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「スターターキット」のその先に

「バイクは持っていてもキャンプまでは…」とおっしゃる方も少なくはありません。

そんな方々にもぜひキャンプツーリングの楽しさを知っていただきたいと思い、モーターサイクルナビゲーターではAmazonの中から安価で始められるキャンプアイテムをご紹介してきました。

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筆者も商品レビューのコメントを頼りにこの中のアイテムを多数購入しましたが、この10アイテムは、キャンプツーリングスターターとして十分その役を果たしうるものだと思います。

実を言いますと、筆者のアイテムの購入は、あるイベントに参加するためのものでもありました。

先日2018年5月19~20日にかけて、BikeJIN誌(枻出版)が、神奈川県相模原市の青野原オートキャンプ場で、「アドベンチャーキャンプミーティング」というキャンプイベントを開催。

定期購読しながらいつも執筆の参考にさせていただいているBikeJIN誌のイベントとあって、まだ寒い時期からずっと楽しみにしていました。

このイベントにはシュラフとストーブ以外、前回の記事の中でご紹介したアイテムを持ち込んで参加。

当初はそれら実際の使用感を確かめようと目論んでいたのですが…。

既に経験豊富なツーリングキャンパーたちの技にすっかり魅かれてしまいました。

なので、今回は先輩キャンパーに学んだキャンプツーリング「その先の楽しみ方」を中心にお伝えしていこうと思います。

「キャンプのようなもの」をしていた

若いころから筆者も信州や青森、果ては北海道へも何度かキャンプツーリングをした経験があります。


OW-01で北海道というのもちょっと無謀な…(笑)

