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ハーレーがラスベガスCESにライブワイヤーを出展

2014年からハーレーがプロトタイプを公開し、研究開発が進められてきた電動車のLIVEWIRE(ライブワイヤー)。

昨年11月イタリア・ミラノで行われたEICMA2018ではその市販バージョンが公開され、その販売を予告していました。

年が明けて1月、米・ラスベガスでは世界最大の家電ショー「The International Consumer Electronics Show」(以下CES)が開幕。

ハーレーはこのCESにライブワイヤーを出展し、その機能や性能を紹介しています。

販売価格も発表し、米国内での予約受付を開始しました。

さまざまなAI機器の展示が多く、家電イベントにもかかわらず、自動車業界からも自動運転車などが展示さていることで注目を集めている今回のCES。

先日お伝えしたNSウエスト&SHOEIのスマートヘルメットもここに出展中です。

米国内では、

「車はかつてデトロイトで造られていたが、今はシリコンバレーで造られている」

と言われているわけですが、まさにそれを象徴した形となっている今回のCES。

中でもハーレーと言えばアメリカそのものを象徴するモーターサイクルブランド。

ライブワイヤーの市販化は世界のモータリゼーションにとっても、歴史的な「事件」だと思います。

価格は2万9799ドル(約321万円)日本発売は?

発表された価格は章題の通り2万9799ドルと言いますから、2019年1月初旬現在のレートでおよそ321万円。

既にハーレーの公式ページでは、今のところ日本などのアジア地域での発売予定は未定。

ですが、2019年秋には北米・西ヨーロッパで順次発売予定だとしています。

日本仕様の発売時期は現在未定ですが、考えてみれば今年2019年は東京モーターショー開催年。

秋を標準とするなら、春のモーターサイクルショーで日本初公開となり、秋の東京モーターショーで日本円の価格発表&予約開始という流れが濃厚ですね。

いずれにしてもかなりプレミアムな価格設定にはなりそうですが、装備もそれなりの豪華装備を備えているようです。

充実した先進の装備群

アルミフレームに包まれているのは大きなバッテリー。

その下に配されたモーターが低重心でマッチョなスタイルを演出しています。

そこに施された質感への拘りもハーレーらしく美しいもの。

モーターは永久磁石モーターを採用しています。

その駆動力は、写真後部の丸いケースに収められたべべルギアによって回転方向を90°変換されます。

この時に発生するギア鳴りの音をモーター音と共鳴させることで、「新世代のハ-レー」のサウンドを造り込んであるのだそうです。

これは現車を見て「聴く」のがかなり楽しみですね。

プロトタイプを試乗したという人の話を聞くと、モーターのトルク感は驚異的で、スロットルにはリニアに反応するということでした。

当然クラッチやギア操作は不要でその分のロスも無ありません。

今回は発表された市販車の加速性能も、0−60マイル(約96km/h・つまり日本で言う0→100)が3.5秒と言いますから驚きですね。

そのパワーを支えるサスペンションはの日本のSHOWAと共同開発のスペシャルサス。

減衰調整が可能で、ツーリングからちょっとしたスポーツ走行までを可能にする奥深いさが期待できます。

さらにフロントには、

倒立サスにブレンボキャリパーをラジアルで装着していて、標準タイヤは前後ともミシュランとの共同開発によるスポーツラジアルを装着。

かなりのスポーツ性能を予感させる内容には、とどことなく「未来のビューエル」といった印象を受けたりもします

電脳でしっかりとした安全性を確保

かなりのスポーツ性能を有しているライブワイヤー。

走行モードも出荷標準で4つのファクトリーモードを備えるのに加え、ユーザーが任意で3つのライディングモードを設定が可能です。

なので、街中を気軽に快走することはもちろん、ともすればリッターSS並みの熱い走りも楽しめるかもしれませんね。

上の写真でもちらりと見えていますが、メーターはTFTフルカラー液晶メーターを採用。

単にパワーとトルクの化け物なわけではなく、このメーターがトラクションコントロールなどの安全装備の繊細な調整を可能としています。

このメーターはパナソニックと共同開発のスマートメーター。

「HDコネクトサービス」という専用アプリでBluetoothを介してスマホの音楽と連動するほか、走行モード設定や充電状態などもスマホでチェックできるようになっています。

そして、このメーターが凄いのはセキュリティー機能。

衝突を検知した場合や車両の移動を検知すると警告音を発して周囲に危険を知らせ、万が一の場合にはGPSと連動して外部から車両の位置を知ることも可能。

昨年のEICMAでも同種のスマートメーターを持った車種が登場しているので、これは今後のトレンドになりそうですね。

一回の充電で航続可能な距離は?

電動車で気になるのが一回の充電で走ることのできる航続距離。

プロトタイプでは60㎞とされていた航続距離。

今回の市販車は110マイル、つまり約176㎞まで航続可能となっています。

充電は家庭電源からの場合、1時間で20km分の充電となり、この場合の満充電には一晩かかるそうですが、公共の充電設備からの急速充電であれば1時間で満充電OK。

国によってEV方式なども異なるようですが、日本でも充電スタンドは珍しいものでもなくなってきましたね。

恐らく、これだけ日本の技術が盛り込まれているライブワイヤーですから、日本のEV環境に対応した日本仕様の登場も時間の問題でしょう。

今どきですから充電スタンドの位置もあらかじめ把握できるはず。

ツーリングアプリで距離や時間など計画性を持って臨めば「電欠」の心配もないのではないでしょうか。

EVバイクの発展の元年になる予感

先述の通り、プロトタイプも含めライブワイヤーはその存在が世に知らされてから約5年の年月をかけ、ようやく市販にこぎつけようとしているモデルです。

モーターサイクルナビゲーターでは昨年もライブワイヤーについてお伝えしました。

「あのハーレーが電動車を造る?!」

という話は、やはりセンセーショナルなもので、反響もたくさんいただいていました。

また、今年はMotoEクラスのレースが初めて開催される年。


映像引用元;エネルジカHP/エゴ・コルセ

これについてもお伝えしてきたわけですが、電動車で世界GPを戦うレベルになるというのも、恐らく一昔前には考えられなかったことでしょう。

さらに日本でも、この1月からようやくホンダがEVのPCXの法人販売が始まったところ。

これは恐らく、国内におけるEVバイク前進の礎になるでしょう。

世界に目を向ければ、ヨーロッパではBMWも盛んにEVバイクの開発を進めていて、アジアでは台湾メーカーのKYMCOも6速ミッション+EVという斬新なマシンを近々投入予定。

こうして昨年末からEVが具体的に進化してくる様子を見ることができ、それににワクワクしているのは、きっと筆者だけではないと思います。

ただ、今のEVはどうしても充電に時間がかかることが課題。

既にアジアで発展している交換バッテリーインフラが世界的に整備され、

充電済みのバッテリーといつでも交換できるスタイルになれば、EVは加速的に発展するのではないかと思います。


写真出展元;ヤマハ発動機

加速性能などで内燃機よりも有利な点が多いEV。

今年はEVバイクにとって、その夜明けの年になるのは確実ですね。

ライブワイヤーの日本登場を楽しみにしながら、さらなるEVバイクの発展に期待しましょう!

ライブワイヤー画像引用元;ハーレーダビットソン/ライブワイヤー




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