン」が!

「い鉄」にバイクトレインが走る!

バイクトレインが走るのは、千葉県中央部の山里から外房の海町27㎞間をつなぐ『いすみ鉄道』(通称「い鉄」)。

アクアラインを使えば、都心からその沿線には約1時間半くらいでたどり着くことができるのですが、同じ関東とは思えないこのローカルな景色。

バイクと一緒にこの景色を撮れば、インスタ映えもバッチリです。

「走れ!バイクトレイン」の概要

そもそも「バイクトレインって何?」ということなのですが、

これは、一般社団法人「Peace Maker(ピースメーカー)」と、サイクリスト団体「外房サイクルサポーターズ」が、いすみ鉄道と協働で開催する、

というイベント。

「バイク+自転車(←バイクとして総称)+鉄道」

という異色のコラボで、千葉をツーリングの聖地にしようという壮大なプロジェクトのキックオフイベントの記念列車です。

「バイクトレイン」が走るのは、2019年7月14日。

乗車の、予約方法についてはこの稿の中で後程お伝えすることにして、まずは内容をお話しますね。

スケジュールとしては、いすみ鉄道の大多喜駅に9:00集合。

参加者はこの駅で10:04分からバイクトレインに乗り込みます。

車内では、地元のPRや「ピースメーカー」と「外房サイクルサポーターズ」が今後主催するツーリングイベントの告知が行われ、複数のバイク誌や地元TV局も取材に来る予定。

バイクトレインの車両には、イベント用に運行されている貸し切りのランチ列車が充当されるのですが、


いすみ鉄道HP-レストラン列車より

車内ではお昼を迎える大原駅で、千葉・大多喜と秩父ツーリングではおなじみの、ライダースカフェBIGONEのハンバーガーを食べることができるんです。


本場ロサンゼルスでさんざんハンバーガーを食べてきた私ですが、どのこのバーガーもこのBIGONEバーガーのおいしさにはかないません。

定員は40名とプラチナチケットになる可能性大。

ただ、予約がいっぱいで列車に乗ることができなくても、大丈夫。


出発駅の大多喜駅ではBIGONEのキッチンカーも出動しているので、このステーキの様なハンバーガーを駅前でゆっくりとほうばることができます。

また、12:18分ごろにバイクトレインは一度大多喜に戻ってくるのですが、その後の上総東-大原間の線路と並走する区間では、ちょっとしたうれしいことがあるかもしれません。

詳細はまだ内緒、ということですが、その内容は本文を読み進めていくとわかりますよ。

とにかく普段、沿線をバイクで走ったことのある人でも、その車窓から見る千葉の風景は、いつものツーリングで見慣れた風景とはひと味もふた味も違って見えるはず。

これはなかなか面白いショートトリップになりそうです。

列車に「ヤエーっ!」ってしてみない?

例えば、皆さんはツーリング先で「ヤエー!」ってしたりされたりしたことありますか?

私は、嬉しそうにヤエーしてくる人を見ると和む派なので、できるだけヤエーを返すようにしています。

たまに、道のわきで地元のちっちゃな子がバイクに向かって手を振ってくれたり。

これってとっても嬉しいですよね。

こういう光景こそ「バイクの町」って感じがします。

地元商工会の人たちが国や行政を巻き込んだ形で、街をバイクのツーリング先として誘致する町おこし活動は、これまでもいくつかの地方村町に見られる動き。

バイク+いすみ鉄道というコラボしたのはその一環なんです。

今回、イベント列車として走るバイクトレインですが、イベント後も「い鉄」は通常の営業の中で「バイク+町おこし」に協力してくれます。

例えば、沿線で列車遭遇したら迷わず列車に向かってヤエーしてみてください。

列車がホーンを鳴らしてちゃんと「ヤエっー!」を返してくれるんですよ。

そもそも、ローカル線の「い鉄」は、ほぼほぼ一時間に一本の運行。

なので、「幸せの黄色い列車」あるいは「ラッキートレイン」とも呼ばれているんですね。

並走する道路や踏切で遭遇できる確率はかなり低いので、たまにしか会えないはずの「い鉄」の車両に出会えてラッキー。

しかも、列車に「ヤエーっ!」てしたらホーンで返してくれるのって、ちょっとホッコリしませんか?

『そこに行ったバイク乗りの誰もが目に見える形で、街の歓迎を感じながらホッコリできるようにする。』

「い鉄」がバイクとコラボする一番の狙いがそれなんです。

一方で、いすみ鉄道は危機的な赤字からチャレンジングな試みで再建に挑む姿勢が財界からも注目を集めている鉄道会社。

様々な規制や制約の中で数々の調整を重ね、町ぐるみのライダーの歓迎を『見える化』するために、「い鉄」がもう一肌脱いで挑戦してくれるんです。

例えば人を応援すると、その後何かいいことが起きるかもしれないような、ちょっといい気持になったりすることってないですか?

