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そういえば、初心者のころにも「改元」を経験しませんでした?

「 令和(れいわ) 」

いよいよ新しい元号が発表されましたね。

「平成」を振り返ってみて、皆さんとバイクにとってどんな時代だったでしょうか?

例えば私の場合、32年前にバイクに乗り出したので、平成はまるまるバイクとともに泣き笑いしながら過ごした時代でした。

現在のバイク人口の平均年齢は52.7歳。
日本自動車工業会 2017年度二輪車市場動向調査による

なので考えてみれば、50歳の私と同じ世代の多くのライダーが、バイクに乗り始めてすぐに平成への改元を経験されたという方も多いのかもしれませんね。

もちろんプラスマイナス何年かの差はあると思うのですが、今回は、改元を機に初心に返って「自分がが今もバイクに乗るわけ」を改めて考えてみるのもいいかなと思いました。

「あぁそういうこともあったねぇ」と平成のバイクライフを思いだしてもらったり、あるいはこの稿が、これからバイクに乗ろうとしている人の背中を押すことになればとてもうれしいです。

バイクに乗りだした友達が大人に見えた

先述の様に、私がバイクに乗り始めたのは32年前ですから、時代はまだ「昭和」の末期でした。

このさらに前年、高3のころになると幼馴染みの友だちの多くが、大学や専門学校へ進路を取り、奨学金を得るために新聞は配達を始めたんです。

その時から、自転車で方々遊びまわっていたガキんちょの我々の中に、新聞専売所のカブやメイトが混じるようになりました。


仲間が良く乗ていた新聞専売所のNEWS MATE 50

やはり好奇心旺盛な年頃ですから、河川敷や広場に行っては「俺にも乗せろ」ということになり、次第にみんながバイクへの興味を深めていったんですね。

やがて、そんな仲間の一人が、YAMAHAのFZ400に乗り出し、以降一台また一台と仲間の間にバイクが増えていきます。

そして数か月後、彼らは各々の職場のある街に自分の部屋を借りて独立し、バイクに跨って「じゃぁな」と去っていくわけです。

一人また一人と見送る中で、いつも自転車で追いかけるだけだった彼らの背中がとても大人びて見え、自分とは違う数段上のステージに上っていったような気がしました。

私がバイクに乗る理由(わけ)

「友達は皆、バイクに乗って大人の世界に旅立って行った。」

そんな事実とは裏腹に、親の反対もあり免許もなく、彼らの後を必死に自転車で追いかけるだけの自分。

いつまでも親の下で子どもとして生きている自分に焦りを感じ、せめて「自分の意思を自分の力で実現できる人にならなくては」と思うようになりました。

今考えればかなり衝動的なものだったと思いますが、ある日思い立って、貯めていたお小遣い全額を握りしめ、親に内緒で教習所に入校。

良し悪しは別にして、私にとってこれが「大人になることへの決意」であり、「子どもとしての自分への決別」でもありました。

その後、親にバレて紆余曲折ありましたが、説得を重ねて何とか中型自動2輪免許を取得。

親からの「250㏄まで」という条件をのんで、昭和63年10月に初の愛車となるFZR250を手に入れます。

やはり愛車を手に入れたことは単純にうれしかったのですが、それ以上に「自分も仲間たちのように、大人への階段に自分の第一歩を記せた」ということに大きな感動がありましたね。

  • 高速道路に乗って初めて出した100km/hの興奮。
  • 親に連れてきてもらうだけだった遠い町に初めて自分で行けた時の感動。
  • 街々によって違う風の色やにおい。
  • 肌で感じる四季の違いとその深さ。