ですが当時の筆者は「少ない休みの中でいかに遠くへ行くか」ということばかりをテーマにしていました。

なので今考えれば、キャンプそのものは休息程度のオマケみたいに考えていたように思います。

今回のBikeJINキャンプベントでは、そんな筆者の「浅いキャンプ知識」をしっかり見直す良い機会になりました。

前回のアイテム紹介記事の中では、チェアとテーブルをスターターセットに入れることに特にこだわっていました。

これは、野営先でくつろぐことが旅の安全を左右すると考えたからなのですが、一番のきっかけは、BikeJIN誌の2018年5月号の表紙を見たのがきっかけ。

きれいな景色の中に腰掛けて、多門恵美さんがさわやかな笑顔でのんびり心地よさそうにくつろぐ姿。

『あぁ、自分も風を感じながら、こんなにゆったりとした気分になりたいなぁ』と心が動きました。

同時に「そうか、バイクで椅子もテーブルも持っていけるものがあるんだね」、と物欲を強く刺激されたのも正直なところです。

恥ずかしながらチェア・テーブルのあるキャンプツーリングは初体験。

さすがに「すべてが地べた」な状態だった今までとは格段の違い。

ゆとりがあって快適さが違います。

装備はできるだけ小さくまとめて大きく展開できることをテーマと考え、

食べ物もガスでお湯が沸けばできるものだけを持っていきました。

ちなみにこれは、こちらのものです。

川風に吹かれながらチェアに腰掛けて食すペペロンチーノは格別。

これはこれで、十分すぎるほど非日常性を楽しむことができました。

あたりを見回せば、周囲のライダーも次々と自慢のキャンピングアイテムを展開中。

手慣れた手つきで設営中の彼らを見るうち、自分の装備にはある重要な要素が欠けていることに気付かされました。

キャンプって香ばしい

約70人という大勢のキャンピングライダーが参加した今回の「BikeJINアドベンチャーキャンプミィーティング」。

大型のアドベンチャーバイクにアイテムをどっさり満載してくるライダーがいたかと思えば、エイプやグロムに乗って遠くから下道で来たという強者の姿も…。

また、R1のようなスーパースポーツでやってくる方もおいでになりましたよ。

「自分の車種はキャンプに不向きなのでは?」

と考えていらっしゃる方もおいでかもしれませんが、キャンプツーリングは気持ち一つでいろいろ工夫する楽しみもあるのだということに気づかされました。

やがて、各々のライダーがテントの設営を終えると、キャンプ場内は一気に香ばしい匂いに包まれます。

大概のテントの前には焚火台が置かれ、各々に薪や炭をくべています。

そこから立ち上る煙が、「キャンプの匂い」として広がっていたのです。

この匂いと共に自分が燻されていく感じは、のんびりくつろぐ人々に、ある種のヒーリング効果をもたらしているようでもありました。

『なるほど、これがキャンプの匂いなんだな』

と、今更ながら実感。

さすがにこの香しい匂いまではWEBでも伝わりませんね。

『バイクで焚火かぁ。』

これはチェアとテーブルでご満悦と思っていた筆者にとって、ちょっとした文明開化。

筆者にもキャンピングライダーとしての夜明けがやってきました。

そうか、キャンプは炎なんだ

周囲のライダーたちの装備を見るのが楽しくなり、早速取材することにしました。

基本的に皆さん火を焚いていらっしゃる!

いや、たき火を楽しみにキャンプにいらしている?

ではなくて、たき火の無いキャンプがむしろ邪道なのか?

まずそう思わせたのが、この方の装備。

テントはBikeJIN誌でもご紹介されているこちら。

装備の規模としては筆者がモーターサイクルナビゲーターでご紹介しているスターターキットとそう大きく変わりないようにも見えます。

ただやっぱり、コールマンということで、とちょっと高級感が漂いますね。

しかし、この小さなストーブの存在が、筆者の装備と大きく違うところです。

お話を伺うとこのコンロは、

であるとのこと。

炭や薪はもちろん、その辺に落ちている小枝など、なんでも燃料にできるので便利なのだそうです。

展開するとそれなりの大きさなのですが、

このように簡単に分解できるので、

箱に入れれば平らになり、コンパクトに持ち運べるのが魅力。

炭や薪などはキャンプ場の売店でも売っているので、これならもっと荷物がコンパクトになるかもしれませんね。

今回筆者はカセットガスのほか、EPガスのボンベも持って行ったのでバックは満タンでしたから、積載面でもこれはうらやましい装備です。

オーナーの方も「とにかく簡単でいいですよ」とおっしゃっていました。

焚火デビューにはこれがいいかもしれません。

一人より二人

一人でほんのりと、炎を見つめる。

次は筆者もチャレンジしたいなと思いながら、さらにキャンプ場内を散策すると、楽しそうなお二人連れを見かけ、思わず声をかけてしまいました。

詳しい装備の内容を聞きそびれてしまいましたが、

焚火台を中心に、複数の小さなテーブルをうまく使っていらっしゃいます。

まな板とお醤油の存在もポイントが高かったですね。

これならちょとしたおつまみから、バーベキューまでできそうです。

キャンプをお楽しみになるのは年に1回か2回とおっしゃっていましたが、これを囲んで楽しそうにしていらっしゃったのが印象的でした。

こうしてお仲間と二人で来れば、キャンプの内容も広がっていくのだと勉強になりました。

と、同時に反省したのは筆者の装備。

始めて持って行ったテーブルも実際乗り切らないものが散らかりました。

テント前に前室ができたのでうまくしまうこともできましたが、横にサイドテーブルがあればこんな風に右手の回りもガチャつかずに済んだのかなとも思いました。

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) アルミ ロールテーブル ケース付 M-3713 アウトドア用 折りたたみ式 1,491円