「い鉄」に、頑張れ!と手を振ってみたら、そんなホンワカした気持ちになれるかもしれませんよ。


7月14日の「走れ!バイクトレイン」では沿道でこういう光景がいられるかもです。

バイクトレインの乗車予約方法

バイクトレインの予約方法をお知らせします!

  • 開催日

2019年7月14日

  • 開催場所

いすみ鉄道 大多喜駅

  • 集合時間

9:00 大多喜駅集合

  • 参加者募集

バイクトレインご乗車いただける人数は40名(定員になり次第終了)。

参加資格として、当日オートバイ&自転車で来れるライダー&サイクリストさんに限ります。

  • 参加費

3,500円(昼食・おやつ・記念品・記念切符などを含みます。)

  • 参加申し込み方法

バイクトレインご乗車のご希望はメール及び電話にてお申込みいただけます。

代金の振り込み完了後に受付完了

 メールでのお申込みは、info@club-bigone.tvまで「バイクトレイン申し込み」と明記の上、メールしてください。

 電話でのお申込みは、ClubBIGONE大多喜店(043-308-8012)に「バイクトレイン参加申し込み」とお伝えください。

参加の申し込みを受け付けましたら参加費の振込先をお知らせいたします。

 ※受付後は開催日の3日前、7月11日までに指定の振込先へお振込みをお願いいたします。

バイクトレインを考えたのはこんな人たち

バイクトレインの発起人となる「ピースメーカー」は、ライダースカフェBIGONEのオーナー道家尚巳さんが、今年新たに立ち上げた法人。


道家尚巳さん↑

道家さんは、主催するFecebook上のグループのメンバーと共に、毎年11月3日に児童虐待防止の啓蒙するツーリング、「オレンジライダーズ」を開催しています。

この「オレンジライダーズ」は、児童虐待防止のシンボルカラーであるオレンジを身にまとい、数班に分かれて県内各地の児童養護施設を訪問するツーリング。

毎年12月23日には、全員がサンタやトナカイに扮して、施設の子どもたちと楽しい時間を共有する『サンタライダース』の活動を10年も行ってきました。

今では彼らの真剣な姿勢が行政にも認められ、オレンジライダースは千葉県・市の児童福祉当局による公式行事に認定されています。

ピースメーカーはこうした活動を地域ぐるみで行いながらさらに広範化させるための法人として立ち上げられました。

『もっともっとたくさんの人にソーシャルツーリングを体感してもらい、「意味を持って走ること」の素晴らしさをツーリングの文化として千葉に根付かせたい』

これが道家さんの夢なのです。

そして、外房「そとぼう」とは房総半島の太平洋沿岸部のこと。

「外房サイクルサポーターズ」は、外房にサイクリストの休憩ポイント「サイクルエイドステーション」に協力する加盟店を募りながら、サイクリストのための環境を提供する活動をしているチームです。

現在、外房サイクルサポーターズのサイクルエイドステーション協力加盟店は60店に増加し、


サイクルサポーターズHPより

多くのサイクリストが加盟店を訪れることが地元経済の活性にもプラスになるということで、今後もその数は増えていく見込みです。

「ソーシャルツーリング」をバイク乗りの新しい文化に

これまでは、バイクのマスツーリングによって行われてきたオレンジライダーズによるソーシャルツーリング。

実は、今年(2019年)11月からこの活動が、「オレンジライダー房総ラリー」として進化する予定です。

詳細については、今後お知らせすることにしますが、ひとまず今決まっているのは、

  • バイクだけでなく自転車でも参加OKになること。
  • 開催日をこれまでの11月3日短日とせず、児童福祉月間げある11月中に複数回行うこと。
  • 主催者が指定する複数のポイントをツーリングしながら、児童虐待防止のPRや、児童養護施設を訪問する活動などに参加していくラリー形式になること。

などです。

その目的は、より多くのバイク乗りに、「ツーリングを通して虐待に悩む子どもたちの味方になる」というソーシャルツーリングのすばらしさを体験してもらうこと。

これまでの経験を活かすピースメーカーと、拠点を広めて地域の活性化に務めてきた房総サイクルサポーターズ。

この強力なタッグが、ソーシャルツーリングを新しい文化として創造し、千葉をツーリングの聖地として醸成しようと、地元で調整を重ねています。

皆で「ツーリングの聖地・千葉」に行こう!

日ごろ『社会悪』とまで言われるバイク乗り。

でも「そう言っている方は本当に正義なの?」という疑問から生まれた『ツーリング+社会活動』。

長い年月をかけながら、それが多くの人々との絆を生んで、ようやくスタートラインに立ったのが今回のバイクトレインなのです。

これは隼に限らずいろんなバイク、さらには自転車でも参加できるイベントです。

遥かな志を持って始まるこのイベントですが、皆さんはどうぞ肩に力を入れずにお越しください。

まずは、子どもたちのために千葉の真ん中で彼らがおったてる「この指とまれ!」の人差し指をみんなでひっつかんで、大多喜駅をバイカーズランドにしましょう!




この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事