とにかくバイクがあることで、情緒的に自分というものをどんどん切り拓いて行けたような気がします。

  • もっと先に行きたい。
  • 触れたことのない感動に触れてみたい。

当時からずっとそんなことを思いながらバイクに乗ってきました。

ある俳優さんが「バイクは人の成長を後押しするツール」と言っていましたが、私にとってこれが、今もバイクに乗る理由(わけ)だと言えます。

バイクが自分と向き合うツールになった

とにかく毎日バイクに乗るのがしかたなかった時代。

あてどもなく東京から高速に乗り、「気づいたら東北のとある町にいた」ということもありましたね。

なので、私の場合は「一人になれるからバイクに乗る」というのが楽しかったんです。

「現実逃避」といえばそれもそうだったのかもしれませんが、遠くの街に行くたびに、そこから現実の自分を見つめ返したりして…。

社会人になって間もないころは、社会の揉まれる中で、バイクがある種の精神安定剤になっていたのかもしれません。

そんな風に、しばらくは「自分に向き合うためのツール」としてバイクが私の傍らにあった時代もありました。

でも、この時バイクはいつも自分に従順で、優しく寄り添ってくれていたなと、今でもしみじみ思い出すことができます。

バイクで広がる人付き合い

今で言うなら、あえて「ボッチ」を楽しんでいた私。

ですが、次第に一人の寂しさを覚えるようになり、お世話になっているショップが主催するツーリングに思い切って参加してみました。

今でこそ、SNSを使って簡単に人と繋がったりもしますが、人見知りな私にとってこのツーリングへの参加はちょっと勇気の要るもの。

でもやはり、同じ思いを持つ人と一緒に走っていろいろ土地土地の景色や味を共有する楽しいものですね。

これをきっかけに、バイクを中心とした交友関係が次第に築かれていくようになり、バイクに乗るのが今まで以上に楽しくなっていきました。

そしてある時、このツーリング仲間のうちの一人が私をサーキット走行に誘ってくれたのをきっかけに、気づけばいつの間にかサーキット通いを始めるほどに。

ここでは、全日本選手権に参戦経験のあるライダーや、有名ショップのメカニックとも知り合い、バイクを走らせる技や整備の知恵を得ることができました。

こうしてバイクから私は、

「好きを通そうと熱心に望めば、いろいろな人がやってきてくれて知恵を貸してくれる。」

ということを教わりました。

確かに全員が全員そうなるわけではないのかもしれませんが、特に若い方には、一度「バイクが好き」と思ったらとことん突き詰めてほしいですね。

きっとその情熱を見ている人がいて、支援してくれる人が必ず現れると思います。

バイクがくれた人生訓

サーキットで最初は何度も転倒を繰り返していた私。

ですが、そのたびに嫌になるどころか、もっとうまく・もっと早くなりたいという方向へ気持ちが進んでいきました。

転倒の度に原因を考えるのですが、最初は「マシンをどうねじ伏せるか?」そんなことばかり考えて失敗していたように思います。

でも、失敗の原因はいつも自分。

マシンは自分のやったことに忠実に動き、その反応をしっかりと受け止めずに要所要所正しい操作を行わなかった自分に最大の原因がありました。

これは公道での走行を正すことにもなりましたが、

「意固地にならず相手の様子を正しくつかんで、その思いをしっかり受け止めることが大切なのだ」

ということをバイクに気づかされ、仕事でお客様を前にするときや、今の子育ての中で、この経験は活かされているような気がします。

なので、これはどの世代のライダーにもお伝えしたいことですが、ただ漫然とバイクに乗るのではなく、安全のためにもバイクとはいつも「会話」をしていてほしいですね。

バイクとうまく会話できれば、その日のバイクの調子や路面状況等が伝わって、バイクの方も気分よく走らせてくれるもの。

またこうしたバイクとの関係性は、日ごろのものや人との関係性に置き換えると、意外なほど円滑になったりして役に立つというのが私の経験論です

この先はバイクへの恩返し

流石に家庭を持てサーキットに通えるような生活状況にはなくなりましたが、元号が令和になった先の時代にも、私はできる限りバイクを楽しんでいきたいと思います。

そして今後は、自分だけが楽しむだけではなく、一人でも多くの人に、人生を豊かに彩ってくれるバイクの魅力についてお伝えしていきたいですね。

これは、これまで自分に様々な経験をさせてくれ、実にいろいろなことを教えながら育ててくれた、バイクというものへの恩返しだと思っています。

悲しいことですが、私たちバイクブーム世代をピークにバイク人口は減り続け、特に「若者のバイク離れ」という言葉はいつしか定着してしまった感がありますね。

しかし、そんな中でも、若い世代の中でバイク文化が衰退しているとは全く考えていません。

モーターサイクルナビゲーターでは2019年2月から、若者自身が自らのバイク熱を発信しするシリーズとして、現役大学生の板倉貴徳君による「I LOVE BIKE」というシリーズを連載しています。

私は毎回このシリーズの編集を担当していますが、読んでいると毎回発見があります。

ハッシュタグを使ってツイッターで仲間を募ってツーリングしたり、ナビアプリを使ってアニメの聖地を訪ねて途方もない距離を旅したり。


平成仮面ライダーのロケ地と板倉君の愛車『レイ(XR230)』↑

旅の方法というのは確かに現代的なのですが、根っこにある「バイク熱」は30数年前の少年と変わらない、というかむしろ今の若者の方が熱いくらい。

なので、私の様なおじさん世代が今の若い人の話を聞くと、「なるほど、そういう楽しみ方があるのか」と新たにバイクを愉しむヒントを教わったりするんです。

もちろんこれは、私の様な経年ライダーだけでなく、20歳の板倉君と同じ世代のライダー予備軍の方にも読んでいただきいたいですね。

きっとどうしたらバイクを深く楽しんでいけるかがわかると思います。

板倉君もお父様がかつてバイクにお乗りになっていたそうですが、バイクブーム世代2世はこうして新たなバイク文化をしっかりと継いでいってくれています。

今回は彼の様な若いバイクLOVEなライダーの活躍を見守りながら、今回の改元をきっかけに、自分も初心にかえりたいと思いました。

「なぜバイクを愛好しているのか」

これを自問しながら自分自身もう一度その答えを認識したうえで、ライダーとして令和の時代を迎えようと考えた次第です。

皆さんいとってバイクとは?

ところで、皆さんのバイクライフはどんなふうに始まりましたか?

また、バイクに乗り始めたことで人生にプラスになったことはどんなことでしょう?

面白い話があたったら、是非コメントください。

いろんな世代で令和のバイクライフを盛り上げましょう!




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