積載の方法をもう少し工夫すれば、詰めそうなので、次回は価格も手ごろなサイドテーブルを持っていきたいと思っています。

みんなで来れば楽しみも深まる

一人よりも二人、二人よりも三人。

さらに4名様グループで大きく展開されている方がとても楽しそうだったので、声をかけてみました。

筆者は仲間と休みを合わせるのが難しい環境にいましたので、こうして仲間と連れ立ってくることはうらやましいですね。

「荷物はある程度、誰が何を積むのか分担してきたんだよ」とおしゃるみなさん。

さすがにU字溝はキャンプ場据え付けのものですが、分担すればトライポットも余裕ですよね。

ともかくこの焚火台+トライポット。

キャンプの雰囲気をグッと高めてくれるアイテムだと思います。

Amazonで見てみると、

Sutekus 焚火缶 トライポッド 焚き火三脚 SG-0104 1,580円

大きさと値段が手ごろなものがありました。

収納時33㎝×4㎝といいますから、

UJack(ユージャック) メッシュファイアスタンド 焚火台 キャリングケース付 1,780円

積載に工夫すれば、こんな感じの焚火台と合わせても、ちゃんとバイクに詰めそうです。

その上、気の合う仲間と分担していけば、料理を凝ってみたり。

お互いの「引き出し」を持ち寄って、いろいろとキャンプの質を深めながら楽しむこともできるのですね。

なるほど、キャンプツーリング+パーティーというのは楽しそうです。

筆者も今度はキャンプ未経験の友達ライダーを何人か誘ってワイワイやりたいと思います。

達人に聞くキャンプ技

今回のBikeJIN誌イベントには、「大人のバイクウエア」をデザイン・販売しているMaxFritz(マックスフリッツ)代表でデザイナーの佐藤義幸さんがお見えになっていました。

MaxFritz公式HPより

日帰りツーリングから海外ツーリングまでその活動領域は幅広く、キャンプ歴はなんと37年目を迎えるのだそうです。

すでにバイク+アウトドア関連の記事にも多く採りあげられているキャンプの達人。

中でも、ちょっとしたアイデアでおいしくできるキャンプ料理のノウハウには定評がある方です。

今回の佐藤さんご自身の装備そのものはシンプルなもの。

しかし、トライポットというのはカッコいいなと、ここでも思ってしまいました。

実にゆったりとくつろいでいらっしゃるお姿が印象的な佐藤さんのサイト。

よく見ると、腰掛けていらっしゃるチェアはアメリカのカーミットのものです。

Kermit Chair (カーミットチェア) ブラック 29,800円

バイクに積載できる積載量というもの、おのずと限られていくわけですが、積載に関して佐藤さん曰く…。

「譲れるものは小さく、譲れないものは譲らない」

だそうです。

やっつけ感がまるでないこのカーミットチェアもきっと、「くつろぎの質」を上げるために譲らない部分なんですね。

シンプルながらラグジュアリーな雰囲気の佐藤さんの装備、「すごいですねぇ」と感心していると、「あぁ、これ全部BMWのパ二アニ収まるんだよ」とのこと。

佐藤さんが指さす愛機のRSも既に30万キロを走破し、エンジンも3機目というから驚きです。

そんなRSに年輪を感じ、おいそれとは真似のできないキャンプノウハウの奥深さを想像した筆者でした。

MaxFritz佐藤さんのキャンプメニュー

先ほど佐藤さんがくつろがれている写真。

お気づきになりなりましたか?

実はこのトライポットには、おいしそうなお肉が吊るされていたのです。

これは単に塊肉を焼いているのではなくて、ここにも佐藤さんのスペシャルレシピがありました。

タッパーで熟成BBQ

残念ながら詳しい分量までは伺いませんでしたが、これは…

牛の塊肉を

  • 味噌
  • ニンニク
  • 赤ワイン
  • 三温糖
  • ショウガ
  • オリーブオイル

に長く付け込んだものだとおっしゃっておられました。

アップで見ると一層おいしそうですよね。

筆者もごちそうになったのですが、外が香ばしく、味噌やワインがしっかりと味を占めていて本当においしかったです。

「タッパーに材料を入れて冷蔵庫で置いておけばいいんだから簡単だよ。さすがに夏はこのまま持ってくるわけにいかないから、冷凍庫で凍らせて持ってくるといいよ」

とのこと。

これはきっと家族キャンプでお父さんの株を上げられそうですし、若い人もキャンプデーデートで披露すれば、モテモテなんじゃないでしょうか。

筆者も次の家族キャンプでやってみたいと思います!

これは「感嘆!」しらすのパスタ

佐藤さんのサイトではこんがりとおいしいお肉が焼かれていたわけですが、今回のイベントははBikeJIN誌とMaxFritzのコラボ。

佐藤さんが特設キッチンでキャンプ料理のノウハウを披露されるコーナーがあり、佐藤さんはパスタをつくられました。

その作り方が簡単で、できあがりの味に感嘆したのでお伝えしますね。

まずパスタを袋の中で1時間半くらい水につけておくのだそうです。

そうして使う段になったら良く水を切り、これを火にかけます。

できればこのようなテフロン加工されたフライパンが良いそうです。

さっと拭くだけで後片付けが楽。

その上、これ一つあればいろいろと応用が利くのだそうですよ。

これも積載をシンプルにする知恵の一つですね。

パスタがあったまってきたところでニンニク、コンソメ、コショウ、シラスを入れてかき混ぜます。

塩はシラスの塩分で十分に味がつくので足さなくていいのだそうです。

そのあとオリーブオイルを適量。

しっかりと炒め合わせていきます。

最後にバジルなどのあおみを加えて完成です。

どうでしょう、簡単ですよね。

味もシラスの塩味が聞いてコンソメが奥行きを出しているので、とてもおいしいものでした。

これなら材料費も安いですし、お家でお父さんメニューとして家族に自慢できそうですよね。

とにかくこうして日常のヒントになったりするのも、キャンプの良いところなんだなと思いました。

燻される幸せ

キャンプ場内にあるステージではイベントが行われました。

BikeJIN誌の中村編集長(右)と、いつも同誌巻末6ページのツーリングレポート「ぶんぶん分割日本一周」でおなじみのマヒトさん(中央)が会場を盛り上げます。

イベントではタナックスやPLOT、KTMや話題のアメリカンバイクindelianもブースを出店。

写真は出店されたメーカーさんや販社さんから提供される商品を、じゃんけん大会で争奪しているところ。

商品も豪華だっただけに、参加者のじゃんけんは真剣そのものでした。(笑)

そんなこんなで夜はふけて、山も冷え込んでくる中、焚火の火も一層恋しいものになります。

筆者もちゃっかりマヒトさんのテントにお邪魔して、いろいろとご相伴に与ったり…。

周りのテントでも別々に来られた参加者の方々が、炎を囲んで親睦を深めていらっしゃいました。

炎を囲み、いぶされる幸せ。

やっぱりキャンプって贅沢な非日常だなぁとしみじみ思った筆者でした。

まずはイベントに行ってみよう!

全く初めてキャンプに行くのなら、料理も凝らずにお湯ができればそれでいいでしょう。

でも、キャンプ場のあの匂いに包まれたなら、次にやってみたいことが増えている。

気になる装備を持った人にオープンマインドで声をかければ、友達だって増えているかもしれません。

ある程度のキャンプアイテムを手に入れたら、まずはこうしてキャンプイベントに行ってみるのがおススメ。

BikeJIN誌では今後もキャンプイベントを用意していてくれています。

詳しい内容やお申し込みはBikeJIN誌イベントWEBサイトまで。

まずはこれをきっかけに、バッチリキャンプにハマってみてください!

耳寄りな情報が聞けて、キャンプ技の引き出しもズンと増えちゃいますからね。

 

取材協力御礼

BikeJIN誌 中村 淳一 編集長

MaxFritz  佐藤 義幸 代表

株式会社 プロト 大吉 延昌 主任

Special thanks  末飛登さん と お仲間の方

インタビューにお答えくださった皆様

そしてお話をしてくださった方々の中にもお名前をしっかり伺えなかった方が大勢いらっしゃいます。

皆様にもたくさんお世話になり、本当にありがとうございました。




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